パソコンを自作する際には、マザーボードやCPUといったさまざまなパーツが必要ですが、特にこだわりたいのが「PCケース」。パソコンパーツの収納性や拡張性を左右するだけでなく、冷却性能、静音性などにも関わる重要パーツのひとつです。

そこで、今回はPCケースを選ぶ時のチェックポイントとともに、おすすめのモデルをご紹介します。コスパに優れたシンプルなモデルはもちろん、派手なゲーミングモデルもピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。

フルタワーPCケースの選び方

マザーボードの規格をチェック

マザーボードにはさまざまなサイズがありますが、最もスタンダードな規格がATX。フルタワーPCケースに収納可能で、高性能なチップセットが搭載されていることからハイスペックパソコン自作派に人気があります。

ATXを小型化したMicro-ATXも人気のマザーボード。さらに小さなMini-ITXもあります。拡張性の高さというフルタワーPCケースのメリットを活かすためにはMicro-ATX以上のマザーボードがおすすめです。

ATX をさらに大きくしたExtended ATXやXL-ATXといった大型の規格も存在しますが、フルタワーPCケースのなかには対応していないモデルもあるので念のために確認してください。

拡張性をチェック

拡張スロット

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パソコンの機能を高性能化するために欠かせないのが拡張カード。グラフィックカードやサウンドカードなどさまざまな種類があります。たとえば、パソコンで高画質なPCゲームを遊びたい場合、これらの拡張カードは必須といえるでしょう。

また、3Dゲームなどを快適にプレイするためには、2つのグラフィックカードを使用する「2枚挿し」をする方も少なくありません。このようなニーズに応えるため、フルタワーサイズのPCケースは8〜11ほどの拡張スロットを装備しているのが一般的です。

また、拡張スロットの数だけでなく、スロットに装着できるカードのサイズも確認することをおすすめします。高性能グラフィックカードの中には長さが300mmを超えるモノも。お気に入りのカードを収納できるかチェックしておきましょう。

ドライブベイ

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SSDやHDDそしてブルーレイドライブなどを設置するところをドライブベイと呼びます。ドライブベイはサイズによって、5.25、3.5、そして2.5インチベイの3つのタイプがあります。5.25インチベイは主としてブルーレイドライブなどの光学ドライブ用で、SSDやHDDは3.5または2.5インチベイに設置するのが基本。3.5と2.5インチベイは兼用できるモデルが多いのが特徴です。

フルタワーPCケースでは5.25インチベイが3つ、3.5と2.5インチベイが合わせて8つ前後のモデルが一般的です。動画などを大量に保存したい方、あるいはディスクのコピーやダビングのために複数の光学ドライブを設置したいという方はドライブベイの数およびサイズを確認しておきましょう。

前面端子に対応しているかチェック

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パソコンに外部機器を接続する入出力端子の位置もチェックしておくことをおすすめします。常時接続する機器はPCケース背面に接続すればよいのですが、VRゴーグルやヘッドホンなどは出力端子が前面パネルにあると、抜き差しするたびに背面に手を回さなくてもよいので便利です。端子の種類としてはUSB、HDMI、アナログオーディオ端子などがあります。

冷却性能をチェック

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CPUやグラフィックカードなどは動作中に高い熱を発します。そのためケース内の熱を排出する熱対策はたいへん重要です。特にCPUなどを規定値以上の周波数で作動させるオーバークロッキングをおこなう方は注意してください。

フルタワーPCケースは内部のスペースに余裕があり通気性は優れているといえますが、多くのパーツを組み込む場合は設置できるケースクーラー数なども確認しておくと安心です。ケースにメッシュを用いて通気性を高めたモデルもあります。風をあてて冷やすファンよりも高い冷却性能を持つ水冷式ラジエターを使用する予定の方は、水冷式ラジエターが搭載できるかもチェックしておきましょう。

メンテナンス性能をチェック

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ケース選びの際に意外と見落としがちなのがメンテナンス性能。前面パネルやサイドパネルからケース内へアクセスできるかをチェックしておきましょう。ドライブベイなどの取り付けネジが手回しネジの場合、工具が必要ないのでドライブの交換も容易です。

また、空冷式PCケースはファンによって冷却しているので、通風口からホコリやゴミが入りやすくなっています。それを防ぐためにケースファンにはフィルターが使用されていますが、フィルターにホコリが溜まってしまうと冷却性能が低下する可能性があります。フィルターが取り外しできるPCケースならば掃除もカンタンです。

デザインをチェック

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フルタワーPCケースはサイズが大きいので目に入りやすいモノです。インテリアとの調和を重視される方はPCケースのデザインにもこだわってみましょう。メタルの素材感を活かしたシンプルデザインから、近未来的なモノまでさまざまなデザインのPCケースがラインナップしています。

また、ガラスを多用してケース内のパーツが見られるショーケースのような個性的PCケースもあります。LEDを使った光るパーツを装着すればイルミネーションとして楽しめます。そのほかには、通気性を高めたメッシュモデルも。ケースを選ぶ時は、堅牢性や冷却性能、静音性などバランスをとって選ぶとよいでしょう。

フルタワーPCケースのおすすめモデル

フラクタルデザイン(Fractal Design) Define XL R2 フルタワーPCケース FD-CA-DEF-XL-R2

スウェーデンのフラクタルデザイン社製フルタワーPCケース。インテリアに合わせやすい、シンプルでスタイリッシュな北欧デザインが魅力のモデルです。サイズは高さ559×幅232×奥行き560mm、重量16.4kg。E-ATX、XL-ATXといった大型マザーボードにも対応しています。

前面とサイドパネルに吸音材を使用してファンなどの騒音を吸収する防音性の高さがメリットです。さらに上面と側面の通風口にも吸音材を設置。ケースファンを付けない時の静音性にも配慮しています。140mmファン3つを標準装備。最大7基のファンを搭載可能です。

ブルーレイドライブを装備できる5.25インチベイは4つ。内部にHDDまたはSSDを最大8台まで収納できます。フルタワーPCケースとしてはリーズナブルな価格も魅力的なおすすめモデルです。

NZXT フルタワーPCケース PHANTOM-WT

NZXTの高性能なフラッグシップPCケース。上面にLED照明付き200mmファン、そして左右と背面に120mmファンの合計4基のファンを標準装備しています。最大径200mmのファンを7基まで搭載可能です。

また、240mm水冷用デュアルラジエーターにも対応。5チャンネルのファンコントローラーを利用すれば、さまざまな冷却システムを構築できる自由度の高さがメリットです。5.25インチベイは5つ、3.5インチも7つ備えるほか、拡張スロットは7つ。最大350mmのグラフィックカードを装着できます。サイズは高さ541×幅222×奥行き624mm、重量11kg。E-ATXの大型マザーボードも搭載可能です。

上面パネルにUSB3.0ポートをはじめ、E-SATAやオーディオ端子も装備しています。マザーボード裏に配線可能でケーブルもスッキリしてエアフローも良好。冷却性能重視の方におすすめです。

クーラーマスター(Cooler Master) COSMOS II 25th Anniversary Edition COSMOS C700P

クーラーマスター創立25周年のアニバーサリーモデル。両サイドの曲面状強化ガラスパネルが美しいPCケースです。前面パネルのブルーのLED照明がケース内を照らす様子を楽しめるのがポイント。フレームは強度の高いスチール製、マザーボードトレイには放熱性の高いアルミニウムを採用しています。

上面パネル左右にはアルミ製のグリップハンドルを装備。持ち運びも簡単です。5.25インチベイを3基、3.5と2.5インチ兼用のベイを11基装備。拡張スロットも11備えた拡張性の高さがメリットです。

長さ385mmまでの大型グラフィックスカードを装着可能。高さ704×幅344×奥行き664mmの大型サイズで、320mmの水冷ラジエターを搭載できます。クーラーマスターのおすすめハイエンドモデルです。

クーラーマスター(Cooler Master) ゲーミングシリーズ Stryker SE

近未来的なデザインがスタイリッシュなゲームパソコン向けPCケース。上面パネルにはハンドルグリップを装備して持ち運びもしやすいのが特徴。サイズは高さ606×幅250×奥行き579mmでXL-ATX、E-ATX規格のマザーボードも搭載できます。

サイドパネルにはライトスモークの強化ガラス製を採用しているので、パーツのライトアップを楽しむことが可能。さらに、垂直に取り付けたグラフィックボードやSSDの表面を確認できて便利です。

上面には大口径200mmファンを搭載。前面と背面には合計4つのファンを装備しています。ファンコントローラは6段階でファンスピードの調整可能。ファンスピードによって変化するLEDインジケータもポイントです。拡張スロットは8つ、ドライブベイは11と拡張性も良好。ゲーマーの方におすすめのPCケースです。

クーラーマスター(Cooler Master) ハイエアフローPCケース HAF X

発熱が多いパーツに備えて開発された冷却性能が優れたハイエアフロー(HAF)シリーズのフルタワーPCケース。XL-ATXをはじめ、E-ATXなどのマザーボードも搭載できます。サイドパネルには透明アクリルの窓がついて内部の確認もラクラク。ケース内にも塗装を施したオールブラック仕様のデザインも魅力です。

上面と前面にはメッシュパネルを採用してエアフローも良好。前面に静音性に優れたレッドLED照明付き230mmの大型ファンを備えているのに加えて、背面に140mmファンを標準装備しています。最大280mmの水冷ラジエターにも対応可能です。

ケーブルを側面に収納できる裏配線設計でケース内もスッキリ。リムーバブルのHDDベイを2基しているのでドライブの増設もラクラクのおすすめPCケースです。

コルセア(Corsair) Graphite 780Tシリーズ CS5320 CC-9011059-WW

優れた冷却性能と拡張性を兼ね備えたおすすめのフルタワーPCケースです。ボディは清潔感のあるホワイト。サイズは高さ602×幅288×奥行き637mmで、重量は約11kgです。

ドライブベイは外からアクセルできる5.25インチベイが2つ、内部に3.5と2.5インチ共用ベイが6つ、そして2.5インチベイが3つ、SSDを最大9台まで収納可能。拡張スロット数は9つで、最大355mmのグラフィックカードを取り付けできます。

前面には光るLED照明付き140mm径ファン2基、背面にも1基を標準装備。ファンは最大9基まで増設できます。また、ファンコントロールスイッチで3段階の回転数調整可能なのも大きなメリット。さらに冷却性能を高めたい場合は、最大360mmのラジエターも取り付けられます。サイドパネルには透明アクリルを採用。ワンタッチで開閉できるラッチ式パネルでメンテナンス性も優れています。

コルセア(Corsair) Carbide600Q フルタワーPCケース CS6413 CC-9011080-WW

スクエアで端正なデザインが印象的なフルタワーPCケース。ATXをはじめE-ATXなどのマザーボードを搭載できます。吸音材をサイドパネルに装備した静音性の高さがメリットです。

3基のケースファンを標準装備。最大6基までの空冷ファンと最大360mmの水冷ラジエターを搭載可能です。ファンコントローラーで3段階にファンスピードを調整できるのもポイント。リーズナブルな価格も魅力的なおすすめのPCケースです。

コルセア(Corsair) Obsidian Series 900D CC-9011022-WW

デュアルCPUシステムを実現するHPTX規格に対応したスーパーフルタワーPCケースです。E-ATXをはじめATXやMini-ITXも取り付けできます。デュアル電源ユニットを搭載可能。ハイスペックなパソコンの安定動作を実現するための冷却性能の高さが魅力です。

また、ラジエターを5つまで搭載できる完全水冷仕様。CPUをはじめメモリやグラフィックスカードなどの熱源となるパーツを独立して冷やすことができます。高性能なパソコンを自作する方におすすめのPCケースです。

サーマルテイク(Thermaltake) The Tower900 CS6788 CA-1H1-00F1WN-00

フロントと両サイドに強化ガラスパネルを採用したショーケースのようなフルタワーPCケースです。高さ752×幅423×奥行き483mmの大型サイズで存在感があり拡張性が高いのがメリット。重量24.5kgの安定感あるPCケースです。

マザーボードは大型のExtended ATXをはじめ、スタンダードなATX、そしてコンパクトなMicro-ATX、Mini-ITXを搭載できます。8つの拡張スロットを装備。400mmまでの大型グラフィックカードを取り付け可能。ドライブベイは5.25インチベイが1つ、そして3.5と2.5兼用が6つ、2.5インチベイは2つ備えた拡張性の高さが魅力です。

大型PCケースだけに冷却性能も良好。毎分1000回転の140mm径ファンを2基搭載している上に、合計で13のファンを取り付けられます。左右には水冷ラジエターも取り付けできるのもポイント。デザイン性の高さとスペースの広さが魅力のおすすめモデルです。