富士フイルム(FUJIFILM) X-T100
富士フイルムの「Xシリーズ」より登場した「FUJIFILM X-T100」は、シックなスタイリッシュデザインのエントリーモデル。先に登場したエントリー機「X-A5」と同等の2424万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したミラーレスカメラで、十分な解像力と高画質を実現しています。
さらに、富士フイルムならではの高度な色再現技術で、11種類のフィルムシミュレーションや17種類のアドバンストフィルターなど、多彩なアーティスティック表現を手軽に楽しむことができます。また、小型・軽量ボディに高精細有機ELディスプレイを採用したEVF(電子ビューファインダー)を搭載。上位機種に搭載されている3方向チルト式背面液晶モニターでのセルフィーや背面液晶モニターのタッチファンクション機能にも対応し、快適な操作性を実現しています。
ボディカラーは、クラシカルな「ダークシルバー」「ブラック」「シャンパンゴールド」の3色をラインナップ。シックで高級感のある外観に仕上げており、気負わずに、どこでも気軽に取り出して、撮影が楽しめる小型・軽量サイズに仕上がっています。
作例画像レビュー
早速、街へと繰り出し「X-T100」を使ってみました。それでは、作例をご覧ください。
作例①
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/6.4
露出時間:1/400秒秒
ISO:200
気候は、久々の穏やかな釣り日和。連日の雨でできた大きな水溜りに、ひと時の空色が反映されて清々しい気分になります。絞り優先での簡単撮影です。ダイヤルやボタンの配置や操作性は、初心者にもシンプルで使いやすく配慮されていると思います。
作例②
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/7.1
露出時間:1/220秒
ISO:200
霞ヶ浦湖畔の遠くに浮かぶヨットを、小型・軽量のキットレンズの1つ「フジノンレンズ XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」230mm(35mm判換算345mm相当)で捉えることができました。
作例③
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
絞り値:f/9
露出時間:1/850秒
ISO:250
「Xシリーズ」では、初めてとなる水平方向に反転する3.0型3方向チルト式液晶モニターは、自撮りにも便利な機能ですが、好きな視点を探りつつフレーミングができるので、画面構成を容易に工夫できます。描写も非常によいです。
作例④
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
絞り値:f/5.6
露出時間:1/2200秒
ISO:200
作例⑤
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
絞り値:f/5
露出時間:1/4秒
ISO:320
PROVIAスタンダードにて撮影。少し暗めの室内での撮影ですが、メリハリの効いた的確なコントラストがよいですね。明るいレンズではなくとも、アングルの選択により、高画質で豊かなボケを楽しむことができます。
作例⑥
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/5.6
露出時間:1/100秒
ISO:200
エントリー機ではありますが、人物の肌色は美しく、豊かな階調で表現されています。PROVIAスタンダードでの撮影です。ヘブンアーティストの生み出す彫刻のような完璧な形態に、多くの通行人が立ち止まって魅了されていました。
作例⑦
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/6.4
露出時間:1/220秒
ISO:400
公園でお見かけした外国の可憐な双子の姉妹。柔らかな色調のASTIAで撮影させていただきました。少女の肌色や巻き毛のコントラストが優しい階調で描写されています。
作例⑧
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
絞り値:f/5.6
露出時間:1/300秒
露出補正:-0.33
ISO:200
こちらは、モノクロ写真モードです。コントラストを高める「イエロー(Ye)フィルター」や「レッド(R)」なども揃えています。
作例⑨
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/6.3
露出時間:1/220秒
ISO:400
撮影直後に、PROVIAスタンダードから、フィルムシミュレーションの「セピア」を選択。その時、その場での絵作りが楽しめます。
作例⑩
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/6.7
露出時間:1/600秒
ISO:1000
作例⑪
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
絞り値:f/5.6
露出時間:1/250秒
露出補正:-0.33
ISO感度:400
静寂の中、睡蓮の葉の水滴や水面に映る静かな影に惹かれてシャッターを切りました。
作例⑫
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/6.2
露出時間:1/100秒
ISO:200
水滴をアップで捉えて。富士フイルムの洗練された色味は、「X-T100」にも活かされているようです。
作例⑬
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
絞り値:f/4.5
露出時間:1/40秒
ISO:3200
ライトアップされた流水を「夜景」で捉えました。
作例⑭
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
絞り値:f/4
露出時間:1/25秒
露出時間:1/320秒
ISO:3200
噴水をライトアップする薄暗い灯りの中でも、AFが素速く反応します。高速・高精度のオートフォーカスは、「FUJIFILM X-T100」の魅力の1つだと思います。
作例⑮
カメラ:FUJIFILM X-T100
レンズ:XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
絞り値:f/4.5
露出時間:1/8秒
ISO:3200
コントラストが強くなりがちな夜景ですが、微かな月の光に照らし出された雲の様子が、柔らかい自然の色味でリアルに表現されています。
「FUJIFILM X-T100」は、焦点距離15~1200mm相当(35mm判換算)をカバーするフジノンレンズ26本の豊富なレンズラインアップにより、さまざまなシーンや環境におけるクリエイティブな撮影が可能です。また、Bluetooth low energy技術と無線LAN通信技術との連携、スマートフォン・タブレット端末向けアプリケーションとの連携で撮影画像を自動転送できるため、SNSなどでの共有が容易に楽しめます。このクラスでは、十分なスペックを搭載し、4K連写や動画も楽しめる、入門機としては申し分のない仕様となっています。