キーボード操作を極力減らす!
「Orbital 2」は、コントロールキーと文字の組み合わせといった複雑なキーボード操作からクリエイターを解放するために生まれた新発想の入力デバイスです。左手または右手を定位置に置いたまま、複雑な機能を簡単に呼び出す様子はとても印象的。その斬新なアイデアの一端に触れてみましょう。
ユニークなメカニズム
Orbital 2は、ジョイスティックを「倒す」、ダイヤルを「回す」、ボタンを「押す」という3つの基本操作のメカニズムをコンパクトにまとめたユニークな構造をしています。
複雑な機能を最小限の操作で
太いジョイスティックを8つの方向に倒すことで、リング上に配置された8つのボタンを選択できます。各ボタンにはそれぞれ8つまでのメニューを設定でき、ジョイスティックを倒すと同時にスクリーンに表示されるので、どの機能を呼び出そうとしているのか迷う心配がありません。
ジョイスティック上部はダイヤルになっており、スライドバーやスクロールバーなど連続的に変化させる操作を割り当てるのに最適です。
また、ジョイスティックの先端にはボタンも付いているので、一旦行った変更をキャンセルする機能をここに割り当てると、同じ操作を何度も試行するような作業が非常に楽になります。
Orbital 2は左右対称のデザインなので右利きでも左利きでも問題ありません。キーボードのショートカットを極力使わないように設定すれば、Orbital 2とマウス、あるいはOrbital 2とペンタブレットをそれぞれ左右の手で操作することができ、作業効率が高まります。
他にも便利な機能がたくさん
アプリケーションや作業内容ごとに設定したプロファイルを保存して切り換えながら使うことも可能です。現在どのモードになっているかはLEDライトの色で判別できるので便利。
その他にも、アプリケーションソフトでよく使う操作手順を事前に記録して再生するプログラムマクロやよく使うテキストを登録できるテキストブロックなど、さまざまな便利機能を用意しています。
「Orbital 2」は、Kickstarterで3万1000円からの出資枠を公開中です。
マウスは画期的な発明でしたが、なかなかそれを上回る入力デバイスは一般化していません。トラックパッドというものもありますが、マウスの動作を単純に代替しているだけ。Orbital 2は複雑な操作の組み合わせを呼び出す仕組みがよく考えられており、先進的な製品です。