ドローンで救急搬送という世界。
救急搬送を待っている事故現場。渋滞と現場への長距離という悪条件が重なり、救急車の速い到着を絶望視していると、目の前に巨大サイズのドローンが救急隊員一人を載せて着陸し、胸をなでおろす。こんな世界になるかもしれません。今回ご紹介するのは、どんな手段よりも、迅速に救急搬送を必要としている現場へ到着可能な、遠隔操縦型で飛行する救急搬送ドローン、drone ambulanceです。
救急ヘリコプターよりも優れている!?
ヘリコプターで救急搬送しようと思うと、着陸可能な地点まで救急車で運び、それから病院まで搬送飛行するという、複数のステップが必要です。そんな問題の解決となるかもしれない、迅速な搬送を実現するコンセプトがあります。drone ambulanceは現場のすぐ近くに着陸可能です。しかも、一人のパイロットが複数のdrone ambulanceを遠隔制御可能。目的地までは自動操縦で、特定の状況の離着陸のみマニュアルで遠隔操縦するのです。
drone ambulanceには、一人の救急隊員が搭乗し、応急処置をしながら病院まで飛行するというわけです。
今までだったら絶望的な状況でも、空から家の近くの少し広い道路まで、drone ambulanceが救助に来てくれる、という日がやってくるかもしれませんね。
このコンセプトが実現するとして、現在の試算ではdrone ambulanceは現行の救急車の数倍の値段ですが、救急ヘリよりは安く導入できるようです。迅速に運べるなら、あとは病院の受け入れ態勢の整備ですね。