おうち時間を充実させるアイテム「プロジェクター」。大画面で映画を投写したり、ゲームを映してプレイしたりと、さまざまな使い方ができます。モニターのメーカーとして知られる「BenQ」は、プロジェクターも展開。ゲーミング分野で培われた強みが反映されているので、ゲーム用のプロジェクターが欲しい方や、画質を重視する方におすすめです。
そこで今回は、VGP2021夏のアワードでも大賞に輝いたモデルを含む、BenQの主力3機種を比較レビューしました。それぞれの特徴をピックアップしながらご紹介するので、用途に合う1台を見つけてみてください。
BenQとは?
BenQの歴史と強み
1984年に設立した「BenQ」は、モニターやプロジェクターなどの製品を展開しているメーカー。とくにゲーミングモニター分野で強いほか、DLPプロジェクターや4Kプロジェクターも高いシェア率を誇ります。
BenQのプロジェクターはカラー精度の高さが魅力で、色彩豊かな投写が可能。また、短焦点での投写にも強みがあり、短い距離でも大きく映せます。限られたスペースでも使いやすい製品を探している場合は、ぜひBenQのプロジェクターをチェックしてみてください。
BenQのプロジェクター3機種をピックアップ
そんなBenQから、VGP2021夏のアワードでも大賞に輝いたモデルを含む、主力3機種をピックアップ。快適にゲームをプレイできる4Kゲーミングプロジェクター「TK700STi」、高速起動とオート投写が魅力の「GK100」、そして色の再現性に優れた「HT3550i」をそれぞれ実際に使ってみました。投写した映像の美しさや、そのほかの特徴などを解説していきます。
日本初の4Kゲーミングプロジェクター「TK700STi」
低遅延がポイント!最大240Hzの高リフレッシュレートも魅力
まずご紹介する「TK700STi」は、日本初を謳う4Kゲーミングプロジェクター。最大240Hzの高リフレッシュレートに対応しており、動きの激しいゲームでも快適にプレイできます。また、高速モードを搭載しているのもポイント。1080p/240Hz動作時に4.16msの低遅延入力を実現しており、映像と音声のズレを軽減可能です。
HDR10/HLG対応で高画質に投写できるのも魅力。さらに、スピーカーには「CinemaMasterAudio+2」技術を搭載しているため、音質面も優れています。臨場感あふれる映像と、迫力のあるサウンドでゲームを楽しみたい方にぴったりの機種です。
3つのモード搭載でゲームの世界に没入できる
「RPGモード」「SPG(スポーツゲーム)モード」「FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)モード」の3モードを搭載しているのも特徴。「RPGモード」では映像の美しさが強調され、正確に色を表現できます。また、低音の効いたサウンドが鳴らせるのもポイント。映画のような臨場感で、ゲームの世界に没入可能です。
スポーツゲームなどに適した「SPGモード」は、チームカラーなどを正確に再現するくっきりとした画質が特徴。また、スポーツの生中継を思わせる音質で、その場にいるような感覚を味わえます。
FPSゲームをプレイする際は「FPSモード」がおすすめ。影表現に優れており、暗い場所にいる敵などを見つけやすいのが魅力です。また、定位表現に優れたサウンドで、足音や銃声の方向が分かりやすいのもポイント。ゲームを有利に進められます。
人気のバトルロイヤルFPS「Apex Legends」をプレイしてみた
PS5を繋げて「Apex Legends」を実際にプレイしてみました。モードは「FPSモード」に設定。遅延が気にならないのはもちろん、激しい動きでも残像がほとんど残らず、ゲーミングモニターと遜色なくプレイできました。
画質も非常にキレイで、プロジェクターで投写していることを忘れるほど。プレイした時間がお昼頃だったので、電気を消しても薄明るさがありましたが、それでもくっきりと映りました。大きな画面も相まって、ゲームの世界に没入できたのがポイントです。
低遅延かつ高画質で、ストレスフリーにゲームが遊べるプロジェクターを探している方は、ぜひ「TK700STi」をチェックしてみてください。
大画面投写とデザイン性の高さが魅力!新発売の「GK100」
2mの距離で120インチの大画面投写ができる
短焦点のプロジェクターを探しているなら「GK100」がおすすめ。2mの距離で120インチの大画面投写ができ、4Kプロジェクターでは業界屈指の短焦点モデルです。
実際に試してみたところ、壁一面に大きく投写して動画を楽しめました。輝度やスピーカー数などのバランスも取れているので、汎用性に優れており、ジャンルを問わずに使用可能。たとえば、家族や友人とスポーツを観たいシーンでも存分に活躍します。
本体を傾けるだけで最大8度まで角度を変えられるため、ネジなどを回す必要がなく、投写位置の調節も非常に簡単。さらに、電源をオンにするだけで数秒で起動し、オートフォーカスが始まる手軽さも魅力に感じました。
なお、「GK100」はLED光源を採用。投写時の音がとても静かで、省エネにも優れています。他機種より本体の発熱も控えめで、小さな子供やペットを飼っている方など、安全面に配慮したい方にもぴったりの機種です。
グッドデザイン賞を受賞したモダンアートのようなデザイン
グッドデザイン賞を受賞しているシンプルかつスタイリッシュな見た目も「GK100」の特徴。使用していない間もインテリアとして部屋の雰囲気を演出できます。20cm弱の立方体デザインで、設置する際に幅を取らないのも魅力です。
また、「GK100」は高音質のtreVoloオーディオシステム搭載の10W×2のスピーカーを内蔵しているため、スピーカーモードに切り替えて、Bluetoothスピーカーとして音楽を楽しむことも可能です。
正確な色再現で臨場感を味わえる「HT3550i」
シネマクオリティの映像を実現する色再現技術
映像の美しさを最重視する場合は「HT3550i」を要チェック。「CinematicColor」と呼ばれている技術を搭載しており、色の再現性に優れています。
投写してみると色がとても鮮やかで、投写画面の大きさも相まって吸い込まれるような臨場感を味わえました。細かい部分も粗さを感じず、滑らかに映せたのが印象的。HDR Pro技術による高コントラストを実現しているのも魅力です。
ジャンルごとにチューニングされたサウンドモードも魅力
「CinemaMaster Audio+2」技術により、音質が優れているのも特徴。シネマ・音楽・ゲーム・スポーツなど複数のサウンドモードを搭載しているので、各ジャンルに最適化されたサウンドが鳴らせます。
試しに音楽モードでライブ映像を観たところ、抜けのよいクリアかつ軽やかなサウンドが楽しめました。かといって音が薄い訳ではなく、しっかりと厚みが感じられたのがポイント。サウンドがダイレクトに響いてくる感覚で、臨場感が味わえます。
シネマモードに切り替えてみると、音楽モードよりは少しトーンが控えめで柔らかい印象を受けました。長時間の視聴でも聴き疲れしにくい優しいサウンドなので、長時間の動画コンテンツを観る際はぜひシネマモードも試してみてください。
ゲームに特化した「TK700STi」、短焦点で投写できる「GK100」、そして色再現に優れた「HT3550i」と、それぞれ異なる特徴を備えている今回のプロジェクター3機種。用途に合うモデルを選べば、いつものゲームプレイや動画視聴がより快適に楽しめます。また、今回はどの機種も壁から2mほどの距離に置いてレビューをしましたが、もちろん投写距離を離すほど大画面になるので、より迫力ある映像を投写可能。ぜひお気に入りの1台を見つけて、おうち時間を充実させてみてください。