気軽にカニを楽しめるのが魅力の「カニ缶」。使われているカニの種類や部位によって味や価格も異なります。なかには、そのままおつまみになるよう加工されている商品も。さらに、料理に使うと気軽にカニ料理を作れるのもポイントです。
今回はカニ缶のおすすめをご紹介。高級なモノから比較的リーズナブルなモノまで、幅広くピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
カニ缶の選び方
かにの種類をチェック
上質で人気の「タラバガニ」

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タラバガニは食用カニのなかでも特にサイズが大きく、食べごたえのある食感が特徴。カニを代表するおいしさとも謳われ、カニ缶としても人気があるのもポイントです。
タラが収獲される近辺で水揚げされることから「タラバ」ガニと呼ばれるようになったといわれています。生物学上はカニではなく、ヤドカリの仲間である点にも注目してみてください。
定番の「紅ズワイガニ」

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紅ズワイガニは、日本・ロシア・北朝鮮などで収獲されています。生物学上、ズワイガニとは親戚でありながら別のカニとされており、海の深い場所に生息しているのが特徴。外見は暗めのトーンで、比較的収獲量が多いことから、主に缶詰用に加工されるカニです。
味わいは食感がよく、濃厚な甘さと旨味を持っています。カニ缶として、さまざまなメーカーからバリエーションに富んだ商品が展開されているのもポイント。食べ比べてみるのもおすすめです。
料理に使いやすい「マルズワイガニ」

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マルズワイガニとは、「オオエンコウガニ」「 アフリカオオエンコウガニ」とも呼ばれるカニの仲間です。「マルズワイガニ」という名前は、商品名として使われているモノで、厳密にはズワイガニの仲間ではないのがポイント。日本ではほとんど収獲されず、主にアフリカなどの海外で収獲されています。
多くは冷凍食品や缶詰として流通し、ほぐし身タイプのカニ缶が一般的。食感と味わいがよく香りも強いため、料理に使ってもカニの風味を活かせるのが魅力です。サラダなどと相性がよいので、ぜひ試してみてください。
コスパに優れた「ワタリガニ」

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ワタリガニは標準和名「ガザミ」とも呼ばれ、暗褐色の甲羅を持っています。ハサミや甲羅には紅や白い斑点があり、脚の節には青も混じるなど見た目が印象的。日本列島全域に生息しています。近年少しずつ注目度が高まってきている品種です。
カニのなかでは比較的価格が安いため、コストパフォーマンスを重視する方におすすめのカニ缶。調理する際、ぜいたくにカニ缶を使いたい方にもぴったりです。
使われている形状をチェック
かに本来の味を手軽に楽しめる「棒肉」

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棒肉とは、食べやすくするために、カニの脚の一番太い部位の殻をむいた状態のモノを指します。棒肉を加工するためには殻を綺麗にむく必要があるため、棒肉のみが詰められたカニ缶は少ないです。
カニ缶なら手間がかからないため、子供から年配の方まで気軽に楽しめます。カニ本来の味わいを楽しみたい方におすすめ。高級感があるので贈答用としても重宝します。
料理に使うなら「ほぐし身」がおすすめ

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ほぐし身は、その名の通りカニの身をほぐしてフレーク状にしたモノを指します。調理の際に使いやすいのが魅力です。また、商品の数も多いため、好みのモノを選ぶ楽しみもあります。
特に、カニクリームパスタのようにカニを使ったソースを作る場合に便利。カニの味わいがソース全体にしみわたり、旨味を感じやすいソースに仕上がります。料理にカニ缶を使いたい方におすすめの形状です。なかには、そのまま食べて楽しめるよう工夫された商品もあるので、チェックしてみてください
両方楽しめる「脚肉入りほぐし身」

脚肉入りほぐし身タイプは、棒肉タイプの脚肉と身を崩したほぐし身の両方が入っています。カニ本来の食感を味わえる脚肉と、使いやすいほぐし身の両方を1缶で楽しめるのが魅力です。
調理に使う際は、脚肉は食感を活かすために大きめに使い、ほぐし身はしっかり混ぜこんでカニの旨味を引き出すようにして使うのがおすすめ。希少な毛ガニを使ったモノも販売されているので、気になる方はチェックしてみてください。
使われている部位をチェック
「赤身脚肉」はリーズナブル

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「赤身脚肉」は、主に割れ肉で構成されているカニ缶です。特に、紅ズワイガニのように水分を多く含んだカニは製造工程で脚肉が千切れてしまうことも多いのが特徴。綺麗な脚肉を詰めた商品よりも安価なのが魅力です。
また、脚肉の外側の肉は赤いため、色合いが鮮やかな点もポイント。料理に使うと華やかに仕上がるのでおすすめです。
ギフトには詰め合わせセットがおすすめ

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カニ缶を取り扱うメーカーのなかには、複数のカニ缶をセットで販売しているモノもあります。ほぐし身タイプと脚肉入りほぐし身タイプのセットや、複数のカニ品種を食べ比べられるセットがあるのが特徴です。
日頃お世話になっている方へのギフトにおすすめ。個数や種類の数もセットによって異なるので、お好みのモノを選んでみてください。
カニ缶のおすすめ
天長食品工業 わたりがにフレーク

ワタリガニを加工したカニ缶です。カニのなかでは安価なワタリガニの缶詰のため、コストパフォーマンスを重視する方にぴったり。インドネシア近郊で収獲した天然のカニを使用しています。茹でてやわらかく仕上げているのが特徴です。
使いやすいようフレーク状になっています。チャーハン・かに玉・コロッケなどのカニ料理に応用するのもおすすめです。賞味期限は製造日より3年6ヶ月。使いやすく、リーズナブルなカニ缶を探している方はチェックしてみてください。
マルハニチロ(Maruha Nichiro) まるずわいがにほぐしみ

マルズワイガニを使用したカニ缶です。弾力と甘みが特徴のマルズワイガニを、調理しやすいようにほぐして仕上げています。メーカーが水揚げから缶詰の加工までを一貫して行っているのもポイント。そのまま食べても料理に使用しても楽しめる便利な商品です。
カロテノイドの1種で、エビ・カニの殻やサケの身、卵の赤い色素でもあるアスタキサンチンを含有しています。缶切りを使わずに開けられる商品。内容量は55gです。
使用するカニの主な産地は日本とナミビア。甘味・塩味・旨味のバランスを意識して作っていると謳われているので、注目してみてください。
・1個
・4個セット
マルハニチロ(Maruha Nichiro) 金線べにずわいがに

紅ズワイガニのカニ缶です。漁獲後すぐに茹でて凍結した紅ズワイガニを使用。棒肉とほぐし身を混ぜ、ふんだんに詰めているので食べごたえがあります。形状はフレーク状になっており、調理時も使いやすいのが魅力。内容量は125gです。
パスタやカニ飯などに使うのもおすすめ。甘さが強く濃厚な味わいの紅ズワイガニは、料理に使ってもカニの味をぞんぶんに楽しめます。
田村長 とれたて即ゆで蟹缶

紅ズワイガニの身を冷凍せず、そのまま茹でて作ったカニ缶です。100度で30分間蒸して、カニの旨味を閉じ込めています。原料・製法・塩加減・茹で方にこだわることで、臭みがなくやわらかい食感のカニ缶に仕上がっているのもポイントです。
お酒のおつまみとしてはもちろん、さまざまな料理に使えます。江戸時代から続くメーカーが、秘伝の味を大切にしながら手がけている点も魅力のひとつ。よりおいしくするための工夫を追求しています。
内容総量は65gです。賞味期限は製造日より3年。贈答用にもよく使われる商品で、小分け袋のサービスもあります。ていねいに作られたカニ缶を食べてみたい方はチェックしてみてください。
マルヤ水産(Maruya Seafoods) 紅ずわいがに 赤身脚肉 缶詰

バリエーション豊富なカニ缶を展開するメーカーの商品です。紅ズワイガニの脚肉崩れ肉を使用しています。紅ズワイガニは身がやわらかいため、製造工程で割れてしまう脚肉が出てくるのが特徴。しかし、味には支障はなく、缶詰にすることでより気軽に楽しめます。
鮮やかな色合いで、料理に使うと見栄えもよいのも魅力です。そのままおつまみとしても食べられます。品質とバリエーション展開に自信があるメーカーのカニ缶のため、好みの商品を探してみるのもおすすめです。
マルヤ水産(Maruya Seafoods) カニ 缶詰 バラエティセット Bセット

3種類のカニ缶がセットになった商品です。内容は「たらばがに 脚肉付」「紅ずわいがに 脚肉付」「紅ずわいがに 一番脚肉」が各1缶ずつ。日本国内でも有数の、カニ缶を自社工場で製造するメーカーが手がけているのもポイントです。
のし・ラッピングは無料で対応。高級感のあるギフトボックス入りのため、贈答用にも適しています。「バラエティセット」はA~Dまでバリエーションがあるので、お好みのモノを選んでみてください。
ストー(suto) たらばかに棒肉詰

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タラバガニの一番脚肉だけを詰めたぜいたくな缶詰。弾力のある肉質と濃厚な旨味を、ぞんぶんに味わえるのが特徴です。タラバガニは1杯で6本の一番脚しかとれません。本商品は、ボリュームのある脚肉が10本以上詰まっており、2杯分のタラバガニを楽しめる計算です。
肉厚で存在感があるのも魅力。カニをメインとした料理に使うのもおすすめです。内容量は160gで、賞味期限は製造日より3年。高級感がある商品のため、大切な方へのギフトにもぴったりです。
日本水産(nissui) かに缶詰ギフトシリーズ BH-50B

2種類のカニ缶がセットになっている商品です。内容は、100gの「紅ずわいがにほぐし脚肉かざり」が2缶と「紅ずわいがにほぐし身」が4缶の計6缶入り。料理の素材やサラダや手巻き寿司の具材としても使えます。
商品に使用する材料は、独自の基準をもとに安全が確認できたモノのみを使用することにこだわっているため、ギフトとして利用するのも安心です。なお、同メーカーからは、脚肉かざりが1缶とほぐし身が2缶で計3缶のギフト商品も販売されています。贈る方に合わせて選ぶのもおすすめです。
国分グループ本社 K&K 国産紅ズワイガニカニミソ脚肉入り

お酒に合う素材を活かした製法にこだわって作られたカニ缶です。旨味の詰まった、濃厚なカニミソと脚肉をあえているのが特徴。深みのある味わいで、お酒をよりおいしく楽しめます。
ぜひ日本酒などと一緒に食べてみてください。原材料には、国産の紅ズワイガニを使用しています。賞味期限は製造日より3年。内容量は60gです。
お酒のおつまみになるカニ缶を探している方におすすめ。ぜいたくな商品のため、お世話になっている方へのちょっとした贈りモノにもぴったりです。
国分グループ本社 K&K 国産紅ズワイガニほぐし肉酒蒸し

国産の紅ズワイガニを使ったカニ缶。お酒のおつまみに適した「缶つま」シリーズのひとつです。清酒・砂糖・食塩を使って紅ズワイガニのほぐした身を酒蒸しに。素材の持つ豊かな風味と旨味を引き出しているのが特徴です。
内容量は75g。賞味期限は36ヶ月です。そのまま食べて楽しめるカニ缶を探している方におすすめです。
極洋 紅ずわいがにほぐしみ

紅ズワイガニを使ったカニ缶です。色鮮やかでぜいたくなほぐし身を楽しめるのが特徴。特別な時間を過ごしたいときにぴったりの商品です。原料の産地は韓国と日本、韓国・日本のブレンドのいずれか。内容量は55gです。
賞味期限は製造日より3年。サラダ・チャーハン・かに玉・スープなどの幅広い料理に使ってみてください。細かくほぐしてあるので、カニクリームの素材としてもおすすめです。
・1個
・3個セット
あじわい旬鮮便 毛がに 脚肉入り

北海道の希少な毛ガニを楽しめるカニ缶です。毛ガニは、身に弾力があって味も濃厚なのが特徴。なかでも、味が濃厚な「堅蟹」のみを使用しています。
北海道で収獲した毛ガニを浜茹でして現地加工しているので、鮮度もよいのが魅力。濃厚なカニミソも混ぜ込んでいるので、お酒のおつまみにもぴったりです。
内容量は1缶80gで3缶入り。賞味期限は3年です。また、缶切りを使わずに開封可能のため、食べたいときに気軽に食べられます。めずらしい毛ガニのカニ缶を試してみたい方におすすめの商品です。
カニ缶を使ったおすすめレシピ
カニ缶の炊き込みご飯

カニの風味を楽しめるのが魅力の「カニの炊き込みご飯」。昆布を使うことで、より風味豊かに楽しめるおすすめのレシピです。
しめじは小房に分け、こんにゃくは3cm程度の薄切りにしてから熱湯をかけてアク抜きをします。油揚げも熱湯をかけて油抜きをして、3~4cm程度の千切りに。たけのこは薄切りにしてからあく抜きをしておきます。
研いで水を切った米に水・調味料・カニ缶の汁を加え、汚れを拭いた昆布も加えて20分ほど浸水。下処理した野菜とカニの身を入れて炊きます。炊きあがったら、10分ほど蒸らして完成です。
カニ缶のトマトクリームパスタ

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トマトクリームとカニの旨味のコンビネーションがたまらない「カニのトマトクリームパスタ」。仕上げにイタリアンパセリをあしらうことで、見た目も華やかに仕上げているのがポイントです。
玉ねぎをみじん切りにし、カニ缶はほぐし身のモノを用意しておいてください。フライパンにオリーブ油を熱し、たまねぎを炒め、火が通ったら白ワイン・かにのほぐし身・トマト缶を加えて5分ほど煮込みます。生クリームを加え、塩・こしょうで味をととのえてソースの完成です。
茹で上がったパスタをソースに加えて和え、器に盛り付けたらちぎったイタリアンパセリを乗せます。さらに、仕上げに粉チーズを振りかけると、より風味がよくなっておすすめです。
カニチャーハン

香味野菜と一緒に炒めることでカニの風味を引き出した「カニチャーハン」。休日のお昼ご飯にちょっとぜいたくなチャーハンとして作るのがおすすめです。
玉ねぎは食感が残るように少し粗めのみじん切りに、にんにくとしょうがは細かいみじん切りで、長ねぎは小口切りにカット。カニ缶はほぐし身ならそのまま、棒肉なら細かくほぐし、残った汁は取り分けておきます。
フライパンにごま油を熱し、玉ねぎ・長ねぎ・にんにく・しょうがを香りが出るまで炒め、カニ・カニ缶の残り汁・調理酒を加えて、さらに軽く炒めるのがポイント。塩・こしょうで味をととのえて完成です。
カニ玉

カニ缶を使った料理の定番ともいえる「カニ玉」。そのままおかずとして食べるのはもちろん、ご飯に乗せて天津飯に仕上げるのもおすすめです。
卵をボウルに割り入れて溶きほぐし、カニ缶の身と汁の両方と、ななめ切りにした長ネギを入れて撹拌。フライパンや中華鍋にごま油を熱し、卵液を入れたら強火で素早く混ぜてやわらかく仕上げます。
卵はお皿に乗せ、同じフライパンでしょう油・酒・水・砂糖・酢を入れて火にかけ、軽く沸騰させてから水溶き片栗粉を入れてとろみ付けしたら餡の完成。卵に餡をかけて、お好みでグリーンピースや万能ネギなどで彩りをプラスします。
カニ缶のグラタン

カニクリームの風味豊かな「カニのグラタン」。グラタン用のソースにカニ缶を入れるだけでも作れるので、作りやすい方法で試してみてください。
かぼちゃは種をスプーンで取り除き、一部だけ皮をむいて、1cmほどのいちょう切りにし、耐熱容器に入れ、軽くラップをしたら電子レンジで加熱しておきます。別の耐熱容器に牛乳・水・ホワイトソースを加え、レンジで加熱。マカロニは少し硬めに茹でておくのがポイントです。
グラタン皿にバターを塗ったら、かぼちゃを入れてホワイトソースをかけ、カニ缶を汁ごと入れて混ぜ、粉チーズを振りかけます。粉チーズに焦げ目がつくまでトースターで焼いたら完成です。
カニ缶のアボカドサラダ

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カニと相性のよいアボカドを使った「カニ缶のアボカドサラダ」。ビタミン・ミネラル豊富なアボカドがヘルシーなおすすめレシピです。
アボカドの皮をむいて種を取り、2cmの角切りにしたら酸化して変色するのを防ぐためにレモンをふりかけておきます。カニ缶は食べやすいようほぐしておき、ミニトマトは4つ切り、玉ねぎは薄切りに。具材をすべてボウルに入れ、マヨネーズ・塩・こしょうであえて味をととのえます。
お好みでイタリアンパセリなどを振りかけたりパンを添えたりして完成です。少量のプレーンヨーグルトを加えると風味がより豊かになるので、試してみてください。
カニ缶は、カニの魅力が詰まった缶詰です。カニの種類や部位による味の違いを楽しみたい方はセット商品を選ぶのがおすすめ。料理に使いたい方は、使いやすいほぐし身やリーズナブルで色合いもきれいな赤身脚肉がぴったりです。お酒のおつまみにそのまま食べたい方は、味付けされたモノにも注目してみてください。