日本でも高い注目を集めるメジャースポーツ・野球をモチーフにした「野球漫画」。高校野球やプロ野球をテーマにした作品だけでなく、野球に関連するさまざまな人・モノを扱った斬新な野球漫画が次々と生み出されています。

今回はそんな野球漫画のおすすめを、最近と昔の作品にわけてご紹介。昭和の名作から、マイナーでユニークな作品までピックアップしました。ぜひお気に入りの野球漫画を探してみてください。

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野球漫画のおすすめ|最近

ダイヤのA

講談社 著者:寺嶋裕二 全47巻完結


ダイヤのA

多くのプロ野球選手も愛読しているという高校野球漫画の大ヒット作品です。2006年から「週刊少年マガジン」で連載され、第2部『ダイヤのA act II』とあわせてアニメ化。第53回小学館漫画賞・第34回講談社漫画賞にも輝きました。

全国大会出場を目標にしていたピッチャー・沢村栄純は、中学最後の大会を自らの暴投によって敗退してしまいます。同じ仲間とともに高校でリベンジを誓う沢村。しかし、そんな彼のもとに東京の名門・青道高校野球部からスカウトがくるのです。

見学に訪れた沢村は、そこで名キャッチャー・御幸一也に出会い、高校野球の真の面白さに目覚めていきます。

チームのエースになるために荒削りな才能を磨いていく沢村の成長を、現実味のある描写のなかで表現しているのがポイント。感動と興奮にみちたリアルなスポ根ドラマが描かれます。”高校球児のバイブル”とも評される、おすすめの野球漫画です。

BUNGO ーブンゴー

集英社 著者:二宮裕次 既刊36巻


BUNGO ーブンゴー

中学野球・リトルシニアを舞台に、野球の夢に情熱を注ぐ少年たちの熱い闘いを描いた「猛禽系野球狂ストーリー」。2014年から「週刊ヤングジャンプ」にて連載されている、野球漫画の人気作です。

少年野球チームのない町に育った石浜文吾(ブンゴ)は、1人でブロック塀にボールを投げ込む日々を過ごしていました。家族にも心配されるなか、ひたすら「壁当て」に力を入れるブンゴ。そんな彼の前に少年野球日本代表・野田幸雄が現れ、対決することになり……。

ひょんなことから出会ったブンゴとユキオが、ともに超強豪チーム・静央シニアへ入団し、他チームと死闘を繰り広げます。中学生のクラブチームを題材にした本格野球漫画が気になる方におすすめの1作です。

バトルスタディーズ

講談社 著者:なきぼくろ 既刊38巻


バトルスタディーズ

数々のプロ野球選手を輩出したPL学園野球部に、部員として在籍していた著者・なきぼくろが、自身の経験をもとに描く「超絶リアル野球漫画」。2015年から「モーニング」で連載されている、衝撃の青春群像劇です。

中学校を卒業後、主人公・狩野笑太郎はずっと憧れ続けていた野球名門校・DL学園に入学します。全国から選りすぐりの18人しか入部できない野球部と寮生活で待ち受けていたのは、地獄と称される過酷な「強育」の数々でした。

寮生活をしながら甲子園出場のために命を燃やす高校球児たちの、リアルな青春模様が描かれます。夏の甲子園にも出場した著者の実体験に基づく、野球強豪校の裏側に興味がある方におすすめの人気作です。

MIX

小学館 著者:あだち充 既刊20巻


MIX

あだち充の代表作『タッチ』から26年後の明青学園を舞台に、新たな高校球児たちの伝説を描いた青春野球漫画です。2012年に「月刊少年サンデー」で連載開始され、大きな反響を呼びました。2018年にはアニメ化もされています。

本作品の主人公は、同年同月同日に生まれた同い年の義兄弟・立花投馬と走一郎。親の再婚によって兄弟になった2人は、明青学園高等部に進学し、ともに野球部でバッテリーを組むことに。26年前の栄冠を取り戻すため、運命の兄弟の挑戦が始まります。

低迷が続く明青学園野球部で、甲子園を目指す立花兄弟と家族のドラマを描いた本作品。『タッチ』にまつわるキャラクターや場所が登場するなど、ファンの心をくすぐる仕掛けも随所にちりばめられています。世代を超えて楽しめるおすすめの野球漫画です。

新装版 バッテリー

KADOKAWA 原作:あさのあつこ 作画:柚庭千景 全10巻完結

新装版 バッテリー

中学校の野球部を舞台に、運命のバッテリーの青春模様を描いた名作。第35回野間児童文芸賞を受賞した傑作小説のコミカライズ作品です。2016年にアニメ化もされ、シリーズ累計部数は1000万部を突破するベストセラー作品になりました。

中学入学を前に、岡山県境の地方都市・新田に引っ越してきた天才ピッチャー・原田巧。ピッチャーとして抜群のセンスと強い自負を持つ巧の前に、同級生のキャッチャー・永倉豪が現れます。巧の才能に惚れ込んだ豪は、ともにバッテリーを組みたいと願い出ますが……。

孤高の天才と、その才能と生き方に魅せられた人々の姿が胸に迫る野球漫画。さまざまな問題に翻弄されながらも、バッテリーとして変化していく少年たちの切なく瑞々しい青春が描かれます。小説を読んだ方からも高い評価を集める、おすすめのコミカライズ作品です。

忘却バッテリー

集英社 著者:みかわ絵子 既刊16巻


忘却バッテリー

記憶を失った天才キャッチャーを中心に、野球に魅了された高校生たちの笑えて切ないドラマを描く異端の高校野球漫画。2018年から「少年ジャンプ+」で連載中の人気作です。次にくるマンガ大賞2019の6位に入選しています。

怪物ピッチャー・清峰葉流火と、「智将」と呼ばれた切れ者キャッチャー・要圭は、バッテリーとして中学野球界で数々の伝説を築いていました。しかし、要が記憶喪失によって素人同然になってしまったことで、2人は野球を辞め、野球部のない小手指高校に進学します。

要と再び野球がしたいと願う清峰は、発足されたばかりの野球部に入部。さらに、かつて激戦を繰り広げたほかの天才たちも偶然集結することになるのです。

才能に苦悩しながらも、野球への情熱を捨てきれない高校生たちの葛藤と成長が、軽快なユーモアとともに描かれます。ギャグとシリアスが巧みに織り交ぜられ、野球に詳しくない方も読みやすいおすすめの野球漫画です。

ダイヤモンドの功罪

集英社 著者:平井大橋 既刊2巻


ダイヤモンドの功罪

2023年2月から「週刊ヤングジャンプ」で連載開始され、大きな反響を呼んだ新時代の野球漫画。並外れたスポーツの才能を持つ天才と、その周囲の人々の人間ドラマを描いた衝撃作です。次にくるマンガ大賞2023のコミックス部門にもノミネートされました。

恵まれた運動能力を持ち、どの競技に挑戦しても孤高の存在になってしまう小学5年生・綾瀬川次郎。孤独に悩む日々のなかで、「楽しい」をモットーにする弱小少年野球チーム・バンビーズに巡りあいます。仲間とともに野球の楽しさに触れていく綾瀬川でしたが……。

“心をえぐる野球青春劇”と謳われるおすすめの野球漫画。仲間とただ楽しく野球がしたい綾瀬川と、彼の圧倒的な才能を前に歪んでいく周囲との関係性が丁寧に描かれるのがポイントです。話題沸騰の衝撃作を、ぜひ手に取ってみてください。

おおきく振りかぶって

講談社 著者:ひぐちアサ 既刊36巻


おおきく振りかぶって

第10回手塚治虫文化賞新生賞・第31回講談社漫画賞に輝いた、野球漫画の秀作です。2003年に「アフタヌーン」で連載開始され、アニメ化で話題になりました。累計1800万部を突破し、2023年には原画展の開催も予定されています。

埼玉県立西浦高校の硬式野球部は、軟式から公式になったばかりの新設部。全員1年生の10人の部員と女性監督は、甲子園優勝を目指しはじめます。しかし、ピッチャーの三橋は過去のトラウマから卑屈で気弱な性格で……。

描かれる練習や戦術はスポーツ科学が根拠になっているなど、リアリティーあふれる設定が特徴的な本作品。”野球漫画に新風を吹き込んだ”と評価されています。繊細な心情描写とともに、高校球児の等身大な成長模様を追いかけられるおすすめの名作です。

ラストイニング

小学館 原作:神尾龍 作画:中原裕 全44巻完結

ラストイニング

元悪徳セールスマンの監督が、硬直した高校野球界の常識に革命をもたらしていく野球漫画の人気作。2004年から約10年間「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されていました。

かつて、甲子園初出場で初優勝を成し遂げた過去を持つ彩珠学院高校野球部。しかし、現在は毎年1・2回戦止まりの弱小校です。そんな野球部を復活させるため、校長は悪徳商法で留置所に入っている鳩ケ谷圭輔を新監督として迎え入れようとします。

ひたすら結果を求める鳩ケ谷が「1年後の甲子園に出場しなければ廃部」という条件のもと、情報と戦略を駆使してチームを勝利に導いていくのが見どころ。根性論に真っ向から切り込む、ビジネスマンにもおすすめの理論派野球漫画です。

ドラフトキング

集英社 著者:クロマツテツロウ 既刊16巻


ドラフトキング

プロ野球入団の入り口にあたるスカウト活動とドラフト会議に焦点を当てた、野球漫画の話題作です。2018年から「グランドジャンプ」で連載中。2023年にはWOWOWで配信ドラマ化されました。

すべてのプロ野球選手たちが通ってきた入団システム・ドラフト。その舞台裏では、高校・大学・社会人・独立リーグといったさまざまなフィールドから、才能の原石を見つけ出すスカウトマンの活躍がありました。

その年のドラフトで指名された選手のなかで、最も活躍した選手「ドラフトキング」。そんな金の卵を見つけるため、並外れた眼力を持つスカウトマン・郷原眼力は何を見るのでしょうか。

スカウトマンを主軸に、野球人たちの熱い人間ドラマを描くおすすめの野球漫画です。選手それぞれの才能と可能性を見出し、人生に寄り添う、スカウトマンの着眼点と戦略に注目してみてください。

グラゼニ

講談社 原作:森高夕次 漫画:アダチケイジ 全17巻完結

グラゼニ

プロ野球界のお金をめぐるドラマを主軸にした、ユニークな野球漫画。2010〜2014年にかけて「モーニング」で連載され、第37回講談社漫画賞・このマンガがすごい!2012のオトコ編2位に輝きました。複数のシリーズ作品が連載されている名作です。

主人公・凡田夏之介は、プロ入り8年目になる中継ぎ投手。なんとか1軍にいるものの、年俸1800万円の現状に焦りを感じていました。凡田は左腕のサイドスローと、暗記している全球団の1軍選手の年俸の情報を武器に、厳しいプロ野球界を戦い抜いていきます。

超格差社会で仕事をこなすプロ野球選手の日常を描いた、生々しい世界観が魅力。年俸をめぐる駆け引きや、契約更改・トレードについてなど、野球ファンも読み応えがある豆知識が盛り込まれています。職業としてのプロ野球選手の裏側を垣間見られる、おすすめの野球漫画です。

球詠

芳文社 著者:マウンテンプクイチ 既刊13巻


球詠

2016年より「まんがタイムきららフォワード」で連載中の、女子野球をテーマにした野球漫画の人気作です。女子野球が女子に人気のメジャースポーツとして認知されている現代日本が舞台。アニメ化のほか、2021年には舞台化もされています。

中学時代、弱小野球部のピッチャーだった武田詠深は、捕手が捕れないために投げられなかった「魔球」への後悔を抱えていました。進学先の新越谷高校で、かつて「魔球」の約束を交わした幼なじみ・山崎珠姫に再会した詠深。再び、彼女の野球への情熱が目覚めます。

詠深と、彼女の全力投球を受け止めてくれるキャッチャー・珠姫がバッテリーを組み、野球部を復活させるところから物語はスタート。美少女たちの人間ドラマと、本格的なプレー描写が高い評価を集めています。本格女子野球漫画が読みたい方に、まずおすすめの1作です。

ベー革

小学館 著者:クロマツテツロウ 既刊3巻


ベー革

『ドラフトキング』『野球部に花束を』を手掛けたクロマツテツロウが描く、最先端の高校野球漫画。2021年から「ゲッサン」で連載されています。神奈川県の強豪校を舞台に、斬新な「ベースボール革命」を提案する話題作です。

甲子園出場を夢見る入来ジローは、昨夏に神奈川県ベスト4入りを果たした強豪校・相模百合ヶ丘学園の野球部に入部します。期待と憧れに胸を膨らませるジロー。しかし、待ち受けていたのは”平日の練習は一日50分””月曜日は休み”という予想外の方針でした。

科学的なアプローチで進化している野球界の、新しいトレンドと理論を盛り込んだ作風が特徴。新時代の高校野球作品を見てみたい方におすすめです。

砂の栄冠

講談社 著者:三田紀房 全25巻完結

砂の栄冠

甲子園出場を目指す野球部の躍進に、金銭を絡めて描いた”爽やかでズル賢い本格野球漫画”です。著者は『ドラゴン桜』『インベスターZ』などの名作を送り出してきた三田紀房。2010年から「週刊ヤングマガジン」で連載されていました。

埼玉県立樫野高校は、創立100年目での甲子園初出場を目指す歴史ある名門校。夏の選手権・決勝まで勝ち上がりますが、惜しくも出場を逃してしまいます。ショートを守る新キャプテン・七嶋に、野球部の熱心なファンの老人が託したのは、なんと1千万円という大金でした。

“この金で甲子園に出てくれ”と託されたキャプテンが、資金を駆使して野球部に革命をもたらしていく斬新な設定が見どころ。手段を問わない七嶋はどのような行動に出るのでしょうか。お金がかかる高校野球の暗部に触れられる、おすすめの野球漫画です。

群青にサイレン

集英社 著者:桃栗みかん 全12巻完結


群青にサイレン

2015年に女性誌「月刊YOU」で連載開始された、嫉妬と愛憎が渦巻く野球漫画の異色作。『いちご100%』『初恋限定。』などを手掛けた河下水希の別名義作品としても知られています。

小学生時代、野球のクラブチームでエースを目指していた吉沢修二は、いとこの吉沢空にその座を奪われてしまうことに。敗北感から修二は野球を辞め、空もイギリスへと旅立ちました。

高校生になり、なんと2人は入学式で再会。背が伸びていない空の姿を見た修二は”今なら勝てるかもしれない”と、空とともに野球部へ入部します。

不仲のバッテリーという斬新な設定と、嫉妬心をテーマにした生々しい心理描写が多くの読者に衝撃を与えた野球漫画。思春期ならではのコンプレックスを抱えた、ほの暗い青春模様が見たい方におすすめの1作です。

クワトロバッテリー

秋田書店 著者:高嶋栄充 既刊11巻


クワトロバッテリー

2組のバッテリーを軸に、バッテリーをシャッフルするという新機軸の戦法と交錯する人間関係を描いた野球漫画です。2019年から「別冊少年チャンピオン」で連載されています。

幼なじみでバッテリーを組む夏速一汰と虹村優多郎。名門チームの天才バッテリー・天宮地大と氷波蓮。中学最後の試合で出会った2組は、四葉高校野球部のスカウト陣の目に止まり、互いのピッチャーとキャッチャーを交換した4種のバッテリーを組むことになるのです。

それぞれにすれ違う思いを抱えた個性豊かな4人の高校球児が、同じチームでどのように成長していくのかが見どころ。バッテリー同士の深い人間ドラマが、躍動感あふれる筆致で描かれるおすすめの野球漫画です。

青空エール

集英社 著者:河原和音 全19巻完結


青空エール

2016年に実写映画化もされた、吹奏楽部の女子高生と野球部員の男子生徒の瑞々しい交流を描いた青春野球漫画。2008年に「別冊マーガレット」で連載開始され,、2015年に完結しました。

甲子園のアルプススタンドで野球部を応援するブラスバンドに憧れた小野つばさは、吹奏楽部と野球部の名門校・白翔高校に入学します。しかし、吹奏楽初心者のつばさは、なかなか周囲の理解も得られません。そんな彼女の背中を押してくれたのは、同級生の野球部員・山田大介でした。

“甲子園で戦う大介をスタンドで応援する”という約束を交わした2人が、それぞれの部活で努力する姿が魅力。互いにエールを送りあう2人の関係性が、多くの読者を魅了しました。高校野球を応援する立場に焦点を当てた漫画が読んでみたい方におすすめです。

野球で戦争する異世界で超高校級エースが弱小国家を救うようです。

講談社 原作:海空りく 漫画:西田拓矢 既刊7巻

野球で戦争する異世界で超高校級エースが弱小国家を救うようです。

野球で国家間の争いを繰り広げる異世界で、高校球児が奮闘する様を描いた異世界系野球漫画。Web漫画掲載サイト「水曜日のシリウス」で連載されています。

主人公・常夏太一は、将来を期待されていた超高校級ピッチャー。しかし、甲子園からの帰り道に事故に遭い、命を落としてしまいます。そんな太一に、神様は生き返るための条件として、野球ですべてを決める異世界で弱小国家の人々を救うことを提案するのです。

身体能力に優れた異種族が存在し、野球理論が軍事情報として扱われている異世界・ガリアが本作品の舞台。天才球児の太一が経験と理論に裏打ちされた技術を武器に、国の存続と名誉をかけた試合を戦い抜いていきます。一風変わった野球漫画を読みたい方におすすめです。

球場三食

講談社 著者:渡辺保裕 全4巻完結

球場三食

「アフタヌーン」で連載されていた、野球・球場・球場グルメを題材にしたグルメ野球漫画です。

プロ野球12球団のファンクラブに入り、全国各地の球場をめぐっている主人公・日下昌大。観戦日は3食すべてを球場内で調達する、野球観戦をこよなく愛する男です。

主人公とともに、各地の球場で味わえるグルメや球場特有のイベントなどを楽しめるのが魅力。登場した球場の分析データなども併録されており、”野球観戦のバイブル”とも評されています。野球観戦の魅力を徹底的に描いた、おすすめの野球漫画です。

野球場でいただきます

KADOKAWA 著者:出内テツオ 全3巻完結

野球場でいただきます

野球観戦と球場グルメに焦点を当てた野球漫画です。25歳OLと女子大生の2人が、関東の球場で食べられる名物料理を堪能する日々を描いた物語。ZOZOマリンスタジアムやメットライフドームなど、実在する球場が次々と登場するのが特徴です。

社会人・坂本つばめのストレス発散方法は、野球場で思いきりご飯とお酒を楽しむこと。偶然出会った野球観戦初心者の女子大生・亀井とともに、三大もつ煮やホットワインなど、さまざまな球場名物を食べ尽くしていきます。

思わず球場に足を運んで食べたくなるようなニッチなグルメ情報が満載。野球初心者の視点から描かれており、野球に詳しくない方も楽しめます。2人の幸せな関係性にも注目しながら読みたい、おすすめのグルメ野球漫画です。

野球漫画のおすすめ|昔

キャプテン

集英社 著者:ちばあきお 全15巻完結


キャプテン

1972年の連載開始以降、半世紀以上にわたって愛され続ける野球漫画の不朽の名作です。アニメも大きな反響を呼び、実写映画も公開。多くのプロ野球選手にも影響を与えました。1976年に第22回小学館漫画賞を受賞しています。

墨谷第二中学校の野球部は、中学野球界ではまったくの無名の存在。そんな野球部に、名門・青葉学院から2年生の転入生・谷口タカオが入部してきます。部員たちは谷口に大きな期待を寄せますが、彼は青葉で二軍の補欠だったのです。

墨谷二中野球部の成長と変遷を、読者も一緒に追いかけるような感覚で楽しめるのが魅力。ひたむきに努力し続ける等身大の中学生たちの群像劇が、多くの共感を集めました。スポーツ漫画の新しいスタイルを確立したとされる野球漫画の名作として、おすすめの少年漫画です。

タッチ 完全復刻版

小学館 著者:あだち充 全26巻完結

タッチ 完全復刻版

80年代に「週刊少年サンデー」で連載され、社会現象にもなった野球漫画の国民的人気作。高校野球に打ち込む兄弟と幼なじみのもどかしい青春模様を描き、アニメ化や実写映画化もされました。累計部数は1億部を突破しています。

マイペースで努力が嫌いな兄・達也と、努力家で野球部のエースを務める弟・和也は双子の兄弟。隣の家に住む幼なじみの朝倉南とともに、3人は明青学園高等部へ進学します。和也はピッチャーとして、南はマネージャーとして、夢の甲子園を目指しますが……。

仲のよい幼なじみ3人のほろ苦い三角関係と、甲子園出場という夢を追う切ないドラマが多くの読者の心を揺さぶりました。高校生の恋も野球も楽しめる野球漫画を探している方におすすめの名作です。

・小学館 文庫版 全14巻完結

MAJOR

小学館 著者:満田拓也 全78巻完結


MAJOR

累計5500万部を突破する、野球漫画の大ヒット作品。1994〜2010年にかけて「週刊少年サンデー」で連載され、第41回小学館漫画賞に輝きました。本作品に加えて続編の『MAJOR 2nd』もアニメ化されるなど、高い人気を誇ります。

プロ野球選手・本田茂治を父にもつ吾郎は、父に憧れて野球選手を目指す5歳の幼稚園児。野球を愛する気持ちのままに、日夜トレーニングに励んでいます。吾郎の果てしない夢への道は、どのように続いていくのでしょうか。

メジャーリーグの舞台を目指す吾郎の挑戦が、幼稚園時代から描かれます。さまざまな逆境にさらされながらも、仲間とともに努力を重ねて夢へと突き進んでいく熱いドラマの数々が見どころ。スポ根野球漫画の代表作としておすすめの傑作です。

ONE OUTS

集英社 著者:甲斐谷忍 全20巻完結

ONE OUTS

賭け野球出身の投手がプロ野球で壮絶な闘いを繰り広げる異色の野球漫画。1998~2006年に「ビジネスジャンプ」で連載され、アニメ化もされたヒット作です。人気ギャンブル漫画『LIAR GAME』の著者・甲斐谷忍が手掛けている点にも注目してみてください。

万年Bクラスの弱小球団・埼京彩珠リカオンズで、「不運の天才打者」と呼ばれている児島弘道。沖縄で自主トレに励んでいた児島は、賭け野球「ワンナウト」で無敗の伝説を打ち立てているピッチャー・渡久地東亜に出会います。

児島のスカウトがきっかけでリカオンズに入団した東亜は、完全出来高制の衝撃的な契約を結ぶことに。従来の野球漫画の常識をくつがえすような、緊張感あふれる心理戦が繰り広げられます。意外性のあるスリリングなギャンブル漫画が好きな方にもおすすめです。

風光る

講談社 原作:七三太朗 漫画:川三番地 全44巻完結

風光る

高校の弱小野球部が、プロ野球選手のモノマネが得意なピッチャーとともに闘う様を描いた野球漫画の名作。1991年から「月刊少年マガジン」で連載され、タイトルを『風光る〜甲子園〜』へと変更しながら全44巻で完結しました。第16回講談社漫画賞を受賞しています。

甲子園出場は夢のまた夢という多摩川高校野球部に、新たな監督・君島がやって来ます。万年補欠の小柄な少年・野中ゆたかを、突然4番ピッチャーに抜擢する君島。ゆたかには、プロ野球選手のモノマネが得意という1つの才能があったのです。

1回戦敗退の常連校が、ゆたかの活躍とともに成長を見せる正統派の野球漫画。連載当時に活躍していた実在するプロ野球選手の投球・打球フォームの特徴が次々と描かれます。野球マニアにもおすすめの1作です。

ROOKIES 文庫版

集英社 著者:森田まさのり 全14巻完結


ROOKIES 文庫版

2003年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されていた傑作野球漫画です。著者は『ろくでなしBLUES』をはじめ、男たちの熱いドラマを描くことに定評がある森田まさのり。ドラマでも高い人気を集め、映画化や舞台化などもされました。累計部数は2100万部を突破しています。

二子玉川学園高校は、かつて春のセンバツ甲子園出場も果たした野球の伝統校。しかし、現在はヤンキーたちが部を占拠し、荒廃していました。新任教師・川藤幸一はそんな野球部の再建に乗り出しますが、前の学校での不祥事を暴露されてしまうのです。

野球への熱意と生徒への愛情にあふれた熱血教師・川藤が、問題児だらけの野球部員たちと本気でぶつかりあう様がドラマチックに描かれます。野球を通して少しずつ変化していく高校生たちの姿に、多くの読者が胸を打たれたおすすめの感動作です。

Dreams

講談社 原作:七三太朗 漫画:川三番地 全71巻完結

Dreams

野球の才能に満ちた主人公が、さまざまな魔球を用いて高校野球界に旋風を巻き起こす衝撃の野球漫画。1996年に「週刊少年マガジン」で連載開始され、「マガジンSPECIAL」に移籍しながら約20年間にわたって連載されていた長編大作です。

主人公・久里武志は、野球に対する熱い気持ちと実力を兼ね備えた中学3年生。しかし、協調性のなさと乱暴な性格から、数々の野球名門校のセレクションを落とされていました。

そんな久里を拾ったのは、実績も伝統もブランドもない夢の島高校。久里の情熱は次第に周囲を巻き込み、チームは甲子園初出場に向けて進みはじめます。

高校野球連盟にもケンカを売る不良球児の覚醒が見どころ。漫画ならではの斬新な戦術や、予想もできない魔球・打法を楽しみたい方におすすめの野球漫画です。

H2 文庫版

小学館 著者:あだち充 全20巻完結


H2 文庫版

シリーズ累計5500万部を突破する、あだち充の大ヒット野球漫画です。1992〜1999年まで「週刊少年サンデー」で連載され、アニメ化。4人の高校生たちが織りなす瑞々しい恋と青春を、高校野球をテーマに描き出しました。

中学時代はエースを務めていた国見比呂は、右ひじの負傷をきっかけに、野球部のない千川高校へ進学します。かつてバッテリーを組んでいた野田とともに、野球とは無縁の高校生活を送るつもりだった国見。しかし、2人は勢いで野球同好会に入会してしまうのです。

国見のライバルであり親友の橘英雄。互いに甲子園を目指す国見と橘の関係性に、2人のヒロインを交えた複雑な四角関係が繰り広げられます。切なく哀愁ただよう恋模様からも目が離せない、おすすめの野球漫画です。

プレイボール 文庫版

集英社 著者:ちばあきお 全11巻完結


プレイボール

ちばあきおの代表作『キャプテン』のスピンオフ作品です。墨谷二中野球部でキャプテンを務めた谷口タカオの高校進学後の物語。1973〜1978年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載され、アニメ化もされました。

中学時代最後の試合で指を骨折したことにより、ボールをまっすぐ投げられなくなってしまった谷口。墨谷高校へと進学後は野球を断念し、サッカー部へと入部します。しかし、野球への思いを捨てきれず、再び野球部の門を叩くのです。

野球を諦めかけた谷口のひたむきな努力と、野球を通じて心を通わせていく墨高野球部の絆を描き、”野球漫画の最高峰”とも謳われています。諦めない心を思い出させてくれる、おすすめの昭和の名作です。

ストッパー毒島

講談社 著者:ハロルド作石 全12巻完結

ストッパー毒島

『ゴリラーマン』『BECK』などで知られるハロルド作石が手掛けた野球漫画です。日本プロ野球のパシフィック・リーグを舞台に、ストッパーの主人公がチームの優勝を目指す物語。90年代に「週刊ヤングマガジン」で連載されていました。

素行不良によって高校を退学処分になり、野球実績もなかった毒島大広。しかし、名スカウトマンの進言によって奇跡的にドラフト会議で指名を受け、プロ野球選手の道を進むことになります。万年最下位の京浜アスレチックスに入団した毒島は、チームで活躍できるのでしょうか。

破天荒な性格の毒島が、左投げの剛腕を活かしたストッパーとして、チームの勝利に貢献していく様が描かれます。当時、プロ野球で活躍していた選手たちが登場するのもポイント。丁寧な描写を評価する読者も多い、おすすめの野球漫画です。

名門!第三野球部

講談社 著者:むつ利之 全31巻完結

名門!第三野球部

1989年に第13回講談社漫画賞を受賞した、高校野球漫画の名作です。「週刊少年マガジン」で、1987〜1993年まで連載されていました。アニメ化もされたほか、複数の続編やリメイク作品も刊行されています。

甲子園常連の名門・桜高校野球部の3軍、通称「第三野球部」は部内でも落ちこぼれとして扱われていました。そんなある日、監督からついに解散命令を言い渡されてしまいます。このまま退部したくない第三野球部の檜あすなろたちは、「勝ったら一軍昇格」という条件で、一軍との試合に挑むことになるのです。

落ちこぼれの野球部員たちが、一軍選手への下剋上を目指す痛快なスポ根野球漫画。超人的プレーと王道のスポ根展開を両方楽しめる、おすすめの1作です。

逆境ナイン

小学館 著者:島本和彦 全6巻完結

逆境ナイン

廃部寸前の高校野球部が、部の存続をかけて数々の驚くべき「逆境」を乗り越えていく熱血野球漫画。90年代に連載され、実写映画化や舞台化などもされました。

野球部キャプテン・不屈闘志は、校長から野球部の廃部を言い渡されます。部の存続のため、不屈が出した条件はなんと「甲子園大会での優勝」。その決意表明として、春の甲子園ベスト8に輝いた日の出商業を、10日後の練習試合で倒すことになってしまい……。

熱血スポーツ漫画あるあるな展開をパロディ化した、ユーモラスで非現実的な「逆境」が次々に部員たちに襲いかかります。ひたすら気合いで乗り越えていく野球部員たちの奮闘が見どころ。笑えて元気がもらえるギャグ野球漫画が気になる方におすすめです。

最強!都立あおい坂高校野球部

小学館 著者:田中モトユキ 全26巻完結

最強!都立あおい坂高校野球部

専用グラウンドもない都立高校の弱小野球部で、熱血女性監督が甲子園を目指すまっすぐな青春を描いた野球漫画。「週刊少年サンデー」で連載され、第32回講談社漫画賞に輝いた秀作です。

高校教師・菅原鈴緒は、甲子園出場を目指す熱血指導が災いして、練習試合当日に全10人の部員中6人が退部してしまうという危機に見舞われます。そんな彼女の元に現れたのは、6年前に”甲子園へ連れてってやるよ”と約束してくれた5人の少年たちでした。

慕っていた恩師の夢のために、昔の仲間たちとともに甲子園出場を目指す高校球児たちの快進撃が本作品の魅力。高校野球ならではの熱いドラマが詰まった、おすすめの青春野球漫画です。

Mr.FULLSWING

集英社 著者:鈴木信也 全15巻完結

Mr.FULLSWING

野球嫌いな男子高校生が、野球部のマネージャーに一目惚れしたことをきっかけに高校野球の道へと進んでいくギャグ野球漫画です。2001年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始され、2006年に完結しました。

十二支高校1年生・猿野天国は、彼女いない歴15年のおバカ高校生。入学早々、野球部マネージャー・鳥居凪に惹かれた猿野は、野球嫌いで未経験にもかかわらず、野球部に入部しようとします。しかし、今年から入部試験が導入されることになり……。

個性あふれる部員たちや、斬新な設定の他校が次々と登場。漫画やアニメなどのパロディギャグとともに、唯一無二の世界観の野球が繰り広げられます。勢いあふれるギャグ漫画が好きな方におすすめの1作です。

ドラベース ドラえもん超野球(スーパーベースボール)外伝

小学館 著者:むぎわらしんたろう 全23巻完結


ドラベース ドラえもん超野球(スーパーベースボール)外伝

2000年代に「月刊コロコロコミック」で連載されていた「未来型熱血野球漫画」。国民的名作『ドラえもん』のスピンオフ作品です。ドラえもんが生まれた22世紀を舞台に、草野球チーム・ドラーズの奮闘を描きました。

野球が愛され続けている近未来で、主人公・クロえもんは結成以来1度も勝てたことがない弱小チーム・ドラーズを率いています。”負けるのに慣れた”と言い始めたメンバーに対し、クロえもんは次の試合に負けたらチームを解散することを宣言し……。

必殺打法から魔球、さらにはひみつ道具まで飛び出す超次元野球を繰り広げるのが特徴。クロえもんたちの勇気と友情が、ワクワクするような近未来の野球とともに描かれます。小さな子供も読みやすい野球漫画を探している方におすすめの児童向け漫画です。