緊迫のストーリー展開で、不安や緊張感をあおる「サスペンス漫画」。謎解きを主体としたモノ・アクション要素が強いモノ・駆け引きや心理戦を主体としたモノ・ゾンビが登場するモノなど、さまざまなサスペンス漫画があります。

そこで今回は、おすすめのサスペンス漫画をご紹介。すでに完結した名作から現在も連載が続いている人気作まで、幅広いジャンルの作品を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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サスペンス漫画のおすすめ|人気作品

DEATH NOTE

集英社 原作:大場つぐみ 漫画:小畑健 全12巻完結

DEATH NOTE

「DEATH NOTE」をめぐる緊迫した頭脳戦が展開されるサスペンス漫画です。2006年にテレビアニメ化されたほか、2007年には実写映画化もしました。

物語は、主人公・夜神月が死神・リュークの落としたDEATH NOTEを拾うところから始まります。DEATH NOTEは、名前を書かれた人間が死ぬというノート。世界中の犯罪者を抹殺して新世界を作ろうとする主人公と、ノートによる一連の事件を捜査する名探偵「L」との壮絶な戦いが繰り広げられます。

徐々に変貌していく主人公の描写が見どころ。正義とは何かも考えさせられます。スリルと緊張感にあふれたサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

マイホームヒーロー

講談社 原作:山川直輝 作画:朝基まさし 既刊25巻

マイホームヒーロー

愛する家族を守る父親と犯罪組織の攻防を描いた、クライムサスペンス漫画です。2017年から「週刊ヤングマガジン」にて連載中で、2023年にアニメ化。また、2023年に佐々木蔵之介主演でドラマ化、2024年に実写映画化され大きな話題になりました。

頼れる妻と、反抗期気味ながらもかわいい娘。そんな家族を大切に思うサラリーマンの鳥栖哲雄は、平凡でありながらも幸せな日々を過ごしていました。しかし、かわいい娘の顔に殴られた痕を発見し、そこから日常は崩れていきます。

仲がよく幸せだったはずの夫婦が、殺人と死体損壊に手を染め、犯罪組織とだまし合いを繰り広げる展開にドキドキできると評判の本作品。先が気になるサスペンス漫画を探している方におすすめです。

ミステリと言う勿れ

小学館 著者:田村由美 既刊14巻

ミステリと言う勿れ

謎と共に人の心も解く、社会派ミステリーサスペンス漫画です。2022年には第67回小学館漫画賞を受賞したほか、菅田将暉主演で実写化され話題に。2016年から「月刊フラワーズ」にて連載中で、累計発行部数は1800万部を超えている名作です。

カレーが大好きで、自作を楽しむ大学生・久能整。突然自宅に刑事がやって来て、戸惑いながらも彼は警察署へと同行します。殺人事件の容疑者となってしまった整ですが、いつのまにか刑事たちは彼の話に聞き入ってしまっていて……。

マイペースで他人を話術の渦に巻き込む主人公のキャラクターが、新鮮で面白いと高評価を得ています。謎解きメインでありながら、人の心や考え方に焦点を置いているのもポイント。セリフが刺さる作品が好きな方におすすめの1作です。

嘘喰い

集英社 著者:迫稔雄 全49巻完結

嘘喰い

心理戦とアクションをどちらも楽しめる、裏社会ギャンブルをテーマにしたサスペンス漫画です。2022年に、横浜流星主演で映像化。2006年から2018年まで、「週刊ヤングジャンプ」で連載されていました。

軽い気持ちで闇金で金を借り、取立てに追われる青年・梶くん。彼の前に現れたのは、自らギャンブラーと名乗り借金返済を手伝うと口にする謎の男・斑目貘でした。貘は金を増やすため、意気揚々と闇カジノに乗り込んでいき……。

さまざまなオリジナルゲームが登場する作品で、多大なリスクを背負ったうえでの心理を読み合う頭脳戦が魅力。また、作中では肉弾戦も重要な要素なので、アクション漫画としても楽しめるサスペンス漫画に興味がある方におすすめです。

テセウスの船

講談社 著者:東元俊哉 全10巻完結

テセウスの船

父親が起こしたという事件の真相を知るため、主人公がタイムスリップするサスペンス漫画です。2020年にテレビドラマ化され、話題を呼びました。

1989年6月24日、北海道・音臼小学校で児童を含む21人の毒殺事件が発生。逮捕された警察官・佐野文吾の息子・心は、父が無実であると信じて調査を始めます。事件現場を訪れた心ですが、突如発生した霧によって1989年にタイムスリップしてしまい……。

真犯人の正体だけでなく、心が過去にとった行動で未来がどう変わったのかにも注目。事件の加害者とされる家族が世間にどう見られるのかも細かく描いています。タイムスリップを扱ったサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

クロサギ

小学館 著者:黒丸/夏原武 全20巻完結

クロサギ

詐欺師をだます詐欺師の活躍を描いたサスペンス漫画です。「第53回小学館漫画賞受賞」を受賞。2006年にテレビドラマ化、2008年に映画化、2022年には2度目のテレビドラマ化がされた作品です。

「1,000万円出資すれば、1億円を融資する」という男の言葉を信じ、お金を振り込んだ会社社長・丹羽。しかし、男は行方をくらまし、1億円の手形は不渡りになってしまいます。追い詰められ、自殺を覚悟した丹羽の前に、詐欺師を名乗る青年・黒崎が現れ……。

人をだましてお金を奪う「シロサギ」を憎み、シロサギだけを狙う詐欺師。自身も家族がシロサギにだまされ、死に追いやられた過去を持つ黒崎の復讐物語でもあります。悪人をだます痛快なサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

累 かさね

講談社 著者:松浦だるま 全14巻完結

累 かさね

「美しさ」と「醜さ」に焦点を当てたサスペンス漫画です。「第39回講談社漫画賞」の一般部門にノミネートされ、2015年「全国書店員が選んだおすすめコミック」第9位、2015年「マンガ大賞」第10位を獲得。2018年には実写映画化もされた作品です。

容姿の醜さから周囲に疎まれてきた主人公・累は、美しい女優だった母親の遺品である口紅を受け取ります。他人の顔を奪い取れる謎の力を持った口紅。累は口紅の力を使い、美しい者たちが持つすべてを奪おうと決意します。

劣等感や羨望など、人間の心の闇を考えさせられる作品です。美しい容姿を持っていたという累の母親も、口紅の力を使っていたのかも注目ポイント。演劇をモチーフにしたサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

サスペンス漫画のおすすめ|完結済み

約束のネバーランド

集英社 原作:白井カイウ 漫画:出水ぽすか 全20巻完結

約束のネバーランド

鬼に食べられる運命に抗う子供たちを描いたサスペンス漫画です。「第63回小学館漫画賞少年向け部門」「マンガ新聞大賞2017大賞」「このマンガがすごい!2018 オトコ編第1位」などを受賞。2019年にテレビアニメ化、2020年には実写映画化もしました。

エマ・ノーマン・レイの3人は、小さな孤児院で暮らしています。ママと慕う人は親ではなく、ともに暮らす子供たちは兄弟ではないものの、幸せな日々を送っていました。しかし、エマたちは孤児院の秘密を知ってしまいます。平穏な日常は終わりを告げました。

脱出を阻むママたちとの頭脳戦や緊迫感のある展開が見どころです。鬼とは何なのか、外の世界がどうなっているのかもポイント。スリリングな駆け引きを楽しめるサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

MONSTER 完全版

小学館 著者:浦沢直樹 全9巻完結

MONSTER 完全版

ドイツを舞台にしたサスペンス漫画です。「第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞」「第46回小学館漫画賞」を受賞。2004年にはテレビアニメ化もしています。

主人公・Dr.テンマはドイツにあるアイスナー記念病院の天才脳外科医。院長の娘との結婚が決まり順風満帆の人生を送っていたテンマの前に、頭部を撃たれた少年・ヨハンが搬送されます。脳血栓で倒れた市長の手術の優先を求める院長命令を無視し、ヨハンの命を救ったテンマでしたが……。

緻密なストーリー構成や、魅力的なキャラクターとの出会い・別れが見どころ。ベルリンの壁が崩壊した後のドイツで、歴史の影に隠された人間の罪を暴き出します。緊迫感に満ちたサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

亜人

講談社 著者:桜井画門 全17巻完結

亜人

死んでも再生する「亜人」が主人公のサスペンス漫画です。著者は2008年に「アフタヌーン四季賞」で大賞を受賞後、2012年に本作品の連載を開始。「このマンガがすごい!2014」でオトコ編第3位を獲得した作品です。3部作の劇場版アニメ化・テレビアニメ化・実写映画化がされています。

ある日、交通事故を起こし、直後生き返った主人公・永井圭。圭は人間でなく亜人であり、同時に人間から逃げ惑うことになります。駆け付けた友人・カイとともに逃げ込んだ山で、人間と敵対する亜人と接触するのですが……。

亜人と判明した途端、牙をむく人間から逃亡する圭の行方が見どころ。亜人から出てくる「黒い幽霊」の正体も重要なポイント。壮大なスケールのサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

PLUTO

小学館 原作:手塚治虫 著者:浦沢直樹 全8巻完結

PLUTO

手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』のエピソードをリメイクしたサスペンス漫画です。「第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞」「平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」「第41回星雲賞コミック部門」を受賞。2023年にはアニメ化されました。

ある夜、スイス林野庁に所属するロボット・モンブランが破壊された状態で発見。別の場所では、ロボット法擁護団体の幹部も遺体で発見されました。両方の現場に赴いた捜査官・ゲジヒトは同一犯のロボットによる仕業と考えたのですが……。

鉄腕アトムの人気エピソード「地上最大のロボット」をもとにリメイクした作品。アトムが主人公ではありませんが、アトム・ウラン・お茶の水博士などおなじみのキャラクターも登場します。鉄腕アトムが好きな方におすすめのサスペンス漫画です。

今際の国のアリス

小学館 著者:麻生羽呂 全18巻完結

今際の国のアリス

「今際の国」と呼ばれる世界でさまざまな「げぇむ」に挑むサスペンス漫画です。テレビアニメ化されたほか、2020年と2022年にはNetflixで実写ドラマ化もしました。

やりきれない日常にいらだつ高校生・有栖が街を徘徊していると、突然の花火とともに街の人々が消失。ふと入り込んだ神社で、げぇむの開始を告げられます。命を賭けた理不尽な難題の数々を突き付けられるうち、有栖に秘められた能力が覚醒し……。

一歩間違えれば死が待っている、緊迫感に満ちたげぇむの数々が見どころ。今際の国とは何なのか、げぇむを仕組んでいるのは誰なのかもポイント。緊迫感に満ちたサバイバルサスペンス漫画が好きな方におすすめです。

僕だけがいない街

KADOKAWA 著者:三部けい 全9巻完結

僕だけがいない街

タイムリープを繰り返して悲劇を回避するサスペンス漫画です。2014年の「マンガ大賞」にノミネートされ、2017年にはフランスの出版社・ActuSFが選ぶ「歴史改変SF大賞」でグラフィック賞を獲得。2016年にテレビアニメ化と実写映画化され、2017年にはNetflixでドラマ化もしました。

思い悩んだ日々を送る青年漫画家・藤沼。しかし、藤沼は時間を巻き戻す特別な能力を持っていました。藤沼にもたらすのは輝かしい未来なのか、それとも……。

未来を変えることで何が起こるのか、真犯人は誰なのか、興奮しながら読み進められる作品。キャラクターや人間関係もていねいに描かれています。時間を巻き戻すことで、惨劇を回避するサスペンス漫画が好きな方におすすめです。

ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ

新潮社 著者:神崎裕也 全24巻完結

ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ

警察への復讐を誓う刑事とヤクザが躍動するサスペンス漫画です。2015年には、テレビドラマ化もされました。

15年前に最愛の人を殺害された、2人の主人公・龍崎イクオと段野竜哉。犯人の男は巨大な組織に守られ、逮捕されることはありませんでした。因縁の男を探し出し復讐するため、龍崎は刑事に、段野はヤクザになって動き始めます。

主人公たちが追う男のいる巨大組織とは、日本の警察機構。読み手の心を強く揺さぶる、警察エンターテインメントに仕上げています。刑事とヤクザが協力して謎に挑むサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

アイアムアヒーロー 完全版

小学館 著者:花沢健吾 全22巻完結

アイアムアヒーロー 完全版

ゾンビと戦う男を描くサスペンス漫画です。「第58回小学館漫画賞」を受賞、「マンガ大賞」では2010年に第4位を、2011年には第3位を獲得。2016年には実写映画化もされています。

主人公・鈴木英雄は35歳の漫画家アシスタント。現実に抗う自分の姿を妄想する日々で、付き合っている彼女にも不安や不満が蓄積しています。しかし、ある日現実の世界が崩れ去り、変貌していくことに……。

かみつかれると感染してしまう「ZQN」と戦う英雄の物語。日常と非日常、平凡と狂気が交錯する世界で繰り広げられるサバイバルパニックホラーに仕上げています。ゾンビ系のサスペンス漫画が好きな方におすすめです。

LIAR GAME

集英社 著者:甲斐谷忍 全19巻完結

LIAR GAME

さまざまなゲームを頭脳戦で勝ち抜いていくサスペンス漫画です。2007年にテレビドラマ化、2009年と2012年に映画化もされました。

ある日、突然届いた小包。入っていたモノは現金1億円と、ライアーゲームのエントリーを伝える手紙でした。その瞬間、ライアーゲームの火蓋が切って落とされたのです。

勝てば大金を手にする一方、負ければ多額の負債を背負わされるゲーム。誰を信用し、誰を信用してはいけないのか、大金を前にして揺れ動く人間の心理を描いています。極限状態で繰り広げられる駆け引きを満喫したい方におすすめのサスペンス漫画です。

親愛なる僕へ殺意をこめて

講談社 原作:井龍一 漫画:伊藤翔太 全11巻完結

親愛なる僕へ殺意をこめて

一見、お気楽に見える青年が現実と向き合うサスペンス漫画です。著者・伊藤翔太のデビュー作。2022年には、テレビドラマ化もしました。

主人公・浦島エイジのモットーは「人生は楽しんだもん勝ち」。平凡な大学生ですが、エイジは人には言えない過酷な運命を背負っていました。エイジが現実と向き合った瞬間から、惨劇の数々に巻き込まれ……。

3日間の記憶がないにもかかわらず、楽天的な解釈をするエイジ。しかし、エイジは「殺人鬼LL」の息子であり、LLにかかわる数々の事件と対峙します。二重人格を扱ったサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

サマータイムレンダ

集英社 著者:田中靖規 全13巻完結

サマータイムレンダ

同じ時間を繰り返しながら事件の真相に迫っていくサスペンス漫画です。2022年にテレビアニメ化され、2023年にはPlayStation4とNintendo Switchでゲーム化されました。

主人公・慎平は幼なじみ・潮が亡くなったと聞き、和歌山市の日都ヶ島に帰郷。家族と再会し、潮の葬儀も滞りなく行われます。しかし、島にはある異変が起こっており……。

本作品の舞台・日都ヶ島は和歌山市の友ヶ島がモデル。名所や名産品、登場人物が話す和歌山弁などが印象的に描かれています。タイムリープもののサスペンス漫画が好きな方におすすめです。

クロコーチ

日本文芸社 原作:リチャード・ウー 漫画:コウノコウジ 全23巻完結

クロコーチ

警察内部でも悪名の高い警察官が活躍するサスペンス漫画です。2013年にテレビドラマ化。原作の「リチャード・ウー」は長崎尚志の別名義です。

主人公・黒河内は「県警最悪の警察官」と呼ばれるほど悪名高い、捜査二課の警部補。政治家や実業家のゴシップをネタにゆすりを繰り返し、莫大な権力を手に入れてきた悪徳警官です。若いキャリア警察官・清家は黒河内を嫌悪しますが、ともに想像もしなかった巨悪と戦うことになります。

単行本が発売される前にドラマ化が決まった「前代未聞の警察ダークミステリー」です。悪徳警官が、さらに極悪な警察上層部や政治家たちを追い詰める痛快さが見どころ。ダークなサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

ミュージアム

講談社 著者:巴亮介 全3巻完結

ミュージアム

猟奇的なサスペンス漫画です。2016年に実写映画化。著者は『GIRL AND KILLER オンナと殺し屋』で「第61回ちばてつや賞ヤング部門」大賞を受賞しています。

雨の日にだけ現れる「6月の蛙男」。私刑という裁きにより、被害者たちは蛙男に無慈悲かつ凄惨な方法で殺害されます。警視庁捜査一課巡査部長・沢村は、6月の蛙男を追い始めるのですが……。

「ドッグフードの刑」「均等の愛の刑」「ずっと美しくの刑」など、蛙男による猟奇的な私刑の数々が見どころ。背筋が凍り付くようなサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

食糧人類 Starving Anonymous

講談社 原案:水谷健吾 原作:蔵石ユウ 漫画:イナベカズ 全7巻完結

食糧人類 Starving Anonymous

人間が食糧にされる世界を描いたサスペンス漫画です。現在は、本作品の続編『食糧人類 Re:Starving Re:velation』も連載されています。

学校から帰宅するバスの中、催眠ガスで眠らされ拉致された高校生・伊江とカズ。目を覚ますと、冷凍された裸の人間が同じ人間によって解体されるところを目の当たりにします。2人は地獄のような場所から、生還できるのでしょうか……。

人類生存を賭けた「食物連鎖」パニックをうたう作品です。人間が食べられるシーンは非常にグロテスク。ひと味違ったサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

ただ離婚してないだけ

白泉社 著者:本田優貴 全5巻完結

ただ離婚してないだけ

不倫をめぐる殺人を描いたサスペンス漫画です。2020年に「白泉社電子書籍大賞」で優秀賞を受賞しています。2021年にはテレビドラマ化もされました。

結婚7年目の仮面夫婦・正隆と雪映。正隆は不倫をしていましたが、セフレを妊娠・中絶させてしまいます。不倫・妊娠・中絶の先には、何が待っているのでしょうか……。

結婚の意味を考えて胸が苦しくなる、一般人を描いたサスペンス。不倫を描いた日常かと思いきや、ある事件が起こりストーリーは一転します。日常から展開するサスペンス漫画が読みたい方におすすめです。

御手洗家、炎上する

講談社 著者:藤沢もやし 全8巻完結

御手洗家、炎上する

母親が起こしたとされる事故の真相を暴き、復讐を求めるサスペンス漫画です。著者は『ファムファタルと朝食を』で、「第1回ハツキス新人漫画賞大賞」を受賞しました。

代々、病院を経営する御手洗家が火事で全焼。火の不始末が原因とされ、妻は燃える家の前で土下座して謝罪します。13年後、主人公・村田杏子は厳しい基準を乗り越え、御手洗家に家事代行として勤務。しかし、杏子はある目的のため、御手洗家に潜入していたのです。

事故の真相を突き止め復讐するホームサスペンス作品です。ひとくせありそうなキャラクターと、複雑に絡み合う人間関係もポイント。昼ドラのようなサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。

金田一少年の事件簿30th

講談社 原作:天樹征丸 漫画:さとうふみや 全4巻完結

金田一少年の事件簿30th

少年マガジンで連載していたサスペンス漫画『金田一少年の事件簿』の、連載30周年を記念した新シリーズです。旧シリーズは1995年に「第19回講談社漫画賞」を受賞しました。

主人公・金田一一は普段はさえない高校生です。しかし、名探偵・金田一耕助の孫である一は、ひとたび事件が起きると祖父譲りの推理力を発揮。幼なじみ・七瀬美雪や警視庁捜査一課・剣持警部とともに緻密かつ大胆なトリックを解き明かして、犯人の悲しい動機に迫ります。

新シリーズ1回目のエピソードは『八咫烏村殺人事件』。6年前に迷宮入りとなった事件を解決するため、ダム湖の底に沈む運命にある八咫烏村で、おなじみのメンバーが活躍します。復活の人気サスペンス漫画に再び触れてみたい方におすすめです。

憂国のモリアーティ

集英社 原案:コナン・ドイル 構成:竹内良輔 漫画:三好輝 全19巻完結

憂国のモリアーティ

シャーロック・ホームズの敵であるモリアーティ教授が主人公のサスペンス漫画です。2018年の「第13回全国書店員が選んだおすすめコミック」一般部門で第2位を獲得。2020年にテレビアニメ化、さらに小説・ミュージカル・舞台にもなっています。

19世紀末のロンドンで、根深い階級社会に嫌気がさしていたモリアーティ伯爵家の長男・アルバート。主人公は孤児院からある兄弟を引き取ったことをきっかけに、世界を変えるための計画を実行に移します。隠されたエピソードの開幕です。

本作品では、モリアーティ教授はダークヒーローと位置付けられています。悪人に裁きを下す痛快さと、19世紀イギリスの世界観を楽しめる作品。シャーロック・ホームズが好きな方におすすめのサスペンス漫画です。

ホームルーム

講談社 著者:千代 全8巻完結

ホームルーム

狂気が狂気を生む、禁断のサイコラブ漫画です。2018年から2020年まで、「コミックDAYS」にて連載されていた本作品。2020年には、山田裕貴主演でドラマ化されました。

クラスで犯人不明のいじめを受ける女子高生・幸子ですが、彼女はそんな日々に密かに幸せを見出していました。理由は、ヒーローである担任教師・愛田がいつも助けてくれるから。しかし、みんなの人気者である愛田にはある秘密があり……。

登場人物全員が異常者だと話題になった作品です。愛をテーマにしたサスペンス漫画を探している方におすすめ。どんどん読み進めたくなる作品が好きな方はぜひチェックしてみてください。

神さまの言うとおり

講談社 原作:金城宗幸 作画:藤村緋二 全5巻完結

神さまの言うとおり

高校生たちが命を懸けたゲームに突如巻き込まれる、デスゲーム作品の傑作です。2012年に「別冊少年マガジン」で連載が完結し、2013年から2017年まで「週刊少年マガジン」にて続編が連載されていた作品。2014年に、実写映画も公開されました。

16歳の高校生である高畑瞬は、平凡な日常を退屈に感じ始めていました。そんな彼の平凡は、突如現れただるまによって一気に崩れ去るのです。

理不尽なゲームに巻き込まれていくハラハラ感が魅力で、展開がスピーディなのもポイント。ゲームのシステムも作り込まれているため、ゲームの秘密を探りながら楽しめるサスペンス漫画に興味がある方におすすめです。

自殺島

白泉社 著者:森恒二 全17巻完結

自殺島

絶海の孤島を舞台に、人生を諦めた人々の奮闘を描写するサバイバルサスペンス漫画です。2008年から2016年まで「ヤングアニマル」にて連載され、その後本作品の前日譚である『無法島』も発表されました。

増加する自殺者たちの影響で、財政が圧迫される日本。自殺の常習者であったセイは、人生を終わらせる契約書にサインをします。これで眠りながら自殺できると考えた彼が目を覚ました場所は、自殺者が送り込まれる法がない島「自殺島」でした。

生きるも死ぬも自由である自殺島で飛び降り自殺を目の当たりにしたセイは、自分には真似できないと感じます。死ぬ勇気がなければ、生きるしかない。そのなかで、”生きる”とは何かを再確認するサスペンス漫画。少しずつ覚醒していく主人公が好きな方に、おすすめの作品です。

ヒメアノ~ル

講談社 著者:古谷実 全6巻完結

ヒメアノ~ル

さえない2人の日常をギャグ満載で描きながら、狂気に満ちた殺人を追うギャップが魅力のサスペンス漫画です。2016年に実写化され話題に。2008年から2010年まで、「週刊ヤングマガジン」にて連載されていました。

ビルの清掃員として働く岡田は、何も起こらない日々に不安と不満を抱えています。そんな彼は、同僚・安藤さんの恋愛相談をきっかけにカフェの店員・ユカに声をかけることになりますが……。

恋愛をメインにしたドタバタギャグが繰り広げられるなかで、密かに進められていく殺人計画。コミカルな雰囲気と陰鬱な雰囲気が混在するストーリーに興味がある方に、おすすめです。

サスペンス漫画のおすすめ|連載中

トモダチゲーム

講談社 原作:山口ミコト 漫画:佐藤友生 既刊25巻

トモダチゲーム

借金返済のため友人たちとゲームに挑む学園サスペンス漫画です。2017年にテレビドラマ化と実写映画化、2022年にはテレビアニメ化と2度目のテレビドラマ化もされました。

借金返済のため、友人4人とともに謎のゲームに挑む主人公・友一。友情さえあれば、簡単にクリアできるゲームのはずでした。しかし、友人の誰かが裏切ったことにより疑心暗鬼に陥って、ゲームは息を呑むほどの心理戦となり……。

さまざまな友情崩壊ゲームと頭脳戦がテンポよく展開する作品。友人と思っていた5人の友情が揺らいでいく過程や、裏切り者の正体も本作品のポイント。心理戦が好きな方におすすめのサスペンス漫画です。

光が死んだ夏

KADOKAWA 著者:モクモクれん 既刊5巻

光が死んだ夏

大切な人とは違う、似て非なるナニカとの不気味な日々を描いたホラーサスペンス漫画です。2021年から、「ヤングエースUP」にて連載中。「このマンガがすごい!2023」のオトコ編では、第1位を獲得しました。

田舎の集落で暮らす幼なじみのよしきと光は、いつも一緒に過ごしていました。しかし、よしきは光が光ではない、別のナニカにすり替わっていると気づいてしまいます。よしきは光ではないナニカでも、一緒にいたいと考え……。

謎の存在と共存する怖さを楽しめる作品で、独特な擬音が不気味さを強調しているのがポイント。背筋がゾッとするような作品が好きな方に、おすすめです。

虚構推理

講談社 原作:城平京 作画:片瀬茶柴 既刊21巻

虚構推理

虚構の理論で怪異に立ち向かう、ミステリーサスペンス漫画です。2011年から刊行されている、第12回本格ミステリ大賞を受賞した小説が原作。2015年に「月刊少年マガジンR」にて連載を開始し、2020年にはアニメ化もされました。

「怪異」たちの知恵の神になった少女・岩永琴子。彼女が一目惚れした青年・桜川九郎は、怪異にさえ恐れられる存在でした。2人はそれぞれの特性を活かして、問題を解決するようになります。

ミステリーとしてのストーリーはもちろん、怪異を相手にしたアクションなど緊迫感のある展開も楽しめるのが特徴です。かわいらしい男女の恋愛模様が好きな方に、おすすめの作品です。

誰が奥寺翔を殺したのか?

講談社 原作:河田雄志 作画:行徒 既刊2巻

誰が奥寺翔を殺したのか?

転校生の登場からすべてが動きだす、大きな謎を追うサスペンス漫画です。2023年から、「少年マガジンエッジ」にて連載中の本作品。物語は、何者かが奥寺翔を殺す場面から始まります。

不良が肩で風を切って歩く田舎の学校に、転校生がやって来ます。優等生である彼の名前は、奥寺翔。不良と対立していく奥寺は、狂気的な行動をとり始めて……。

判明している結末に向かって、謎が明かされながら進む漫画に興味がある方に、おすすめです。