1968年7月11日に創刊され、少年誌のなかでも絶大な人気を誇る「ジャンプ漫画」。『DRAGON BALL』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ONE PIECE』など、世界にも名をとどろかせている名作を世に送り出しています。
そこで今回は、ジャンプのおすすめ漫画を完結済みの名作、連載中に分けてご紹介。王道作品から斬新な話題作までをピックアップしたので、ぜひ読む漫画選びの参考にしてみてください。
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歴代週刊少年ジャンプのおすすめ漫画|完結済み
DRAGON BALL
集英社 著者:鳥山明 全42巻完結
1984~1995年まで連載され、ジャンプのみならず日本の漫画史にも残る、鳥山明が描く伝説のバトル漫画です。累計発行部数は2億6000万部を突破。アニメ・映画・ゲームなどメディアミックス作品も数多く、2024年にも新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA』が放送されるなど、人気の衰えない作品です。
物語は、都から数千里も彼方のある山奥で始まります。そこで1人で暮らす少年・孫悟空の前に、突然ブルマという名の女の子が現れました。彼女は、7個集めると願いが叶うという「龍球(ドラゴンボール)」を求めてやってきたのです。
悟空のじいちゃんが遺した球がドラゴンボールであったことをきっかけに、悟空はブルマの球探しを手伝うことになり、ハラハラドキドキの旅が始まります。
友情・努力・勝利など、ジャンプ漫画の王道とされる要素が詰め込まれているのがポイント。古さを感じさせない、鳥山明の高い画力や個性的なキャラクター、手に汗握るバトルシーンなど魅力を挙げたらキリがありません。年齢性別を問わず人気の名作を読んでおきたい方におすすめです。
NARUTO-ナルト-
集英社 著者:岸本斉史 全72巻完結
落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが里で1番の忍者「火影」になるため試練を乗り越えていく、海外からの人気も高いジャンプ漫画。1999~2004年まで連載され、700話で完結しました。アニメや映画をはじめとして、メディアミックス作品も根強い人気を誇り、累計発行部数は2億5000万部超え。現在はナルトの息子の物語『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』が連載されています。
木ノ葉隠れの里の忍者学校に通う問題児のナルトは、今日もいたずら三昧。そんな彼の夢は歴代の勇者「火影」の名を受け継ぎ、先代を超える忍者になることでした。
しかし、またしても卒業試験に落第してしまったナルト。その後、里の英雄である初代火影が残した「封印の書」が盗まれるという事件が発生。犯人はナルトでしたが、理由があるようで……。
ナルトの成長模様や葛藤が描かれています。さまざまな忍術や、忍術によって召喚された尾獣も入り乱れる、大迫力でスピード感あふれるバトルが見どころ。伏線やどんでん返しなども楽しめ、驚くような展開で飽きずに読み進められます。忍者漫画の金字塔ともいわれる、おすすめの名作です。
こちら葛飾区亀有公園前派出所
集英社 著者:秋本治 全201巻完結
ジャンプのみならず、日本を代表する人情ギャグ漫画です。1976~2016年まで一度も休載されることなく連載され、2016年に「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録にも認定。2001年に第30回日本漫画家協会賞の大賞、2004年に第50回小学館漫画賞の審査員特別賞などの作品賞を受賞し、亀有駅には両津の銅像が建てられるなど、さまざまな功績を残しています。アニメ・実写ドラマ・実写映画などのメディアミックス作品も多数展開されました。
東京都葛飾区にある亀有公園前の派出所勤務の巡査長・両さんこと両津勘吉が主人公。仕事中にもかかわらず競馬中継に夢中になったり、野良猫に対して拳銃を乱射したりとはちゃめちゃな人物です。
そんな派出所にやってきた後輩・中川圭一巡査とともに、市民をも巻き込み、両さんの大暴れが始まります。
堅苦しいイメージのある警察官とは真逆で、わがままかつやんちゃな両さんのキャラクター、脇を固める個性的な登場人物は多くの国民に愛されてきました。また、物語に時代のトレンドを取り入れており、時代考察も楽しめるのがポイント。基本的に一話読み切りのため、サクッとギャグ漫画を読みたい方にもおすすめです。
SLAM DUNK
集英社 著者:井上雄彦 全31巻完結
1990~1996年まで連載された、バスケ漫画の金字塔ともいわれるジャンプの名作です。世界中で愛されており、累計発行部数は1億8500万部超え。本作に影響されてバスケットボールを始める読者が続出し、アニメやゲームなどメディアミックス作品も多数展開。2022年に公開された新作アニメーション映画も大きな話題を呼ぶなど、衰えない人気があります。
主人公の桜木花道は、赤いリーゼントで軍団を率いる不良。すぐに女子を好きになってしまう性格で、中学時代には50人にフラれてしまいます。直近では、バスケ部のメンバーが好きとフラれたこともあり、彼は「バスケアレルギー」になっていました。
そして、花道は湘北高校に進学し、ふと声をかけてきた赤木晴子に性懲りもなく一目惚れをします。晴子は彼に”バスケットはお好きですか?”と尋ねますが……。
花道をはじめとして、主役級の魅力的なキャラクターが多数登場する点や、花道が数々のライバルと出会い、激闘を経て成長していく点が見どころ。勝利だけでなく、敗北や挫折、そこから立ち上がる様子もリアルに描かれています。泣けるリアルなスポーツ漫画の名作に触れたい方におすすめです。
・新装再編版 全20巻完結
呪術廻戦
集英社 著者:芥見下々 全30巻完結
2018年から連載を開始し、2024年に大人気のうちに完結した、ジャンプの看板作品としても名高いダークファンタジーです。アニメや劇場版『劇場版 呪術廻戦 0』も大ヒットを記録し、累計発行部数は1億部を突破。2025年にはアニメ「死滅回游編」の制作や、劇場アニメの公開も控えており、完結後も注目を浴びています。
人間の負の感情から生まれる「呪い」と、呪いを呪術で祓う「呪術師」の闘いを描くストーリーです。主人公は、並外れた運動能力を持つ、普通の高校1年生・虎杖悠仁。育ての親であり、病床に伏せっていた祖父が亡くなった日に、呪術高専の伏黒恵と名乗る人物に出会います。
彼は虎杖が拾った危険度が高いという「呪物」を回収しに来たといいますが、彼が持っていた呪物はちょうど虎杖の先輩たちの手によって封印が解かれていました。その呪物により引き寄せられた、呪いの化け物に襲われる先輩たち。そこへ、虎杖と伏黒が駆けつけて……。
努力・成長・友情などジャンプ漫画の王道とされる要素を取り入れながらも、独特で複雑な世界観や個性豊かなキャラクターにより、人気を博しました。激しいバトル、キャラクターたちが抱える葛藤、多くの謎なども描かれ、読みごたえがあります。よい意味で裏切られる傑作を読みたい方におすすめです。
ハイキュー!!
集英社 著者:古舘春一 全45巻完結
バレーボールに青春をかける高校生たちの物語で、累計発行部数が6000万部を超えるジャンプの看板作品のひとつです。2016年には第61回小学館漫画賞の少年向け部門など各漫画賞を受賞。テレビアニメは4期まで制作されており、2020年に完結した後も、劇場アニメが2024年に公開され、国内興行収入が115億円の大ヒットを記録するなど人気の衰えない作品です。
小学生のときにテレビで目にした高校バレーの試合で活躍する「小さな巨人」に憧れ、中学でバレー「同好会」に入った日向翔陽。部員は彼しかおらず、まともな練習場所も与えられないまま、中学最初で最後の公式戦に挑み「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄に惨敗してしまいます。
リベンジを誓った彼は、小さな巨人が所属していた烏野高校バレー部の門を叩きました。すると、そこにはあの影山の姿があり、いきなり反発しあう日向と影山でしたが……。
著者が何度も取材やキャラ設定を重ね、リアルかつ熱く描いた高校バレー部の模様と、感動する名ゼリフが多数出てくる点が魅力。個性的なライバルたちも多数登場しますが、「悪役」とされるようなキャラが登場せず、真正面からの熱い試合の数々を楽しめます。ひとつの物事に打ち込める素晴らしさを感じられる、おすすめのジャンプ漫画です。
キャプテン翼
集英社 原作:高橋陽一 全21巻完結
1981年に連載が始まり、日本でサッカーブームを巻き起こしただけでなく、多くのサッカー選手に影響を与えた名作ジャンプ漫画です。2025年現在もWeb限定で『キャプテン翼ライジングサンFINALS』がネームの形で掲載されています。アニメ・ゲーム・演劇などメディアミックス作品も数多く、全世界でシリーズ累計9000万部を突破している国民的な作品です。
主人公で、”ボールはともだち”が信条の大空翼をはじめとして、サッカーに打ち込む人々の成長を描いた本作品。物語は、小学6年生の翼が南葛小に転校してくるところから始まります。
少年サッカー場に顔を出した彼は、修哲小の天才ゴールキーパー・若林源三と出会いました。翼は彼に勝負を挑み、決着は両校の対抗戦でつけることになり……。
翼がサッカーに抱く並々ならぬ愛や、本気で世界一を目指し、チームメイトとともに努力する姿は応援したくなるような魅力があります。また、インパクトがある、超人的な必殺技の数々に魅了される読者が多数。スポーツを楽しむことの大切さを教えてくれる、おすすめの作品です。
幽★遊★白書
集英社 著者:冨樫義博 全19巻完結
『HUNTER×HUNTER』で知られる冨樫義博が1990~1994年に連載していた、異能バトルもののジャンプ漫画。1993年には小学館漫画賞を受賞しています。アニメ化や舞台化されているほか、2023年にNetflixで実写ドラマ化もされ、大きな話題を呼びました。
粗野・乱暴・無鉄砲で、教師も手を焼く不良だった武闘派の中学生・浦飯幽助。物語は、彼が車にひかれそうになっていた子供を助けたことで、事故死してしまうことから始まります。
幽霊になった幽助のもとへ三途の川の水先案内人・ぼたんが現れ、彼の死は霊界にとっても予想外だと告げました。そして、幽助が生き返るための試練として、人の心を映す霊界獣の卵をかえすことを命じますが……。
多彩なバトル展開や魅力的なキャラクターにより、読者を飽きさせないような魅力があります。特に、蔵馬や飛影などのかっこいいキャラクターは多くの読者の心を掴みました。19巻と短めながら、濃密でダークな世界観が楽しめる、おすすめの傑作です。
・集英社文庫 コミック版 全12巻完結
北斗の拳 究極版
コアミックス 原作:武論尊 漫画:原哲夫 全18巻完結

1983~1988年まで連載され、社会現象を巻き起こし、ジャンプの黄金時代を築き上げたともされる名作バトル漫画。脇役たちが主役の外伝も執筆され、アニメや劇場版なども高い人気を博しました。累計発行部数は1億部を突破しています。
物語の舞台は199X年、核戦争によって文明社会が消え去り、暴力が支配する弱肉強食の世界。一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者となったケンシロウは、愛する女性・ユリアと旅に出ます。
しかし、彼女を愛する「南斗孤鷲拳」の使い手・シンに敗北したことで、ケンシロウは胸に7つの傷をつけられたうえ、ユリアを奪われてしまいました。彼女を取り戻すために冷酷な復讐の鬼となったケンシロウは、因縁のシンを倒し、ユリアを取り戻すべく旅を続けるのです……。
王道の勧善懲悪ストーリーで、雑魚キャラを含めキャラクターが濃く、全戦闘シーンが面白い作品。また、”お前はもう死んでいる。”などの現在でも有名で認知度が高い決めゼリフが多数あります。迫力ある圧倒的な画力にも注目の、おすすめジャンプ漫画です。
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
集英社 著者:和月伸宏 全28巻完結
不殺を誓う流浪人・緋村剣心の活躍を描く、1994~1999年まで連載されたジャンプ漫画。2017年からは「ジャンプスクエア」にて、続編の『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が連載中です。アニメや佐藤健主演の実写映画シリーズなど、メディアミックス作品の人気も高く、累計発行部数は7200万部を突破しています。
幕末の動乱期に”人斬り抜刀斎”と呼ばれる、最強の志士がいました。しかし、彼は明治が到来するとともに人々の前から姿を消します。そして、時は流れ、明治11年の東京下町。頬に十字傷をつけ、逆刃刀と腰に旅をする剣客の剣心は、「神谷活心流」の師範代・神谷薫と出会います。
そして、活心流の名をかたる「人斬り抜刀斎」の事件を解決したことから、薫のもとに居候するようになりました。本作品では、剣心がさまざまな仲間たちと出会い、過去の因縁で戦うことになるライバルたちとの対峙も描かれます。
美しい戦闘シーンや必殺技、綿密に練られた設定、史実を入れつつもオリジナリティのある魅力的なキャラクターなどが面白い要因。また、普段は天然でおだやかなものの、戦闘となると圧倒的な強さを誇る剣心のかっこよさに、心を掴まれる読者も大勢います。時代劇ものの少年漫画としては、異例のヒットを遂げたおすすめの名作です。
・集英社文庫 コミック版 全14巻完結
ジョジョの奇妙な冒険
集英社 著者:荒木飛呂彦 全63巻完結
第1部の主人公、ジョナサン・ジョースターと、敵のディオ・ブランドーの因縁から始まる、「人間讃歌」がテーマのジャンプ漫画です。1987年から連載がスタート。2人の因縁は彼らの子孫まで巻き込み、主人公を変えながら100年以上続いています。
ご長寿シリーズものとして有名で、シリーズを合わせると既刊は100巻を超え、累計1億部を突破。2021年に第8部が完結しましたが、2023年2月から第9部の『The JOJOLands』の連載が「ウルトラジャンプ」で開始されました。アニメ・実写映画などメディアミックス作品も多数展開されています。
イギリス貴族・ジョースター家の一人息子として生まれたジョナサン。紳士となることを目指し、何不自由ない暮らしを送っていました。しかし、その生活は「侵略者」ディオ・ブランドーが現れ、一変するのです。ことあるごとにジョジョを陥れる、ディオの傍らには不気味な仮面がたたずみます。
作品を知らない方にも有名なセリフの数々や、独特なポーズ、擬音、華麗な作画力など魅力が多く、国内外で評価の高い名作。恐怖に打ち勝つ精神や、困難に立ち向かう勇気などが描かれており、力強さを感じられるおすすめの漫画です。
・集英社 文庫版 全50巻完結
鬼滅の刃
集英社 著者:吾峠呼世晴 全23巻完結
人と鬼との切ない戦いを描く、新たなジャンプ漫画の金字塔ともされる人気作品。2016~2020年まで連載され、人気絶頂のなかで幕を閉じました。アニメも好評を博し、2020年公開の映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は日本の歴代興行収入を塗り替える快挙を達成。単行本は全23巻にもかかわらず、1億5000万部超えの大ヒットを記録しました。
大正時代、炭を売りながら家族を養う心優しい少年・竈門炭治郎は、貧しいながらも平和な日常を送っています。ある日、帰りが遅くなったために、知り合いの爺さんのもとに泊まり、翌日家に戻った炭治郎。そして、母や弟、妹が鬼に惨殺されているのを発見しました。
彼は、唯一息があった妹・禰豆子をおぶり町に向かっているところ、鬼に変貌した彼女に襲われます。すさまじい力で嚙みついてくる禰豆子に抵抗しながらも、励ましの言葉をかけ続けていたところ、刀を持った剣士が現れて……。
キャラクターそれぞれに、鬼と戦うにいたるまでのバックグラウンドがあり、覚悟をもって戦う姿に胸を打たれる作品。また、敵である鬼にも悲しい過去があり、ただの勧善懲悪ものだけではない感動も味わえます。王道のバトル要素もありながら、少年漫画としては珍しく、「生死」についても正面から描かれたおすすめの傑作です。
僕のヒーローアカデミア
集英社 著者:堀越耕平 全42巻完結
“ヒロアカ”の略称で愛され、「友情・努力・勝利」が揃った、ジャンプの新世代王道バトル漫画です。2014~2024年まで連載され完結。2019年にはアメリカの権威あるハーベイ賞のBestManga部門を受賞し、国内外で高い評価を受けました。累計発行部数は累計1億部超え。アニメや映画作品などメディアミックス作品も人気が高く、2025年秋にはアニメのファイナルシーズンが放送予定です。
物語の舞台は人口の約8割が、異なる超常能力「個性」を持つ世界。主人公の緑谷出久(デク)は個性を持たない「無個性」の人間です。それでも、個性を活かして社会を守る「ヒーロー」に憧れて、多くのヒーローを輩出する名門・雄英高校ヒーロー科入学を目指していました。
そんなある日、デクは強盗して逃亡中だった敵「ヴィラン」に襲われてしまいます。そんな彼の前に現れたのは、人気・実力ともにNo.1のヒーロー・オールマイトで……。
アメコミ風で、多彩な個性を使った臨場感あふれる戦闘シーンに引き込まれる作品。また、未熟なデクら登場人物が、壁や葛藤にあたりながらも、ヒーローとして成長していく姿は見ごたえがあります。ジャンプの王道を行く看板作品を読みたい方におすすめです。
銀魂
集英社 著者:空知英秋 全77巻完結
ギャグやアクションにヒューマンドラマなど、話によってさまざまな要素がある「痛快エンターテインメント」作品。2004~2018年まで連載され、アニメ作品も絶大な人気を博しました。アニメおよび実写で映画化もされており、累計7300万部を突破。また、スピンオフ小説をもとにした『3年Z組銀八先生』も2025年にアニメ化されるなど、完結後もたびたび話題に上がる人気作品です。
江戸では突如襲来した異人「天人」の台頭と廃刀令により、侍は剣も地位も失い、誇りも失ってしまっています。しかし、1人侍の魂を堅持する男・坂田銀時がいました。
彼は基本的に甘党でだらしがなく、無鉄砲な性格。彼は万事屋を営んでおり、志村新八や神楽、犬の定春といったかけがえのない仲間を迎え入れ、ドタバタな毎日を送ります。
基本的に銀時や個性的なキャラクターたちによるギャグが1話完結で描かれますが、時折激しいバトルや感動をともなう長編が描かれることもあります。いつもはだらしない銀時が、いざとなるとキメる姿がかっこいいのもポイント。シリアスもギャグも楽しめる、おすすめのジャンプ漫画です。
BLEACH
集英社 著者:久保帯人 全74巻完結
2001~2016年に連載され、2000年代のジャンプの看板作品として人気を博したバトルアクション漫画。アニメ・映画をはじめとしたメディアミックス作品を含めて大ヒットし、累計発行部数は1億3000万部を突破しています。2022年からはアニメシリーズ最終章「千年血戦篇」が4クールにわたって放送されているなど、完結後も根強い人気を誇る名作です。
15歳の黒崎一護は、ユウレイが見える特異体質を持ちながらも、安穏な日々を送っていました。そんなある日、突然「尸魂界(ソウル・ソサエティ)」からやってきて、自らを死神と名乗り、悪霊退治をするためやってきたという少女・朽木ルキアと遭遇します。
最初は悪霊の存在を信じていなかった一護。しかし、実際に「虚(ホロウ)」と呼ばれる悪霊に襲われてしまい、次々と倒れる家族の姿を目の当たりにして……。
斬新な作画や非日常感あふれる世界観、洗練された作画、出てくる技のかっこよさなどにより”おしゃれ漫画”とも評される名作。王道のバトル漫画に触れたい方におすすめです。
家庭教師ヒットマンREBORN!
集英社 著者:天野明 全42巻完結
2004~2012年まで連載され、アニメ化や舞台化もされたアクション・コメディー。完結後もたびたびポップアップショップが開催されるなど、根強いファンがいるジャンプ漫画です。著者の天野明は、現在「ジャンプ+」で『鴨乃橋ロンの禁断推理』を連載し、人気を博しています。
何をやってもダメダメな中学生・沢田綱吉(通称・ツナ)は、毎日同級生からいじめられていましたが、片思い相手の笹川京子を眺めながら過ごしていました。
そんなある日、母親が頼んだ家庭教師が家にやってきます。家庭教師・リボーンの見た目は赤ん坊で、最初ツナは彼を馬鹿にしていました。しかし、リボーンの本業は凄腕の殺し屋、そして、本当の目的はツナをマフィアの10代目にすることで……。
序盤はギャグ要素が強い作品ですが、徐々に激しいバトル漫画へと変わっていくのがポイントです。ツナが仲間と友情を育み、戦いのなかで強くなって成長していく姿も見どころ。繊細かつ美麗な作画で高評価を受けている、おすすめのジャンプ漫画です。
・集英社文庫 コミック版 全21巻完結
マッシュル-MASHLE-
集英社 著者:甲本一 全18巻完結

魔法界で魔法を使えない主人公が、鍛え上げた肉体だけですべてを解決していくジャンプ漫画。2020~2023年まで連載され、アニメも2期まで放送されたほか、舞台化もされました。アニメ主題歌のCreepy Nutsによる『Bling-Bang-Bang-Born』が社会現象級のヒットを記録したことにより、海外からの人気も有しています。
誰もが魔法を使い、その優劣ですべてが決まる魔法界。人里離れた森の奥で、魔法が使えない少年マッシュ・バーンデッドは日々筋トレをしながら育ての父・レグロと暮らしています。父は魔法が使えないマッシュを守るため、その存在を隠していました。
しかし、ある日マッシュが、好物のシュークリームを買いに行くためにレグロの目を盗んで街へ出かけた際、魔法が使えないことがバレてしまいます。そして、家に乗り込んできた魔法警察官のブラッド・コールマンを、拳のみでねじ伏せたところ、彼からある提案をされて……。
ときにシリアスですが、シュールなギャグやコミカルなシーンも豊富に盛り込まれているのがポイントです。孤独だったマッシュが仲間たちと友情を育み、ともに成長していく姿も見どころ。人気作品のなかでも比較的短いため一気読みしやすく、痛快感を味わえるおすすめのジャンプ漫画です。
斉木楠雄のΨ難
集英社 著者:麻生周一 全26巻完結
超能力者の高校生と個性的な仲間たちが繰り広げるドタバタな日常を、コメディータッチで描いたジャンプ漫画です。2011年にジャンプに読み切りで掲載された作品が連載化。2012~2018年まで連載され、完結しています。アニメ化されたほか、山﨑賢人主演の実写映画も人気を博しました。
常人にはないさまざまな力を持つ超能力者で、高校生の斉木楠雄。世界をも壊す強大な力を持つ彼は、自分の力を「災難を呼ぶ不幸の元凶」だと思っています。
楠雄は平穏な暮らしを望んでおり、人前では力を封印し、人と関わらないことを心がけていました。しかし、なぜかワケありのクラスメイトが彼のことを気に入り、絡んできてトラブルを起こします。そして、楠雄は超能力を持っていることをバレないようにしながら、日々トラブルを解決していくのです……。
クセの強い個性的なキャラクターたちと、ツッコミ役である楠雄の掛け合いが面白い作品。気軽に楽しめる学園ギャグ漫画を求める方におすすめです。
暗殺教室
集英社 著者:松井優征 全21巻完結
『魔人探偵脳噛ネウロ』で人気を博した松井優征による、学園コメディーのジャンプ漫画です。2012~2016年まで連載され、アニメや山田涼介主演の実写映画など、さまざまなメディアミックス作品が展開。2025年にはアニメ放送10周年を迎え、再放送が決定しているなど話題を呼んでいます。
物語の舞台は、「暗殺教室」の椚ヶ丘中学校3年E組。事の成り行きは、3年生の初めに、月が爆発して7割方が蒸発したことから始まります。そして、月を爆破した犯人として3年E組にやってきたのが「殺せんせー」でした。
政府ですら手も足も出ない最強の殺せんせーは、自椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならしてもよいと言います。そして、防衛省の烏間はクラスの全員に、来年3月に地球を爆破する予定だという殺せんせーの暗殺を、成功報酬100億円で依頼。こうして、生徒が担任を標的とする、奇妙な1年間が始まるのです……。
ターゲットである殺せんせーが独自の教育論で生徒を導いていき、暗殺を通じて成長していくという変わった設定が魅力。ユーモアとシリアスがバランスよく織り交ぜられており、教育漫画としても楽しめるおすすめの作品です。
DRAGON QUEST-ダイの大冒険- 集英社文庫 コミック版
集英社 原作:三条陸 漫画:稲田浩司 全22巻完結
世界的な大ヒットゲーム『ドラゴンクエスト』をベースにして、オリジナルストーリーで描かれたジャンプ漫画。同ゲームの生みの親である堀井雄二が監修を務め、1989~1996年まで連載されました。2020年には2度目のアニメ化もされ、5000万部を超える大ヒット作品。現在は正統派前日譚として、芝田優作が作画を務める『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』が、「Vジャンプ」と「ジャンプ+」で連載されています。
モンスターが平和に暮らすデルムリン島で、唯一の人間・ダイが主人公。魔法が苦手であるものの、勇者に憧れている、わんぱくな子供です。
ある日、偽の勇者一行が島に襲来し、仲間でゴールデンメタルスライムのゴメちゃんがさらわれてしまいました。そして、ゴメちゃんを助けるために、島を飛び立ちます。
ダイの成長や強敵とのバトル、仲間との絆などが描かれ、ジャンプ漫画の王道をいく作品です。キャラクターたちから飛び出る、魂のこもった熱いセリフも必見。ゲームを未プレイの方にもおすすめです。
Dr.STONE
集英社 著者:稲垣理一郎 漫画:Boichi 全26巻完結
『アイシールド21』で有名な稲垣理一郎が原作を務める、高校生たちのサバイバル冒険譚を描いたSFジャンプ漫画です。2017~2022年まで連載され、2019年には第64回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。舞台化されているほか、2025年にはアニメファイナルシーズンが分割3クールで放送されるなど、完結後も人気が高い作品です。
高校生の大木大樹は、片思いしている小川杠に告白しようとしていたところ、一瞬にして世界中の全人類が石化するという、謎の現象に巻き込まれてしまいます。
約3700年後に石化を破り、目覚めた大樹。しかし、そこで目にしたのは、人間がいなくなったことで原始に戻っている世界でした。彼は先に石化から復活していた幼なじみであり、科学知識が豊富な石神千空と、科学の力で文明を再興させることを誓います。
随所で披露される科学の知識や実験の様子は、本格的で面白く分かりやすいため、科学に興味を持つ読者が多数。また、物語がテンポよく描かれている点や、次々と回収されていく伏線により、飽きずに読み進められる魅力があります。友情・努力・勝利も描かれ、王道ジャンプ漫画の要素も楽しめる、おすすめの作品です。
DEATH NOTE
集英社 原作:大場つぐみ 作画:小畑健 全12巻完結
2003~2006年まで連載されたジャンプの名作で、名前を書くと死ぬノートをめぐる頭脳戦を描いたサスペンス漫画。藤原竜也と松山ケンイチ主演の実写映画も人気を博したほか、アニメやミュージカルなど幅広くメディアミックス作品が展開されました。2024~2025年には原画展が開催されるなど、根強い人気を誇る作品です。
死神のリュークが人間界に落とした1冊の「デスノート」。これに名前を書かれた人間は死に至るというモノで、ノートを手にしたのは、高校生の夜神月(ライト)でした。実際にノートを使った彼は、その力が本物であることを確信。そして、腐った世の中を変え、新世界の神になるため、凶悪犯の粛清を始めます。
やがて、月は”キラ”と呼ばれる存在になっていきました。一方で、犯罪者が次々と謎の死を遂げていく事件を解決するため、名探偵・Lが動き出し、月とLの壮絶な戦いが始まるのです……。
ジャンプ漫画としては異端な、細かいルールの上に成り立つ、命をかけたスリリングな頭脳戦に引き込まれる作品。命に対する価値観や正義についても考えさせられます。サスペンスやトリックなどが好きな方におすすめです。
・集英社文庫 コミック版 全7巻完結
遊戯王 集英社文庫 コミック版
集英社 著者:高橋和希 全22巻完結
カードゲームが国内外で非常に有名な不朽のジャンプ漫画です。1996~2004年まで連載され、累計4000万部を突破。本作品に登場するカードゲームをベースとした「遊戯王OCG」は、「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」としてギネス記録を達成しました。連載終了後も、さまざまな派生漫画が発表されたり、派生作品のアニメも続いていたりと人気が衰えない作品です。
いじめられっ子で気弱な武藤遊戯は、ゲーム好きな高校生。祖父からもらった、エジプトの遺跡から見つかったといわれる「千年パズル」を解いたとき、心の中にもう1人の人格「闇遊戯」を宿します。
彼は、遊戯やクラスメイトの城之内克也と本田ヒロトをひどい目に遭わせ、金を巻き上げようとしている風紀委員・牛尾に「闇のゲーム」をけしかけました。闇遊戯は好戦的な性格かつゲームの天才で、敗者には罰ゲームを与える存在。そして、闇のゲームに敗北した牛尾を「罰ゲーム」で懲らしめます。
遊戯が悪人に対して闇のゲームをけしかけ、自分では暴力をふるわずに罰ゲームで成敗するため、”主人公が絶対人を殴らない格闘モノ”とされる作品です。遊戯が城之内や本田をはじめとする仲間たちと出会い、友情を育みながら成長していく姿も見どころ。人気カードゲームの原作を読んでおきたい方におすすめです。
ヒカルの碁
集英社 原作:ほったゆみ 漫画:小畑健 全23巻完結
女流棋士の吉原由香里六段を監修に迎え、囲碁をテーマに描かれた、ジャンプの大ヒット漫画です。1999~2003年に連載され、2000年には第45回小学館漫画賞、2003年には第7回手塚治虫文化新生賞を受賞。アニメやゲーム、舞台、中国での実写ドラマなどさまざまなメディアミックス作品が展開され、子供の間で囲碁ブームを巻き起こしました。
主人公は小学6年生の進藤ヒカル。ある日、祖父の蔵の中で見つけた、碁盤に宿っていた幽霊・藤原佐為に憑りつかれてしまいます。彼は平安の都で、大君に囲碁を教えていた天才。しかし、囲碁でズルをした濡れ衣を着せられて負けてしまい、都を追い出されたことで自殺し、成仏できずにいたのです。
そして、彼はヒカルに「神の一手」を極めるため、碁を打たせてほしいと頼みます。仕方なく、囲碁を打つために近所の囲碁教室に向かったヒカルは、同学年で囲碁の天才・塔矢アキラと出会い、彼に対戦を挑んで……。
本来碁は淡々とした競技ですが、心理描写や戦略を細かく描いたことで、迫力のある対戦をワクワク感とともに楽しめます。ヒカルが碁を通じて成長していく過程や、キャラクター同士のヒューマンドラマも必見。ルールが分からない方でも、老若男女問わず親しみやすい、おすすめのジャンプ漫画です。
約束のネバーランド
集英社 原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか 全20巻完結
鬼に食べられるための「食用児」たちが、知略を巡らせて戦う物語を描く、ダークファンタジーもののジャンプ漫画。2016~2020年まで連載され、アニメ化や実写映画化されているほか、Prime Videoで海外ドラマ化予定もある人気作です。累計発行部数は4200万部を突破しています。
孤児院「グレイス=フィールド ハウス」で10年間暮らすエマは、施設の最年長。ノーマンやレイをはじめとする仲間たちと、みんなの母親代わりで”ママ”と呼ばれるイザベラと、幸せな毎日を送っていました。
しかし、ある日里親が決まって施設を出ていくというコニーの忘れ物を届けに、エマはノーマンとともに施設を出ます。そして、その途中で発見したのは、車の荷台で亡くなっているコニーでした。さらに、2人が目にしたのは、恐ろしい化け物と会話しているイザベラの姿で……。
美しい画力で高評価を受けているのに加え、『こち亀』の作者・秋本治が”引きの上手さ、構成力、作画の演出力、最高のサスペンス作品”と発言するなど、プロの漫画家たちも絶賛している傑作。緊迫感のあるかけひきやサバイバル要素、心理戦などに読む手が止まらない魅力があります。また、伏線や謎が多くあり、ミステリー要素も楽しめる、おすすめのジャンプ漫画です。
地獄先生ぬ〜べ〜 集英社文庫 コミック版
集英社 原作:真倉翔 漫画:岡野剛 全20巻完結
霊能力教師と妖怪の戦いを描き、ジャンプを代表するホラー漫画となっている名作。1993~1999年まで連載され、続編となる『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』や『地獄先生ぬ〜べ〜S』も発表されました。ドラマやゲームなどメディアミックス展開もされており、2025年には新作アニメが発表されるなど、長年人気を誇っているおすすめ作品です。
童守小学校5年3組の担任・鵺野鳴介は”ぬ~べ~”と呼ばれ、生徒に親しまれている、日本でただ1人の霊能力教師です。
彼は昔「鬼」と戦ったことが原因で、あらゆるものを無に帰す力を宿す「鬼の手」を持っていました。普段は頼りないぬ~べ~ですが、生徒を守るために命を懸けて悪霊との戦いに身を投じていきます。
会談や都市伝説といったホラーはもちろん、お色気やオカルト、コメディーなどさまざまな要素を楽しめるのがポイント。また、個性的なキャラクターたちによる、友情・努力・勝利といったジャンプの定番要素もしっかり取り入れています。
黒子のバスケ
集英社 著者:藤巻忠俊 全30巻完結
高校バスケを題材に、2009~2014年まで連載されたジャンプ漫画。続編の『黒子のバスケ EXTRA GAME』も連載されました。アニメや映画など多数のメディアミックス作品が展開され、現在も定期的にポップアップショップやコラボカフェが開催されるなど、根強い人気があります。
無敗を誇った帝光中学校バスケットボール部にはかつて、”キセキの世代”と呼ばれる5人の天才選手がいました。物語は彼らの卒業後、1年前に新設されたばかりの誠凛高校に帰国子女の火神大我が入学し、バスケ部に入部するところから始まります。
そんな彼とともにひっそりと入部した黒子テツヤの、あまりの存在感のなさに幻滅する火神。しかし、実は黒子は中学でキセキの世代とともにプレイしており、”幻の6人目”と呼ばれたメンバーで……。
黒子が自身の影の薄さを活かしたパス回しでチームプレイを支え、火神やチームメンバーとともに成長していきます。バスケに超人的な特殊技を織り交ぜた、熱い試合が描かれ、ルールを知らなくても楽しめるのがポイントです。かっこよく、それぞれ異なる強さを持つライバルたちも魅力。王道ながら能力バトル要素も楽しめる、おすすめのスポーツ漫画です。
食戟のソーマ
集英社 原作:附田祐斗 作画:佐伯俊 全36巻完結
料理学校で料理人として成長していく主人公・幸平創真の成長を描き、料理漫画の新境地として人気を博したジャンプ作品です。「少年ジャンプNEXT!!」で読み切り掲載された後に、2012〜2019年まで連載され完結。アニメは5期まで制作されるなど高い人気を博しました。
下町の定食屋で実家の「食事処ゆきひら」で、目標とする料理人の父を超えるため、日々修行を積んでいる中学生の創真。卒業後は実家を継ごうと考えていましたが、ある日突然父は店を閉めると宣言し、海外に行ってしまいます。
そして、「遠月茶寮料理學園」への編入を言い渡された創真。そこは、卒業到達率10%以下といわれる、日本屈指の料理のエリート校で……。
料理対決の緊張感や創造的な料理、登場人物が味覚を全身に感じる「お色気シーン」を楽しめる作品です。料理研究家・森崎友紀の協力により、簡単な料理から本格的な料理まで、さまざまなレシピが出てくるのも魅力。友情や成長、恋愛などジャンプの王道を楽しめる、おすすめの学園グルメ漫画です。
PSYREN-サイレン-
集英社 著者:岩代俊明 全16巻完結
2008~2010年に連載された、ジャンプの隠れた名作としても名高いサスペンス・アクション漫画。2025年にはAnimeJapanの投票企画で「アニメ化してほしい漫画ランキング」で、完結から時を経ていながらもノミネートされた異例の作品です。
ケンカの強い高校1年生の夜科アゲハは、1万円の報酬でトラブルを解決する活動を行っていました。そんなある日、無人の公衆電話が鳴っており、そこにあった取り忘れのテレホンカードを拾います。
後日、アゲハはクラスメイトの雨宮桜子も、同じカードを持っているのを発見。しかし、彼女は”助けてよ”という言葉を最後に行方不明になってしまいます。彼女に関するうわさが飛び交うなか、アゲハが手に入れたテレホンカードが、全国で発生している「連続神隠し事件」につながる手掛かりになることが分かり……。
キャラクターごとに異なる超能力「PSI」を使ったバトル、物語の世界が変わるに応じて変わる登場人物の魅力的な姿などが見どころ。異世界ものやダークファンタジーが好きな方におすすめの大人向け作品です。
BØY
集英社 著者:梅澤春人 全33巻完結
1992~1999年にかけて連載された不良・バトル漫画で、1990年代中盤のジャンプ黄金期に看板作品だった名作です。前作『HARELUYA』のキャラクターや設定を改変して描かれ大ヒット。1997年には『HARELUYA II BØY』のタイトルでアニメ化もされました。
私立楽園高校の1年生・日々野晴矢は無敵を自称し、世界征服を夢見る青年。ある日、夜間の工事現場で日雇いバイトをしていた岡本清志朗が、不良たちにカツアゲされていたところを通りがかった晴矢が助けます。
ケンカが弱いものの、根性のある清志朗を気に入り、2人は徐々に仲良くなっていきました。そんな晴矢と清志朗の凸凹コンビによる、痛快無比な毎日を描いています。
晴矢が悪い不良たちと戦い、倒していく勧善懲悪ものです。ファッションや音楽など、当時の流行が反映されており、懐かしさを感じられる作品。登場人物それぞれが信念を貫き通す強さや友情、青春なども楽しめます。スカッとするジャンプ漫画を読みたい方におすすめです。
シティーハンター
コアミックス 著者:北条司 全32巻完結
1985~1991年に連載された、ジャンプ漫画のなかでも伝説的なアクション作品です。アニメや実写映画、舞台、Netflixドラマなど幅広いメディアミックス作品が展開。単行本の累計発行部数は5000万部を超えています。
主人公は新宿を拠点に、ボディーガードから殺しまで幅広く請け負う街のスイーパー・冴羽獠。美人からの依頼や、依頼人の本音に”心が震えたとき”しか、依頼を引き受けません。
そんな亡き親友の妹であり、パートナーの槇村香にハンマーで叩かれながら日々を送っています。女性関係にだらしない獠ですが、いざというときには依頼人や仲間を守るため、クールで天才的なガンマンとして活躍するのです。
ハードボイルドな展開のなかに、コメディーやラブコメ要素を織り交ぜた独特の世界観が魅力で、特に大人におすすめのジャンプ漫画。アクションシーンの緊迫感とギャグの絶妙なバランスで展開される物語は、幅広い年代の読者から支持されています。
ろくでなしBLUES
集英社 著者:森田まさのり 全25巻完結
1990年代のジャンプを代表する不良漫画として、絶大な人気を誇った傑作。『ROOKIES』など大ヒット作品を生み出す森田まさのりが描いています。累計発行部数は6000万部超えで、アニメ化や実写ドラマ化もされました。
物語の主人公は、帝拳高校に入学してきた不良少年・前田太尊。入学早々、彼の舎弟である沢村米示と山下勝嗣とともに、応援団とボクシング部の抗争に巻き込まれてしまいます。
そこへ、停学していたボクシング部キャプテン・畑中優太郎が戻ってきたことから、事態は混迷を極め……。学校内外でのさまざまな抗争を通じて、友情や信頼が描かれ、そしてときには恋も芽生えていく青春ストーリーです。
熱い展開と迫力のある画力、魅力的なキャラクターたちの活躍に引き込まれます。特に、太尊のかっこいい生き様は、多くの男性読者の憧れの的となりました。学園ものや青春ドラマが好きな方はもちろん、本格的な不良漫画を読んでみたい方にもおすすめです。
ボボボーボ・ボーボボ
集英社 著者:澤井啓夫 全21巻完結
2001~2007年に連載され、アニメも絶大な人気を博したジャンプ作品。ユーモアとパロディがてんこ盛りのギャグ漫画です。2024年には舞台化もされ、大きな話題を呼びました。
舞台は300X年、「マルガリータ帝国」に支配される世の中。皇帝のツル・ツルリーナ4世は、自身の権力の象徴として、全人類を髪の毛を狩りツルツル頭にするべく、「毛狩り隊」による毛狩りを開始しました。
アフロヘアーの主人公・ボーボボは、「鼻毛真拳」を操り、首領パッチたち仲間たちとともに、マルガリータ帝国に立ち向かいます。
突飛な展開や自由な発想、ユーモアにあふれた独自の作風が魅力。型にはまらない面白さを求める読者に支持されており、1度読んだら忘れられないようなインパクトがあります。独特のギャグと、予想外の展開を楽しみたい方におすすめの作品です。
ピューと吹く!ジャガー
集英社 著者:うすた京介 全20巻完結
“ギャグ漫画の金字塔”ともされるジャンプ作品。当時のジャンプにあった「巻末ギャグ漫画枠」でありながら、2000~2010年と長期間連載されました。DVDアニメや実写映画、ゲームなどのメディアミックス作品も展開されています。
ミュージシャン志望の青年・酒留清彦。ある日、意を決してオーディション会場にやってきた彼は、謎のフエ吹き男・ジャガーと出会います。彼は清彦のこの後の人生を「ギャグ人生」へといざなう存在で……。
独特の世界観とクセが強く、愛嬌のあるキャラクター、シュールかつ不条理な展開などにより、ギャグ漫画の新境地を開拓しました。
テンポのよいストーリー展開と面白いキャラクターたちの掛け合いは、読者を爆笑の渦に巻き込みます。笑いながら気軽に読める、おすすめのジャンプ漫画です。
アイシールド21
集英社 漫画:村田雄介 原作:稲垣理一郎 全37巻完結
アメフトをテーマに、2002~2009年まで連載されたスポーツ漫画です。2001年に「週刊少年ジャンプ」主催で実施されたストーリーキング第7回ネーム部門で大賞を受賞した、稲垣理一郎による読み切り作品が連載化。2005年にはアニメ化もされた人気作品で、アメフト人口を増やした要因ともなった一作です。
小早川瀬那はその気弱な性格が災いし、幼いころからパシリ生活を送ってきました。しかし、そのおかげで、知らず知らずに鍛え上げられた俊足を持っています。
そして、私立泥門高校に合格した瀬那は、アメフト部の蛭魔妖一に目をつけられ、泥門デビルバッツへ引きずり込まれますが……。
いじめられっ子だった瀬那の成長、体力や技術だけでなく、頭脳も使った熱い戦いが楽しめます。また、それぞれのポジションに適合したキャラクターが、自身が持つ1つの武器で敵を倒す様子も見どころ。マイナースポーツに興味がある方や、王道スポ根漫画を読みたい方におすすめです。
I”s アイズ 集英社文庫 コミック版
集英社 著者:桂正和 全9巻完結
青春恋愛漫画の金字塔として高い評価を得ている、1990年代を代表するジャンプ漫画です。1997~2000年まで連載され、累計発行部数は1000万部を突破。実写ドラマ化やOVA化、ゲーム化もされています。
主人公の瀬戸一貴は、私立湾田高校2年生。同級生の葦月伊織に密かに想いを寄せていますが、遠くから眺めるだけの毎日を送っていました。
そんなある日、新入生歓迎会の実行委員を決めるくじ引きで、偶然伊織と一緒に選ばれた一貴。打ち合わせを通じて、2人の距離は徐々に縮まっていきますが……。
高校生活の中で繰り広げられる友情や恋愛、そして成長が丁寧に描かれているのが魅力。桂正和の美しいイラストと思春期特有の繊細な心理描写が、胸キュンな恋愛模様を鮮やかに彩ります。1990年代の懐かしい青春を感じられるジャンプ漫画に、興味がある方におすすめです。
いちご100%
集英社 著者:河下水希 全19巻完結
2000年代のジャンプラブコメを代表する名作漫画です。2002~2005年まで連載され、当時「週刊少年ジャンプ」のラブコメ作品としては最長連載記録を達成。アニメ化やゲーム化もされました。
普通の中学3年生・真中淳平はある冬の日の夕方、学校の屋上で出会った美少女に一目ぼれをします。しかし、手掛かりはいちご柄のパンツということ、クラスメイトと同じ名前の”東城綾”と書かれたノートだけでした。
ノートの持ち主はクラスのなかでも地味で目立たない少女で、とても同一人物とは思えません。そんな彼に、友達の小宮山力也は、淳平が一目ぼれをしたのは、2組の美少女・西野つかさではないかと言い出し……。
綾とつかさをはじめとして、個性豊かでかわいいヒロインが大人数出てくるハーレムもの。思春期のじれったい恋愛模様や心の機微を丁寧に描いています。青春の甘酸っぱさを感じたい方におすすめのジャンプ漫画です。
・集英社文庫 コミック版 全10巻完結
みどりのマキバオー 集英社文庫 コミック版
集英社 著者:つの丸 全10巻完結
1990年代を代表する競馬漫画として、ジャンプ黄金期を支えてきた名作です。1994~1998年の間に連載され、1997年には第42回小学館漫画賞児童部門を受賞。アニメ化も果たし、2024年には連載30周年を迎え、スピンオフショートアニメ『どこでもマキバオー』が配信されました。
犬のような白馬の、うんこたれ蔵ことミドリマキバオーは、北海道のみどり牧場で生まれた小さな競走馬。体は小さく足も短いものの、驚異的なパワーと足の速さを持つ特別な馬でした。そんなマキバオーは、持ち前の根性と努力で競馬の世界に挑んでいきます。
マキバオーと個性豊かなライバルたちとの激しいレース展開や、飼い主・調教師・騎手たちとの心温まる交流が物語の見どころ。ギャグ要素を交えながらも本格的な競馬描写で、読者を引き込んでいきます。
また、懸命に努力を重ねるマキバオーの姿は、多くの読者に勇気と感動を与えてきました。競馬ファンはもちろん、スポーツ漫画や動物を題材にした作品が好きな方にもおすすめです。
封神演義
集英社 著者:藤崎竜 全23巻完結
中国の古典怪奇小説を原作に描かれ、累計2200万部を超えるヒットを記録したジャンプ漫画。1996~2000年にかけて連載され完結しています。1999年にアニメ化されましたが、2018年に再度『覇穹 封神演義』としてアニメ化され、話題を呼びました。ゲーム化やミュージカル化もされています。
紀元前11世紀の中国、殷の時代末期が物語の舞台。崑崙山脈の仙人・太公望は、悪しき仙人の道士を封印するために、「封神計画」という任務を受けることになります。
そして、太公望は、殷の皇帝・紂王に術をかけて操り人形にし、暴虐の限りを尽くす仙女・妲己を真っ先に「封神」しようとしますが……。
藤崎竜が原作にコメディー要素を加えながら、未来の科学文明と古代中国を融合させ、独自の世界観でアレンジしています。インパクトのある個性的なキャラクターや、張り巡らされた伏線がきれいに回収されていくのも魅力。予想もつかない展開や高い構成力により、1990年代のジャンプで名をはせた名作を読みたい方におすすめです。
・集英社文庫 コミック版 全12巻完結
歴代週刊少年ジャンプのおすすめ漫画|連載中
ONE PIECE
集英社 著者:尾田栄一郎 既刊110巻
世界累計発行部数が5億1000万部を突破し、ギネス世界記録にも認定された、世界的な人気を誇るジャンプ漫画。1997年から連載されている「海洋冒険ロマン」です。アニメやゲーム、実写ドラマなどメディアミックス作品も多数。2024年にはアニメのDVDリリース数でもギネス記録を獲得しています。
伝説の海賊王ゴール・D・ロジャーが残した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を手に入れ、海賊王になることを夢見る少年モンキー・D・ルフィ。悪魔の実の力により、体がゴムのように伸びる特殊な能力を持っていました。
壮大な冒険に出たルフィは、航海のなかで剣士のゾロ、航海士のナミ、狙撃手のウソップ、料理人のサンジなど、個性豊かでかけがえのない仲間たちと出会い、激闘を繰り広げながら成長していきます。
迫力のある戦闘シーンと緻密な世界観、感動的な人間ドラマが織り交ぜられており、子供から大人まで幅広い層に支持されています。壮大な冒険や感動を味わいたい方、ジャンプの人気作品を読んでおきたい方におすすめです。
HUNTER×HUNTER
集英社 著者:冨樫義博 既刊38巻
冒険・ファンタジー・能力バトルものの人気ジャンプ漫画。1998年の連載開始以来、たびたび休載を挟み、連載再開のたびに大きな話題を呼んでいます。累計発行部数8400万部を超える圧倒的な支持を得ている作品です。また、アニメやゲーム、劇場版など多数のメディアミックス作品も展開され、人気を博しました。
くじら島に住む少年・ゴン=フリークスが主人公。育ての親・ミトと暮らす彼は、3年前に森でキツネグマに襲われていたところを、ハンター・カイトに助けられます。
彼はゴンの父・ジンの弟子でした。彼は、事故に遭って死んだと聞かされていたゴンの父が優秀なハンターであり、まだ生きていると言います。そして、自身もハンターに憧れを抱き、父に会いに行くと決心し「ハンター試験」を受けるためにくじら島を旅立つのです……。
クセのあるキャラクターや、緻密かつ複雑で予測不可能な物語展開と独特の世界観、圧倒的な画力は読者を夢中にさせ続けています。ジャンプのテーマ、友情・努力・勝利もしっかり描かれており、読みごたえのあるおすすめの名作です。
カグラバチ
集英社 著者:外薗健 既刊5巻
“今最も勢いがある”ともされる日本刀アクション漫画で、ジャンプの時期看板作品。5巻時点で累計130万部を突破しており、半年で約3倍増の大ヒットとなっています。次にくるマンガ大賞2024のコミックス部門では1位を獲得した、今話題の作品です。
六平千鉱(チヒロ)は特殊な力を持つ「妖刀」を唯一作れる父・国重に憧れ、刀匠を目指し、日々修行を積んでいる青年。笑いの絶えない日々が続くと思っていましたが、ある日妖術師組織「毘灼」によって父が殺害され、6本の妖刀が盗まれてしまいました。
それ以来、チヒロは鍛錬を積み、父が最期に遺した妖刀「淵天」を手に、父の旧友である柴登吾とともに、復讐のために毘灼を追います。
妖術と刀を融合させた独自の世界観や、「復讐」をテーマにした分かりやすい物語が魅力です。また、チヒロが苦悩や葛藤を抱えながらも試練を乗り越え、成長していく姿も見どころ。ダークヒーローものの話題作を読みたい方におすすめです。
SAKAMOTO DAYS
集英社 著者:鈴木祐斗 既刊20巻
『僕のヒーローアカデミア』や『呪術廻戦』の完結後、ジャンプの看板作品のうちのひとつとなっている、異色のアクション・コメディー漫画です。2020年から連載がスタートし、アニメも2025年1月より放送開始。コミックスの累計発行部数は700万部を超える、勢いのある話題作です。
主人公の坂本太郎は、かつて伝説の殺し屋として名を馳せた凄腕の男。しかし、コンビニで働く葵との運命の出会いをきっかけに、殺し屋稼業から足を洗いました。そして、現在は愛する妻子とともに、街の小さな商店の店主として穏やかに暮らしています。
しかし、懸賞金がかけられた坂本を、さまざまな刺客が襲うのです。そして、彼は家族を守るため、葵や花にはバレないように迎え撃ちます。
コミカルなギャグと緊迫のアクション、心あたたまる家族愛が絶妙なバランスで描かれている作品です。かっこいいキャラクターや、徐々に強くなっていく敵味方の姿も見どころ。熱いアクションと笑いを楽しみたい方におすすめの作品です。
ワールドトリガー
集英社 著者:葦原大介 既刊27巻
2013年から「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、現在は「ジャンプSQ.」にて移籍連載中の近未来SFバトル漫画。これまでに3期にわたってアニメ化されたほか、舞台化作品も”ワーステ”と呼ばれ愛されており、累計発行部数は1500万部を突破しています。
物語の舞台は、ある日突然門(ゲート)が開き、異世界からの侵略者「近界民(ネイバー)」からの侵略が始まった三門市。そして、突如現れ、近界民に対する防衛体制を整えた、界境防衛機関「ボーダー」が対抗し、表面は平穏な日々を取り戻していきました。
それから4年。主人公で中学3年生の三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会い友達になります。修は遊真と接するうちに、彼が近界民であることや、父の友人を捜していることを知り……。
緻密な物語の設定と、頭脳を使った集団での戦略バトルが見どころです。また、作中の戦闘ルールが明確で分かりやすいのもポイント。知的なバトル漫画を求める方におすすめです。
逃げ上手の若君
集英社 著者:松井優征 既刊18巻
『魔人探偵脳噛ネウロ』や『暗殺教室』の松井優征による、新たな話題作となっているジャンプ漫画。2021年から連載中の史実を描いた逃亡譚で、2024年には第69回小学館漫画賞を受賞しました。アニメは2期の制作が発表されています。
時は1333年、北条時行は鎌倉幕府執権の跡継ぎでしたが、争いを好まない、心優しい少年でした。武芸の稽古を嫌い、逃げることと隠れることばかりが得意で、周りからは臆病者とささやかれています。
そんなある日、いつものように稽古から逃げ出した時行が出会ったのは、信濃国の神官・諏訪頼重。彼は未来を見通す力があり、時行に対し”天を揺るがす英雄になる”と告げます。それから1ヵ月後、鎌倉幕府は幕臣だった足利高氏の謀反によって滅亡。絶望の淵へと叩き落された時行は、頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出して……。
戦で戦って死ぬことを美学としていた時代で、逃げて生きることで天下を取り戻すために奮闘し、壁を乗り越えていく姿が印象的。歴史考証にもとづいたストーリーのため、日本史の勉強にもなります。シリアスななかにもギャグやユーモアも織り交ぜられており、読みやすいおすすめの作品です。
アオのハコ
集英社 著者:三浦糀 既刊18巻
高校の部活をテーマに、等身大の高校生たちの恋と成長を描いた王道の青春ラブストーリー。2021年に連載開始され、さまざまな漫画賞にノミネートされました。
ジャンプ漫画としては珍しいお色気シーンのない恋愛作品で、恋に揺れる登場人物の心の機微を繊細に描き、注目を集めています。2024年にはアニメ化もされ、2クール連続で放送されました。
主人公は、中高一貫校の栄明中学高等学校で、バドミントン部に所属する中学3年生の猪股大喜。彼は朝練で毎日顔を合わせる先輩で、バスケ部のエース・鹿野千夏の、自主練に真摯に取り組む姿に惹かれていました。しかし、ある日思いもよらない事態が発生し……。
バスケやバドミントンなど部活に熱中する様子や、高校生らしい爽やかな恋愛模様が、バランスよく描かれているのが特徴。登場人物1人1人が懸命に自分の気持ちと向き合い成長していく姿は、応援したくなるような魅力があります。スポーツ漫画としての迫力と、甘酸っぱい恋愛の両方を楽しみたい読者におすすめの作品です。
アンデッドアンラック
集英社 著者:戸塚慶文 既刊24巻
前代未聞の異能×異能という異色バディが繰り広げる、ファンタジーバトルジャンプ漫画です。2020年に連載がスタート。次にくるマンガ大賞2020ではコミックス部門で1位を獲得し、2023年にはアニメ化され、2025年にはSPアニメの展開も決定しています。
死を覚悟した不運(アンラック)な少女・風子の前に現れたのは、不死(アンデッド)の男。死ぬことを願う彼は、触れた者に不運を呼ぶ風子の力を使って死ぬために、風子とともに行動することを決めます。しかし、2人にはある組織からの追っ手が迫っており……。
アンデッドのアンディと、アンラックの風子によるボーイミーツガールの物語です。また、異能力を持つ者同士のバトルシーンや軽快なコメディーなど、ジャンプ漫画の王道ながらも、新鮮な雰囲気を感じられるのが魅力。規格外のピカレスク・ヒーローが活躍する注目作に触れたい方におすすめです。
あかね噺
集英社 原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将 既刊14巻
2022年から連載中で、落語家を目指す女子高生を主人公にした、ジャンプ漫画のなかでも異色の作品。次にくるマンガ大賞2022のコミックス部門では3位、マンガ大賞2023では2位を受賞し、注目を浴びています。
身ひとつと噺だけですべてを表現し「話芸の極致」とされている落語。そのシンプルかつ究極的なエンタメに、噺家・阿良川志ん太と娘・朱音は魅せられます。
そして、父のある一席を機に、自身も噺家としての道を歩み始めた朱音。落語界の最高位「真打」を目指し、一流の技量を習得するべく奮闘しますが、さまざまな試練が彼女を待ち受けているのです……。
実際に寄席にいるような臨場感あふれる描写が魅力。愛のある師弟関係や友情、努力などジャンプ漫画の王道が詰まっています。落語が好きな方はもちろん、少女のサクセスストーリーを読みたい方におすすめです。
ブラッククローバー
集英社 著者:田畠裕基 既刊36巻
国内外で高い人気を誇る魔法ファンタジー漫画です。「少年ジャンプNEXT!!」で読み切り掲載された後、2015年から「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在は「ジャンプGIGA」にて移籍連載中。テレビアニメは170話と長期で放送され、2023年には映画化・舞台化もされています。
舞台は、誰もが魔法を使えるクローバー王国です。王国の最果ての地、ハージ村にある教会に、同じ日に捨てられた同い年のアスタとユノは、ずっと兄弟のように過ごしてきました。
最強の魔導士「魔法帝」を目指す2人でしたが、なぜかアスタはいつまで経っても魔法を使えません。一方のユノは「風」の魔法を使いこなしていました。そして、15歳になった年に、持ち主の魔力を高める「魔導書(グリモワール)」の授与式が行われますが、アスタのもとには魔導書が来ず……。
“夢に向かってあきらめない”をテーマに、アスタが努力を積み、成長していく姿が見どころです。テンポよく進むストーリーやキャラクター、迫力あるバトルなど魅力が多数。王道バトル作品を求める方におすすめのジャンプ漫画です。
キルアオ
集英社 著者:藤巻忠俊 既刊8巻
『黒子のバスケ』で有名な藤巻忠俊が、2023年から連載しているジャンプ漫画。2024年にはロックバンドの「ねぐせ。」の楽曲『デイズ』とのコラボMVが公開され、話題を呼びました。
バツイチ子持ちの大狼十三は、子供のころに組織に拾われ、殺し屋をやっています。ある日、ハチのような生物兵器に刺された十三は、中学生の姿になってしまいました。
すると、彼は組織のボスから”自分の娘を来年私立中学校に入れようと思っているため、そこで内部調査をしてほしい”旨の依頼を受けたことで、中学校に通うことになり……。
何気ない日常で繰り広げられるコメディーのなかに、スリリングなバトルも差し込まれ、バランスよく読めます。クセの強いキャラクターたちによる面白い掛け合いもポイント。王道の設定で、面白く読めるジャンプ漫画が好みの方におすすめです。
ジャンプ漫画には世界的な人気作品だけではなく、隠れた名作もあります。作品によって熱いバトルが楽しめたり、登場人物の成長に感動したりと魅力はさまざま。少年だけでなく老若男女問わず愛されている作品ばかりで、友人との会話にも花を咲かせやすくなります。気になった作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。