IoT家電の操作は、声すら必要なくなるかも。
カメラ型デバイス「Piccolo」は、ユーザーの細かい挙動をデータ化して各家電の操作を判断する製品です。
開発元は「Unlock super powers」という言葉を掲げていますが、まさに自分が超能力者にでもなったかのような機能を備えています。
ユーザーの動作を感知
階段を下りた先の部屋は真っ暗。照明をつけなければなりません。こういう時、天井を指差してみましょう。すると照明が点灯します。
これは、部屋に設置されているPiccoloがユーザーの動作を感知しているから。部屋の照明をONにしたい時、その人がどのような動きをするかが分かれば、判断は簡単です。
より細かい動作にも対応か
野球でもその投手の癖を見抜けば次に来る球種が分かってしまいますが、要はそれと一緒です。
そして突き詰めて考えれば、いずれは「天井を指差す動作」もいらなくなります。さらに細かい挙動をPiccoloが察知すれば、家中の家電製品は思いのまま。部屋の状況等も考慮すれば、より正確な操作判断を実行できるというわけです。
世界中が注目
Piccoloは今の時点では開発段階とはいえ、世界中のメディアがこの製品に注目しています。大手企業がこの製品に巨額投資する、という可能性も考えられます。
数年後の未来、人類は「完全ハンズフリー」の生活を送っているのでしょうか。
もしかしたら近い将来、「リモコン」というものを実体として持つことは少なくなっていくかもしれません。考えてみれば、テレビもかつては「ダイヤルを回すモノ」でした。テクノロジーの進化は、操作機構を大きく変えてしまうのです。