本の自炊に欠かせない「ブックスキャナー」。裁断した本をスピーディーにスキャンしていくタイプや、裁断せずそのまま電子化できるタイプなど、さまざまな種類がラインナップされています。
そこで今回は、おすすめのブックスキャナーをご紹介。タイプごとの特徴や違い、チェックしておきたいポイントなども併せて解説するので、ぜひ自分にぴったりの1台を見つけてみてください。
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- 目次
- ブックスキャナーとは?
- ブックスキャナーのおすすめメーカー
- ブックスキャナーのおすすめ|シートフィード型
- ブックスキャナーのおすすめ|フラットベッド型
- ブックスキャナーのおすすめ|オーバーヘッド型
- ブックスキャナーの売れ筋ランキングをチェック
- ブックスキャナーの選び方
ブックスキャナーとは?
ブックスキャナーとは、本の読み取りに適したスキャナーのこと。スキャンした原稿をきれいに補正する機能が充実しており、傾きや歪みの補正のほか、裏写りの除去や欠けた部分の補完などができるモデルもあります。
本を裁断して1枚ずつスキャンするタイプや、本の形を保ったまま非破壊で電子化できるモデルなど、種類は豊富。用途に合わせて好みのタイプを選択できます。
ブックスキャナーのおすすめメーカー
サンワサプライ(SANWA SUPPLY)
サンワサプライは、岡山に本社を置くコンピュータ・パソコン関連の製品を手掛けているメーカー。スキャナやマウス、キーボード、USBハブなど幅広い製品をラインナップしています。
ブックスキャナーに関しては、見開き雑誌や設計図、大きめの書籍などをバラさずにスキャンできるモデルをラインナップしているのが特徴。解像度の高いモノも展開しています。
汎用性の高いブックスキャナーを求めている方におすすめのメーカーです。
プラステック(Plustek)
プラステックは、1986年に設立されたドキュメントスキャナーなどを手掛けているメーカー。フィルムスキャナーやブックスキャナー、カードスキャナーなど、スキャナー関連の製品を多数展開。ビジネスシーン向けの製品が揃っているのも魅力です。
ブックスキャナーは、歪みや陰影の少ないスキャンを実現できる特許技術「SEE」を採用したモデルをラインナップ。WindowsとMacの両方に対応したモノもあり、汎用性にも優れています。分厚い専門書などのスキャンに対応できる製品が展開されているのもポイントです。
iOCHOW
iOCHOWは、ブックスキャナーやシュレッダー、除湿機などを展開しているメーカー。幅広いアイテムをラインナップしています。
ブックスキャナーに関しても、幅広い種類が揃っているので、用途に合わせて選べるのが魅力。多機能なモデルを選べば、ビデオ録画やリアルタイム投影、電子書籍の作成など幅広い用途で使えます。基本的にコンパクトなモデルが多いため、デスクに省スペースで設置可能です。
ブックスキャナーのおすすめ|シートフィード型
エプソン(EPSON) スキャナー DS-571
シートフィード型のブックスキャナーとしても使えるスキャナーです。高速なスキャンができます。A4サイズの雑誌も1分間に35枚読み取りできる速度を実現。両面同時読み取りにも対応しているので、1分間に70面の読み取りもできます。
ホチキスを留めたままの用紙を検知すると停止する「原稿保護機能」、読み取りセンサーの汚れを検知して知らせてくれる「ガラス汚れ検知機能」を備えているのも魅力。本体の故障や汚れによる縦筋を予防できます。
Wi-Fi接続に対応し、パソコンを介さずにスマホに直接スキャンしたデータを転送できます。省スペースですっきりと設置できる点もメリットです。
エプソン(EPSON) A4ドキュメントスキャナー DS-C480W
設置しやすいコンパクト設計を実現した、ブックスキャナーとしても使えるスキャナーです。スキャンした原稿を本体上部に排出する仕組みのため、排紙スペースが不要で狭いデスクでも効率的に使用可能。汎用性も高く、A3やB4はもちろん、封筒やパスポートなど小さいサイズのモノもスキャンもできます。
PCレスでUSBドライブやオンラインドキュメントサービス、メール、FTPサーバーなどにスキャンしたデータを送信できるのもポイント。エッジ補正やパンチ穴除去などの機能を備えているので、きれいなスキャンデータを再現できます。
コンパクトで汎用性の高いブックスキャナーを求めている方におすすめです。
ピーエフユー(PFU) ScanSnap iX1600 FI-IX1600A
直感的かつ簡単に操作できる4.3インチのタッチパネルを採用した、ブックスキャナーとしても使えるスキャナーです。スワイプでスムーズなスクロール操作ができるのが特徴。アイコンをタッチパネルに登録することで、ワンタッチで各機能を呼び出せます。
1分間に40枚の高速スキャンができるのも魅力のひとつ。A4サイズの用紙を50枚セットできるため、1度に大量のページを読み取るシーンにも適しています。
給紙カバーを開けてから読み取れるまで、2.9秒以内の優れた起動速度を実現。傾いた給紙を抑えられる機能も備えているので、安定したスキャンが可能です。
キヤノン(Canon) ドキュメントスキャナー imageFORMULA R30
本体にソフトウェアが内蔵された特許技術が魅力の、ブックスキャナーとしても使えるスキャナーです。ドライバーやソフトウェアをパソコンにインストールする必要がなく、購入してすぐに使用できるのが特徴。USBケーブルでパソコンと接続し、使用したいソフトウェアを選んで起動するだけで使用できます。
最大60枚の両面原稿を1度にまとめてスキャンできるのもポイント。原稿の方向を正しく揃えられる「文字向き検知」、原稿の傾きを検知して補正する「斜行補正」、原稿の白紙面を自動的に消去する「白紙スキップ」など、画像処理機能も充実しています。
簡単に扱えるので、初めてブックスキャナーを購入する方にもおすすめです。
キヤノン(Canon) ドキュメントスキャナー imageFORMULA P-208II
軽量かつコンパクト設計で手軽に持ち運べる、ブックスキャナーとしても使えるスキャナーです。1回で表も裏も読み取れる両面スキャンに対応しているのが特徴。複数枚の原稿をまとめてセットした連続スキャンと併用することで、効率的なスキャンが可能です。
ケーブルでパソコンと接続するだけで、簡単にスキャンしたデータを保存できる「プラグアンドスキャン」に対応しているのも魅力のひとつ。USBバスパワー駆動に対応しているので、ACアダプターなしでケーブル1本でスキャンできます。
バッグなどに入れて持ち運べるブックスキャナーを求めている方は、チェックしてみてください。
ブックスキャナーのおすすめ|フラットベッド型
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ブックスキャナ 非破壊 400-SCN063
影ができずに端までしっかり読み取れるフラットベッド型のブックスキャナー。片面ずつスキャンする非破壊タイプです。
カバーを持ち上げることで、分厚い本もしっかりスキャンできるのが魅力のひとつ。高性能なCCDセンサーを搭載しているので、最大1200dpiの高解像度で読み取れます。保存形式は、PDF・JPG・BMP・PNG・TIFの5種類から選択可能です。
自動回転機能や自動切り抜き・傾き補正、画質調整機能など便利機能も充実しています。
プラステック(Plustek) OpticBook 3800L
書籍や雑誌などを簡単にデジタル化できる、フラットベッド型のブックスキャナーです。本の背の影やテキストの歪みなどを抑えられると謳っている、「Shadow Elimination Element(SEE)」を搭載しているのが特徴。A4サイズだけでなく、B5、LTR、IDカードなどもスキャンできます。
少ない電力で高画質と均一な照明を実現できる、LED光源を採用しているのも魅力のひとつ。TIFやJPG、PDFなど、幅広いファイル形式と互換性があるのもメリットです。
画像がはっきりわかりやすくなる「地色除去」や、自動切り取り、傾き補正などを備えているので、きれいにスキャンできるのもポイント。非破壊タイプのため、本を分解せずにそのままスキャンできます。
キヤノン(Canon) カラーフラットベッドスキャナ CanoScan LiDE 400 CANOSCANLIDE400
比較的リーズナブルに購入できる、コスパに優れたブックスキャナーとしても使えるスキャナー。軽量かつコンパクト設計で、どこにでも手軽に持ち運びでき、置き場所に困りにくいのが魅力です。
USBケーブルでPCに接続するだけで、簡単にスキャンできるコンセント不要の「ワンプラグスキャン」に対応しているのもポイント。簡単に操作できる「5EZボタン」を備えているので、効率的にスキャンできる点もメリットです。
縦置きのままスキャンできるため、省スペースで作業できるのも特徴。原稿台カバーを持ち上げることで、最大21mmの厚手原稿をスキャンできます。
エプソン(EPSON) A4フォト・グラフィックスキャナー GT-S660
最大4800dpiの高解像度スキャンができる、ブックスキャナーとしても使えるスキャナーです。薄型軽量設計で、どこにでも手軽に持ち運べるのが特徴。スタンドを内蔵しているので、立てたまま収納したり、スキャンしたりできます。
4つのナビボタンを搭載しており、簡単操作でスキャンできるのも魅力のひとつ。USBバスパワー駆動に対応しているので、ACアダプターや電源コードが不要で、USBケーブル1本で使用できます。
原稿カバーを取り外すことで、厚みのある専門書なども簡単にスキャン可能。原稿サイズを自動認識する機能も備えているため、レシートなど小型サイズのスキャンにもおすすめです。
エプソン(EPSON) A3フォト・グラフィックスキャナー DS-G30000
高解像度かつ高精細なスキャンができる、フラットベッド型のブックスキャナーとしても使えるスキャナーです。最大2400dpiの解像度、各色16bitの65536階調出力を実現しているため、写真やグラフィックなどの表現に優れているのが魅力。A3プラスサイズと、大きめの読み取り面を採用しているので、雑誌やカタログなどのA4サイズも余裕を持ってスキャンできます。
文字くっきり機能やヒストグラム調整、ホコリ除去機能など画像処理機能が充実している点もメリット。35mmから大判サイズまで、幅広いサイズのフィルムスキャンにも対応しています。
絵や写真などの多い雑誌や図鑑などのスキャンに適したモデルを求めている方は、検討してみてください。
ブックスキャナーのおすすめ|オーバーヘッド型
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ポータブルドキュメントスキャナ 折りたたみ式 400-SCN069
使わないときはコンパクトに折りたたんで手軽に持ち運べる、オーバーヘッド型のブックスキャナーとしても使えるスキャナー。薄型かつコンパクト設計ながら、A3サイズまでスキャンできるのが特徴です。
汎用性が高く、本のスキャンだけでなく、Webカメラとして使えるのもポイント。本を映し出してオンライン授業をしたり、YouTube用の手元動画を撮影したり、幅広いシーンで活用できます。
LEDボタンとオートフォーカスボタンを備えているので、手動で手軽にLEDやピントの調節が可能。汎用性の高いコンパクトモデルを求めている方におすすめです。
iOCHOW ブックスキャナー S5
ボタン1つで高速かつきれいにスキャンできるオーバーヘッド型のブックスキャナーです。非破壊タイプで、A3サイズまで簡単に電子化できるのも特徴。ヘッド部分にLEDライト高輝度補助光を搭載しているので、薄暗い環境でも使えます。
書籍スキャン技術である曲面補正により、見開きページの歪みを自動的に補正してきれいにデータ化できるのも魅力。USBケーブル1本でパソコンと接続できるため、すっきりと使用できる点もメリットです。
汎用性が高く、スキャンだけでなく、ビデオ録画やリアルタイム投影などをこなせるのもおすすめポイント。コンパクトサイズなので、オフィスなどにもラクラク持ち運べます。
iOCHOW ブックスキャナー S3
コンパクトで折りたたみに対応したオーバーヘッド型のブックスキャナーです。デスクに省スペースですっきりと設置できるだけでなく、持ち運びしやすいのも特徴。コンパクトながらA3サイズまでの読み取りに対応しています。
1700万高解像度のイメージングレンズにより、鮮明に画像をスキャンして色をしっかり再現できる点もメリット。高輝度なLEDライトも備えているので、薄暗い環境でのスキャンにも対応できます。
多言語対応の「OCR文字認識機能」を搭載し、スキャンしたページをWordやExcel、PDFなどのフォーマットに変換できるのもポイント。画像の多い書籍のスキャンをしたい方にもおすすめです。
ピーエフユー(PFU) ScanSnap SV600 FI-SV600B
最大A3サイズの新聞や雑誌などを簡単に電子化できる、オーバーヘッド型のブックスキャナーとしても使えるスキャナー。紙面に触れずにスキャンできるため、原稿を傷めにくいのもポイントです。
電源を入れてからわずか約3秒で読み取りができる「クイックスタート」も魅力。待ち時間を減らして、すぐにスキャンできます。原稿全体を均一に読み取れる「VIテクノロジー」を搭載しているのもおすすめポイントです。
コンパクト設計なので、自宅のデスクに省スペースで設置できます。
CZUR ブックスキャナー Shine Ultra
汎用性の高いオーバーヘッド型のブックスキャナー。取り込んだ画像から文字を認識する「OCR(光学文字認識)機能」を搭載しているのが特徴です。
見開きページの歪みを認識して補正できる「見開きページ湾曲補正」を備えているのもおすすめポイント。見開きページを抑えている指を検出して削除できる便利機能も搭載しています。
使わないときはコンパクトに折りたたんで収納したり、持ち運んだりできる点もメリットです。
ブックスキャナーの売れ筋ランキングをチェック
ブックスキャナーのランキングをチェックしたい方はこちら。
ブックスキャナーの選び方
タイプで選ぶ
スキャンが高速で簡単な「シートフィード型」
シートフィード型のブックスキャナーは、自動で原稿を送りながらスキャンできるタイプ。複数の原稿をまとめてセットすると自動的に1枚ずつスキャンします。大量の原稿を短時間で電子化したい場合におすすめです。
一方、本をスキャンしたい場合は裁断してバラバラにする必要がある点はデメリット。本を手元に残さず処分してもよいという方に適しています。
精度が高い「フラットベッド型」
本のページをガラス台に乗せてスキャンするタイプが、フラットベッド型。エッジ部分に工夫が施されたモデルが多く、見開き部分の歪みや影の映り込みを抑えるように設計されています。また、高解像度なモデルが多い点も特徴です。
本を開いて1ページずつスキャンするため、大量のスキャンには向いていないのがデメリット。使用頻度が低い方におすすめです。
本を開いて読み取る「オーバーヘッド型」
オーバーヘッド型のブックスキャナーは、本を真上からカメラで撮影するタイプ。デスクライトのような形状をしており、本を見開きの状態でスキャンできるのが特徴です。本を裁断する必要がなく、非破壊で電子化したい方に適しています。
しかし、見開き部分の歪みや本を押さえたときの指などが、データに残ってしまいやすい点には注意が必要。補正機能が充実したモデルであれば、歪みや映り込みを修正してきれいなデータを保存できます。
自動めくり機能があると便利
自動めくり機能とは、原稿をセットするだけで自動的にページがめくられてスキャンを行う機能のこと。裁断していない状態の本を、負担を抑えてスキャンしたい方におすすめです。
ただし、自動めくり機能は基本的に業務用のブックスキャナーに搭載されている機能。家庭用としてはラインナップがほとんどない点は留意しておきましょう。
裁断しない非破壊タイプかどうかで選ぶ
ブックスキャナーには、ページをバラバラに切り離してから1枚ずつスキャンを行うタイプと、裁断をせずに本の形のままスキャンを行う「非破壊タイプ」があります。
スキャン後、本そのものを処分する予定がある場合は、裁断してスキャンするシートフィード型がおすすめ。複数枚の原稿を同時にセットできるほか、高速スキャンも行えます。一方、借りた本や傷つけたくないモノの場合は非破壊タイプがおすすめです。
A3など対応する書籍のサイズをチェック
スキャンしたい原稿のサイズによっても、選ぶべきブックスキャナーの種類は異なります。例えば、シートフィード型のブックスキャナーの多くはA4サイズに対応。A3サイズの原稿を読み取るには、折り曲げたり合成したりなどの工夫が必要です。
雑誌の見開きや新聞、設計図などA3サイズの原稿をスキャンしたい場合は、原稿のサイズに対応したブックスキャナーを選びましょう。
解像度をチェック
ブックスキャナーは、モデルによって対応している解像度が異なります。より高精細なデータを残したい場合は、できるだけ解像度の高いモデルがおすすめ。ただし、解像度が高いとファイルサイズも大きくなってしまうので注意が必要です。
図表や写真などもきれいに読み取りたい場合は600dpi以上、文章だけの原稿であれば300dpi程度でも十分きれいにデータ化できます。
読み取りセンサーをチェック
ブックスキャナーに採用されている読み取りセンサーには、主にCCDとCISの2種類があります。一般的に、CCDセンサーの方が画質がよいとされており、スキャンにかかる時間も早い場合がほとんど。ただし、価格が高く、サイズも大きい傾向があります。
一方、CISセンサーは、画質ではCCDに劣る場合があるものの、コンパクトかつ安価なモデルが多いのが特徴。予算や求めるクオリティに合わせて選んでみてください。
溜まってしまった本を処分したり、教科書をタブレットにまとめたりなど、ブックスキャナーの用途はさまざま。多くのモデルは通常のスキャナーとしても使えるので、書類をパソコンやタブレットなどに取り込みたいときにも活躍します。本記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの1台を見つけてみてください。