まるで蚕のようです。

人間とは身体的にみて非常に弱い生物ですが知能によって道具を製作・使用して身を守ってきたといえます。そしてその身を守る道具がまたひとつ開発されようとしています。

それは落下や転倒、衝突の際に一瞬で空気を膨らませて全身を守ることができる、身に着けるタイプのエアバッグスーツです。

igelwearableairbag

ハリネズミが体を丸めて身を守る様子からヒントを得たコンセプトで、身体に装着する20個ものエアバッグがヘルメットのように頭部だけでなく胴体や下半身をも守ります。マイクロマシン技術(MEMS)と呼ばれるセンサーが衝撃レベルを感知し瞬時に膨らむというものですが、今後はさらに超音速センサーやレーダーなどの長距離センサーを使用して、衝突する前に感知できるようにしようとしています。

ただし現時点では企画段階にすぎず、実用化には3~4年かかるとみられています。実用化されればオートバイやスキーでの事故、建設現場での落下事故など様々なシーンでの活用が考えられますね。