ケーブルがなく手軽に音楽を楽しめる「完全ワイヤレスイヤホン」。高音質を求めると価格が高かったり、安いモノだと音質や機能がよくなかったりと、価格面と機能面のバランスがよいモデルが見つからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「HUAWEI FreeBuds 5i」の音質や特徴をご紹介します。1万円前後と完全ワイヤレスイヤホンとしては安く、同価格帯のなかでは最強クラスのコスパを誇るモデルです。音質面や機能面、使用感を確かめるため実機レビューをしました。

ファーウェイから1万円前後で最強コスパの完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5i」が新発売

スマホやスマートウォッチなどの通信機器を中心に展開する大手メーカー「ファーウェイ」。高性能でコスパに優れた「FreeBuds」をはじめとして、イヤホンも多数展開しています。

そんなファーウェイから、大好評を博した完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 4i」の後継機「HUAWEI FreeBuds 5i」が新登場。ころんとした小石のようなデザインがポイントの、1万円前後で購入できるコスパ最強の完全ワイヤレスイヤホンです。

HUAWEI FreeBuds 5iは、低価格ながらハイレゾ音源に対応しています。また、大口径のドライバーユニットや工夫が施された振動版によって、低音から高音までカバーしているなど音質も良好。さらに、同価格帯のイヤホンのなかでは、最強クラスのノイズキャンセリング性能を備えているのが魅力です。

そのほか、本製品にはタッチコントロール機能を搭載。本体の長押しやタッチ、スワイプなどで直感的に操作でき、専用アプリ「HUAWEI AI Life」上からカスタマイズすることも可能です。IP54の防水防塵性能も備わっており、ワークアウト時や小雨が降った際にも使えます。

低価格ながら高音質を実現

ハイレゾ音源に対応

HUAWEI FreeBuds 5iの対応コーデックはSBC・AAC・LDAC™。ハイレゾ対応のデバイスや音源が揃えば、精緻で解像度の高いサウンドを楽しめるのが特徴です。

1万円前後という価格帯で、LDAC™コーデックに対応しているワイヤレスイヤホンは多くありません。そのため、この価格でハイレゾの美しい音を楽しめるのは魅力的に感じました。

※Hi-Res Audio Wireless認証はLDAC™転送プロトコルに基づいて取得したもので、LDAC™転送プロトコル対応の再生デバイスのみ利用可能です。

10mmの大口径ドライバーユニットを搭載。深みのある低音を楽しめる

HUAWEI FreeBuds 5iには、ワイヤレスイヤホンのなかでは大口径といえる10mmの「ダイナミックドライバーユニット」を搭載しています。

また、高剛性で低密度のポリマーを複合した振動版により、再生周波数は20~40kHzと低音から高音までしっかりカバー。特に高周波数を改善したモデルです。

実際に、J-POPやロックなどさまざまなジャンルの音楽を聴いてみたところ、低音には深みがあり、高音は音の輪郭がはっきりしている印象。低音から高音までバランスよく、きれいに再生できていると感じました。

3モードのイコライザーと低遅延のゲーミングモード。使い方に合わせて最適な選択が可能

「HUAWEI AI Life」をダウンロードすることで、スマホから本製品のイコライザー設定が可能。低音強調・高音強調・標準(ボーカルサウンド)から選択でき、手軽に好みの音質へ変化させられます。

また、アプリ上から「低オーディオ遅延モード」を有効化することで、ゲームプレイ時などのレイテンシーを短縮できるのも便利なポイント。通信が混雑している場合でも遅延が改善されます。

HUAWEI FreeBuds 5iのBluetoothバージョンは5.2で、遅延や通信の途切れは元から少ないうえ、HUAWEI FreeBuds 4iより大幅に遅延が改善されているのがポイント。実際にゲームをプレイしたところ、映像と音のズレは感じられず、ゲームに集中できました。

最大42dBの騒音をカット。同価格帯のワイヤレスイヤホンで最強クラスのノイズキャンセリング性能

HUAWEI FreeBuds 5iはノイズキャンセリング性能に強みがあります。デュアルマイクシステムによって、周囲はもちろん外耳道内のノイズも検出し、最大42dBの騒音をカット。没入感のあるサウンド体験ができます。

電子情報技術産業協会が定めた「JEITA規格」に基づき、本製品と同価格帯のイヤホンのANC比較テストをファーウェイが独自に行ったところ、HUAWEI FreeBuds 5iは能動的騒音抑制(ANC)率が38.9%、総合騒音抑制率が70.2%と最高値でした。

ANCモードは標準・ウルトラ・くつろぎの3種類からアプリ上で設定可能。オフィスや街中、電車内など、空間の騒音度合いに適したノイズキャンセリング機能が使えます。

また、「デュアルマイクノイズリダクション」によって、通話時の環境音をカットし、騒音下でもクリアな通話を実現。大通り沿いの騒がしい街中で通話してみましたが、こちらの音声は雑音も少なく、きれいに届いていました。

耳の形状に合わせてノイズキャンセリング機能を最適化

HUAWEI FreeBuds 5iは「アダプティブイヤーマッチング(AEM)テクノロジー」により、耳の形状や本製品の装着状況を検出。耳の形状に合わせて適したノイズキャンセリング機能を提供します。

また、密閉構造を最適化し、快適な装着感と遮音性の高さを両立しているのもポイント。耳にしっかりフィットしながら、カナル型イヤホンにありがちな圧迫感も少なく、長時間装着していても違和感がありませんでした。

フル充電で充電ケース併用時に再生時間28時間のロングバッテリー

HUAWEI FreeBuds 5iはフル充電でANCをOFFにしている場合、音楽再生時間が本体のみなら約7.5時間、充電ケース併用で最大28時間。長時間ワイヤレスイヤホンを使う方にも十分なロングバッテリーを備えています。

通勤時や通学時のみなど、短時間しか使わない場合は、1週間の間に1度も充電せずに使い続けることも可能。頻繁に充電せずに済むのが嬉しいポイントです。

15分の急速充電で約4時間の音楽再生ができる

本製品の充電ケースはUSB Type-Cに対応。15分充電するだけで約4時間もの音楽再生ができ、急速充電性能にも優れています。

実際に充電したところ、15分で電池が0%から30%になりました。急速充電は忙しいときにも重宝する機能です。

2つまでのデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応

HUAWEI FreeBuds 5iは、2つのデバイスまで同時接続ができる「マルチポイント」に対応しています。Android・iOS・WindowsなどほとんどのOSで使用可能。スマホ・タブレット・パソコンのポップアップにより手軽にペアリングできます。

たとえば、パソコンにイヤホンを接続して作業しているときに、スマホに着信があった際も安心。本体を2回タップするだけで、イヤホンに接続を手軽に切り替えて電話に出るといった使い方ができて便利でした。

軽量コンパクトで小石のようなケースと装着感に優れた本体のデザインも魅力

HUAWEI FreeBuds 5iは、河原にあるきれいな小石のような、丸みを帯びた充電ケースのデザインが特徴です。サイズは高さ48.2×幅61.8×奥行き26.9mmとコンパクト。開閉口も大きく、本体が取り出しやすく感じました。

イヤホン本体はHUAWEI FreeBuds 4iより約7mm短く、片耳で11%軽量化したと謳われています。ハウジング部分の形状も、装着性を追求して改善されているのがポイント。実際、長時間装着したままでも気にならず、快適に使用できました。

※本文内のデータはファーウェイラボのテスト結果に基づきます。

製品情報

ファーウェイ(HUAWEI) HUAWEI FreeBuds 5i

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