DIYや工作をするときに活躍する「木工用ボンド」。日用品の修繕をするときにも適しています。本記事では、おすすめの木工用ボンドをご紹介。併せて、選び方も解説するので、ぜひ製品選びの参考にしてみてください。
なお、「ボンド」は接着剤の総合メーカーである「コニシ」が商標登録しています。それ以外の製品は厳密にはボンドとは呼びません。今回は主に、木材に使用できる接着剤を木工用「ボンド」としてご紹介します。
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木工用ボンドの選び方
接着したい素材に適しているかどうか
木工専用タイプ
木工専用タイプは、木材同士を接着したい場合におすすめです。布や紙にも使えるアイテムが多く、手紙の封をしたり子供の工作に使ったりと、日常生活でも活用できます。
また、製品の粘度も注目したいポイントです。木を接着する場合、水のようなサラサラしたモノは、繊維の中に染み込んでしまう場合もあります。そのため、ドロッとした質感のアイテムをセレクトしましょう。
多用途タイプ
木材だけでなく、ほかの素材にも使いたい場合は、多用途タイプがおすすめです。なかには、プラスチック・陶器・金属など、さまざまな素材を接着できるモノがラインナップされています。
ただし、ひとくちに多用途タイプといっても、アイテムによって使用できる素材が異なります。多用途タイプのアイテムを探すときは、自分がくっつけたい素材に対応しているかを確認するのが大切です。
硬化時間をチェック
木工用ボンドを塗ってから固まるまでの時間は、アイテムによって差があります。購入前に製品の硬化時間も、チェックしておくのがおすすめです。
スピーディーに硬化するモノは、固まるまで待つ時間が短く、スムーズに作業を進められるのがメリット。一方、くっつけたあとの位置調整や貼り直しが難しいのはデメリットです。
時間をかけて硬化するモノは、初心者やゆっくり作業をしたい方におすすめ。硬化する前であれば一度貼り付けたあとも微調整ができます。自分の作業スピードに合うアイテムを選んでみてください。
作業に適した形状かどうか
木工用ボンドの形状は、作業の効率を左右するポイントです。接着剤を塗りたい場所の大きさに合わせて選びましょう。
プラモデルのパーツのように小さいスペースへ塗るときは、口が細い木工用ボンドがおすすめ。本体がペンのように細い製品は、精密な作業を行う際に便利です。一方、広い面へ接着剤を塗るときは、口が太く大容量のモノが適しています。
複数の用途で使う場合は、詰め替え用のアイテムもおすすめ。自分で好きな形状を用意できるのが魅力です。
屋外で使うなら耐水性もチェック
水性の木工用ボンドは、雨や水に濡れると粘着力が落ちてしまう場合もあります。庭に置く柵や家の表札などの雨にさらされるものに使う場合は、木工用ボンドの耐水性も確認してみてください。
木工用ボンドのなかには、耐水性の高いアイテムがラインナップしています。屋外だけでなく、キッチンや洗面所などの屋内で使う際にも活躍するので、水回りに対応したモノを探している方におすすめです。
成分の安全性をチェック
木工用ボンドに使用されている成分は、製品によって異なります。アイテムによっては、毒性のある化学物質が含まれているモノもあるので、とくに子供や高齢者が使用する場合は、安全な成分を使用したアイテムがおすすめです。
そのほか、手や周辺のものに誤って付いたときに、簡単に落とせるかどうかもチェックしたいポイント。作業に慣れるまでは手が汚れる場合も多いため、水やぬるま湯で落としやすい水性タイプが向いています。
木工用ボンドのおすすめ
セメダイン(CEMEDINE) 木工用605 AE-196
日本のメーカーが販売する、水性の木工用製品です。500g入った大容量タイプ。広い面を塗りたいときに向いています。日本接着剤工業会が定めた自主管理制度である「JAIA 4VOC基準」適合品なのも特徴です。
また、乾くと透明になるのがメリット。木・合板・紙・布などをくっつけるときに活躍するので、家具のDIYや剥がれた壁紙の補修をしたい方におすすめです。さらに、固まったあとは、刃物を傷めずに切削できる点もうれしいポイントです。
セメダイン(CEMEDINE) 木工用速乾 AE-284
素早く固まる木工用の製品です。1kgの大容量タイプで、たっぷり使えます。また、口が大きいため、ハケやヘラを使って広い面に塗りたいときにもおすすめです。
水性なので、誤って手に付着しても洗い流しやすいのがポイント。硬化すると透明になり、接着面が目立ちにくいのも特徴です。固まったあとは、刃物を傷めずに切削できます。
木材だけでなく、紙・布・革などにも使用可能。手紙の封をするときや工作をするときなど、幅広いシチュエーションで活躍します。
呉工業(KURE Engineering) ゴリラウッドグルー 118ml 1773
オハイオ州シンシナティに本社を置くブランドの木工用の製品です。木材のほかに、布や紙にも使用可能。容量は118mlです。優れた耐水性をもっているため、屋外と屋内の両方に対応。庭に設置する柵の修繕や棚の作成などでも使えます。
硬化したあとは、木材になじむ自然な褐色になるので、見た目をキレイに仕上げたい場合にもおすすめ。また、切削や研磨ができるため、日曜大工をするときにも便利です。
防カビ剤を含んでいるので、カビの発生を抑制する効果が期待できるのもメリット。成分に、ホルムアルデヒド・フタル酸系可塑剤・厚生労働省指針値策定の13物質を含んでおらず、安全性が良好なのもポイントです。
アルテコ(ALTECO) 瞬間接着剤 712
製造現場でも指示されている木工用製品。容量は20gで、硬化スピードの目安は約5~20秒です。木材同士をくっつけるときはもちろん、合成ゴム・硬質プラスチックの接着でも活躍。また、ヒビや穴を埋める作業にもおすすめです。
開けたときに中身が飛び出しにくいキャップを採用しているのもメリット。ハサミや針を使って開ける必要はなく、キャップを外すだけで手軽に使えます。
さらに、重心が低く、誤って倒れにくいボディを採用しているのもうれしいポイント。手にフィットする形状でもちやすく、スムーズに作業を行えます。
フランクリン タイトボンド オリジナル
プロに愛される、木材に対応した製品です。スピーディーに乾燥するため、手早く作業を進めたい方におすすめ。はみ出した部分は水で拭き取れるので、キレイに仕上げやすいのが魅力です。高い耐熱性・耐溶剤性をもつのもメリット。乾いたあとは、上からヤスリなどで削る加工も可能です。
そのほか、ハケと一体化した特徴的な形状のキャップを搭載しているのもポイント。225mlの大容量ながら比較的リーズナブルな価格なので、コストパフォーマンスに優れています。
コニシ(Konishi) ボンド クイック5 16131
大阪に本拠地を置く接着剤メーカーが取り扱う、木材に対応した製品です。A剤とB剤を混ぜて使う、2液混合型を採用しているのが特徴。混合後5分程度で硬化が始まり、15分以上で固定されます。
また、木材だけでなく、金属・硬質プラスチック・陶磁器などにも使える多用途タイプなのもおすすめのポイント。アクセサリーや日用品の修復にも使えます。
コニシ(Konishi) ボンド アロンアルフア EXTRAスティック 04793
木材だけでなく、金属・硬質プラスチック・合成ゴムなどにも使える製品。切断面が斜めのスティックを採用しているため、塗りたい場所をピンポイントで狙いやすいのがメリット。切断面を上向きにすると液量が少なく、下向きにすると液量が多くなるのが特徴です。
また、はみ出しにくくキレイな見た目に仕上がりやすいため、ネイルやクラフトアートなどにもおすすめです。
加えて、万が一ボトルを倒してしまっても、中身がこぼれにくいのもポイント。素早く硬化するので、作業をスムーズに行いやすいのも魅力です。
カワグチ(KAWAGUCHI) お徳用 手芸用ボンド 11-495
木材にも使える製品です。ホルムアルデヒド・可塑剤を含まない、環境に配慮したアイテム。木材だけでなく布にも使用できるため、ぬいぐるみ作りや革細工などのハンドメイドアイテムを作るときにおすすめです。
加えて、容量180gと多めなのもメリット。水性なので、誤って手に付着した場合でも、洗い流しやすいのがポイントです。
プラス(PLUS) 工作用ボンド NS-030S
総合事務用品メーカーの木材に対応した製品です。ピンポイントで塗りやすい細口と、広く塗りやすい太口のノズルを採用した、2WAYタイプ。手にもって塗りやすい、スティック型のボディが特徴です。
乾くと透明になり、見た目がキレイに仕上がります。木材だけでなく革や布にも使えるので、洋服のリメイクや家具のDIYをするときにもおすすめです。そのほか、素早く固まるため、作業をスピーディーに進めやすいのもうれしいポイント。内容量は50gです。
彩光社(SAIKOUSHA) プッシュボンドロケット 2 100107
木材に対応したスリムなパッケージの製品です。細かいパーツにも適量を塗りやすい、ノズル式を採用しているのがメリット。接着するモノの片面が紙・木・布であれば、幅広い素材に接着できます。
また、スピーディーに乾き、しっかりくっつくのもおすすめのポイントです。臭いが少ないので、学校で工作をするときにも向いています。
ヘンケルジャパン(Henkel Japan) LOCTITE 強力瞬間接着剤 ピンポインターゼリー状
液量をコントロールするサイドボタンを付けた、木材に対応した製品です。極細ノズルを採用しているので、小さなパーツもピンポイントで狙えます。
また、粘度が高めのゼリー状の液剤のため、垂直面に塗布しても垂れにくいのがメリットです。素材に染み込みにくく、厚紙などにも使用できます。木材のほかに、陶器・合成ゴムなどにも対応可能です。
加えて、耐衝撃性に優れているため、動きや振動が多いスポーツアイテムの補修にもおすすめ。耐水性・耐熱性もあります。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) BONDIC 液体プラスチック接着剤 スターターキット BD-SKCJ
セットのUVライトを当てて硬化する木材に対応した製品です。好きなタイミングで固められるので、自分の作業ペースに合わせて使えます。また、指に付いても簡単に拭き取れるのもメリットです。
UVライトを照射してから、4~10秒程度でスピーディーに固まるのもおすすめのポイント。木材のほかに、金属・石・プラスチック・ガラスなど、さまざまな素材に使用可能です。そのため、おもちゃの修理やケーブルの修復など、幅広いシーンで活躍します。
加えて、カートリッジ・リフィルは交換できるので、長く使えるのも特徴です。サイズは幅132×奥行28×高さ17mmで、重量は86g。収納に便利な専用ケースも付属します。
カワグチ(KAWAGUCHI) 多目的クラフト接着剤 Neo 11-505
金属・プラスチック・ゴムなどのさまざまな素材に使用できる、多用途タイプの製品です。パッケージには表記されていませんが、木材にも対応。内容量は10gで垂れにくい粘度のため、凹凸のある面にも使えます。
また、弾性があり、衝撃に強いのもメリット。固まったあとは透明になるため、キレイに仕上がります。さらに、ヘラが付属しているのもおすすめのポイント。点塗り・面塗り・細面塗りの3パターンで使えます。
木工用ボンドは、ちょっとした日用品の修理から本格的DIYまで、幅広く活躍する便利なアイテムです。製品を選ぶときは、タイプ・硬化時間・形状などをチェックしましょう。また、用途によっては、耐水性も確認すべきポイントです。ぜひ本記事を参考にして、自分が使いやすいアイテムを探してみてください。