普段かけているメガネにサングラスや偏光グラスの機能をプラスできる「オーバーグラス」。それぞれ度付きのアイテムを用意するのも選択肢のひとつですが、使用時間が限られているのであれば、メガネの上から覆うオーバーグラスでも十分役割を果たします。
そこで今回は、オーバーグラスのおすすめモデルをご紹介。運転などの日常生活から、釣りやゴルフ、登山などに合うアイテムをピックアップしたので、チェックしてみてください。
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オーバーグラスとは?
「オーバーグラス」とはサングラスや偏光サングラスの一種。メガネをかけた状態でも、オーバーグラスを上から被せることで、同じ効果が得られます。
なお、「偏光サングラス」とは偏光レンズが付いたサングラスのこと。光の反射を抑えたり、視界をクリアにしたりすることで、見えにくい状況を改善できます。
オーバーグラスの選び方
レンズ性能で選ぶ
偏光度
「偏光度」とは、レンズが光をどれだけカットするかを数値化して表したもの。数値が高いほど、雑光をカットすることを示しています。
また、偏光度はレンズカラーの濃淡によって違いがあるのもポイントです。レンズカラーが濃くなるほど偏光度は高くなり、反射をよりカット。一方、レンズの色合いが薄いほど偏光度は低く、裸眼に近い視界になります。
可視光線透過率
「可視光線透過率」とは、レンズに対して自然光が通る割合のこと。可視光線透過率が低ければレンズの色は濃くなり、より強い陽射しカットが期待できます。レンズカラーが濃いモノは可視光線透過率の数値が低く、薄いモノは可視光線透過率の数値が高い傾向にあるので、チェックしてみてください。
UVカット率
「UVカット率」とは、UV(紫外線)をどれだけカットするかをパーセンテージで表したもの。紫外線は皮膚だけでなく眼にも影響を与えます。サングラスや偏光グラスを選ぶ際は、UVカット機能の有無や、どれくらい紫外線をカットするかを確認することが重要ですが、オーバーグラスについても同様です。
なお、紫外線はレンズに対して正面からだけではなく、レンズの上から差し込んだり、横から入ったりすることも考えられます。オーバーグラスはメガネの上から被せるタイプなので、より大きめなサイズ感となる点は考慮しておきましょう。
シーンに合わせて選ぶ
運転
運転時はカラーレンズによって路面からの照り返しを抑えることが重要。一方で、トンネル内での走行も考慮し、暗すぎず、明るすぎないバランスのよいタイプを選ぶのがおすすめです。また、注意喚起を促す黄色や赤が強調されるかどうかもポイント。安全運転に配慮したアイテムを選ぶようにしましょう。
釣り
釣りにおける偏光グラスの重要な役割は、水中の様子を見やすくすること。水面のギラつきを抑えることによって、魚の動きを確認したり、地形の変化を把握したりするのに効果を発揮します。
カラーの傾向は大きく分けて3つ。グレー系は晴天から曇天に有利で、水面の眩しさを抑えます。イエローやグリーン系は曇天から雨天、さらに水質が濁っている状態でも視界良好です。
また、オレンジ・ブラウン系はアバウトだった魚影や地形の輪郭をより浮き彫りにします。色の違いと見え方の違いはぜひ確認しておきましょう。
スポーツ
スポーツといってもさまざまなジャンルがありますが、オーバーグラスを使うシーンの代表例はゴルフ。激しい動きはないのでメガネをかけた状態でもプレイできますが、よりクリアな視界を確保するにはカラーレンズがあると便利です。
特に、水面や芝生などからのギラギラした反射光を抑えられるのがメリット。コンタクトレンズとサングラスではなく、近視や乱視のメガネとオーバーグラスの組み合わせを求める方におすすめです。
アウトドア
アウトドアにもさまざまなシーンがありますが、オーバーグラスであっても選び方はサングラスや偏光グラスと同じ。紫外線をしっかりとケアしたい場合は日差しをカットするアイテムを、日陰が多い登山などで足元をしっかりと見えるようにしたい場合は、視認性がアップするアイテムを選びましょう。
サイズをチェック
サイズは、オーバーグラスを選ぶ際に重要なポイント。オーバーグラスは普段のメガネを覆うモノなので、フロント幅の長さや高さ、テンプルの長さをしっかり確認しておきましょう。さらに、厚みがあるため、サイドの長さもチェックしておくことが必要です。
オーバーグラスのおすすめ
ゼクー(Zeque) オーパ
使い勝手に優れたおすすめのオーバーグラス。フレームの随所に設けられたエアインテークによって通気性をしっかりと確保し、メガネをかけた状態でも快適に過ごせるのが特徴です。
遮光性に優れながら、重さ22gと軽量なのもポイント。さらに、耳にかかるモダン部分は圧迫感を抑えたエラストマー形状を採用しており、汗ズレ防止にも配慮しています。
レンズはタレックスの「CR-39 Polarized」を採用。 対応するメガネのサイズは幅134×高さ43mmまでで、レンズカーブは4カーブを採用しています。
ダイワ(Daiwa) TLO 028
タレックスのレンズ「PPL 75 Hard Multi Coat」を採用したオーバーグラス。レンズカーブは6カーブで、包み込むようなデザインながらもクリアな視界を確保できるのが特徴です。
本製品のレンズカラーはラスターオレンジで、ほかにもイーズグリーン・トゥルービュー・トゥルービュースポーツの計4タイプがラインナップ。ラスターオレンジとトゥルービュースポーツにはシルバーミラー仕様も用意されています。
また、本製品はフィッシングメーカーのアイテムなので釣りをする際にぴったり。メガネアングラーの方で偏光グラスを探している場合は、ぜひチェックしておきましょう。
ダイワ(Daiwa) ポリカーボネイト偏光オーバーグラス DO-4033
ポリカーボネイトレンズを採用したオーバーグラスです。ポリカーボネイトは粘性が強くやわらかいのが特徴。割れにくく、耐衝撃性に優れたレンズです。
レンズにはミラーコートが施されており、逆光・日射の眩しさを軽減するのがおすすめポイント。レンズカラーは「グレーフラッシュシルバーミラー」と「グリーンフラッシュシルバーミラー」の2種類がラインナップされています。
偏光度は99%、UVカット率は99.9%以上。可視光線透過率はグレーフラッシュシルバーミラーが22%、グリーンフラッシュシルバーミラーが18%です。本製品のサイズは43×145mm。オリジナルセミハードケースとホールドストラップが付属する点もおすすめです。
シマノ(SHIMANO) シマノオーバーグラス UJ-201S
6色のレンズカラーを揃えたおすすめのオーバーグラス。通常カラー3色とミラー3色のラインナップで、それぞれ見え方が異なるのが特徴です。通常カラーは、可視光線透過率32%のグレー、可視光線透過率21%のブラウン、可視光線透過率33%のイエローを展開。いずれも、ハードコートとARコート、超撥水コート仕様です。
ミラーは可視光線透過率23%のグレーミラー、可視光線透過率20%のブラウンピンクゴールドミラー、可視光線透過率27%のイエローブルーミラーをラインナップ。いずれも、ハードコートとミラーコート、超撥水コートを施しています。
コールマン(Coleman) COV01
跳ね上げ式を採用しているオーバーグラス。パーツになった偏光レンズの部分をメガネに取り付ける「クリップオン」に似ており、日陰をつくる車用のサンバイザー感覚で使えるのが特徴です。
レンズカラーは日差しをケアするスモーク。本製品のフレームカラーはブラックマットですが、クリアワインなどのカラーもあります。偏光のオン・オフ切り替えをスムーズにできるのはもちろん、リーズナブルな価格でコスパに優れているのもおすすめポイントです。
アックス(AXE) SG-605P
大型のメガネもカバーするパノラミックビューレンズを採用したオーバーグラス。フレームサイズは幅163×高さ50mmで、メガネサイズとしては幅145×高さ46mm以内に対応するのが特徴です。
レンズカラーはスモークで、可視光線透過率は33%。十分な大きさがあるので、180°以上の広い視界が確保できるのも魅力です。すっぽりと覆えるアイテムを求めている方はぜひチェックしておきましょう。
アックス(AXE) SG-612P
ストラップ付きのオーバーグラス。締め込むことで激しい動きにも対応できるほか、未使用時は首にかけられるのが特徴です。フレームサイズは幅150×高さ44mmで、メガネサイズとしては幅140×高さ40mm以内に対応。レンズカラーはスモーク×シルバーミラーで、可視光線透過率は11%です。
テンプルカラーは赤で、配色の切り替えをしているのもポイント。角度やカーブが自在に調節できるフレキシブルラバーテンプルを採用しており、発汗によるズレや落下を防止できるのも魅力です。
スワンズ(SWANS) オーバーグラス OG5-0751 DMBR
晴天時の眩しさを抑えるのに適したオーバーグラスです。レンズには光を均一に制御し自然な色調を保つスモークカラーを採用。屋外での強い日差しから眼を守るミラーコーティングをプラスしています。
本製品の偏光度は97%以上、可視光線透過率は12%、UVカット率は99.9%以上です。レンズ上部にフレームが顔に沿うよう搭載されており、額部分からの光の侵入も防ぎます。
内寸は高さ40×横幅135mm。テンプルエンドにサングラスのズレを防ぐ「ノンスリップラバー」を搭載しているのもおすすめポイントです。重さは35gで、レンズカーブは6カーブを採用しています。
スワンズ(SWANS) オーバーグラス OG4-0168
釣りにおすすめのオーバーグラスです。フィッシング用に開発されたレンズカラーは、水中の魚影や地形がはっきりと見えるのが特徴。日本の水質に多い薄緑系の水面でも、ルアーなどの疑似餌の色のコントラストをはっきりと見せる効果が期待できます。
レンズ上下にあるフレームの顔に沿うようなデザインが特徴。額部分からの光の侵入と、地面の照り返しによる光の侵入を防ぎます。フレームの内寸は高さ39×横幅135mm。テンプルエンドにズレを防ぐ「ノンスリップラバー」を搭載しているのもおすすめポイントです。
本製品の偏光度は90%以上、可視光線透過率は26%、UVカット率は99.9%以上と謳われています。重さは35gで、レンズカーブは6カーブです。
スワンズ(SWANS) オーバーグラス OG5-0051 SCLA
2眼レンズタイプのオーバーグラス。一般的なオーバーグラスはメガネを1枚のレンズで覆う1眼レンズですが、本製品はサングラスと同様の2眼レンズ仕様で、より自然に身につけられるのが特徴です。
フレーム形状はハーフリムで、フレームカラーはクリアスモークを採用。レンズカラーは偏光スモークで、ベーシックなダーク系です。
偏光度は97%以上で、可視光線透過率は27%。紫外線透過率は0.1%以下で、UVカット率は99.9%以上を謳っています。サイズはフレーム内寸で、幅135×高さ40mm。重さは35gで、レンズカーブは6カーブを採用しています。
がまかつ(Gamakatsu) 偏光サングラス オーバーグラス GM1785
軽量で耐衝撃性に優れたポリカーボネイトレンズを採用したオーバーグラスです。レンズは自然な視界を保ちつつ、不要な雑光をカットするオールラウンドなスモークカラー。色味を帯びた視界が苦手な方におすすめです。
6カーブフレームで日本人の顔に合わせやすい形状も魅力。対応可能なメガネのサイズは、正面から見たメガネ枠横幅が125〜145mm、ツルの根元上辺からメガネ枠最下部が30mm。偏光度は90%以上、可視光線透過率は13%、紫外線透過率は1%です。
視泉堂(Shisendo) 冒険王 ネオ サンカバー ミドルサイズ SC-10
見た目のカッコよさと疲れにくい装着感を両立させたオーバーグラスです。本製品は四角型のレンズを採用したモデル。フレームカラーはブラック・ダークブラウンデミ・マットブラックの3色展開です。
フレームの内寸は、ブラック・ダークブラウンデミが約幅134×高さ38mm、マットブラックが約幅140×高さ38mm。メガネの上からだけでなく裸眼に装着することも可能で、光や風をシャットアウトできます。
偏光度は99%以上で、UVカット・ブルー光カットの性能も搭載。レンズカラーは、ブラックとマットブラックがスモークを、ダークブラウンデミがブラウンをそれぞれ採用しています。
オーバーグラスは、使う場面によってもおすすめの製品が異なります。どんな場面で使いたいかを考えてから購入しましょう。また、サイズも重要なポイント。違和感なくかけられるよう、フロント幅やテンプルの長さをしっかりと確認しましょう。