スポーツ漫画のなかでも根強い人気を有する「バスケ漫画」。往年の名作『SLAM DUNK』を筆頭に、バスケを題材にした漫画が数多く描かれています。バスケを題材にした、コメディやロマンスのある作品まで作風も多様です。

そこで今回は、バスケ漫画のおすすめ作品をランキング形式でご紹介します。バスケ漫画を語るうえでおさえておきたい作品を中心にピックアップ。好みの作品を見つけてみてください。

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バスケ漫画のおすすめランキング|完結済み

第1位 SLAM DUNK

集英社 著者:井上雄彦 全31巻完結

SLAM DUNK

1990年代に「週刊少年ジャンプ」で連載されていた、井上雄彦のバスケ漫画。累計発行部数は1億部を超えており、今なお同誌を代表する作品として語り継がれている作品です。過去にアニメ化されたほか、2022年には劇場アニメとして26年ぶりに復活したことでも注目されました。

桜木花道は中学生時代に50人の女子に告白して玉砕。高校に入学した花道は、たまたま知り合った女子・赤木晴子に一目惚れしてしまいます。晴子にバスケットに興味があるか聞かれた花道は……。

バスケットを題材にした漫画は成功しないと言われていた時代に、バスケット漫画で新しい境地を切り開いた、名実ともにバスケ漫画の代表作です。

第2位 黒子のバスケ

集英社 著者:藤巻忠俊 全30巻完結

黒子のバスケ

2008年から2014年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されていたバスケ漫画。アニメ化やゲーム化もされた人気作品です。

恵まれた体格を持つ火神大我は誠凛高校に入学し、バスケ部へ入ります。そこで出会ったのは、黒子テツヤという地味な部員でした。存在感の無い黒子にあきれる火神でしたが、黒子は「キセキの世代」と呼ばれた伝説の最強チームの1人で……。

チームの脇役として、主役を引き立たせることに長けた黒子の活躍が見どころ。自ら点を取りに行く王道のヒーロー像とは異なるキャラクターにスポットを当てた、新しいバスケ漫画を読みたい方におすすめです。

第3位 あひるの空

講談社 著者:日向武史 全50巻完結

 あひるの空

「週刊少年マガジン」で長期連載されていたスポーツ漫画です。身長149cm。バスケ選手としては小柄な体格の持ち主である主人公の車谷空が、持ち前のバスケセンスで活躍していく姿を描いています。

入学先のクズ高は、バスケを頑張るには適していない環境でした。しかし、空の熱意と努力によって、しだいに千秋・百春兄弟や、天才少年・トビといった魅力的なメンバーが集まってきます。ようやく歩み始めたクズ高バスケ部は、挫折や事件に直面しながら、少しずつまとまっていくのでした。

バスケに実直に打ち込む空の姿に勇気を貰える作品。ひとつのことを極めようとすることの尊さを、バスケ漫画から学びたい方におすすめの1冊です。

第4位 DEAR BOYS

講談社 著者:八神ひろき 全12巻完結

DEAR BOYS

シリーズ累計発行部数が4500万部を超える、大人気青春バスケ漫画です。1989年に「月刊少年マガジン」にて連載を始めた作品で、完結後も複数の続編を発表。2003年にアニメ化され、2023年には舞台も上演されました。

一人暮らしの開始にテンションが上がり、朝からスカートめくりに勤しむひょうきんな転校生・哀川和彦。そんな哀川は男子バスケ部への入部を志します。男子バスケ部は活動停止中で、廃部寸前。しかし、実は哀川はバスケの名門である天童寺高校の元キャプテンで……。

有名選手である主人公が廃部寸前のバスケ部でインターハイを目指す、王道ストーリーが楽しめます。手に汗握る熱い展開がありながら、スタイリッシュにバスケを描いているのがポイント。イラスト集が発売されるほどの、綺麗な画も高い評価を得ています。また、恋愛要素もあるので、青春の煌めきを感じられるバスケ漫画を探している方におすすめです。

第5位 switch

小学館 著者:波切敦 全15巻完結

switch

負けず嫌いの弟と天才の兄が紡ぐバスケ漫画です。2018年から2021年まで、「週刊少年サンデー」で連載されていました。物語は、ある兄弟がバスケットボールを貰うシーンから動き始めます。

陸玖と雷夢は、一卵性でありながらどこか似ていない双子。2人は同じタイミングでバスケットボールを貰いますが、風邪をひいて始めるのが遅れたこと、そしてバスケには左利きが有利だと知ったことを理由に、雷夢はバスケを始めませんでした。

しかし、陸玖はいつも雷夢をバスケに誘います。実は陸玖は、雷夢が密かにバスケの練習をしていることを知っていて……。

バスケの魅力に目覚めていく弟が主人公の王道スポーツ漫画。1巻のラストには衝撃の展開もあり、グッと引き込まれたという声も。兄弟の絆を感じられるバスケ漫画を探している方に、おすすめの1作です。

第6位 完全版I’ll -アイル-

小学館 著者:浅田弘幸 全7巻完結

完全版I'll -アイル-

バスケをテーマに青春の輝きを描写する、群像劇作品です。1996年から2004年まで「月刊少年ジャンプ」にて連載されていた作品で、著者のデビュー35周年を記念して小学館から完全版が発売されました。2002年から2003年に、OVA化もされています。

高校入学を1ヶ月後に控え、バスケ部最後の練習試合でぶつかった立花茜と柊仁成。互いに才能がある2人は、それぞれの理由から高校ではバスケをやめようと考えていました。しかし、高校で運命の再会を果たした2人は、もう1度バスケと向き合うことになるのです。

お互いに問題を抱え歯車が噛み合わない2人が、どのように成長していくのかがポイント。思春期特有の青春を感じられる、人間ドラマが好きな方におすすめです。

第7位 とりあえず地球が滅びる前に

小学館 著者: ねむようこ 全4巻完結

とりあえず地球が滅びる前に

女子バスケ部のドタバタが楽しい、ラブコメバスケ漫画です。「月刊flowers」にて連載されていた作品で、著者は人気恋愛漫画家のねむようこ。女子高生が地球の命運を背負う、”スペクタクルラブコメディー”です。

女子バスケ部に所属する寅子は、女子高生の自分が死ぬ、つまり卒業することへの不安を感じる女の子。バスケよりも恋に夢中な彼女たちの前に、突然現れたのはイケメンの神です。寅子たちは神から、「あなたたちが県大会で優勝しないと地球が滅びる」と予言されるのでした。

好きなキャラクターが決められないほど、個性的なキャラクターが多いと評される本作品。最強の女子高生が、恋にバスケに大活躍する作品に興味がある方におすすめです。

第8位 BiNGO!

小学館 著者:松村努 全5巻完結

BiNGO!

スリの名人を目指すおバカな中学生が、スポーツと出会い変わっていくバスケ漫画です。「月刊コロコロコミック」にて、1995年から1997年まで連載されていました。

花丸敏吾の夢は、日本一のスリになること。しかし、故郷大阪から引っ越してきた千葉では、おじさんと同級生をターゲットにしたスリに失敗し、散々な結果に終わります。

おじさんがバスケ部監督で同級生がバスケ部だったと知ったビンゴは、おじさんがスリの名人だと勘違いしバスケ部に入部してしまい……。

一風変わった設定で、少年の成長を追いたい方におすすめです。

第9位 LASTMAN -ラストマン-

講談社 著者:二宮裕次 全3巻完結

LASTMAN -ラストマン-

指導者目線で部活を描く、バスケ漫画です。2013年に、「週刊少年マガジン」にて連載されていました。主人公は日本の至宝と評価されていた、元天才プレイヤー・轟静です。

NBA挑戦を胸に渡米した轟。しかし、渡米から3年が経過し、轟は日本で堕落した生活を送っていました。そんな轟のもとに、かつての恩師がやってきます。そこで轟は、弱小となった母校のバスケ部を再建させてほしいと依頼され……。

指導者の面もプレイヤーの面も持つ、元天才を追った本作品。少ない巻数にドラマを詰めた作品が好きな方におすすめです。

第10位 ふぁいとの暁

小学館 著者:あおやぎ孝夫 全7巻完結

ふぁいとの暁

ポジティブに逆境を乗り越える、笑顔満開のバスケ漫画です。2002年から2004年まで、「週刊少年サンデー」にて連載されていました。

ずっと2人でバスケをしてきた東野暁と城戸清春は、仲良しの幼馴染。しかし、バスケ部で行われたセレクションをきっかけに、2人は離れ離れになってしまいます。暁がグループ分けで、”バスケ部失格”になってしまったのです。それでも彼は、スマイルとふぁいとで状況を打破します。

失格の烙印を押された暁が活躍する、スポーツ漫画の王道が楽しめます。また、底抜けに明るく真っ直ぐ前を向く暁の性格に惹かれるという声も多く、読むと元気になれる主人公が好きな方におすすめです。

第11位 ロウきゅーぶ!

KADOKAWA 原作:蒼山サグ 作画:たかみ裕紀 全12巻完結

ロウきゅーぶ!

女子のミニバスを描く、かわいさとアツさが融合したバスケ漫画です。2011年と2013年には、アニメ化もされています。

バスケに情熱を傾けていた高校生・長谷川昴は、バスケ部の活動停止を受けてやる気を失っていました。そんななか、昴にバスケ部コーチの依頼がきます。しかし、それは一癖も二癖もある小学生が揃った、女子ミニバスチームのコーチで……。

女子小学生が多数登場するので萌え要素が溢れている作品ですが、最大の魅力はシリアスな青春ストーリーだと評価されています。かわいさと共に、しっかりとスポーツ漫画の面白さも楽しみたい方におすすめです。

第12位 BLUE DOT

秋田書店 著者:堀翔一 全4巻完結

BLUE DOT

バスケを武器に聖域を目指す、ファンタジー要素があるバスケ漫画です。2023年に「週刊少年チャンピオン」にて連載されていた作品で、Google Play ベストオブ2023で「ベストスポーツマンガ2023」を受賞しました。

AIによって人類が3つに分けられた、2060年の近未来。貧民街で毎日ストリートバスケに励むタケルとアイザイアには、ある目標がありました。それは、人類に残されたわずかな職域である、NBAに行くこと。そんな2人は聖域を目指し、13年ぶりに開催されるNBAのトライアウトに挑みます。

近未来×AIというワクワクする要素を、バスケと掛け合わせた1作。人工筋肉やAIアシストなど、独特の世界観が魅力のバスケ漫画に興味がある方におすすめです。

第13位 Harlem Beat

講談社 著者:西山優里子 全29巻完結

Harlem Beat

万年補欠が当たり前の少年が、ストリートバスケを通じてヒーローに成り上がるバスケ漫画です。1994年から2000年まで、「週刊少年マガジン」にて連載されていました。

成瀬徹は小学生の頃はリトルリーグで万年補欠、中学生の頃はサッカー部で万年補欠でした。そして、高校入学を機にバスケ部に入部します。偶然再会した小学生時代の同級生が、やはりバスケ部でもパッとしない彼を連れて行ったのは、ストリートバスケのコートでした。そこで徹は、偶然にも大技でゴールを奪ってみせ……。

常に補欠だった少年が、努力を重ねヒーローへと変貌していく様子を楽しめる1作です。弱虫でも頑張る、応援したくなる主人公が好きな方におすすめです。

バスケ漫画のおすすめランキング|連載中

第1位 REAL

集英社 著者:井上雄彦 既刊15巻

REAL

バスケを中心に、若者の人生を追うヒューマンドラマ作品です。1999年に、「週刊ヤングジャンプ」にて連載を開始しました。2001年には、第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門にて優秀賞を受賞しています。

野宮朋美の人生は、バスケをやめてから絶望の淵にありました。高校をやめた彼はある日、体育館で車椅子バスケの選手に出会います。彼の名前は、戸川清春。交流を始めた2人は、西高のバスケ部キャプテン・高橋と勝負をすることになり……。

それぞれが事情を抱える3人の青年の姿を描く作品。人生に焦点を当てたバスケ漫画に興味がある方におすすめです。

第2位 アオバノバスケ

講談社 著者:学慶人 既刊6巻

アオバノバスケ

バスケットボール部をリアルに描く、じっくり読み込めるスポーツ漫画です。2022年に「コミックDAYS」にて連載を開始し、2024年に「マガポケ」に移籍しました。

身長195cmの中学生・青葉太樹は、その体格で周囲から孤立していました。しかし、バスケU16日本代表選手である明星レオと知り合い、自分の真の才能を知った彼。レオ、そしてバスケとの出会いを経て、太樹はバスケ強豪校・青蕾高校への進学を決意します。

臨場感のある現実的なストーリーを楽しめるのが本作品のポイント。戦略やチームスポーツとしての面白さも描写しているので、バスケが好きでバスケ漫画を探している方におすすめです。

第3位 Deep3

小学館 原作:水野光博 作画:飛松良輔 既刊10巻

Deep3

挫折からスタートする、不屈の闘志で前に進むバスケ漫画です。「ビッグコミック」にて、2021年から連載されています。物語は、1人の高校1年生が試合で大活躍するシーンから幕を開けます。

試合中に異彩を放ち、レベルの違うプレーをする高校1年生・河合デミアン。しかし、2年後の彼は、ベンチ入りで周囲ががっかりするほど落ちぶれていました。デミアンはゴール前で腕が固まってしまう、イップスに悩まされていたのです。

弱点を克服するため武器を身につけ、困難へと立ち向かう青年を描きます。名言が多く、セリフが秀逸なバスケ漫画を探している方におすすめです。