今や40歳以上の日本人20人に1人が緑内障と推定されているそう。

緑内障だけではなく網膜色素変性や脳の損傷により、視野が狭くなって周辺が見え辛くなる人も少なくありません。そんな方にとって歩行時の衝突や転倒というのは避けられない日常生活の問題のひとつです。病気の根本的な治療法も研究が進められる中、米マサチューセッツ州の眼科研究室が開発したのは、患者の日常生活の助けとなるポケットサイズの衝突警告装置です。

ポータブルで患者が装着して使用します。ユーザーが障害物に向かって近づくときにのみ警告音が発せられ、障害物の付近に立っているだけの時や、動く障害物が通りすぎるだけでは音が鳴らない仕組みになっています。片側視野欠損の患者25人を対象に歩行テストが行われた結果、装着者は未装着者に比べて37%も衝突が減り、歩行スピードも上がっていたとのこと。

今後の可能性を示したこの画期的なデバイス、日々の生活の中でどこまでの効果があるか研究と実験が続けられるそうです。