普段かけているメガネにサングラスや偏光グラスの機能をプラスできる「オーバーグラス」。それぞれ度付きのアイテムを用意するのも選択肢のひとつですが、使用時間が限られているのであれば、メガネの上から覆うオーバーグラスでも十分役割を果たします。
そこで今回は、オーバーグラスのおすすめモデルをご紹介。運転などの日常生活から、釣りやゴルフ、登山などに合うアイテムをピックアップしたので、チェックしてみてください。
オーバーグラスとは?

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「オーバーグラス」とはサングラスや偏光サングラスの一種。メガネをかけた状態でも、オーバーグラスを上から被せることで、同じ効果が得られます。ちなみに「偏光サングラス」とは偏光レンズが付いたサングラスのこと。光の反射を抑えたり、視界をクリアにしたりすることで、見えにくい状況を改善できます。
また、偏光サングラスと同様、オーバーグラスもフレームに合わせてレンズのカーブに違いがあるのが特徴。タイプは数字表記別に4・6・8のカーブに分かれており、湾曲度合いが異なります。
よりフロントがフラットになっているのが4カーブ、よりフロントが湾曲したフレームに適しているのが8カーブ、中間が6カーブです。気になる方は確認しておきましょう。
オーバーグラスの選び方
レンズ性能で選ぶ
偏光度

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「偏光度」とは、レンズが光をどれだけカットするかを数値化して表したもの。数値が高いほど、雑光をカットすることを示しています。
また、偏光度はレンズカラーの濃淡によって違いがあるのもポイントです。レンズカラーが濃くなるほど偏光度は高くなり、反射をよりカット。一方、レンズの色合いが薄いほど偏光度は低く、裸眼に近い視界になります。
可視光線透過率

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「可視光線透過率」とは、レンズに対して自然光が通る割合のこと。可視光線透過率が低ければレンズの色は濃くなり、より強い陽射しカットが期待できます。レンズカラーが濃いモノは可視光線透過率の数値が低く、薄いモノは可視光線透過率の数値が高い傾向にあるので、チェックしてみてください。
UVカット率

「UVカット率」とは、UV(紫外線)をどれだけカットするかをパーセンテージで表したもの。紫外線は皮膚だけでなく眼にも影響を与えます。サングラスや偏光グラスを選ぶ際は、UVカット機能の有無や、どれくらい紫外線をカットするかを確認することが重要ですが、オーバーグラスについても同様です。
なお、紫外線はレンズに対して正面からだけではなく、レンズの上から差し込まれたり、横から入ったりすることも考えられます。オーバーグラスはメガネの上から被せるタイプなので、より大きめなサイズ感となる点は考慮しておきましょう。
シーンに合わせて選ぶ
運転

運転時はカラーレンズによって路面の照り返しを抑えることが重要。一方で、トンネル内での走行も考慮し、暗すぎず、明るすぎないバランスのよいタイプを選ぶのがおすすめです。また、注意喚起を促す黄色や赤が強調されるかどうかもポイント。安全運転に配慮したアイテムを選ぶようにしましょう。
釣り

釣りにおける偏光グラスの重要な役割は、水中の様子を見やすくすること。水面のギラつきを抑えることによって、魚の動きを確認したり、地形の変化を把握したりするのに効果を発揮します。
カラーの傾向は大きく分けて3つ。グレー系は晴天から曇天に有利で、水面の眩しさを抑えます。イエローやグリーン系は曇天から雨天、さらに水質が濁っている状態でも視界良好。
また、オレンジ・ブラウン系はアバウトだった魚影や地形の輪郭をより浮き彫りにします。色の違いと見え方の違いはぜひ確認しておきましょう。
スポーツ

スポーツといってもさまざまなジャンルがありますが、オーバーグラスを使うシーンの代表例はゴルフ。激しい動きはないのでメガネをかけた状態でもプレイできますが、よりクリアな視界を確保するにはカラーレンズがあると便利です。
特に、水面や芝生などのギラギラした反射光を抑えられるのがメリット。コンタクトレンズとサングラスではなく、近視や乱視のメガネとオーバーグラスの組み合わせを求める方におすすめです。
アウトドア

アウトドアにもさまざまなシーンがありますが、オーバーグラスであっても選び方はサングラスや偏光グラスと同じ。紫外線をしっかりとケアしたい場合は日差しをカットするアイテムを、日陰が多い登山などで足元がしっかりと見えるようにしたい場合は、視認性がアップするアイテムを選ぶのが基本です。
なお、メガネの上から被せるオーバーグラスも選択肢ですが、偏光レンズの部分をメガネに取り付ける「クリップオン」も便利なので、気になる方はチェックしておきましょう。
サイズをチェック

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サイズは、オーバーグラスを選ぶ際に重要なポイント。オーバーグラスは普段のメガネを覆うモノなので、フロント幅の長さや高さ、テンプルの長さをしっかり確認しておきましょう。さらに、厚みがあるため、サイドの長さもチェックしておくことが必要です。
オーバーグラスのおすすめ
スワンズ(SWANS) オーバーグラス OG6-0751 DMBR
フレームカラーに落ち着いたデミブラウンを採用したオーバーグラス。レンズカラーはシルバーミラー×偏光スモークで、眩しさを抑えつつ、自然な色調を保てるのが特徴です。
偏光度は97%以上で、可視光線透過率は12%。紫外線透過率は0.1%以下で、UVカット率は99.9%以上を謳っています。サイズはフレーム内寸で、幅135×高さ39mm。重さは35gで、レンズカーブは6カーブを採用しています。
スワンズ(SWANS) オーバーグラス OG5-0051 SCLA
2眼レンズタイプのオーバーグラス。かつてのオーバーグラスはメガネを1枚のレンズで覆う1眼レンズでしたが、本製品はサングラスと同様の2眼レンズ仕様で、より自然に身につけられるのが特徴です。
フレーム形状はハーフリムで、フレームカラーはクリアスモークを採用。レンズカラーは偏光スモークで、ベーシックなダーク系です。
偏光度は97%以上で、可視光線透過率は27%。紫外線透過率は0.1%以下で、UVカット率は99.9%以上を謳っています。サイズはフレーム内寸で、幅135×高さ40mm。重さは35gで、レンズカーブは6カーブを採用しています。
ゼクー(Zeque) オーパ

使い勝手に優れたおすすめのオーバーグラス。フレームの随所に設けられたエアインテークによって通気性をしっかりと確保し、メガネをかけた状態でも快適に過ごせるのが特徴です。
遮光性がしっかりとありながら、重さ22gと軽量なのもポイント。さらに耳にかかるモダン部分は圧迫感を抑えたエラストマー形状を採用しており、汗ズレ防止にも配慮しています。
レンズはタレックスの「CR-39 Polarized」を採用。 対応するメガネのサイズは幅134×高さ43mmまでで、レンズカーブは4カーブを採用しています。
ダイワ(Daiwa) TLO 028
タレックスのレンズ「PPL 75 Hard Multi Coat」を採用したオーバーグラス。レンズカーブは6カーブで、包み込むようなデザインながらもクリアな視界を確保できるのが特徴です。
本製品のレンズカラーはラスターオレンジで、ほかにもイーズグリーン・トゥルービュー・トゥルービュースポーツの計4タイプがラインナップ。ラスターオレンジとトゥルービュースポーツにはシルバーミラー仕様も用意されています。
また、本製品はフィッシングメーカーのアイテムなので釣りにぴったり。メガネアングラーの方で偏光グラスを探している場合は、ぜひチェックしておきましょう。
ダイワ(Daiwa) ポリカーボネイト折りたたみ偏光オーバーグラス DO-40009

フリッジ部分も折りたためるオーバーグラス。コンパクトに携帯できるので、ポケットなどに収納しやすいのが特徴です。
使用時のサイズは幅150×高さ44mm。フレームはマットブラックを採用しています。本製品のレンズカラーはブラウン。偏光度99%で可視光線透過率は22%です。ほかにも、偏光度99%で可視光線透過率は20%のグレーをラインナップしています。
シマノ(SHIMANO) シマノオーバーグラス UJ-201S

6色のレンズカラーを揃えるオーバーグラス。通常カラー3色とミラー3色のラインナップで、それぞれ見え方が異なるのが特徴です。通常カラーは、可視光線透過率32%のグレー、可視光線透過率21%のブラウン、可視光線透過率33%のイエローを展開。いずれも、ハードコートとARコート、超撥水コート仕様です。
一方、ミラーは可視光線透過率23%のグレーミラー、可視光線透過率20%のブラウンピンクゴールドミラー、可視光線透過率27%のイエローブルーミラーをラインナップ。いずれも、ハードコートとミラーコート、超撥水コートです。
レンズはコスパに優れたポラファインの「CR39」で、幅62×高さ42mm。フレームサイズは幅(ネジ間)144.5mmで統一されています。
がまかつ(Gamakatsu) 偏光サングラス オーバーグラス GM1770

スタイリッシュなデザインのオーバーグラス。側面の視界を遮らないように、レンズを折り曲げる特殊工法を採用しているのが特徴です。サイズとしては幅145×高さ46mm以内のメガネに対応。レンズカーブは4カーブで、テンプル部分は滑り落ちに配慮した仕様です。
本製品は、偏光度90%以上で可視光線透過率が11%のダークスモーク。ほかにも、偏光度90%以上で可視光線透過率が35%のライトグリーンをラインナップしています。いずれもUVカット率は99.9%以上と謳われているのがポイントです。
ダークスモークは晴天など光量の多い場合におすすめ。ライトグリーンはくすんでいる部分でも視界良好に偏光します。購入を検討する際は意識しておきましょう。
コールマン(Coleman) COV01

跳ね上げ式を採用しているオーバーグラス。パーツになった偏光レンズの部分をメガネに取り付ける「クリップオン」に似ており、日陰をつくる車用のサンバイザー感覚で使えるのが特徴です。
レンズカラーは日差しをケアするスモーク。本製品のフレームカラーはブラックマットですが、クリアワインなどのカラーもあります。偏光のオンオフ切り替えをスムーズにできるのはもちろん、リーズナブルな価格でコスパに優れているのもおすすめポイントです。
視泉堂(Shisendo) 冒険王 ネオサンカバー MR

スポーティなデザインのオーバーグラス。サイズの内寸は約幅137×高さ38mmで、タイトに設計されているのが特徴です。本製品はレンズカラーがシルバーミラーの「SC-50A」。レンズカラーはほかに2パターンあり、ブルーREVOミラーは「SC-50B」、ローズゴールドREVOミラーは「SC-50C」です。
同シリーズはサイズラインナップが豊富なのもポイント。ひとまわり小さいサイズ「SC-10」は約幅134×高さ38mm、さらに小さいサイズ「SC-20」は約幅130×高さ38mmも用意されています。小柄な男性はもちろん、女性や子供用のオーバーグラスを求めている方にもおすすめです。
視泉堂(Shisendo) 冒険王 跳上式サンカバーV SC-9

装着感がソフトなオーバーグラス。軽くて弾力のあるナイロン素材「TR90」を採用し、長時間の使用に配慮しているのが特徴です。タイプとしては跳ね上げ式を採用。パーツになった偏光レンズの部分をメガネに取り付ける「クリップオン」に似ており、偏光のオンオフ切り替えをスムーズにできるのも魅力です。
サイズの内寸は約幅135×高さ47mm。レンズカラーはスモーク「SC-9S」のほかに、ブラウン「SC-9B」もラインナップしています。単品購入はもちろん、使い分けしたい方はセット購入するのもおすすめです。
アックス(AXE) SG-605P

大型のメガネもカバーするパノラミックビューレンズを採用したオーバーグラス。フレームサイズは幅163×高さ50mmで、メガネサイズとしては幅145×高さ46mm以内に対応するのが特徴です。
レンズカラーはスモークで、可視光線透過率は33%。十分な大きさがあるので、180°以上の広い視界が確保できるのも魅力です。すっぽりと覆えるアイテムを求めている方はぜひチェックしておきましょう。
アックス(AXE) SG-612P

ストラップ付きのオーバーグラス。締め込むことで激しい動きにも対応できるほか、未使用時は首掛けできるのが特徴です。フレームサイズは幅150×高さ44mmで、メガネサイズとしては幅140×高さ40mm以内に対応。レンズカラーはスモーク×シルバーミラーで、可視光線透過率は11%です。
テンプルカラーは赤で、配色の切り替えをしているのもポイント。角度やカーブが自在に調節できるフレキシブルラバーテンプルを採用しており、発汗によるズレや落下を防止できるのも魅力です。
オーバーグラスのなかでも、見え方にこだわりたい場合はレンズを確認。特に偏光レンズに関しては専業メーカー、なかでも「タレックス」のレンズがおすすめです。技術力はもちろん、長年培ってきたノウハウによって、ユーザーの要望に応じたレンズを多く取り揃えています。気になる方はぜひチェックしてみてください。