オンキヨー&パイオニアイノベーションズは3月8日、バランス端子を搭載したポータブルオーディオプレーヤーの「rubato DP-S1」と「private XDP-30R」、ハイレゾ音源対応の「インナーイヤーヘッドホン」を発表。「プレイヤーとイヤホンを付けて5万円を切り、なおかつバランスを楽しんでもらいたい」という、同社の宮城謙二社長。
バランス回路をもっと世の中に広めたいという思いが込められた製品をご紹介します。
スタンダードなモノを
これまでホームオーディオ市場で確固たる地位を築いてきた同社。また、近年ではデジタルオーディオプレイヤーとスマホ市場にて、コンパクトなボディに高音質を詰め込む技術を磨いてきました。今回、発表されたデジタルオーディオプレーヤー「private」「rubato」には、その2つのノウハウを結集。スタンダードをコンセプトに掲げ、新たな提案をしています。
ずっと使い続けられるモノ
ソフトウェアの進化をハードウェアが受け止められるように、ハードウェアの性能の高さを。ソフトウェアとハードウェアを両輪させることによって、お客様がずっと使い続けられるモノを提供するのが、同社の考えるスタンダードとのこと。その新しいスタンダードに向け、同社がこだわったポイントをみていきましょう。
コンパクトボディ
本製品は片手ですべての操作が可能。実は、本製品はもっと薄くすることも、小さくすることも可能だったそう。しかし、それでは何かが犠牲になってしまう。そのため、片手で製品を持ったときに、小さ過ぎず、薄過ぎないのが本製品の目指したコンパクト。
コンパクトとは何か? という点まで考え抜かれたところに、こだわりを感じますね。
さまざまな音源を再生できる
DSDは5.6MHzまでのネイティブ再生が可能。FLAC/WAVは192kHz/32bitまでの再生に対応します。楽曲を明確に再生できるバランス出力端子、生の臨場感を伝える2.5mm4極バランスヘッドホン端子を搭載。
自分だけのカスタマイズ
6つのプリセット(Flat/Pop/Rock/Jazz/Dance/Vocal)に加え、プリセットをカスタマイズし、最大3つまで保存することが可能。多彩なアレンジ機能が楽しめます。
製品詳細
オンキヨーブランド デジタルオーディオプレーヤー rubato
オーディオ技術で培ったノウハウを活かし、パーツから基板レイアウトまで徹底した高音質設計を実施。こちらも、アルミニウムの塊から直接削り出した、アルミニウム製シャーシを採用。高い剛性を持ちつつも、抵抗値を低減しクリアな音質を実現しています。
パイオニアブランド デジタルオーディオプレーヤー private
使いやすいタッチパネルコンパクトな2.4インチタッチパネルなので、片手で全てのアイコン、ファンクションの操作ができます。オンキヨー&パイオニアグループがこれまで培ってきた、オーディオ機器のノウハウがコンパクトなボディーに集結しています。
オーディオ機器の佇まいに加え、手になじむ持ちやすさも兼ね揃えたデザインも魅力的。アルミニウムの塊から直接削り出した、アルミニウム製シャーシを採用。コンパクトサイズですが、高い剛性を持っています。
アルミならではのシャープな美しさと柔らかな曲線が、高級感を持ちつつも、手で持ったときのなじみのよさを与えてくれます。
パイオニアブランド 密閉型インナーイヤーヘッドホン
イヤホンは全3機種をリリース。「SE-CH9T」は、2層構造のノズルがクリアな中高音と、迫力のある低温を実現。着脱式ケーブルを採用しているため、断線時には交換が可能です。「SE-CH5BL」は、バランス端子が採用されており、バランス端子対応のDAPやスマホにつなげることで、ハイレゾ音源をさらに楽しむことができます。「SE-CH5T」は、カラー豊富な4色展開。
いずれも9.7mmのダイナミックドライバが搭載されています。
いままで埋もれてた音が聴こえる
会場にはゲストとして、Beat Buddy Boiのメンバーが登場。マイクパフォーマンスとダンスで会場を魅了していました。メンバーも実際に製品を使い自分たちの楽曲を聴いてみたとのこと。普段は埋もれていた音が聴こえ、「こんなに違って聴こえるんだ」と感想も。スペシャルゲストを迎え、新商品もさらに飛躍していきそうです。
技術の進化が早く、せっかく買ったモノも直ぐに古く感じてしまう現代。能力の高いハードウェアによって、いつまでも使い続けられるモノがあれば、これまでのスタンダードも変わるかもしれませんね。