海や川などで使用できる新たなドローンとして注目を集めているのが「水中ドローン」です。地上にいながら水中の様子を点検できるため、水中撮影・マリンスポーツ・釣り・水産業などさまざまなシーンで活躍しています。

ただし、水中ドローンは一般にはまだ普及し始めたばかりなので、初めて購入する方は迷ってしまうのではないでしょうか。そこで今回は、水中ドローンの選び方を踏まえたうえで、おすすめのモデルをご紹介します。

水中ドローンとは?

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水中ドローンとは、水中での使用に特化した小型の無人偵察機のことです。大半のモデルは、水中ドローン本体と、操縦用プロポまたはWi-Fiトランスミッターが有線で繋がっており、操縦者は陸上や船上から機体を遠隔操作することで潜水や潜航が行えます。

体力や潜水スキルに自信のない方でも安全に使用しやすいのが水中ドローンの魅力。使いこなすには一定の操縦スキルの習得が必要にはなりますが、泳ぐのが苦手な方でも水中でのリスクを気にすることなく海中散歩や水中撮影などが手軽に楽しめます。

活躍できるシーンが拡大しているのもポイント。釣りやダイビングなどでサポートアイテムとしても重宝されているほか、最近は点検・作業用として水産業や水中探査などにも活用されています。

水中ドローンの使用に資格や免許は必要?

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2022年現在、水中ドローンの使用に際して特別な資格や免許の取得は必要ありません。用途によっては資格が必要となり、2022年6月からは機体情報登録の義務化も始まる空撮ドローンと違って、水中ドローンはより気軽に導入が可能です。

ただし、水中ドローンに関しては「水中ドローン安全潜航操縦士」という民間資格が存在。水中ドローンの機能や安全に操縦できるスキルについて1日かけてしっかりと学べるため、水中ドローンを初めて扱う方にもおすすめです。

大半の池や湖では、原則的に特別な許可の申請が不要なのも水中ドローンの魅力。ただし、海や河川では注意が必要です。特に港湾地区や漁港地区に指定されている場所では使用が制限される場合があります。事前に許可を申請しておきましょう。

水中ドローンの選び方

用途にあったモデルをチェック

水中映像撮影

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水中の様子を高画質で撮影したい場合は、4K動画の記録に対応した水中ドローンがおすすめです。YouTubeなどでも一般的なフルHDと比較して解像度が高いため、画面の隅々まで高精細で鮮明な映像を撮影できます。

安定した状態で水中を撮影するには、ブレ補正機能の搭載も重要。水中では波や潮の流れによる影響で画面がぐらつき、動画を通して船酔いしたような感覚に陥りやすくなるので、快適に撮影したい方に適しています。

水深100m以下などの暗く深い場所を潜水撮影する際はLEDライトがあると便利。深海でも生物や風景を撮影しやすいのが魅力です。また、FPV機能があれば、スマホとVRゴーグルを活用することで撮影中の水中映像をリアルタイムで確認可能です。

釣り・ダイビング

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釣りやダイビングなどに活用したい場合は、魚群探知機能を搭載した水中ドローンがおすすめです。内蔵のソナーによって水中の地形・水深・水温を把握しつつ、魚が密集する魚群の位置をより正確に探知・追跡できるのが特徴。釣り針の投下や潜水を行うのに適したスポットが見つけやすいのも魅力です。

釣りに役立つ水中ドローンの機能としては給餌機能も便利。機体内のコンテナに格納した餌を、ソナーで探知した魚群に向かって撒くことで魚を誘き寄せられます。また、餌を付けた釣り針を適したスポットに向かって投下できるモデルも存在。従来とは一味違ったスマートな釣り体験が楽しめます。

環境調査などの産業

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水産検査や環境調査などの作業に活用したい場合は、ロボットアームなどのアタッチメントを装着できる水中ドローンがおすすめです。水中で見つけた対象物の保持や運搬などの動作が可能。海底の生物を採取したり、沈んだ遺失物を回収したり、潜水士に代わって船体や埠頭の不具合がある箇所を点検したりなども行えます。

耐久性の高さも産業用の水中ドローンには重要なポイント。作業を行う深さまで潜水できる能力や、潮流の激しい場所でも安定した姿勢を保てる制御機能が要求されます。また、水中での作業中には砂や石が飛び交うので、内部への巻き込みを防止するモーターなどを搭載していると安心。故障を防ぎつつ着実に作業を進められます。

潜水可能距離をチェック

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水中ドローンを選ぶ際は潜水可能距離の確認が重要です。水中では深く潜るほど水による外側からの圧力が強くなるので注意。使用する水中ドローンが対応できる深さよりも深い場所に潜らせると、水圧に機体が耐えられず、破損してしまう場合があります。必ず使う場所の水深に対応する水中ドローンを選びましょう。

水中撮影・釣り・ダイビングなどの一般的なマリンレジャーに活用する場合には、潜水可能距離は30mほどあれば十分。場所によっては海底までの潜航も可能なため、多彩なシーンで活躍できます。ただし、環境調査や水産業の点検作業などでは、より高い耐久性が要求されるので、潜水する深さを事前に確認しましょう。

水中での機動力をチェック

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水中での機動力も選ぶ際のポイントです。水中には波や潮の流れが激しい場所が多くあるため、前進と左右移動だけにしか対応しないモノだと操縦が困難になるのがデメリット。扱いやすさを重視するなら、前後・左右・上下の全方向移動や360°姿勢制御に対応したモデルがおすすめです。

潜水スピードも水中での機動力には重要。速度が高くなるほど目的の位置まで素早く移動でき、波や潮の流れが強い場所でも影響を受けにくくなるのが魅力。大半の水中ドローンは潜水スピードが1.5m/s以下のモノが多く存在しますが、より高速な2m/s以上の速度で潜水できるハイスピード仕様のモデルも販売されています。

連続稼働時間をチェック

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連続稼働時間の長さも確認しましょう。マリンレジャーなどの一般的な用途には、稼働時間が1時間程度のモノでも十分。ただし、水中の調査や点検などで長時間の潜水作業を行う場合には、最低でも2時間以上の連続稼働に対応しているモデルがおすすめです。バッテリー切れを心配することなく作業に集中できます。

水中ドローンを使用する頻度が多い場合には、急速充電に対応したモデルも便利。短時間の充電で潜水できるので、旅行先などで事前に充電をし忘れた場合でも安心して使用が可能です。また、対応モデルは少なめですが、バッテリー交換によってより長時間使える水中ドローンも販売されています。

水中ドローンのおすすめ

チェイシングイノベーション(CHASING INNOVATION) 水中ドローン CHASING DORY

初めての方でも手軽に水中撮影が楽しめる小型の水中ドローンです。重さ1.1kg、幅24.7×奥行き18.8×高さ9.2cmと軽量コンパクトに設計されているのが特徴。価格がリーズナブルで、初心者でも扱いやすいため、入門用としてもおすすめです。

フルHD解像度のカメラを搭載しているのもポイント。開放F1.6と明るいレンズと、250ルーメンのLEDライトを2基備えているので、薄暗い場所でも動画撮影が可能です。連続稼働時間は1時間、潜水可能距離は15mと控えめですが、上下の角度調節と深度ロック機能を備えています。

同梱のWi-Fiブイは、ワイヤレスで接続可能。19種類の画像フィルターをカスタマイズできるのも便利です。

パワーヴィジョン(PowerVision) 水中ドローン PowerRay PRE10 J

多彩なシーンで活躍できる水中ドローンです。スタイリッシュなデザインが特徴。4K 25fpsの動画が撮影できる高画質なカメラも搭載しています。

連続稼働時間が最長4時間と長めなのもポイント。潜水可能距離は30mに対応しており、潜水スピードも1.5m/sの性能を備えています。ヘッドライトを搭載しているので、ダイビングで潜る前に行う水中探査での使用にもおすすめです。

底部には取り外し可能なソナーを搭載しているのも魅力。魚群の位置に加えて、水深70mまでの地形や水温を探知できるため、釣りなどにも重宝します。同梱のVRゴーグルを使ったFPV撮影も可能です。

チェイシングイノベーション(CHASING INNOVATION) 水中ドローンGLADIUS mini S

優れた機動性を備える高性能な水中ドローンです。潜水スピードが最大2m/sと高速なのがポイント。連続駆動時間が4時間と長く、水深100mまでの潜水や、半径200mまでの水平撮影も行えます。

水中作業に重宝する別売りのアームクローや、GoProアクションカメラなどを追加で取り付け可能。また、砂が内部に侵入するのを防ぐ特許取得の「スタック防止モーター」も備えており、海底などでもトラブルを防ぎつつ安定した動作が行えます。

4K解像度による高画質な水中撮影が楽しめるのも魅力。開放F1.8の明るいレンズや2400ルーメンのLEDライトに加えて、電子式ブレ補正機能も搭載しているため、暗い深海でも細部まで鮮明に撮影可能です。記録には最大64GBまでのmicro SDカードが使用できます。

キューワイシー(QYSEA) 水中ドローン FIFISH V6

アクロバティックな水中撮影が手軽に楽しめる水中ドローンです。潜水可能距離は最大100mで、あらゆる方向で自由に姿勢制御が可能なのが特徴。任意の角度や深度でのロックにも対応し、水中でのホバリングが安定して行えるので、快適操作で水中の様子を観察・撮影できます。

頭と機体の連動技術「ヘッドトラッキング」に対応しているのもポイント。付属のVRゴーグルを使えば、頭の動きだけで内蔵カメラの向きを上下・左右・斜めへと自在に調節できるため、初心者の方でも直感的に操作できます。

画角166°の広角4Kカメラと、4000ルーメンの強力なLEDライトを搭載しているのも魅力。連続駆動時間は最長4時間で、1時間で約90%の急速充電にも対応します。

エポックワールド(Epoque World) 水中ドローン TITAN

深海での撮影や探査が身近に楽しめる水中ドローンです。潜水可能距離が150mと一般的な水中ドローンよりも深く潜れるのが特徴。1500ルーメンの強力なLEDライトを2基搭載しており、暗い深海でも生物や風景を鮮明に映し出せます。

4K動画と800万画素静止画を撮影できる高画質カメラを搭載しているのもポイント。6基のスラスターによって姿勢制御が行えるので、水中でも安定した撮影が楽しめます。また、ライブ配信にも対応が可能です。

潜水スピードが2m/sと速いのも魅力。カラーフィルターやグリップアームなどの別売りアクセサリーも充実しています。

チェイシングイノベーション(CHASING INNOVATION) 魚群探知機ドローン CHASING F1

釣りのサポートに特化した多機能な水上ドローンです。別売りの魚群探知機を搭載することで魚群の位置などの情報収集にも活用できるのが特徴。内蔵GPSと組み合わせることで複数の釣りスポットを記録可能なため、釣りの成功率を高めたい方におすすめです。

同梱の餌撒きボートを活用すれば、ワンタッチで探知した魚群に向けて餌を投下できるのがポイント。また、最長6時間の連続駆動とバッテリー交換に対応しています。

フルHD動画と200万画素静止画を撮影できる外付けカメラを備えているのも魅力。カメラは一体型のリールで水深28mまで降下できるほか、赤外線ライトによって夜間の水中撮影にも活用できます。

パワーヴィジョン(PowerVision) 水上ドローン PowerDolphin ウィザード版 PDW10

水中撮影から魚群探知まで多目的に活用できる、ワイヤレスタイプの水上ドローンです。潜水には非対応ですが、水上を4.5m/sで移動できるため、機動力を重視した操作が可能です。

広角132°に対応した独自構造の「4Kダブルジョイント式可動カメラ」を搭載しているのもポイント。カメラの向きを上下方向に最大220°チルトできるので、水上と水中の両方を撮影可能です。

本体下部には専用の魚群探知機「PowerSeeker」を搭載しており、魚群や水中地形の探査が行えるのも魅力。さまざまな使い方が楽しめるおすすめの水中ドローンです。

チェイシングイノベーション(CHASING INNOVATION) 水中ドローン CHASING M2

水中作業に特化したプロ向けの高性能な水中ドローンです。8基のスラスターを搭載しており、360°全方向に移動や回転が行えるのが特徴。優れた姿勢制御機能によって任意の姿勢でのホバリングがワンクリックで行えるため、精密さが要求される水中での高度な作業にも重宝します。

電子式ブレ補正機能付きの4Kカメラや、4000ルーメンのLEDライトを搭載しており、水中探索に活用できるのもポイントです。さらに、さまざまなアタッチメントにも対応。ロボットアーム・GoProカメラ・外部LEDライト・レーザースケーラーなどが取り付けられます。

潜水可能距離が100mと深く、砂や石の巻き込みを防ぐモーター技術を採用しており、耐久性に優れているのも魅力。連続駆動時間は最長4時間で、バッテリー交換にも対応するので、長時間の水中作業にもおすすめです。