日本でも高い注目を集めるメジャースポーツ・野球をモチーフにした「野球漫画」。高校野球やプロ野球をテーマにした作品だけでなく、野球に関連するさまざまな人・モノを扱った斬新な野球漫画が次々と生み出されています。
今回は、野球漫画のおすすめを最近と昔の作品に分けてご紹介。昭和の名作からマイナーでユニークな作品までピックアップしました。ぜひお気に入りの野球漫画を探してみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
野球漫画のおすすめ|最近
ダイヤのA
講談社 著者:寺嶋裕二 全47巻完結
多くのプロ野球選手も愛読しているという高校野球漫画の大ヒット作品です。2006年から「週刊少年マガジン」で連載され、第2部『ダイヤのA act II』とあわせてアニメ化。第53回小学館漫画賞・第34回講談社漫画賞にも輝きました。
全国大会出場を目標にしていたピッチャー・沢村栄純は、中学最後の大会を自らの暴投によって敗退してしまいます。同じ仲間とともに高校でリベンジを誓う沢村。しかし、そんな彼のもとに東京の名門・青道高校野球部からスカウトがくるのです。
見学に訪れた沢村は、そこで名キャッチャー・御幸一也に出会い、高校野球の真の面白さに目覚めていきます。
チームのエースになるために荒削りな才能を磨いていく沢村の成長を、現実味のある描写のなかで表現しているのがポイント。感動と興奮にみちたリアルなスポ根ドラマが描かれます。”高校球児のバイブル”とも評される、おすすめの野球漫画です。
おおきく振りかぶって
講談社 著者:ひぐちアサ 既刊36巻
第10回手塚治虫文化賞新生賞・第31回講談社漫画賞に輝いた、野球漫画の秀作です。2003年に「アフタヌーン」で連載開始され、アニメ化で話題になりました。累計1800万部を突破し、2023年には原画展も開催されました。
埼玉県立西浦高校の硬式野球部は、軟式から公式になったばかりの新設部。全員1年生の10人の部員と女性監督は、甲子園優勝を目指しはじめます。しかし、ピッチャーの三橋は過去のトラウマから卑屈で気弱な性格で……。
描かれる練習や戦術はスポーツ科学が根拠になっているなど、リアリティーあふれる設定が特徴的な本作品。”野球漫画に新風を吹き込んだ”と評価されています。繊細な心情描写とともに、高校球児の等身大な成長模様を追いかけられるおすすめの名作です。
忘却バッテリー
集英社 著者:みかわ絵子 既刊18巻
記憶を失った天才と駆ける高校野球を描いた、青春を感じられる野球漫画です。2018年から「少年ジャンプ+」にて連載中の人気作で、2024年にはアニメも放送。次にくるマンガ大賞 2019のWebマンガ部門で、6位になったことでも話題になりました。
清峰葉流火と要圭は、かつての中学野球界で誰もが恐怖した天才バッテリーです。彼らを見て野球をやめた山田太郎は、野球部がない小手指高校に進学します。しかし、そこにはなぜか、天才2人の姿が。実は要圭は、記憶喪失によって野球知識と熱意を失っており……。
少し奇抜な設定でありながら、王道のスポーツ漫画として楽しめる作品です。ギャグに笑いながら、キャラクターが持つ熱で熱くなれると話題。少年漫画らしい野球漫画を探している方に、おすすめです。
バトルスタディーズ
講談社 著者:なきぼくろ 既刊40巻
輝く青春だけではない高校野球をリアルに描く作品です。2015年から「モーニング」にて連載中の作品で、主な舞台は野球強豪校であるDL学園。著者であるなきぼくろは、PL学園のレギュラーとして甲子園に出場した経験があります。
中学野球日本代表を主将として日本一に導いたキャッチャー・狩野笑太郎は、憧れのDL学園に特待生として入学します。強力な仲間たちと高みを目指す彼は、気合十分。しかし、DL学園には”選手を潰す”という噂があり……。
強豪野球部出身の著者だからこそ描ける、高校野球の泥臭い部分を覗き見しているような野球漫画です。厳しい野球部を舞台に、そのなかでもがき成長していく姿がポイント。爽やかではない、根性を感じられる作品を探している方におすすめです。
MIX
小学館 著者:あだち充 既刊22巻
かつての栄光を取り戻すため奮起する、名作野球漫画の世界観を引き継いだ作品です。2012年に「ゲッサン」で連載を開始し、2019年、2023年にアニメ化されました。著者は、『タッチ』など多くの人気作を手掛けるあだち充です。
上杉達也が伝説を残してから、26年後の明青学園。あの頃とは変わってしまった野球部に、同じ日に生まれた義兄弟が入部します。この2人、そして1つ違いの妹が、再び明青学園の物語を動かし始めるのです。
『タッチ』の世界観を引き継いでいるので、ファンからすれば垂涎(すいえん)の描写も。内容はあだち充ワールド全開で、過去作の要素も多く盛り込まれているのが特徴です。人間関係に焦点を当てた野球漫画に興味がある方に、おすすめです。
ドラフトキング
集英社 著者:クロマツテツロウ 既刊18巻
才能の原石をスカウトマン目線で描写する、裏側が楽しめる野球漫画です。2018年から、「グランドジャンプ」にて連載中の本作品。2023年には、WOWOWにてムロツヨシ主演でドラマ化もされました。
プロ野球スカウトマンの郷原眼力は、誰でもわかる有能選手ではなく一目ではわからない才能の原石に目を光らせます。イチロー4位指名に、岩隈5位指名。1位指名者を超える下位指名者の”ドラフトキング”を見つけるため、彼は今日も現場に赴くのでした。
プロ野球を支えるドラフトの世界を、スカウトマンを主人公に描く異色作です。一見有望にはみえない若手選手に目をかける理由など、野球の要素を組み合わせながら推理するのが楽しいと評判。プロ野球を、試合とは違う視点から楽しんでみたい方におすすめです。
グラゼニ
講談社 原作:森高夕次 作画:アダチケイジ 全17巻完結
実力と金銭面から、プロ野球界を描く野球漫画です。2010年から2014年まで「モーニング」にて連載されていた作品で、現在でも続編『グラゼニ ~大リーグ編~』が連載中の人気シリーズ第1作。第37回講談社漫画賞を受賞しています。
一丸となり、勝利に向かって努力するプロ野球チーム。しかし、同じユニフォームを着ていても、そのなかには年棒で差別化された階級があります。プロ8年目でギリギリ1軍にいる中継ぎ投手・凡田夏之介は、金のため今日もマウンドに立つのです。
夢の職業ではなく、崖っぷちがいつでも近くにある職業としてプロ野球界の金銭事情を描写しているのがポイント。バッターの年棒でメンタルが変わる設定も秀逸で、気になる金銭面のストーリーと野球のストーリーを、どちらも楽しみたい方におすすめです。
ラストイニング
小学館 原作:神尾龍 作画:中原裕 全44巻完結
型破りな指導法で弱小チームを甲子園に導く、監督が主役の野球漫画です。2004年から2014年まで、「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載されていました。物語は、1人のサラリーマンが詐欺を働いている場面から始まります。
高校球児だった鳩ケ谷は、今では悪徳な商売をする営業マン。ピンチになった途端社長に切り捨てられ、留置所で絶望感を味わっていました。そんな彼のもとを、かつての恩師が訪ねてきます。校長になった元監督は、野球部監督を鳩ケ谷に頼みたいと口にし……。
高校野球の持ち味である、爽やかさやひたむきさを無視したストーリーに興味がある方におすすめ。緻密な戦略と練習が描かれるため、弱小チームの成り上がりにも説得力があると高い評価を得ています。
野球場でいただきます
KADOKAWA 著者:出内テツオ 全3巻完結
球場グルメを魅力的に描く作品です。「ヤングエースUP」にて連載され、2021年に1巻が発売されました。主人公は、仕事でストレスを溜める25歳のOLです。
激務で疲れたOL・坂本つばめのストレス発散方法は、野球場でカロリーもお金も気にせずご飯を食べて酒を飲むこと。トラブルをきっかけに仲良くなった亀井とともに、今日も彼女は球場飯を貪ります。
野球場で食べるご飯に焦点を当てた作品で、グルメ漫画としても高い評価を得る本作品。野球ファンの闇の部分にも迫っており、そのなかで育まれる女性2人の友情にも注目。百合要素がある野球漫画に興味がある方に、おすすめです。
ベー革
小学館 著者:クロマツテツロウ 既刊5巻
科学的に勝利を追い求める、最先端の野球漫画です。「ゲッサン」にて連載されており、2022年に1巻が発売されました。舞台は、高校野球の最前線である神奈川県です。
辛い練習に耐えながらもあと一歩で甲子園に行けなかった兄の背中をみて、人一倍甲子園への想いを強くする入来ジロー。彼は新鋭の強豪校である相模百合ヶ丘学園に入学し、早速野球部に入学します。
しかし、監督が”練習は1日実質50分”、”毎週月曜日は休み”と、まさかの方針を口に。そして、新入生に”ベースボール革命を起こさないか?”と、問いかけるのでした。
辛く長い練習を乗り越える根性論ではなく、短く効率的な練習方法でベースボール革命を起こす1作。現代の雰囲気に合った、新時代の野球漫画に興味がある方におすすめです。
砂の栄冠
講談社 著者:三田紀房 全25巻完結
1000万円を元手に甲子園を目指すブラックな野球漫画です。著者は、『ドラゴン桜』でお馴染みの三田紀房。2010年から2015年に「週刊ヤングマガジン」にて連載されていました。
創立100周年での甲子園初出場を目指す県立樫野高校は、ついに地区大会決勝まで駒を進めます。しかし、3年生のエースがプレッシャーに負け、チームは敗北。新たなキャプテンとなった七嶋は、突然チームを応援する老人・トクさんから1000万円を手渡され……。
1000万円を手に甲子園を目指す作品で、高校野球の黒い部分に焦点を当てているのがポイント。爽やかな高校球児を演じて観衆を味方につけようとするなど、競技内容以外での戦略にも興味がある方におすすめです。
球詠
芳文社 著者:マウンテンプクイチ 既刊15巻
女子高校野球の世界を青春要素満載で描く野球漫画。「まんがタイムきららフォワード」にて、2016年から連載中です。2020年にアニメ化され、2021年、2022年にはラストアイドルのメンバーをキャストに舞台化もされました。
自身の魔球とも呼べる変化球を捕球できるキャッチャーに恵まれず、中学時代は1回戦負けピッチャーだった武田詠深。しかし、新越谷高校に進学し幼馴染みである山崎珠姫と出会ったとき、彼女の野球人生は再び動き始めます。
女子が主人公の野球漫画に興味がある方におすすめ。廃部寸前の女子野球部を再建するため奮闘するなど、スポーツ漫画の王道をしっかりと捉えていると評判です。かわいい女子に癒されたい方は、ぜひチェックしてみてください。
イレギュラーズ
講談社 著者:松本直記 既刊12巻
堕ちた強豪と不良で甲子園を目指す連合野球漫画です。「マガポケ」「コミックブル」にて連載中で、2021年に1巻が発売されました。主人公は、かつての強豪で練習に励む少年・日々野塁斗です。
かつては強豪だった私立常星学園の野球部は、学校が学力重視に方針を変えたことで部員4人の弱小チームに。それでも、塁斗には他の学校との連合チームで甲子園を目指すという秘策がありました。しかし、連合の相手として来たのは、最凶の不良たちで……。
不良が野球に打ち込む王道の展開を「連合」の設定で、さらに面白くしている話題の1作です。凸凹でまったく違う個性を持ったメンバーが、少しずつチームになっていく過程は必見。熱くなれる野球漫画を探している方におすすめです。
僕はまだ野球を知らない
講談社 著者:西餅 全5巻完結
素人監督が統計学で弱小チームを導く野球漫画です。2017年から2020年まで、「モーニング・ツー」にて連載されていました。物語は、1人の物理教師と野球部監督が話している場面から始まります。
素人でありながら野球部部長を務める物理教師の宇佐は、野球の統計学”セイバーメトリクス”の利用を監督に直談判します。監督は弱小チームには必要ないと、まともに話を聞いてくれません。
しかし、監督の入院をきっかけに宇佐が新監督に就任し、一風変わった指導方法によって、チームは少しずつ変わっていくのでした。
統計学を使って上達していく過程は理にかなっており、理論的に勝つ姿をみるとワクワクできると評判です。マイナーな野球漫画の名作に興味がある方におすすめの1作です。
BUNGO -ブンゴ-
集英社 著者:二宮裕次 既刊38巻
強打者との戦いを心から楽しむ少年を描く真っ直ぐな野球漫画です。2014年から、「週刊ヤングジャンプ」にて連載中。タイトルにもなっている、ボールを投げることが大好きな少年・石浜ブンゴが主人公です。
少年野球のチームがない街で育ったブンゴは、買ってもらったボールをただ壁に投げる毎日を送っていました。そして、小学生である彼は少年野球日本代表である野田ユキオと出会い、打者との対決を知ります。中学校で再会を果たした2人は、揃って強豪”静央シニア”に入団し……。
野球は大好きでも環境に恵まれなかった少年が、ピッチャーとして人生を切り開いていく本作品。楽しいからこそ夢中で練習してしまう主人公を応援したくなると話題です。主人公の成長を楽しみたい方におすすめの1作です。
ドラベース ドラえもん超野球外伝
小学館 著者:むぎわらしんたろう 全23巻完結
ドラえもん世界を舞台にしたSF要素満載の本格野球漫画。2000年から2011年まで連載され、2012年から2014年までは続編『新ドラベース』が連載されていました。著者は、藤子・F・不二雄の最後の弟子であるむぎわらしんたろうです。
ドラえもんが生まれた22世紀の未来でも、人気は衰えていない野球。クロエもんも草野球チーム”ドラーズ”をキャプテンとして率いていますが、実はこのチームはまだ1度も勝ったことがないダメチームでした。そして、彼はチームメイトにまさかの宣言をして……。
ドラーズのメンバーのキャラが個性的で、ライバルにも魅力があると評判。魔球などファンタジー要素もありますが、しっかりとスポーツ漫画として楽しめると高い評価を得ています。また、ひみつ道具も登場するので、『ドラえもん』が好きな方におすすめです。
群青にサイレン
集英社 著者:桃栗みかん 全12巻完結
嫉妬や後悔など、青春の負の部分に焦点を当てた野球漫画です。2020年まで、「少年ジャンプ+」で連載されていました。物語の主人公は、過去の挫折から野球をやめてしまった少年です。
従兄弟の吉沢空にエースの座を奪われたのをきっかけに、野球をやめてしまった吉沢修二。彼は高校の卒業式で、新入生代表の挨拶をする空と久しぶりに再会します。そして、あまり身長が伸びていない空を見て、もう1度ともに野球を始めると決意するのでした。
ライバルとの身長差から”今なら勝てるかもしれない”という、暗い雰囲気で始まる本作品。青春時代特有のジメッとした心情と人間模様を、野球を通して楽しみたい方におすすめです。
野球漫画のおすすめ|昔
キャプテン
集英社 著者:ちばあきお 全15巻完結
1972年の連載開始以降、半世紀以上にわたって愛され続ける野球漫画の不朽の名作です。アニメも大きな反響を呼び、実写映画も公開。多くのプロ野球選手にも影響を与えました。1976年に第22回小学館漫画賞を受賞しています。
墨谷第二中学校の野球部は、中学野球界ではまったくの無名の存在。そんな野球部に、名門・青葉学院から2年生の転入生・谷口タカオが入部してきます。部員たちは谷口に大きな期待を寄せますが、彼は青葉で二軍の補欠だったのです。
墨谷二中野球部の成長と変遷を、読者も一緒に追いかけるような感覚で楽しめるのが魅力。ひたむきに努力し続ける等身大の中学生たちの群像劇が、多くの共感を集めました。スポーツ漫画の新しいスタイルを確立したとされる、野球漫画の名作としておすすめの少年漫画です。
タッチ 完全復刻版
小学館 著者:あだち充 全26巻完結
80年代に「週刊少年サンデー」で連載され、社会現象にもなった野球漫画の国民的人気作。高校野球に打ち込む兄弟と幼なじみのもどかしい青春模様を描き、アニメ化や実写映画化もされました。累計部数は1億部を突破しています。
マイペースで努力が嫌いな兄・達也と、努力家で野球部のエースを務める弟・和也は双子の兄弟。隣の家に住む幼なじみの朝倉南とともに、3人は明青学園高等部へ進学します。和也はピッチャーとして、南はマネージャーとして、夢の甲子園を目指しますが……。
仲のよい幼なじみ3人のほろ苦い三角関係と、甲子園出場という夢を追う切ないドラマが多くの読者の心を揺さぶりました。高校生の恋も野球も楽しめる野球漫画を探している方におすすめの名作です。
・小学館 文庫版 全14巻完結
MAJOR
小学館 著者:満田拓也 全78巻完結
累計5500万部を突破する、野球漫画の大ヒット作品。1994から2010年にかけて「週刊少年サンデー」で連載され、第41回小学館漫画賞に輝きました。本作品に加えて続編の『MAJOR 2nd』もアニメ化されるなど、高い人気を誇ります。
プロ野球選手・本田茂治を父にもつ吾郎は、父に憧れて野球選手を目指す5歳の幼稚園児。野球を愛する気持ちのままに、日夜トレーニングに励んでいます。吾郎の果てしない夢への道は、どのように続いていくのでしょうか。
メジャーリーグの舞台を目指す吾郎の挑戦が、幼稚園時代から描かれます。さまざまな逆境にさらされながらも、仲間とともに努力を重ねて夢へと突き進んでいく熱いドラマの数々が見どころ。スポ根野球漫画の代表作としておすすめの傑作です。
巨人の星
講談社 原作:梶原一騎 作画:川崎のぼる 全19巻完結
野球漫画の金字塔ともいえる、昭和の名作です。「週刊少年マガジン」にて1971年まで連載され、続編も含めて大ヒット。アニメも全182話が放送される人気作品です。第8回講談社児童まんが賞受賞作品です。
巨人から日本中に名を轟かせるはずだった、伝説の三塁手・星一徹。彼の話をしていた野球会見場に、一徹が得意としていた魔送球が投げ込まれます。かつてのチームメイトは一徹に違いないと話しますが、それを投げたのはまだ子供の星飛雄馬でした。
父との修行や常識外れの必殺技など、スポーツ漫画の面白い要素がギュッと詰まった作品です。発表から時間が経った今読んでも、変わらず面白いと評判。不朽の名作に興味がある方におすすめです。
ROOKIES
集英社 著者:森田まさのり 全24巻完結
熱血教師に導かれ、不良が本気で甲子園を目指す青春野球漫画。1998年から2003年に、「週刊少年ジャンプ」にて連載されていました。佐藤隆太主演でドラマ化され、映画化も果たすヒットを記録しています。
二子玉川学園高校に転任してきた川藤幸一は、熱血が売りの新人教師です。その明るい性格で、担任となったクラスでも受け入れられ一安心。しかし、彼に反発する野球部の不良に、前の学校は暴力教師として追い出されたと暴露されてしまい……。
不器用ではありながらも、生徒と真っ直ぐ向き合う川藤に心を打たれると評判の作品です。教師と生徒の絆に、思わず涙を流してしまったという方も。泣ける野球漫画を探している方におすすめです。
逆境ナイン
小学館 著者:島本和彦 全6巻完結
逆境を不屈の闘志で覆す、野球を題材にしたギャグ漫画です。1991年まで、「月刊少年キャプテン」にて連載されていた本作品。2005年には、玉山鉄二主演で映画化もされました。
突然野球部の廃部を命じられたキャプテン・不屈闘志は、甲子園優勝を条件に部の存続を願いでます。決意の証明として強豪校を倒すと宣言した彼ですが、試合3日前にして部員が次々と減っていき……。
何度も襲いかかる常識外れの逆境を、気合いのみで跳ね返す姿に思わず笑ってしまう作品です。熱さに震えながらも、笑える野球漫画を探している方におすすめです。
ONE OUTS
集英社 著者:甲斐谷忍 全20巻完結
心理戦に焦点を当てた野球漫画です。1998年から2006年に、「ビジネスジャンプ」で連載されていました。2008年には、アニメ化も果たしています。
プロ野球選手として活動する児島弘道は、天才打者といわれながらも優勝経験がない現状を嘆いていました。優勝に必要な何かを探す沖縄キャンプにて、彼は賭野球”ワンナウト”の存在を知ります。そこで児島は、ワンナウト無敗のピッチャー・渡久地東亜と出会うのです。
ギャンブル要素が強い作品で、オリジナルゲームではなく野球を題材にしているからこその、わかりやすさが魅力。努力や卓越した身体能力ではなく、知略戦略で勝利を掴む野球漫画に興味がある方におすすめです。
H2 小学館文庫
小学館 著者:あだち充 全20巻完結
恋愛をメインに、若者の甘くほろ苦い青春を描いた野球漫画です。1999年まで「週刊少年サンデー」にて連載され、1995年にはアニメ化もされました。また、2005年に山田孝之主演でドラマ化されています。
国見比呂と橘英雄は、親友でありながら甲子園を目指すライバル同士。そんな2人と、2人とともに過ごすひかり、春華の想いが重なります。
あだち充作品らしいテンポのよいギャグもありながら、儚く甘い恋愛が楽しめるのがポイント。野球のシーンも細かく描かれているので、野球漫画が好きな方にも、恋愛漫画が好きな方にもおすすめの1作です。
バッテリー
小学館 著者:かわぐちかいじ 全4巻完結
プロ野球界でライバルとなった、元バッテリーの戦いを描く野球漫画です。1999年から2002年まで、「週刊ヤングサンデー」にて連載されていた本作品。物語は、あるバッテリーが甲子園で活躍する場面から始まります。
甲子園決勝、国分寺南高校はギリギリで逆転負けを喫したものの、夏の甲子園準優勝・春のセンバツ優勝という輝かしい成績を残します。中心選手だったバッテリーには、強豪プロチームからの誘いが。しかし、即決した武藤とは違い、海部は自分の力で優勝させたいと弱小チームへの入団を決めるのです。
ふてぶてしいピッチャー・海部の活躍から、目が離せなくなると話題の本作品。スポーツ漫画の王道である、弱小からの成り上がりが好きな方におすすめです。
名門!第三野球部
講談社 著者:むつ利之 全31巻完結
名門野球部の落ちこぼれが、努力で勝利を目指す名作野球漫画。「週刊少年マガジン」にて連載されていた作品で、1988年に1巻が発売されました。2020年には、リメイク作品『名門!第三野球部~リスタート~』が発表され話題に。第13回講談社漫画賞の少年部門受賞作です。
名門である桜高校野球部には、レギュラーとは程遠い3軍を集めた第三野球部がありました。第三野球部解散を監督から知らされ、いじめられっ子で野球だけが生き甲斐の檜あすなろは、1軍と試合をする決心をします。
純粋に努力を重ね、弱者だと思われていた面々が強者に勝利する爽快感がポイント。泥臭い昔ながらの野球漫画を探している方におすすめです。
風光る
講談社 原作:七三太朗 作画:川三番地 全44巻完結
モノマネを武器に高校野球界を駆け上がる、一風変わった野球漫画。「月刊少年マガジン」にて、1991年から2006年まで連載されていました。
甲子園は遠い夢である弱小野球部に、新監督としてやってきた君島。彼が新たに4番ピッチャーに指名したのは、弱小チームのさらに補欠であるゆたかでした。君島が目をつけたゆたかの才能は、モノマネで……。
トップ選手のモノマネを、本番の試合でも活かす主人公を描いた異色作。甲子園に挑む王道でありながら、設定が面白い漫画に興味がある方におすすめです。
わたるがぴゅん!
集英社 著者:なかいま強 全58巻完結
型破りな野生児が嵐を巻き起こす、中学野球部を舞台にした野球漫画です。1984年から2004年まで、「月刊少年ジャンプ」にて連載されていました。
沖縄から東京に位置する東和台中学校に転校してきた与那覇わたるは、イタズラばかりの野生児です。野球部にちょっかいをだすのに、勧誘は断る彼。しかし、マネージャー・若葉に一目惚れしたのをきっかけに、入部を決め……。
スケールが大きい野球漫画で、コメディ要素を多く盛り込んでいるのがポイント。笑いながらも、漫画から野球の面白さを感じたい方におすすめです。
プレイボール
集英社 著者:ちばあきお 全22巻完結
“キャプテン”のその後を描く、有名漫画のスピンオフ作品です。同著者が描く『キャプテン』のスピンオフとして、1973年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始。『キャプテン』とともに第22回小学館漫画賞を受賞し、2005年にアニメ化もされました。
中学時代に全国大会で優勝した谷口は、怪我の影響で指が曲がり球を投げられなくなっていました。サッカー部に勧誘される彼ですが、やはり野球への未練を残しており……。
持ち前の運動能力でサッカーも急速に上達していく谷口ですが、やはり野球への情熱を捨てられません。彼のひたむきや熱に、心を打たれる方が多数。スポーツの爽やかさが楽しめる野球漫画を探している方におすすめの1作です。
・集英社文庫 コミック版
世代を超えて愛される名作が数多くある野球漫画。チーム内での人間模様や対戦相手との激闘など、さまざまなドラマが読者を魅了してきました。一方、野球というスポーツを斬新な角度から描く作品も登場しており、最近の新作にもおすすめの野球漫画は多数。ぜひご紹介した野球漫画を通して、野球の魅力に浸ってみてください。