まるでスパイ道具。
両手がふさがっているのにPCスクリーンをスクロールしたり、指を微妙に動かしてるだけなのにデバイスを操作できてしまう。こんなスパイのような芸当をやってのけるデバイスが開発中。今回ご紹介するのは、キーボードやマウスといった入力デバイスに革命をもたらすかもしれない、親指装着の極小トラックパッドです。
親指トラックパッド
デジタル技術をコミュニケーションなどに応用する斬新な研究を行っていることで知られるMITメディアラボで、またまたオモシロいデバイスが研究開発中!なんと、親指のつめに装着するトラックパッドです。
このトラックパッドのプロトタイプ、NailOと呼ばれています。どんなしくみなのか気になりますね。NailOは非常に薄いのに4層構成。上から順に装飾用ネイル、標準的なスマートフォンのスクリーン採用センサー、チップ類を含む回路、バッテリー。さらに薄くする研究がなされています。
人差し指などでNailOをなぞると、ワイヤレスで接続されたスマートフォンの画面を操作したりすることも。5インチを超えるスマートフォンの片手操作が難しいこともあるので、NailOでの操作はアリかもしれません。
使い方いろいろあります
NailOの想定される使用状況は本当に様々。たとえばPCに表示したレシピを見ながら料理をしているとしましょう。両手がふさがっていても、チョイチョイとNailOをさわるだけでレシピをスクロール。これは便利ですね。また、PCで急ぎの文書を作成しているときに、タイピングを中断することなく、NailOにチョッとふれるだけで、すばやく文字入力切替などを行ってくれます。
大事な会議中に家族からのメールが…そんなときも、まわりの注意を引くことなく、指を微妙に動かすだけで簡単なメッセージを返信することも!
あげればキリがないほどの活用方法があるNailO。市販化を実現してほしいですね。
この微妙な操作感にミガキがかかって市販されると、爆発的に売れるかも。あとはNailO上で人差し指がどれだけ高速で正確な動きができるか…ちょっと指がつりそうになります…