電力問題解決の手がかりは「人力発電」。
我々日本人は、世界的に見て電力に恵まれた生活を送っています。ですが世界各国には、電気の恩恵を受けられない人々がたくさんいます。
「nowlight」は、自分自身の力で電力を生み出すことができる照明器具です。
1分の運動で1時間分の照明
nowlightの最大の特徴は、長いループベルト。これを引っ張ることで発電するという仕組みになっています。
ハンドルを回す自己発電バッテリーなら今までにも存在しましたが、nowlightの場合は、わずか1分間ベルトを引っ張り続けるだけで、約1時間点灯するだけの電力を得ることができます。
3200mAhの内蔵バッテリーをフル充電させるための所要時間は、24分です。また、nowlightのUSBポートからスマートフォンへの給電もできます。
ルワンダでの普及を目指す
nowlightの開発者は、ルワンダでの製品普及に力を入れています。
高い経済成長を遂げているルワンダですが、未だ内戦の影響が続いています。貧困層は日々の電力にすら困窮している状態で、子どもたちはロウソクの明かりを頼りに自宅での勉強に励んでいます。
nowlightがあれば、外部からの電力に一切頼ることなく室内を明るく照らすことができます。その光度は、ロウソクの比ではありません。
ルワンダに照明を
貧しい国の子どもたちの未来に光を与えるnowlight。この製品は現在、クラウドファンディング「Indiegogo」で出資を募っています。
ですが、その出資枠がやや特殊です。製品提供枠は1台85ドル(約9400円)からですが、それと同時に「Buy&Give」という枠もあります。これは自分自身とルワンダの貧困家庭の両方に製品が配送される枠です。「Buy1Give1」に申し込んだ場合は、それぞれに1台ずつnowlightが届きます。こちらは140ドル(約1万5500円)から。
貧しい国の子どもたちは、誰よりも勉強をすることで将来の夢を勝ち取ります。しかし部屋に照明がなければ、日没後は本を読むこともできません。nowlightは、そんな彼らを明るい未来へ導く製品です。