プログラミング言語Pythonの基礎を体系的に学べる入門本。Web開発やデータ分析など、その用途は多岐にわたります。しかし、種類が多いため、どれを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Pythonの入門本のおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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Pythonとは?

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Pythonは、1991年にオランダのグイド・ヴァンロッサムが開発したプログラミング言語。シンプルで読みやすく、書きやすい文法がポイントです。
また、インタープリタ型言語で、プログラムの動作確認が簡単にできるのも特徴です。豊富なライブラリとフレームワークが用意されているため、開発を効率的に進められます。加えて、オープンソースで運用されており、無料で利用できる点もポイントです。
AI・機械学習やデータ分析でとくに使われており、Webアプリケーション開発など幅広い分野で活用されています。JavaやC言語よりも学びやすい傾向があり、プログラミング初心者の方にもおすすめです。
Python学習本の選び方
自分のレベルに合ったモノを選ぶ
文字やイラストが多い初心者向け

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プログラミングの知識がまだない初心者の方には、図解やイラストを多く使った本がぴったりです。対話形式で解説が進むタイプなら、キャラクターと一緒に学んでいる感覚で読み進められるのが魅力。たくさんの文字を読むのが苦手な方でも、楽しく学習を続けられます。
また、学習でつまずかないための工夫がされているかも重要なポイント。例えば、エラーが出たときの解決策が載っていたり、簡単なゲーム開発などの演習があったりする本です。基礎から応用まで丁寧に解説されているモノを選ぶと、挫折しにくくなります。
プログラミングの環境構築は、初心者にとって最初の壁になりがち。本によっては独自の仮想環境が用意されているモノもあり、設定の手間なくすぐに学習を開始できるのがメリットです。
分布などが効率的に学べる経験者向け

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プログラミング経験があり、データサイエンス分野を深く学びたい方には、専門的なツールを体系的に扱った本がおすすめです。NumPyやpandas、scikit-learnといった、データ分析に欠かせない主要なライブラリを網羅的に解説しているモノを選びましょう。
データの前処理から実践的な解析、可視化、統計分析、機械学習まで幅広くカバーしている本は、リファレンスとしても役立ちます。実際のビジネス現場を想定した例題が掲載されていると、より実用的なスキルを身につけることが可能です。
さらに、IPythonやJupyter、Matplotlibといったツール群の解説が含まれているかも確認したいポイントです。自分の学習したい分野や目的に合わせて、必要な技術が詳しく載っている本を選ぶと効率よく学習できます。
難易度で選ぶ

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Pythonの学習本を選ぶときは、まず自分のレベルに合った難易度のモノを選ぶのがポイントです。プログラミングが初めての方でも分かりやすい、基礎から解説している初心者向けの本も充実しています。自分の習熟度に合わせて選ぶことで、効率よく学習を進めることが可能です。
初心者向けの本では、Pythonの基礎文法やプログラミングの基本を解説しています。一方、中級者向けの本では応用的なコードやライブラリの活用法、上級者向けは機械学習のような高度な技術を学べます。
まずは自分の現在のスキルレベルを把握して、達成したい目標に合う一冊を選んでみてください。
目的に特化した本を選ぶ

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Pythonで何を作りたいかという目的から学習本を選ぶ方法もおすすめです。Webアプリ開発や機械学習、データ分析など、Pythonはさまざまな分野で活用されています。自分の学習目標を明確にすると、必要な知識を効率よく習得可能です。
たとえば、Webアプリ開発が目的ならFlaskやDjangoといったフレームワークを扱う本が適しています。また、データ分析をしたい方はpandasやNumPyなどのライブラリを解説した本を選びましょう。
Pythonの入門本おすすめ|初心者
翔泳社 ChatGPTと学ぶPython入門 「Python×AI」で誰でも最速でプログラミングを習得できる!
AIを使ったPython学習法を提案するプログラミング入門書です。ChatGPTを活用しながらPythonの基礎から応用まで効率的に学べる構成。従来の暗記型学習とは異なるアプローチが特徴です。
Pythonの基本構造をしっかり理解したうえで、コード作成をChatGPTにサポートしてもらうコンセプトを採用。BMI計算やカウントダウンタイマー、パスワード生成など実用的な演習を通じて、プログラミングを学べます。
演習では基本編から応用編まで段階的に進み、最終的には実践レベルのプログラム作成まで到達。プロンプトプログラミングのスキルも習得でき、AI時代のエンジニアに必要な技術を身につけられます。
プログラミング初心者や業務でPythonを活用したい方におすすめ。著者のプログラミングスクールで実際に使われているノウハウを活用し、効率的にスキルアップしたい方にもぴったりです。
翔泳社 Python1年生 第2版 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
対話形式とイラストで楽しくプログラミングの基礎を学べる入門書。ヤギ博士とフタバちゃんの会話を通して、Pythonの基本文法から人工知能アプリ作成まで体験できます。2022年時点のPython環境に対応し、プログラミング初心者でも安心して学習を進められるのが特徴です。
本書では対話形式で、段階的にプログラミングの仕組みを理解できます。初心者でも安心して学習できる文法の解説や、平易なサンプルプログラムも用意されています。章の冒頭には漫画やイラストがあり、視覚的にもわかりやすく構成されています。
最終的には人工知能アプリを作成し、Pythonの基礎をひととおり体験できるのがポイント。インストールから丁寧に解説されており、プログラミング初心者でも安心です。対話形式でつまずきにくく、楽しみながらPythonを学びたい方におすすめです。
翔泳社 Python2年生 データ分析のしくみ 第2版 体験してわかる!会話でまなべる!
ヤギ博士とフタバちゃんの会話で学ぶPythonデータ分析入門書です。Python基礎習得者がデータ分析の手法を体系的に身につけられる構成。環境構築から回帰分析まで丁寧にカバーします。
データの前処理から始まり、実践的な分析プロセスなどを学習。PPDACサイクルによるデータ分析の全体像を把握し、グラフ作成やデータ分布の読み方を段階的に習得できます。
正規分布の理解や、2つのデータ間の関係性を見つける回帰分析による予測手法まで学べる充実した内容。会話形式で説明するため、挫折せずに学習を進められます。
Python基礎を終えた方や、機械学習の前段階としてデータ分析の考え方を身につけたい方におすすめです。
技術評論社 Pythonスタートブック 増補改訂版
プログラミング知識がなくても理解しやすいPython入門書。イラストとサンプルコードが豊富で、Python 3に完全対応しています。
Pythonのインストールから始まり、基本的な文法や条件分岐、繰り返し処理などを段階的に学習。文字列や数値の扱い方、リストや辞書といったデータ型の活用方法を豊富な例題で習得できます。ファイルの読み書きや関数の作成まで幅広くカバーしています。
初心者に優しい丁寧な解説で挫折しにくく、プログラミング未経験者でも安心して学習を進められる一冊。Pythonの基礎をしっかり身につけたい方におすすめです。
インプレス スッキリわかるPython入門 第2版
着実に理解を深めながら学びやすいPython入門書。プログラミング未経験者がつまずくことなく読み通せるよう工夫されています。416ページのボリュームで基礎から丁寧に学べる構成です。
Pythonの基本文法から変数、データ型、制御構文、例外処理まで体系的にカバー。「dokopy(ドコパイ)」を使ったブラウザ実習環境で、スマホやPCですぐに実践できます。エラー解決の虎の巻も収録されています。
楽しいストーリー仕立てで、飽きずに学習を継続可能。コツやしくみ、落とし穴まで詳しく解説し、理解の定着を促します。プログラミング初心者や機械学習・Web開発に向けた基礎固めを探している方におすすめです。
Pythonの入門本おすすめ|経験者
翔泳社 動かして学ぶ!Python FastAPI開発入門
実践的なサンプルでステップ・バイ・ステップ学習を重視したAPI開発入門書。Python3.11に対応しています。高性能なWeb APIフレームワークの使い方を、手を動かしながら効率的に学べます。
FastAPIの基本から環境構築、Docker、Poetryによる開発環境セットアップまで丁寧に解説。パート2では実際のアプリケーション作成を通じ、ルーター設計やスキーマ定義、データベース操作を学べます。
Pythonの基礎知識を持ち、FastAPIで本格的なAPI開発を学びたい中級者におすすめです。
翔泳社 Exercise Python プログラマ脳を鍛える至高の問題集
Pythonの深い理解を試す問題集。基本文法を知っているプログラマ向けに、出力を導き出しにくい30問を収録。各問題はPythonの特性を活かした内容になっています。
問題では「スレッド」「プロセス」「名前マングリング」「クロージャ」などが記載。コードの挙動や出力を考える形式を採用するなど、Pythonの深い理解が求められます。
Pythonのプログラミング思考を鍛え、より知識を広げたい方におすすめです。
翔泳社 Pythonトリック
Pythonの効率的なプログラミング手法を体系的に学べるTips集。2020年4月発売の翻訳書で、著者のSNSでの発信がベースとなっています。クリーンで保守性の高いコードを書くためのテクニックを豊富なサンプルコードで解説しているのが特徴です。
リスト内包表記や文字列フォーマットなど、日常的なプログラミングで使える技術を分かりやすく紹介。クリーンなコーディング、効果的な関数設計、データ構造の活用法など幅広いトピックをカバーしています。
実務で役立つテクニックを効率よく学べると評価されている一冊。Pythonを習得し、日々のプログラミングに活用したい方におすすめです。
インプレス Pythonデータ分析 実践ハンドブック 実務で使えるデータ加工のテクニック
実務のデータ分析で求められる加工技術を体系化したPython参考書。さまざまなデータ形式への対応から可視化まで、実務ですぐ使えるテクニックを豊富なサンプルコードで習得できます。
NumPyによる数値データ処理、時系列・テキスト・グラフ・地理空間データの扱い方まで幅広くカバー。さらに、データ分析に必要な線形代数の基本も含まれており、理論と実践の両面から理解を深められます。
Pythonやpandasの基礎を身につけており、実務レベルのデータ分析スキルを向上させたい方におすすめです。
角川書店 エキスパートPythonプログラミング 改訂4版
Python上級者の必読書として評価される定番技術書。584ページで現代的なPython開発環境に対応しています。現場で活用される高度な開発ノウハウを体系的に学習できます。
Pythonの新しい要素から他言語との比較、インタフェース設計やデザインパターンまで包括的に解説。パッケージ開発手法やパフォーマンス監視、イベント駆動プログラミング、メタプログラミングといった専門技術を段階的に学べる構成です。
Pythonで本格的なパッケージ開発や高度な設計を目指す中・上級者におすすめです。
Pythonの入門書は、プログラミング未経験者向けから経験者向けまで幅広く存在します。図解の多さやサンプルコードの豊富さなど、解説のスタイルも本によってさまざまです。学習を継続するには、自分のレベルや学びたい分野を明確にして選ぶことが大切。ぜひ本記事を参考に、自分に適した本を探してみてください。