社会貢献のプロダクト!
不思議な製品を見つけました。クラウドファンディング「Kickstarter」に登場した「Dream Goggles」という製品です。
クラウドファンディングに製品を出す場合、普通は凝ったPR動画を公開します。ですがDream Gogglesにはそれがありません。用意されているのは、製品画像と簡単な説明文のみ。
出展者はアメリカ・テキサス州ガーランドの企業です。この所在地には、極めて重要な意味合いが含まれています。
さまざまな姿勢に対応
Dream Gogglesは万能枕。さまざまな姿勢での居眠りに対応しています。
リング状ですから、頭に被ってアイマスク兼用の枕にすることもできます。これを装着したままソファーの上でひと眠り。またはDream Gogglesを腕にはめ、そこに突っ伏して寝るのもいいかもしれません。
もちろん、普通の枕のように後頭部に当てる使い方もできます。ネックピローのようにも使えるため、アウトドアにも十分活用できる製品です。
移民を積極雇用
この製品の開発者は、「Made in USA」を謳っています。裁断と縫製をアメリカ国内で行う、ということです。
同時に、その生産拠点では中南米からの移民やシリア難民を積極的に雇用していると公約しています。
アメリカのトランプ大統領は、製造業をアメリカ国内に呼び戻す政策を打ち出しています。ですが製造業を支えているのは、外国からの移民や難民ではないかという声があります。
移民を防ぐ壁を建設することは、アメリカの製造業にとってはマイナスではないか?
テキサス州はかつて、メキシコと戦争を繰り広げた歴史があります。因縁は今も残っていますが、その中でテキサス州の企業が移民に寛容な姿勢を見せているということに大きな意義があります。
3月から配送開始
Dream Gogglesは現在、1個25ドル(約2700円)でのプレオーダーを受け付け中。配送は3月を予定しています。
アメリカの移民問題は今も様々な議論が交わされていますが、その解決策のひとつとして「移民を積極雇用する」という手段を提示する企業が増えています。「壁ではなく橋を作る」という発想です。そうした意味でも、このDream Gogglesは注目に値する製品ではないでしょうか。