CPUは、PCパーツのなかでも特に発熱量が多いパーツです。性能をフルで発揮させるためには、効率的な冷却を行う必要があります。そんなときは、冷却システムの代表格である「CPUクーラー」の交換が効果的です。

しかし、静音性の高いモノやデザイン性の高いモノなど、多くの製品があり、どれを選べばよいのか迷ってしまうことも。そこで今回は、おすすめのCPUクーラーを、トップフロー・サイドフロー・水冷の3タイプに分けてご紹介します。

CPUクーラーの種類

トップフロー型

By: scythe.co.jp

トップフロー型は、CPUに対して風を上から下に吹き付けるタイプ。CPUに向かって上から風を当てるため、周辺のメモリやグラフィックボード、チップセットなども同時に冷却できるのがメリットです。

全体的に高さの低い製品が多く、サイドフロー型と比べて場所を取らないため、小さいPCケースに取り付けられます。一方で、マザーボード全体を覆ってしまうので、メンテナンス性が低いのがデメリットです。

サイドフロー型

By: amazon.co.jp

サイドフロー型は、CPUに対して前から後ろに風を吹き付けるタイプ。PCケース内のフロントファンからリアファンまでのエアフローが乱れないので、効率よく冷却を行えるのが特徴です。

サイドフロー型はトップフロー型よりもメンテナンスをしやすいのがメリット。一方で製品の高さがあるため、ミドルタワーやミニタワーPCケースに収められないこともある点に注意が必要です。

水冷型

水冷型は冷却水が熱を吸収して冷却するタイプのCPUクーラーです。パーツは大まかに分けると、冷水ヘッド・チューブ・ラジエーターの3つ。ラジエーターにはファンが搭載されていますが、空冷型ほど強力である必要がないため、より高い静音性を実現します。

水冷ヘッド内の冷却水がCPUの熱を吸収し、チューブを通ってラジエーターまで移動。そしてラジエーターのファンが放熱を行い、冷えた冷却水が再び水冷ヘッドに戻る仕組みです。冷却水の量やラジエーターのサイズ、ファンの数などにより性能が変わります。

取り付け可能なPCケースの種類が比較的少なく、価格も高めではありますが、空冷型よりも冷却性能の高いモデルが多いのも特徴のひとつ。負荷の多い作業をする方や高性能なプロセッサを使用している方におすすめです。

CPUクーラーの選び方

冷却性能をチェック

By: amazon.co.jp

冷却性能はCPUクーラーを選ぶうえで非常に大切。CPUの寿命にも直接関わってきます。空冷型の場合は、ヒートシンクを大きくすることにより効率よく熱を吸収。ファンに関してはサイズの大きさ以外にも数を増やすのも効果的です。

水冷型の場合はラジエーターの大型化や、空冷型と同じくファンを複数搭載することで冷却性能の向上を図れます。

静音性をチェック

By: amazon.co.jp

CPUクーラーの性能として、冷却性能に次いで重要な静音性能。単純にファンが回転する音を抑えたモデルや、ファンの回転数をカスタマイズすることで静音性を高めるモデルがあります。音の大きさは、dB(デシベル)の数値が低いほど静か。最大数値が20~30dB程度であれば、あまり気にならないレベルといえます。

ファンの回転数は「rpm」といった単位で表記。1分間にファンが回転する回数を表しているので、rpm数値が大きければ大きいほど冷却性能とともに音の大きさも上がります。

基本的には冷却性能と動作音は比例するので、ファンの回転数をコントロールして音を抑えるモデルがおすすめ。より高度なカスタマイズを求める方は、CPUや冷却水の温度をモニタリングできるソフトを使用し、適した環境を構築してみてください。

固定方法をチェック

By: amazon.co.jp

CPUクーラーを取り付ける際は、いくつかの方法があります。CPUクーラーとプレートでマザーボードを挟んで固定する「バックプレート式」は、工具を必要とするため脱着時に手間がかかりますが、しっかりとした固定が可能です。

一方、「プッシュピン式」は、CPUクーラーについているピンを押し込んで固定するだけで簡単に取り付けられるタイプ。そのほかにも、ネジで固定するタイプやクリップレバーで固定するタイプなどがあります。バックプレート式以外は工具が不要ですが、ピンなどのパーツが破損しやすいリスクを考慮して選んでみてください。

また、CPUソケットのタイプによっては、CPUクーラーの形状やピンの位置が異なります。マザーボードのスペックにあるCPUソケットタイプをチェックし、対応するモデルを選んでみてください。

必ずケースサイズに合ったモノを選ぼう

By: amazon.co.jp

CPUクーラーがPCケースに対して大きすぎると、サイドパネルやケース内部のパーツに干渉してしまう恐れがあります。CPUクーラーを購入する際には、所有しているPCケースのサイズにあったモノを選びましょう。

特に、サイドフロー型はCPUに対して垂直に取り付けるので、トップフロー型よりも全高が高くなり場所を取ります。同様に水冷型も大きなスペースを必要とするモデルが多いため、注意が必要です。また、高機能なモノほど大きくなる傾向があることも頭に入れておきましょう。

後々CPUクーラーの交換やファンの増設などアップグレードを考えている方は、フルタワータイプの大きめのPCケースがおすすめです。

CPUクーラーのおすすめメーカー

サイズ(SCYTHE)

By: scythe.co.jp

CPUクーラーのメーカーとして高い知名度を誇る「サイズ」。ロングセラーモデルである「虎徹」を製造していることで有名です。サイズのCPUクーラーは耐久性や静音性に優れ、ファン回転数が低くても充分な冷却性能を発揮します。

また、空冷式のCPUクーラーに関してはラインナップが豊富。コスパを重視したリーズナブルなモデルから、高性能プロセッサ用のモデルまで選べるのが魅力です。

クーラーマスター(Cooler Master)

By: amazon.co.jp

空冷式から水冷式まで幅広いラインナップを揃える「クーラーマスター」。トップフロー型・サイドフロー型・水冷式と、種類を問わず選べます。

空冷式の「MasterAir」シリーズや水冷式の「MasterLiquid Lite」シリーズなど、LEDライティング機能を搭載したモデルも人気。デザイン重視の方にもおすすめのメーカーです。

NZXT

By: amazon.co.jp

「NZXT」は水冷式のCPUクーラーをメインに製造しています。CPUに装着する「CPUヘッド」は丸型デザインが特徴で、シンプルなNZXTのロゴをあしらったスタイリッシュなデザインが人気。冷却性能も好評を得ているメーカーです。

ファンや水冷ポンプの静音性も高評価。性能だけでなくPCパーツの見た目にこだわる方におすすめです。

コルセア(Corsair)

By: amazon.co.jp

「コルセア」は、ポンプとCPUヘッドを一体化させた「簡易水冷式CPUクーラー」を豊富にラインナップしているメーカー。コスパに優れたCPUクーラーで人気です。

搭載しているラジエーターもシングル・デュアル・トリプルと、モデルによって異なり、PCケースのサイズやCPUのスペックに合わせて選択可能。水冷式CPUクーラーを初めて導入する方におすすめです。

CPUクーラーのおすすめモデル|トップフロー型

サイズ(SCYTHE) 手裏剣弐 SCSK-2000

コンパクトに装着できる、全高58mmのトップフロー型CPUクーラーです。Mini-ITXケースやスリムケースへ適合するCPUクーラーを探している方に向いています。

厚みのある銅製受熱ベースプレートで熱を吸い上げ、4本のヒートパイプで効率よく熱を伝導。スリムで冷却性能に優れているのが大きな魅力です。

さらに、高級感のあるニッケルメッキ処理を施しており、腐食に強く耐久性に優れているのもポイント。長期間使用しても冷却性能を維持しやすく、コストパフォーマンスに優れたアイテムです。

サイズ(SCYTHE) 超天 SCCT-1000

サイズを代表するサイドフロー型CPUクーラー「虎徹」のトップフロー版をコンセプトに設計されたモデル。手軽に搭載できるプッシュピン式を採用しており、4本の6mm径ヒートパイプに支えられたフロート形状に仕上がっているのが特徴です。

上部ファンからマザーボードへ向けて広範囲に風を吹き付けられるため、CPUのほか、VRMや周辺のチップセット冷却に役立つのもポイント。また、LGA1151やAM4などのCPUソケットにも対応しており、ハイエンド構成のPCにも使用できます。

さらに、静音性に優れている「高密度密閉型FDB」を採用した新型ファン「KAZE FLEX」を搭載。静音性・冷却性・価格を兼ね備えた、コストパフォーマンスに優れたアイテムです。

クーラーマスター(Cooler Master) GeminII S524 Ver.2 FN1007 RR-G5V2-20PK-J1

受熱ベースプレート部分をヒートパイプで補う「CDCテクノロジー」を採用した、トップフロー型CPUクーラーです。5本のヒートパイプが直接CPUに触れるため、放熱効率に優れています。

また、全高105mmに抑えられたコンパクトタイプのため、多くのPCケースで搭載できるのもポイント。さらに、フィン内部へV字のエアガイドを備えており、エアフローを最適化して効率のよい冷却性能を実現しています。

そのほか、「ループダイナミックベアリング」採用により、振動と騒音を低減した120mmファン「Silencio FP 120 PWM」も搭載。静音性と冷却性能を兼ね備えた、おすすめのモデルです。

サーマルライト(Thermalright) AXP-200

6mm径の銅製ヒートパイプを6本搭載し、140mmラウンドファンとヒートシンクで効率のよい冷却性能を実現しているCPUクーラー。コーティングによる腐食耐性を備えており、長期間稼働でも冷却性能を維持できます。

また、ロープロファイルタイプに仕上がっているのもポイント。CPUの設置スペースが制限される環境に向いています。

全高を抑えつつ、冷却性能に優れたCPUクーラーを求めている方は要チェック。幅広い環境に対応できる汎用性を備えた、おすすめモデルです。

Noctua ハイエンド トップフロー型 CPUクーラー NH-C14S

6本のヒートパイプによって支えられている、宙に浮いた形状が特徴のCPUクーラーです。ヒートシンクがマザーボードから離れており、メモリの干渉の心配がなく、多くのmicro-ATX・ATXマザーボードとの互換性を備えています。

また、広範囲へ風を吹き付けられる形状のため、CPUのほかに周辺のメモリやグラフィックカードなどを同時に冷却できるのもポイント。ヒートスプレッダ搭載メモリなどを効率よく冷却したい方におすすめです。

さらに、上部ファンも含めた高さが142mmに抑えられているため、多くのPCケースと互換性があるのも魅力のひとつ。ハイエンド志向のトップフロー型CPUクーラーを探している方はぜひチェックしてみてください。

CPUクーラーのおすすめモデル|サイドフロー型

サイズ(SCYTHE) 虎徹 Mark II SCKTT-2000

全高154mmのコンパクト設計を採用し、多くのPCケースとの互換性を実現しているCPUクーラーです。また、幅58mmの「ナロータイプフィン設計」により、大型ヒートスプレッダ搭載メモリとも干渉せず使用できます。

さらに、形状が異なる2枚のフィンを組み合わせた多重エアフロー透過構造「M.A.P.S」も搭載。ファンの風を効率よく吸い込み、PCケース内にハイエアフローを生み出せるのがポイントです。

そのほか、6mm径のヒートパイプを備え、厚みのある銅製受熱ベースプレートから効率よく熱を吸い上げます。冷却性能と静音性に優れた、コストパフォーマンスのよいCPUクーラーを求める方はぜひチェックしてみてください。

Noctua プレミアム ツインタワー NH-D15S

冷却ファンを挟み込むように設計された、デュアルタワー型ヒートシンクが特徴のCPUクーラーです。左右のヒートシンクそれぞれに6本のヒートパイプが巡らせてあり、優れた冷却効率を実現しています。

また、本製品は多くのタワーケースに適合できる、高さ160mmタイプなのもポイント。65mmのメモリスペースも確保しており、ほとんどのATXおよびMicro-ATXマザーボードにおいてグラフィックカードと干渉しにくいなど、装着のしやすさも魅力です。

さらに、自動スピードコントロール可能な「PWMファン」を採用し、24.6dBと静かなノイズレベルも実現。静音性と冷却性能を兼ね備えた、ハイエンド志向の方におすすめのアイテムです。

エムエスアイ(MSI) CORE FROZR L E32-0801920-A87

分散型のファンブレードを組み込み、ヒートシンクへより多くの空気を拡散できる「トルクスファン」を搭載したCPUクーラー。120mmファンを追加搭載可能なため、強力な冷却能力を発揮できるのが魅力のひとつです。

また、熱伝導効率のよい8mm径のヒートパイプを4本搭載していることに加え、散熱性のよいアルミフィンを組み合わせたヒートシンクも採用。優れたエアフローコントロールを実現しており、CPUで発生する熱を効率よく分散・冷却できます。

そのほか、シルバーとブラックのトップカバーが付属しているため、PCケース内のレイアウトに応じて交換も可能。ドラゴンエンブレムにはLEDが内蔵されており、ドレスアップにこだわりたい方にもおすすめのアイテムです。

ディープクール(DEEPCOOL) GAMMAXX GT

RGB対応LEDファンを標準搭載した、デザイン性にこだわりたい方へおすすめのCPUファンです。LEDコントロールが可能なリモコンが付属しています。

また、4本のヒートパイプが直接CPUへ触れる設計のため、効率よく熱を吸い上げられるのもポイント。0.5mmのアルミニウムフィンで構成されたヒートシンクにより、高い冷却効果を実現しています。

そのほか、ファンの回転速度を制御する「PWMコントロール機能」に対応しているため、低ノイズでの運転が可能。静音性を重視したい方にもおすすめのモデルです。

サーマルライト(Thermalright) Macho X2

ノイズレベルわずか15dBの静音ファン「TY-142」を搭載した、独特のデザインが特徴のCPUクーラーです。ヒートシンクのアルミフィンに複数の気孔とエアーダクトを設けており、気流が滞留せずスムーズに流れるよう設計されています。

また、オーバークロックを意識した後方デザインを採用しているのもポイント。そのほか、本製品はIntel・AMDの両ソケットに対応しており、現在主流のほとんどのモデルに対応しています。汎用性・冷却性能・静音性を兼ね備えた、ハイエンド志向の方におすすめのモデルです。

CPUクーラーのおすすめモデル|水冷型

クーラーマスター(Cooler Master) MasterLiquid PL360 Flux MLY-D36M-A23PZ-R1 FN1676

高耐久な「セラミックベアリングインペラ」を採用した高速モーターを搭載しているCPUクーラー。圧力と流量のバランスがよく、ラジエーターの熱交換効率を最大限に活かしているのが特徴です。

ファンブレードの外縁がつながった独自構造を採用。高い風圧・風量を実現しています。熱伝導効率のよい極薄フィンにより、放熱性能に優れているのがポイントです。

そのほか、RGB LEDによる美しいライティングにも対応しています。デザイン性と冷却性能の両立を求める方はチェックしてみてください。

NZXT Kraken X53 RGB RL-KRX53 FN1614

大きめのLEDリングを備え、色鮮やかで明るいRGBライティングを可能とした水冷CPUクーラーです。冷却水放熱用の2つの120mmファンもLEDライトを搭載しており、PCケース内のレイアウトにこだわりたい方に向いています。

また、専用のアプリケーション「NZXT CAM」をインストールすることで、本製品のパフォーマンスを手軽に管理できるのもポイント。直感的に操作できるインターフェースに仕上がっており、気分や場面に応じたライティング調節が可能です。

そのほか、ゴムチューブ部分に「ナイロンメッシュスリーブ」を付けたことで優れた耐久性も実現。万が一、取り付けを間違えた場合も破損しにくいため安全性にも優れています。

NZXT KRAKEN Z73 RL-KRZ73 FN1627

24ビットの色表現が可能な、2.36インチの液晶モニタを水冷クーラーヘッドに搭載しているCPUクーラーです。画像やCAMデータなどを表示できるため、PCケース内レイアウトにワンポイントを追加したい方に向いています。

また、「NZXT CAM」に対応しているため、直感的な操作でパフォーマンス調節や外観コントロールが可能。そのほか、静音性・耐久性を兼ね備えた「Aer Pラジエーターファン」も搭載しています。デザイン性と機能性を兼ね備えた、ハイエンド志向のおすすめアイテムです。

コルセア(Corsair) Hydro Series H100i RGB PLATINUM SE V2 FN1318 CW-9060042-WW

合計48個のRGB LEDを搭載した、優れたライティング性能が特徴の水冷CPUクーラー。ホワイトベースのすっきりとしたデザインに仕上がっており、RGBライティングが際立ちやすくなっています。

また、ラジエーターコアを拡張し、充分な冷却面積を備えた「240MM デュアルラジエーター」を備えているのもポイント。360〜2200rpmで稼働する各ファンにより、効率のよい冷却を実現しています。

さらに、専用のアプリケーション「CORSAIR iCUE」を使用すれば、冷却温度の監視やライティング・ファンの調節も可能。そのほか、低温状態になるとファンが完全停止する「Zero RPM 冷却プロファイル」も備えています。

エイスース(ASUS) TUF Gaming LC 240 RGB 90RC0091-M0UAY0

ラジエーターファンとポンプカバーに「TUF Gaming」ロゴを備えた、スタイリッシュな水冷CPUクーラーです。システムに合わせて色や効果を自由に操作できる「Aura ARGBライティング」に対応。自分好みのスタイルを実現できるのが魅力です。

また、密閉型のガスケットを採用しており、液漏れの心配が少ないのも魅力。チューブ部分にはスリーブ補強を施しており、充分な耐久性も備えています。

そのほか、ラジエーターのファンブレード先端に設けた溝により、風量の最適化を実現しているのもポイント。さらに、低負荷時にポンプファンやラジエーターファンを低速で回転させる「PWM制御」にも対応し、低ノイズでの運転を可能にしています。

CPUクーラーのAmazon・楽天市場ランキングをチェック

CPUクーラーのAmazon・楽天市場の売れ筋ランキングもチェックしたい方はこちら。