水回りやタイヤのホイール、自転車のチェーンなどさまざまな金属に発生したサビをきれいに落とす「サビ取り剤」。サビ取り剤はサビの除去に特化した薬剤で、研磨剤や化学反応でサビを落とすのが特徴です。

今回はサビ取り剤の選び方と一緒に、おすすめのサビ取り剤をご紹介。サビ取り剤は種類によって使える材質や形状、適した使用箇所が異なります。落としたいサビの種類や箇所に合ったサビ取り剤を見つけてみてください。

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サビ(錆び)とは?

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サビとは金属の表面に付着した酸素や水分が化学反応を起こし、腐食したモノのこと。サビは鉄だけでなく、銅やアルミ、ステンレスにも発生します。金・プラチナを除く金属に発生するのがサビの特徴です。サビを放置すると広範囲に広がるだけでなく、金属の内部に進行して穴を開ける可能性もあります。

サビの種類は、赤サビ・黒サビ・青サビ・白サビなど。鉄表面が酸化して発生するのが赤サビで、鉄の表面を高温で加熱することで発生するのが黒サビです。緑青とも呼ばれる青サビは、真鍮や銅が塩分や水分に触れて発生します。白サビはアルミニウムや亜鉛が水に触れて腐食することで発生するサビ。種類に合わせてサビ取り剤を選ぶのも大切です。

サビ取り剤の選び方

錆び取り剤のタイプをチェック

スプレータイプ

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広範囲のサビを手軽に除去するなら、スプレータイプのサビ取り剤がおすすめです。広い範囲にまとめて塗布できるのはもちろん、細かい部分にもスプレーで的確に吹きかけられるのが特徴。液だれしにくい粘性のある液体が入っているスプレータイプならサビに付着して、より強力に溶解できます。

なかには、垂直面にも使用できるほど、液だれしにくい成分が含まれている製品。より強力なサビ取り剤を購入するなら、一般家庭用の製品だけでなく、業務用として使われている製品もチェックしてみてください。

クリームタイプ

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垂直面のサビ取りにはクリームタイプの製品がおすすめです。クリームタイプのサビ取り剤は、布でサビを覆うように厚く塗布して使用します。塗布した後は放置するだけで、こすらずに使用できるタイプは、素材を傷つけにくいのがポイントです。

また、似たタイプのサビ取り剤としてペーストタイプの製品もあります。ペーストタイプもチューブ状の容器に入っており、ハケで塗り広げることなく塗布できるのがメリット。内容量が少ないので、部分的なサビ取りに適しています。

消しゴムタイプ

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こするだけでサビを落とせる手軽さが、消しゴムタイプの魅力。範囲の狭い、部分的なサビを落とすのに適しています。研磨剤でサビをこすり落とすため、落とせるサビの具合は目の粗さによってさまざま。ハードタイプの消しゴムは頑固なサビに、ソフトタイプの消しゴムは軽いサビにおすすめです。

また、液体タイプやクリームタイプのサビ取り剤が使用できない材質にも使用できます。消しゴムの角を落として設置面積を増やせば、やや広い範囲のサビも効率的に落とせるのがポイント。削り効果の薄くなった部分は、切り落とせば再び高い研磨効果が期待できます。

液体タイプ

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頑固なサビを落とすなら、液体タイプのサビ取り剤がおすすめ。サビに直接塗布して放置することで、サビを浮かせて落としやすくするタイプのサビ取り剤です。サビに反応すると液体の色が変化して、落とすタイミングが分かりやすい製品もあります。

また、塗布やつけ置きなど、使用方法が豊富な点も液体タイプのメリット。サビ取り剤を水で希釈すれば、細かい部品についたサビも隅々まで落とせます。お湯で希釈することで、サビ取り効果をアップさせると謳っているサビ取り剤も購入可能です。

サビを取りたい素材やモノに合わせて選ぶ

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使用する素材やモノに合わせてサビ取り剤を選ぶのも大切です。サビ取り剤は大きく分けて、屋内用と屋外用の2種類。屋内用はサビが発生しやすい水回り用のモノ、屋外用は車や自転車の部品に使うモノや、工場で使用できる業務用などがあります。

アルミ・銅・ステンレス・真鍮など、サビ取り剤が使用しにくい素材には、特殊な材質にも使用できるサビ取り剤がおすすめ。見た目が気になる部位には、塗装・クローム・ニッケルメッキを剥がさずにサビを落とせる製品も適しています。

また、ほかの金属から移ったサビの除去に特化した製品もおすすめです。なかには、石材やコンクリートに移ったサビが除去できるサビ取り剤もあります。サビ取り剤の使用で素材の傷みが気になる方は、中性タイプのサビ取り剤を選んでみてください。

サビの再付着を防ぐサビ止め効果つきがおすすめ

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サビ取り後のきれいな状態を保つには、サビを落とした後に防サビ処理を施すのが大切です。サビを落とした直後は、サビが付着しやすい状態。サビ止め効果がついた製品はサビを落とすと同時に、サビを再付着しにくくする効果も期待できます。

サビ止め効果の仕様はさまざま。半透明の薄い膜を作ってサビの再発生を防ぐ製品もあります。また、サビ止めだけでなくワックス効果が含まれるサビ取り剤は、表面保護にも活用可能。サビ止め効果付きの製品は、サビ取り後のメンテナンス時間を短縮したい方におすすめです。

サビ取り剤のおすすめ

レック(LEC) 茂木和哉 サビ落とし

レック(LEC) 茂木和哉 サビ落とし

ニオイを抑えた、低臭タイプのサビ取り剤です。スプレーするだけでサビに反応し、浮かせて落とすのが特徴。浴室や洗面台に付着したヘアピンなどのサビはもちろん、傘立てや自転車のサビ、工具のサビにも使用できます。

使った範囲と効果が分かりやすい、サビに反応して液が赤紫色に変色するタイプです。粘性の液体でたれにくく、サビを強力に溶解すると謳っています。吹きかけて放置しておくだけなので、研磨せずにサビを落とせるのが魅力のひとつです。

主成分はチオグリコール酸塩で、液性は中性。内容量は200mlです。大理石や表面に孔があって着色しやすいモノには使用不可。屋内外で多目的に使えるサビ取り剤を探している方におすすめです。

プロアップ(PROUP) 超溶解 インパクトデスケーラー ハード

プロアップ(PROUP) 超溶解 インパクトデスケーラー ハード

強力な分解効果が期待できる、酸性のサビ取り剤です。大手造船所やドックでの使用実績を謳っているのがポイント。pH0.6以上の強酸性で、サビを落とすのと一緒にカルシウムの汚れも分解して落とすのが特徴です。

水回りのサビはもちろん、チェーンや工具に発生したサビにも使えます。生分解性で、手肌や環境に配慮されているのも魅力のひとつ。使用後はそのまま洗い流せます。主成分は塩化水素です。内容量150mlで、使いやすいスプレータイプ。水回りのサビ落とし、汚れ落としに便利なサビ取り剤を探している方におすすめです。

允・セサミ サビ取り職人

允・セサミ サビ取り職人

還元作用を活用したサビ取り剤です。鉄に酸素が付着してできる酸化鉄が、サビの原因であることに着目。サビから酸素を抜いて還元させ、通常の鉄に戻してサビを除去します。鉄から酸素が抜けるタイミングで紫色に変色するのが特徴です。

塗布した範囲がわかりやすいうえ、目に見えない細かいサビへの反応も確認できて、サビをできるだけ残さず除去できます。中性タイプで素材が傷みにくいのも魅力のひとつ。表面にできたサビはもちろん、錆びついて動かなくなった工具のサビを落とすのにも便利です。内容量は100ml。素材に配慮したサビ取り剤です。

コパ・コーポレーション さびペロン

コパ・コーポレーション さびペロン

サビを溶かして落とすサビ取り剤です。主成分はチオグリコール酸アンモニウム。サビの原因である鉄イオンと反応し、サビを溶かして落とします。反応時に液が紫色に変色するタイプ。使用後の洗い残しを軽減できるのがポイントです。

壁面にも張り付きやすい、液だれ予防成分を配合しているのも魅力のひとつ。室内の軽いもらいサビだけでなく、鉄製家具・工具・自転車フレームのサビや、アルミホイールのブレーキダストの除去に使えます。使いやすい中性タイプで、内容量は100ml。サビが手軽に落とせるサビ取り剤を探している方におすすめです。

エンジニア ネジザウルスリキッド 泡タイプ

エンジニア ネジザウルスリキッド 泡タイプ

泡タイプで細かい部分にも使いやすいサビ取り剤です。サビと強力に密着するのが特徴。付着後はすぐにサビと反応し、小さな部品のサビ取りなら数秒で除去できると謳っています。酸やアルカリを含まない中性タイプです。

ネジを取り付けたままの状態でも使用可能。ネジ山や座面のわずかな隙間に薬剤が入り込んで、サビを落とします。自転車・オートバイ・キッチン用品・農機具・配管部品への使用がおすすめ。内容量は250gです。細かい部品が多い箇所のサビ落としに適しています。

オーブ・テック 酸性クリーナーHALT サビ落とし・サビ止めクリーナー

オーブ・テック 酸性クリーナーHALT サビ落とし・サビ止めクリーナー

サビと一緒に汚れも落とせる、サビ止め効果付きのサビ取り剤です。原液を塗布してこするだけで、サビのほか尿石・カルキ・黒ずみなども落とせるのが特徴。主成分にリン酸を使用した強酸性のサビ取り剤で、手肌に触れても反応しないのもポイントです。

スチール・銅・真鍮・ステンレス・アルミなど、ほとんどの金属に使用可能。緑青も落とします。また、塗布した部分にリン酸塩の膜ができ、サビを広げにくくするのもポイントのひとつ。防錆性と耐熱性の効果が期待できます。内容量は500mlで、長期保存しても劣化しにくい仕様です。

高森コーキ さびとりつや之助

高森コーキ さびとりつや之助

手早くサビを落として再発生も防ぐ、便利なサビ取り剤です。こびり付いた頑固なサビを落とすと同時に、油汚れも掃除できるのが特徴。塗布後はつけ置きせずに、サビと汚れが落とせます。乾拭きして軽く磨いて完了。手が荒れたり、かぶれたりしにくい成分を使っている製品です。

自転車やバイク、キッチン、配管まわりのサビ取りに使用できます。サビを落とすだけで、サビ止め効果とワックス効果が期待できるのもポイントです。内容量は140g。細かい部分に塗布しやすい、細口チューブ付きの容器に入っています。スピーディーにサビが落とせるサビ取り剤を探している方におすすめです。

エーゼット AZ サビアウト

エーゼット AZ サビアウト

小さい部品のお手入れにおすすめのサビ取り剤です。金属の表面を腐食せず、化学反応でサビを落とします。防錆効果が期待できるのも魅力のひとつ。原液のままハケで塗ったり、5~6倍に希釈してつけ置きしたり、使用箇所に合わせた使い方ができます。

内容量は110gです。アルミ、銅などの鉄以外の金属には変色の恐れがあるため要注意。洗い流さずに、塗って拭き取るだけのサビ取り剤です。

日本ミラコン産業 サビアウト

日本ミラコン産業 サビアウト

磨いてサビと汚れを落とすサビ取り剤です。主成分は研磨剤と界面活性剤。サビと一緒にくもりや油汚れなど、さまざまな汚れを落とします。金属の艶を出したい方にもおすすめ。レジャー・スポーツ用品など屋外で使う道具のサビ取りはもちろん、蛇口・排水パイプのサビ取りや汚れ落としに便利です。

液性はアルカリ性で、内容量は100ml。使用前によく振って、やわらかいタオルに薬剤を付けて磨きます。落ちにくいサビや汚れには、真鍮ブラシを合わせて使ってみてください。使用後は洗い流さず、乾拭きするだけで落とせます。漆器塗装面・樹脂製品・鏡面仕上げ面には使用不可。頑固なサビを落とすのにおすすめのサビ取り剤です。

ヘンケルジャパン ロックタイト(LOCTITE) サビ落とし

ヘンケルジャパン ロックタイト(LOCTITE) サビ落とし

サビ取り剤とサビ止め油がセットで入っている製品です。オートバイ・自転車・三輪車などはもちろん、メッキ面・スチール家具のサビ落としに使用可能。化学反応でサビを除去するため、金属の表面を傷つけにくいのが特徴です。

ペースト状で液だれしにくく、垂直面にも使えます。口が細いチューブタイプの容器なので、細かい部分の塗布も手軽です。サビ取り剤が100g、サビ止め油が3ml入っています。アルミ、亜鉛製品には使用不可。メッキやスチールに付いたサビの除去に使えるサビ取り剤を探している方におすすめです。

呉工業 強力サビ除去液

呉工業 強力サビ除去液

液体タイプのサビ取り剤です。つけ置きすることでサビに浸透し、分解・除去するのが特徴。金属表面が酸化したサビはもちろん、腐食したサビもきれいに除去すると謳われています。主成分はリン酸と界面活性剤。液性は酸性です。

サビの程度に合わせてつけ置き時間を調節するのがおすすめ。鉄のほか、銅や真鍮などにも使用可能です。鉄以外の金属には、水で2~3倍に希釈して使います。内容量は420ml。細かい金属パーツのサビも落とせる、つけ置きタイプのサビ取り剤です。

榮技研 花咲かG ラストリムーバー

榮技研 花咲かG ラストリムーバー

塗装した金属のサビ取り・防錆に特化した製品です。鉄・ステンレスのサビ取り専用で、アルミ・ジェラルミン・マグネシウム・チタン・鋳鉄には使用不可。塗装・クローム・ニッケルメッキを剥がさずにサビを落とせるのが特徴です。塗布と拭き取りを繰り返し、仕上げに塗布したまま乾燥させれば、皮膜ができて防錆効果が期待できます。

防錆皮膜は灰白色で、厚さ約3ミクロン。仕上げ後は、ペイントやラッカーで再び塗装できます。使用する分量だけを出して、ハケで塗るタイプです。内容量は300ml。サビを除去して塗装をきれいに仕上げたい場合におすすめのサビ取り剤です。

カンペハピオ 復活洗浄剤サビ取り用

カンペハピオ 復活洗浄剤サビ取り用

もらいサビを落とすのに適したサビ取り剤です。金属面はもちろん、石材・コンクリート・塗装面に使えるのが特徴。サビを還元して除去する、素材を傷めにくい中性タイプです。研磨剤不使用。ペースト状で、壁面や垂直面のサビ取りにも便利です。

内容量は80g。もらいサビのほか、自転車のサビや真ちゅう・金属モールのサビ落としにも使えます。アルミの白サビには使用できないことに留意が必要。金属以外にも使えるサビ取り剤を探している方におすすめです。

トートー(TOTO) らくらく錆落とし

トートー(TOTO) らくらく錆落とし

浴室や洗面所のもらいサビを落とすのに便利なサビ取り剤です。主成分は還元剤のチオグリコール酸アンモンの液性は中性。やわらかい布で薬剤を厚めに塗布して使います。塗布直後からサビの分解が始まるのが特徴。サビに反応した部分は紫色に変色します。

内容量は30g。チューブの容器に入っています。アンモニア臭がするので使用時は換気に留意が必要。浴槽や床についた、もらいサビの除去に適したサビ取り剤を探している方はチェックしてみてください。

ソフト99コーポレーション 99工房 2WAYサビ取り消しゴム

ソフト99コーポレーション 99工房 2WAYサビ取り消しゴム

サビをこすって落とす、消しゴムタイプのサビ取り剤です。手の平サイズの大きさで小回りが利くのがポイント。狭い範囲のサビ取り作業も、サビ以外の部分を傷つけずに落とせます。ハード面とソフト面の2面構成で、目の粗さが異なるのが特徴です。

80番の研磨剤を使用したハード面は頑固なサビ取りや、塗装を剥がす用途に使用できます。150番の研磨剤を使用したソフト面は、軽いサビや汚れを落としたり、ハード面で削った個所の仕上げに便利です。角を切り落として設置面積を簡単に調節できるので、狭い部分のサビ取りに使えるのもメリットです。

鉄材には使用できますが、アルミ製品・亜鉛メッキ製品(トタン)・ブリキには使用不可。薬剤を使わずにサビを落としたい方におすすめのサビ取り剤です。

カンペハピオ 復活洗浄剤 アルミ用

カンペハピオ 復活洗浄剤 アルミ用

アルミ製品の白サビ・汚れ除去に適したサビ取り剤です。アルミ素材のサビ・汚れを除去し修復するだけではなく、アルミ素材の電触による黒焼け・花咲きも除去可能と謳われています。

乳酸・クエン酸という有機酸が主成分。素材の表面を傷めることなくアルミの風合いを戻すことができます。着色・塗装・コーティング・アルマイト加工以外の表面処理仕上げをしたアルミ製品には使用不可です。内容量は、100ml・300ml・1L・2L・3Lをラインナップ。アルミに使えるサビ取り剤を探している方におすすめです。

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