日本の携帯キャリアから初めて発売されるFirefoxスマホ「FX0」。外観のスケルトンボディが強烈なインパクトを与えたようで開発者以外の人たちも気になる存在になっているようです。特に気になってしまうのはFirefoxという未知のOSを搭載している点です。AndroidでもiOSでもない独自のOSにどんなメリットがあるのか気になってしまいますね。

Firefox OSの特徴とは?

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Firefox OSの特徴を簡単に言うと、非常に軽くオープンなOSであるということがあげられます。Androidでも動作は快適ですが、Firefox OSの場合はそれ以上に軽く、端末のスペックが低くても非常に快適に動作します。

FX0は、CPUはSnapdragon 400 1.2GHz クアッドコア、メモリ1.5GB、ストレージが16GBとそれほど高いスペックではありません。しかし、もともとFire fox OSは軽量なのでFirefox OSを走らせるには十分過ぎるスペックなのです。

そして忘れてはならないのは、Firefox OSがオープンなOSであること。軽くオープンであるということは、スマホやタブレット以外の家電にも組み込みやすいということでもあります。これからテレビを中心にもFirefox OSを組み込んだ家電製品が次々と発表されていくことでしょう。

そうなればFirefoxを搭載したスマホと家電がつながり、さまざまなデータを取得して生活に活かしたり、スマホから家電を簡単にコントロールしたりすることが可能になります。GoogleのAndroid OSもこれと同じようなことを目指していますが、軽くオープンなFirefox OSの方が早く実現できそうです。

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今回auから発売されたFx0には、Firefox OS向けアプリを自由に開発できる環境がととのっているうえに、Firefox OSを搭載した開発ボード「Open Web Board」でさまざまなデバイスを開発することも可能になっています。そうした意味ではFx0はたんなるスマホにとどまらず、今後のスマホと家電との関係を大きく変えるきっかけとなる端末と言えそうです。