「グラフ1000 フォープロ」は、ぺんてるが販売する人気のシャーペン。おもに製図用として有名ですが、デザイナーやイラストレーターなど、「書く」ことを生業にしている方からも多く愛用されています。
しかし、なかには「滑って書きにくい」「芯が折れやすい」などの気になる口コミも。実際のところはどうなのか、SAKIDORI編集部が商品を実際に試してみました。購入を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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製品情報
ぺんてる シャープペン グラフ1000 フォープロ PG1003
【総評】細芯設計で細かな書き込みも思いのまま。耐久性がやや心配
グラフ1000 フォープロの0.3mmモデルは、グリップにラバー素材を使用し、握り込んでも滑りにくいのがポイント。ペン先に重心が集まる低重心設計を採用しており、安定して持てます。細芯設計で細かな文字も思いのままに書き込み可能。手帳への書き込みやラフなメモ書きなどにぴったりだと感じました。
やや不安なのが耐久性の面。先端のガイドパイプが収納できないため、折れたり曲がったりしないよう慎重に取り扱う必要がありそうです。やわらかな生地のペンケースを使うなど工夫することで、携帯時の安心感がぐっと高まると感じました。
ぺんてる グラフ1000 フォープロとは?
ぺんてる グラフ1000 フォープロの特徴
細かい線を引く製図者のための工夫が随所に詰まったアイテム。ペン先は不用意に光らないマットブラックの先金を採用しており、書くことへの集中を促します。ペン先の形状はステップヘッド型で、視界が見渡しやすいのもメリットです。
ペン先に重心が集まる低重心仕様を採用。筆記時の安定性を高めています。メタルパーツとラバーを組み合わせたグリップにも注目。手馴染みがよく、握り込んでもぶれにくいのがポイントです。筆記への集中をサポートする、職人気質を感じるアイテムです。
製品ラインナップ
グラフ1000 フォープロは、0.3mm・0.4mm・0.5mm・0.7mm・0.9mmの5種類の芯径をラインナップ。用途や好みに合わせてチョイスできます。
今回は最も細身の0.3mmモデルを購入し、レビューしていきます。
ぺんてる グラフ1000 フォープロを使ってみてわかったメリット・デメリット
持ちやすさ:低重心設計で安定感◎クリップの長さも程よく快適
グラフ1000 フォープロは、グリップに金属とラバーのコンビネーションを採用。滑りにくいほか、握り込んでも安定感をキープできるため、持ち心地は非常に良好です。また、ペン先に重心が集まる低重心設計により、快適な書き心地をサポートしてくれます。
また、細かな点でも使いやすいよう配慮されている印象を抱きました。例えば、クリップが短めに設計されている点に注目。クリップが長いと、書いているときに手に当たって煩わしく感じることもありますが、本製品ではほとんど違和感を覚えることがありませんでした。筆記に集中しやすいアイテムです。
書き心地:細芯で細かな文字が書きやすいが、濃い文字を書くには不向き
0.3mmと細芯で、小さな文字を書きやすいのが特徴。手帳やノートに細かく書き込みたい場合に適しています。また、細芯ながら筆圧を強めにしても折れにくい印象を受けました。細いシャーペンを使いたいけど筆圧が心配という方はぜひ試してみてください。
一方で、濃くしっかりと書くには不向きな印象を抱きました。細く軽量な分濃い文字を書くには力を入れる必要があり、長時間続けていると手が疲れる感覚が。さらっとしたメモ書きにはぴったりですが、長時間の勉強などにはあまり適していないようです。
その他:スタイリッシュな外観や扱いやすい機能は◎ガイドパイプが収納できないのは減点か
装飾のないミニマルなデザインが、職人気質の無骨さを醸し出す本製品。黒一色で統一された隙のないデザインがさらにその魅力を引き立てています。
細かな部分への配慮が行き届いているのも特徴。ノック部には芯径を意味する数字が書かれており、一目でどの太さなのか判断できます。複数のシャーペンを使い分ける方に便利な機能。「3」は0.3mmを表しています。
一方で、ガイドパイプが収納できないのは気になるポイント。ペンケースなどに入れて持ち運ぶ際に折れてしまわないか少し不安に感じました。実際にガイドパイプが折れてしまった・曲がってしまったという口コミも見られたため、慎重に取り扱う必要がありそうです。
ミニマルなデザインで、文房具というよりも「道具」のような洗練された佇まいが魅力の「グラフ1000 フォープロ」。感覚的な筆記感に優れ、細かな文字の書き込みやラフなメモ書きにもぴったりだと感じました。自然な持ち心地で快適に筆記できるため、書くことに集中したい方はぜひ一度手に取ってみてください。