頑丈でプロテクション性能に優れた「レーシングブーツ」。転倒時のケガのリスクが高いバイクレース用に設計されたアイテムです。しかし、さまざまな製品が展開されているため、どれを選べばよいか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、レーシングブーツのおすすめアイテムをご紹介します。選び方のポイントやおすすめブランドも併せて解説するので、自分にぴったりなモノを選んでみてください。
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レーシングブーツとは?
レーシングブーツはバイクブーツの一種です。転倒時のケガのリスクが高いレース用として頑丈に設計されており、足首や脛などをしっかり保護します。安全性の高いバイクブーツを手に入れたい方におすすめです。
レーシングブーツは硬くて重い素材を多く使用しているため、歩行には適していません。ツーリングなどで頻繁にバイクから降りて移動する方は普段履きのシューズも持ち歩くか、歩行しやすいライディングシューズなどを選びましょう。
レーシングブーツのおすすめメーカー
クシタニ(KUSHITANI)
クシタニは1947年に生まれた日本のバイク用品メーカーです。バイク用ウェア・シューズ・アクセサリーなどを扱っています。皮革を扱う高い技術を生かした革ツナギなどの製品は、世界で長く愛されています。
クシタニのレーシングブーツは、独自に開発した「プロトコアレザー」を使用しているのがポイント。柔軟性が高く、使い込むほど足によく馴染むのが魅力です。
シディ(SIDI)
シディは1960年に生まれたイタリアのオートバイ用ブーツ・サイクリングシューズメーカー。伝統と革新、機能性とデザインの両立を掲げ、多くの製品を展開しています。トップライダーにも愛される高機能な製品が魅力です。
シディのレーシングブーツは独自の技術を豊富に搭載。ワイヤー式フィッティング機構「テクノシステム」や、プロテクション性能と体重移動のしやすさを両立した「ブレースシステム」などがあげられます。初心者からトップライダーまで、さまざまな方におすすめです。
エックスピーディ(Xpd)
エックスピーディは、イタリアのライディング用総合アパレルメーカー「スピーディ」が展開するフットウェアブランドです。スピーディのコンセプトである「デザイン・快適性・安全性」を受け継いだ製品作りが魅力です。
エックスピーディでは、重量・摩耗・引き裂き・浸水などのテストに合格した高機能なレーシングブーツのみを扱っています。安全性・耐久性の高い製品が欲しい方におすすめです。
フォーマ(Forma)
フォーマは1999年にイタリアで生まれたバイク用フットウェアメーカー。こだわりの素材と独自の技術を生かした、安全性とデザイン性に優れた製品を扱っています。また、世界のトップライダーも愛用する高機能な製品を低価格で展開しているのも魅力です。
フォーマのレーシングブーツは安全性と足馴染みのよさを両立させているのがポイント。内部に空気の流れを作る換気システムを搭載することで通気性を高め、快適な履き心地を実現しています。
レーシングブーツのおすすめ
シディ(SIDI) REX
プロテクション性能に優れたレーシングブーツ。外骨格のように設置されたアンクルサポートアッパーブレースが、外部からの衝撃を緩和します。また、スムーズな体重移動が可能で、操作性に優れているのもポイントです。
アッパー素材には耐久性・柔軟性の高いマイクロファイバーを使用。さらに、ブーツ上部・中部・甲部に配置されたテクノテンショナーでフィット感を細かく調節できます。甲高・幅広な足型にも合わせやすい、日本人向けのレーシングブーツです。
ライニング素材には、撥水性・通気性に優れたテフロンファブリックプロテクターを採用。汗をかいてもムレにくく、快適な履き心地をキープします。安全性と快適性を両立したレーシングブーツが欲しい方におすすめです。
シディ(SIDI) ST
ジッパーとバックルによる、伝統的な着脱システムを採用したレーシングブーツです。大口のジッパーには伸縮性のある生地を使っているので、スムーズに上げ下げできます。ふくらはぎ部分はストラップでサイズ調節が可能なため、ふくらはぎが太い方にもおすすめです。
アッパー素材には、高い耐久性と柔らかさを兼ね揃えたマイクロファイバーを使用。ライニングには撥水性・通気性のあるテフロンファブリックプロテクターを使っており、快適な着用感が持続します。
くるぶし部分には、動きやすさをキープしたまましっかりとした保護性能を発揮するブレースシステムを搭載。また、前面からの飛来物や衝撃から足をガードする、シンプレートも装備しています。スライダー・ソール部分は、別売りスペアパーツで交換可能。長く愛用しやすいのも魅力です。
エックスピーディ(Xpd) レーシングブーツ XP3-S
運動性に優れたレーシングブーツ。スライダーベースとトゥガードを一体成形することで、柔軟性と横方向への剛性を高めています。ミニバイクレースからロードレースまで幅広いシーンで使用可能です。また、シンプレート・ヒールガードは最上位モデルと同じ設計を採用しており、プロテクション性能に優れています。
インソールには専用の樹脂成形を採用しています。トゥガードとの相乗効果により、安全性を高めているのがポイントです。
カラーはブラック・ブラック×ホワイト・ブラック×レッドの3種類です。本製品は比較的価格が安いのもメリット。高機能な製品をリーズナブルに手に入れたい方におすすめです。
エックスピーディ(Xpd) XP9-S レーシングブーツ
XPDシリーズ最高峰モデルの「XP9-R」のインナーなしタイプのレーシングブーツです。MotoGPのトップライダーによるテストを重ねて開発された、品質のよさが魅力。ロードレースから激しい動きを必要とするミニバイクレースまで、幅広いシーンで活躍します。
スライダーベースと一体成形したトゥ・ガード設計を採用。フレキシブル性や運動性に加えて、横方向への剛性を高めています。また、スライダーには軽量マグネシウムを使っているのも特徴です。
アッパーにはマイクロファイバー、インサイドにはスエードレザーを使用。脛・かかと・くるぶしのインナー部には、衝撃吸収構造プロテクターを配置しています。バイクレースに出場するなど、本格志向の方におすすめです。
フォーマ(Forma) ICE PRO
トップレーサーも使用するハイエンドモデルのレーシングブーツ。アッパー素材に軽量性・柔軟性に優れたマイクロファイバーを使用しているのが特徴です。操作性を高め、走行中の細かいマシンコントロールを実現します。
スムーズな前後運動をサポートしつつ、足首の捻れを防止する「フレックスコントロールシステム」を搭載しているのもポイントです。さらに、長年研究したクラッシュデータから、要所にTPU製のプロテクションを配置しています。
内部に空気の流れを生み出す「エアーポンプシステム」を採用しているのも魅力。取り入れた空気はかかとのカップ出口から排出される仕組みです。通気性を高め、汗をかいても快適な履き心地をキープします。
前後で硬さを変えた「ミッドフレックスインソール」を搭載。柔軟性と剛性を両立させており、優れた操作性を発揮します。
フォーマ(Forma) PHANTOM
MotoGPでも使用されているハイエンドレーシングブーツです。レースシーンで培ったノウハウを存分に投入しており、前後への動きをサポートしながら快適性・安全性を高めています。
プロテクターを各所に配置しているため、足元をしっかり保護。安全性・耐久性・耐摩耗性に優れた、柔軟な衝撃吸収材を使っています。ソールは、ライディング時のグリップ力が高いのが特徴です。
また、スライダーには、軽量のチタンを採用。かかと部分にも配置しているため、強い衝撃から足をガードするのにも役立ちます。CE規格を認証済みなので、安全性重視の方にもおすすめです。
クシタニ(KUSHITANI) GPW BOOTS K-4539
メイン素材に独自の「プロトコアレザー」を使用したレーシングブーツ。天然皮革にフッ素加工を施した仕様で、撥水性・快適性・伸縮性に優れています。シンガード部分も牛革で仕上げ、フィット感に優れているのも特徴です。
プロテクターには、低吸水性高衝撃吸収素材「Kフォームプラス」を採用しています。汗などの水に強く、快適な履き心地を実現。また、軽量性にも優れており、動きやすいのもメリットです。
部分的に耐熱性・難燃性の高い繊維「ザイロン」を使用。強度も高く、ハードなライディングでも破れたり穴が開いたりしにくいのが魅力です。
アルパインスターズ(alpinestars) SUPERTECH-R VENTED BOOT 2220121
耐摩耗性に優れたマイクロファイバーメインアッパーを採用したレーシングブーツです。パンチング加工を施しているため、通気性も備えているのが特徴。ブーツ内の蒸れを抑制しながら、快適なライディングをサポートします。
人間工学にもとづいた設計を採用した、足形状にフィットする大型ラバーシャーリングを搭載。フレキシブルに動きやすいのが魅力です。また、インナーとアウターのズレを軽減するラバーシフトパッドを使っているので、ズレを抑えて快適な操作ができます。
インナーブーティーは、3Dメッシュ素材を使って独立させているのがポイント。バイオメカニカルアンクルブレースを採用しているため、内側からも足首をしっかり保護します。世界中のトップライダーにも愛用されているおすすめモデルです。
アルパインスターズ(alpinestars) SMX-6 v3 BOOT 2223025
レースで培った技術と高品質な素材を組み合わせたレーシングブーツです。フロントとバックフレックスゾーンには、ソフトTPUを採用。優れた耐衝撃摩擦性を発揮しながら、ライダーの自然な動きをサポートします。
足首部分には、独自のアンクルブレースプロテクションシステムを搭載。過度なねじれ・伸び・屈曲を抑制して、足首周りをしっかり保護するのが魅力です。
シフターゾーンは、保護性能とシフトの操作性を兼ね揃えているのがポイント。さらに、耐衝撃性と耐摩耗性が高いシンプレートプロテクターも搭載しています。サーキットやストリートでのパフォーマンスアップに役立つモデルを選びたい方におすすめです。
アルパインスターズ(alpinestars) SMX PLUS v2 BOOT 2221019
足首のねじれを予防する、独自開発のマルチリンクシステムを搭載したレーシングブーツです。人間工学にもとづいて設計した甲とアキレス腱のシャーリングも採用しているため、正確なコントロール性や動きやすさを実現しているのがポイントです。
メイン素材には、軽量で耐久性が高いマイクロファイバーを使用。ラチェット式トップクロージャーやインナーブーティシステムによって心地よいフィット感で着用できます。
通気性を備えたヒールカウンターを、足首まで拡張しているのが特徴。衝撃吸収パッドとアンクルプロテクターを組み合わせているので、優れた保護力を発揮します。CE規格も取得しているハイスペックモデルです。
ガエルネ(Gaerne) GP-1 EVO
操作性とプロテクション性能を兼ね備えたレーシングブーツ。カーボンコンポジット製の「センターウィッシュボーンフレーム」を本体から浮かせて配置しているのが特徴です。横方向への捻れや後ろの衝撃から足を守りつつ、前後への自由な動きを可能にします。
ダイヤル式の「BOAクロージャーシステム」を搭載しているのもポイントです。ダイヤルを回すだけでフィット感を細かく調節できます。ワンタッチで素早く緩められるので、着脱も簡単です。
バイクと接するふくらはぎ・かかと部分にはラバー製のグリップガードを配置し、熱から足を保護します。さらに、バイクとの一体感を高めるのもメリットです。
転倒時に打ちつけやすいかかと部分には、ショックアブソーバーを設置。衝撃を吸収し、ケガから足を守ります。動きやすさと安全性を両立させたレーシングブーツが欲しい方におすすめです。
ガエルネ(Gaerne) G-RS
サーキットから峠まで使えるエントリーモデルのレーシングブーツです。ブーツ背面には、独自のフローティングシステムを搭載。シフトチェンジ・ブレーキング・荷重移動といった動きを柔軟に行えるのが魅力です。
すべての動きを抑制するのではなく、ライディングに必要な動き以外を抑制するのがポイント。ヒールカップやシンプレートといったプロテクションは装備しているため、優れた保護力を発揮しながら運転しやすい設計を採用しています。
裏地には、透湿性のあるメッシュ生地を使用。長時間履いても蒸れを軽減して、快適な着用感が持続します。また、サイドファスナー式で伸縮性を備えているので、着脱が簡単に行えて便利です。
コミネ(KOMINE) スプリームレーシングブーツ BK-087
人気バイク用品ブランド「コミネ」のレーシングブーツです。脛からかかとまでをガードするプロテクターには、ヒンジを設けているのが特徴。優れた保護性能を発揮しながら、足の動きを妨げにくいのがポイントです。
素材には合成皮革を採用。シャーリング伸縮パネルを搭載しているので、運動性が向上しています。また、ヒール部分には、夜間の視認性を高めるリフレクターを装備。実用的で使いやすいのが魅力です。
レーシングブーツの選び方
サイズをチェック
レーシングブーツはサイズ選びが重要です。ゆとりがありすぎるモノだと、内部で足が遊んでしまうため注意が必要。自身の足にぴったりフィットするモノを選びましょう。
一方、サイズが小さすぎるモノも痛みやケガの原因となります。レーシングブーツは脛まで長さのあるタイプなので、締め付けを感じやすいのが特徴です。足の長さだけではなく、足首周りや脛周りのサイズも併せてチェックしましょう。
素材をチェック
レーシングブーツを選ぶ際は、素材にも注目してみてください。天然皮革を使用したモノは足馴染みがよく、使い込むほど足にフィットします。摩擦熱にも強く、転倒などで地面と強く擦れても破れたり穴が開いたりしにくいのがメリットです。
マイクロファイバーなどの合成皮革を使用したモノはお手入れしやすいのが特徴。耐摩耗性や引き裂き抵抗にも強く、ハードな使用にも耐えられます。また、天然皮革を使用したモノより安く手に入れられるのが魅力です。
多くのプロテクションパーツにはTPU素材が使用されています。硬質プラスチックのような硬さとゴムのような弾力性を併せ持つ素材で、耐摩耗性に優れているのがポイントです。
防水性をチェック
レーシングブーツを選ぶ際は、防水性もチェックしましょう。雨の日の運転は強い雨を正面から受けることになり、防水性のないレーシングシューズでは内部への浸水を防げません。不快感や操作性の低下に繋がる場合もあります。
履き心地も重視する方には、防水性と透湿性を両立したモデルがおすすめです。外部からの浸水を防止しつつ、内部の湿気を適度に発散するので、快適に履き続けられます。
安全性をチェック
レーシングブーツは安全性の高いモノを選ぶことが大切です。頑丈でプロテクション性能の高いモノなら、転倒時のケガのリスクを軽減します。特に、かかとやつま先など、衝撃を受けやすい部分の保護性能はよく確認しておきましょう。
ただし、プロテクションが多すぎるモノは足首が固定されすぎてしまい、操作性が低下するので注意が必要。ステップワークのしやすさとプロテクション性能のバランスのとれた製品がおすすめです。
ソールの厚さも安全性に関わります。停止時の足つきが悪いと、転倒のリスクが高まり危険です。静止状態でバイクに跨がり足つきが悪いと感じる場合は、やや厚底のモノを選んでみてください。
デザインをチェック
レーシングブーツは各メーカーからさまざまなデザイン・カラーのモノが展開されています。バイクやウェアとのコーディネートも楽しめるので、見た目にこだわりたい方はデザインもチェックしましょう。
お気に入りの一足を選ぶことで、モチベーションアップにも繋がります。 レーシングブーツを選ぶ際は、デザインやカラーにも注目してみてください。
レーシングブーツは頑丈でプロテクション性能に優れており、ケガのリスクを軽減するアイテムです。バイクレース用に設計されたアイテムで、足周りをしっかり守りたい方に適しています。デザインやカラーもチェックして、自分にぴったりな一足を見つけてみてください。