どこでもAR!

近年のイベントでは、音楽に合わせて建物にイメージを映し出す、華やかなプロジェクション・マッピングを見かけるようになってきました。そこまで大がかりでなくても、プロジェクターと組み合わせて現実の世界に文字や図形を手軽に投影できるのが「Lightform LF1」です。

手のひらに乗るサイズ

「LF1」は手のひらサイズのプロジェクションAR用スキャナーで、市販されている多くのプロジェクターと組み合わせて使用できます。

外界をスキャンしてマッピング

上の例は、壁面の黒い板状の部分に投影するメニューを制作しようとしているところ。LF1はプロジェクターを通してさまざまなパターンを対象物に投影し、4Kのカメラで同時にそれを撮影します。これに要する時間は30秒以下。

LF1はプロジェクターのレンズを自動的に調整しながら対象物までの距離をマッピングして、奥行きデータをパソコンに送ります。これに要する時間は1分以下。

どこに文字や画像、色を投影するかは、「Lightform Creator」というソフトを使って指定します。もちろん投影面は曲面でもOK。上の画像はその結果を示すものですが、右側のボトルの模様も実は投影されていたことがわかります。

発想しだいで用途はいくらでも!

店舗内のディスプレイや電子看板、床面に投影する行き先ガイド、アート作品など、さまざまな可能性が広がります。注意したいのは、リアルタイム・スキャンの機能が搭載されていないこと。ドリブルしているボールの表面に模様を投影する、といった使い方はできません。対象物が動いた場合は再スキャンが必要です。

価格はLF1とLightform Creatorのセットが699ドル(約7万7000円)で、米国とカナダ、ヨーロッパ向けに予約受付中です。