ボクシングをはじめ、さまざまな格闘技による闘いを描いた「格闘漫画」。多彩な強みを持つライバルたちとの死闘や、強さを求める格闘家たちの生き様など、多くの見どころがあります。時代を超えて読み継がれる傑作が多いのも特徴です。

今回は、格闘漫画のおすすめを厳選してご紹介。複数のシリーズ作品が連載されている人気作から、面白い新作まで取り上げました。ぜひ、次に読む漫画の候補に入れてみてください。

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格闘漫画のおすすめ|完結済み

グラップラー刃牙

秋田書店 著者:板垣恵介 全42巻完結

グラップラー刃牙

主人公・範馬刃牙が、地上最強を目指して数々の強敵と闘いを繰り広げる格闘漫画の大人気作品です。90年代に「週刊少年チャンピオン」で連載。「刃牙シリーズ」として第6部の連載も予定されており、アニメも世界的な人気を集めています。

空手道選手権大会で、初心者の白帯にもかかわらず、ほかの選手たちに一本で勝利してしまった少年・範馬刃牙。刃牙は「地上最強の生物」と称される父親を超えるという目的のため、さまざまな最強を名乗る男たちに挑んでいきます。

身体中が傷まみれで謎の多い主人公・刃牙の、波瀾万丈な道のりを追いかける本作品。強さを求める格闘家たちの人生模様や葛藤が、バイオレンスな闘いとともに描かれます。”格闘漫画の決定版”と謳われる、おすすめの少年漫画です。

TOUGH ータフー

集英社 著者:猿渡哲也 全39巻完結

TOUGH ータフー

シリーズ累計1000万部を突破する、格闘漫画の名作。『高校鉄拳伝タフ』の続編として、2003年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されていました。前作の2年後を舞台にしており、本作品から手に取る読者も多い人気作です。

19歳の青年・宮沢熹一は、灘神影流第15代当主として何億という金が動く闇試合に出場していました。かつての戦いによって、廃人同然になってしまった父・静虎のため、熹一は多額のファイトマネーを得ながら数々の強敵を相手に闘い続けます。

闇試合から始まり、世界の頂点を目指していく熹一のはてしない闘いを描いた格闘漫画。熹一が灘神影流を背負う1人の格闘家として成長していく姿も見どころです。達人たちによる熱い名場面も多い、おすすめの1作です。

あしたのジョー

講談社 原作:高森朝雄 作画:ちばてつや 全20巻完結

あしたのジョー

天涯孤独の不良少年が、ボクシングを通して成長する姿を描いた国民的名作。1967年に「週刊少年マガジン」で連載開始され、多くの読者の共感とともに社会現象を巻き起こしました。”スポーツ漫画の金字塔”として、アニメ化や実写映画化もされています。

下町で乱闘騒ぎを起こし、少年院送りになった主人公・矢吹丈。そこで彼は、ボクシングと運命のライバル・力石徹に出会います。力石に叩きのめされたジョーは、出所後に力石の後を追ってプロボクシングの道へ進み、宿命の対戦へと闘志を燃やすのです。

連載開始50周年を迎えても読み継がれる、格闘漫画の歴史的傑作。ボクシングに情熱を見出したジョーの成長と死闘が、奥深い人間ドラマとともに描かれます。高い壁や挫折に立ち向かう熱いスポ根漫画が好きな方におすすめです。

がんばれ元気

小学館 著者:小山ゆう 全28巻完結

がんばれ元気

ボクシングを題材に、世界王者という夢への道を突き進む少年の姿を描いた格闘漫画の感動作です。1976〜1981年まで「週刊少年サンデー」で連載され、ボクシング漫画の名作として高い人気を集めています。第22回小学館漫画賞にも輝きました。

主人公・堀口元気は生まれると同時に母親を亡くし、プロボクサーである父親によって育てられます。父親の影響もあり、5歳からボクシングのトレーニングを続ける日々。父親を世界一のボクサーと信じ、チャンピオンになる日を待ちわびていた元気ですが……。

ひたむきにボクシングに打ち込む心優しい元気の等身大な姿や、家族や周囲の人々との絆が多くの読者の胸を打った1作。小学生から大人まで、幅広い世代が楽しめるおすすめの格闘漫画です。

北斗の拳

集英社 原作:原哲夫 作画:武論尊 全27巻完結

北斗の拳

“お前はもう死んでいる”のセリフで有名な、格闘漫画の大ヒット作品です。1983年から5年間「週刊少年ジャンプ」にて連載され、全世界で累計1億部を突破。一大ブームを巻き起こしました。2023年には連載開始40周年を迎え、原画展なども開催予定です。

時は199X年。核戦争によって文明は消え、暴力が人々を支配していました。そんな世界で、一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の伝承者になったケンシロウ。北斗神拳の宿命に導かれるように、ケンシロウは数々の悪党たちと闘い、弱き者を救い続けます。

秘孔を突いて相手を内面から撃破する一撃必殺の北斗神拳は、思わず真似したくなるような魅力があります。それぞれに存在感のあるキャラクターたちの群像劇も見どころ。勧善懲悪的でハードボイルドな世界観が好きな方におすすめの格闘漫画です。

・文庫コミック版 全15巻完結

DRAGON BALL

集英社 著者:鳥山明 全42巻完結

DRAGON BALL

80〜90年代にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載され、爆発的なヒットを記録した格闘漫画の国民的人気作です。世界累計部数は2億6000万部を超え、2022年にも新作映画が公開。数々のメディアミックス作品も話題になるなど、完結後も世界中で愛されています。

山奥に住む孫悟空は、怪力でとびきり元気な少年。ある日、悟空は謎の少女・ブルマに、7つ揃うとどんな願いも1つ叶えられるという「ドラゴンボール」について教わります。ブルマとともに、悟空もドラゴンボール探しの旅へと繰り出すことになり……。

冒険・友情・努力といった、少年漫画の正統派をゆく世界観が世界の読者の心を掴んだ傑作。「天下一武道会」での戦いをはじめ、格闘漫画史にも残る熱戦が数多く繰り広げられます。ファンタジー・SFテイストな少年漫画が好きな方にもおすすめの1作です。

・集英社 完全版 全34巻完結

ケンガンアシュラ

小学館 原作:サンドロビッチ・ヤバ子 作画:だろめおん 全27巻完結

ケンガンアシュラ

企業と暴力を掛けあわせた、エンターテインメント性あふれる格闘漫画。原作は、人気漫画『ダンベル何キロ持てる?』を手掛けたサンドロビッチ・ヤバ子が担当しています。アニメ化もされ、2023年9月にはシーズン2がNetflixにて配信予定です。

56歳の落ちこぼれサラリーマン・山下一夫は、ある日、会社の会長に呼び出され、日本経済の裏側を目の当たりにします。それは、巨額の利益を賭けて、雇った闘技者の闘いの勝敗でビジネスを決めるという、企業同士の代理戦争「拳願仕合」の存在でした。

拳願仕合に出場する自社の闘技者・十鬼蛇王馬の世話係を任されてしまった山下。果たして彼の運命はどうなってしまうのでしょうか。

暴力を体現したような若者・王馬と山下の異色のコンビや、企業の利権をかけた戦い、個性的なキャラクターなど見どころが多数。漫画ならではのユニークな肉弾戦も楽しめる、おすすめの格闘漫画です。

喧嘩商売

講談社 著者:木多康昭 全24巻完結

喧嘩商売

喧嘩が強い高校生が、さまざまな格闘技の強者たちと闘いを繰り広げる格闘漫画。2005年から「ヤングマガジン」で連載開始され、現在は第2部『喧嘩稼業』が同誌で連載中です。

一見普通の高校生に見える佐藤十兵衛は、東京の名門校から宇都宮の高校へ転校してきました。普通の高校生活を送ろうとする十兵衛ですが、実は勝つためなら手段を選ばない喧嘩の天才。気がつけば周囲は敵だらけになってしまい、転校初日から大暴れすることに……。

生粋の喧嘩屋・十兵衛が、最強の格闘技を決める闘いに身を投じていく異種格闘漫画です。お下劣な下ネタやブラックユーモアなども織り交ぜられているのが特徴。本格格闘技とギャグを両方楽しめる、おすすめの青年漫画です。

ホーリーランド

白泉社 著者:森恒二 全18巻完結

ホーリーランド

内気な高校生が、ストリートファイトと格闘技の世界へと導かれていく様を描いた格闘漫画の人気作です。「ヤングアニマル」で連載され、2008年に完結。日本のほか、韓国でもドラマ化されています。

学校にも家庭にも居場所がない高校生・神代ユウ。習得したボクシングの技術「ワン・ツー」で、絡んでくる不良たちを返り討ちにしていた彼は、やがて「ヤンキー狩り」として噂になっていきます。夜の街の戦いに巻き込まれた彼は、一体どのような運命を辿るのでしょうか。

自分の居場所を探す少年が、報復しにきた不良や噂を聞きつけて挑んでくる格闘家と闘いを繰り広げる物語。夜の街に青春を捧げた多感な時期の少年たちの姿がリアルに描かれています。ストリートファイトに興味がある方におすすめの格闘漫画です。

修羅の門

講談社 著者:川原正敏 全31巻完結

修羅の門

伝説の武術を継いだ主人公が、さまざまな強さを誇る格闘家たちとの激戦に挑む格闘漫画。1987〜1996年にかけて「月刊少年マガジン」で連載され、大きな反響を集めました。第14回講談社漫画賞を受賞し、累計部数は3000万部を突破しています。

主人公・陸奥九十九は、伝説の格闘技流派・陸奥圓明流の継承者。「地上最強」を証明するという途方もない目的を達成するため、実戦空手・プロレス・ボクシングなど、ほかの格闘技を極めた猛者たちと闘いを繰り広げます。

異種格闘技戦をいち早く格闘漫画に取り入れた作品としても知られる1作。1000年間無敗を誇る古武術と現代格闘技の最強決定戦という、ロマンに満ちた世界観が多くの読者を魅了しました。格闘技ファン以外からも人気が高い、おすすめの少年漫画です。

拳闘暗黒伝セスタス

白泉社 著者:技来静也 全15巻完結

拳闘暗黒伝セスタス

ローマ帝政時代を舞台に、拳奴として闘う奴隷の少年たちとローマ皇帝の生き様を描いた物語。「ヤングアニマル」発の格闘漫画です。現在は、第2部『拳奴死闘伝セスタス』として「ヤングアニマルZERO」で連載されています。

紀元54年、ローマ帝国の最下層にあたる「拳奴養成所」で、主人公・セスタスは日々修行に励んでいました。そんなある日、新しい拳奴として皇帝主催の養成所対抗戦に出場することになるセスタス。そこで彼は、運命の出会いを果たします。

自由を求め、生死をかけて闘う拳闘奴隷たちの過酷な運命を描きながら、古代ローマ帝国の歴史や文化も垣間見られるのが特徴。格闘漫画としてはもちろん、歴史漫画としても読み応えがあるおすすめの1作です。

オールラウンダー廻

講談社 著者:遠藤浩輝 全19巻完結

オールラウンダー廻

総合格闘技「修斗」に青春を捧げる高校生たちの姿を、痛切に描いた格闘漫画です。2008〜2016年まで「イブニング」で連載されていました。

高柳廻は修斗に打ち込む高校生。ある日、小学校時代の友人・瀬川喬と、リングの上で7年ぶりに再会を果たします。昔は気の合う仲だったはずの2人。しかし、長い年月と育った環境の違いは、2人の関係に大きな溝を生んでいたのです。

アマチュア修斗で平凡な選手だった廻。彼の地道な成長や仲間との絆を、丁寧に描いた青春格闘漫画です。打撃と寝技を用いる、総合格闘技の攻防がわかりやすく描写されているのも魅力。リアリティあふれる総合格闘技の世界が見たい方におすすめの秀作です。

格闘漫画のおすすめ|連載中

はじめの一歩

講談社 著者:森川ジョージ 既刊138巻

はじめの一歩

「週刊少年マガジン」にて30年以上にわたって連載が続く、ボクシングを題材にした格闘漫画です。さまざまなメディアミックス作品も展開され、累計部数は1億部を突破するメガヒット作に。第15回講談社漫画賞を受賞したほか、2019年にも同賞の特別賞に輝きました。

主人公は、内気な性格でいじめられていた高校生・幕之内一歩。ひょんなことからボクサー・鷹村守と出会った一歩は、ボクシングを通して本当の「強さ」とは何かを考え始めます。こうして、プロボクサーへの夢に目覚めた一歩の、壮大な道のりが幕を開けるのです。

「強さ」の意味を追いかけながら、ひたむきに努力を続ける一歩の快進撃が見どころ。躍動感と迫力あふれるリアルな筆致で、ボクシングの熱い戦いを楽しめます。じっくりと登場人物たちの成長を追いかけられる格闘漫画が読みたい方におすすめの1作です。

・講談社漫画文庫 コミック版

バトゥーキ

集英社 著者:迫稔雄 既刊16巻

バトゥーキ

ブラジルの伝統武術・カポエイラをテーマに少女の成長を描く、異色の青春少女大河。『嘘喰い』を手掛けた迫稔雄が新境地に挑戦した格闘漫画です。2018年に「週刊ヤングジャンプ」で連載開始され、現在は「となりのヤングジャンプ」で継続連載されています。

一般家庭に育ちながらも、なぜか孤独と束縛感を抱えていた女子中学生・三條一里。学校帰りのコンビニで強盗に襲われかけた一里は、謎の男による摩訶不思議な体験を目の当たりにします。それが、彼女の運命を変える「バトゥーキ」との出会いだったのです。

音楽・格闘・ダンスに、宗教や哲学まで絡みあう舞闘技・カポエイラの世界観が、漫画で巧みに表現されているのが魅力。一里にまつわる謎も物語を引き立てます。少女が主人公の、一風変わった格闘漫画が読みたい方におすすめです。

レッドブルー

小学館 著者:波切敦 既刊6巻

レッドブルー

根暗で病弱な少年が、総合格闘技の世界に挑む格闘漫画。2022年から「週刊少年サンデー」で連載されています。作中で行われる総合格闘技大会「MMA甲子園」が、実際の大会として開催されることが決定するなど、格闘技界でも注目を集める1作です。

日陰者の高校1年生・鈴木青葉は、クラスメイトから「戦いごっこ」と称して暴行を受けていました。そんな彼を救ったのが、格闘技界で注目されている神童・赤沢拳心。しかし、拳心に心無い一言をかけられた青葉は、彼を1発殴ることを心に誓います。

スポーツ未経験の少年が、神童へリベンジを果たすために総合格闘技の世界へ飛び込むところから物語はスタート。ひねくれた主人公の下剋上に注目してみてください。新時代の格闘漫画が読みたい方におすすめの話題作です。