性別や年代を問わず楽しめるテニス。部活動やプロスポーツなどを描いた「テニス漫画」は、数あるスポーツ漫画のなかでも人気が高いジャンルです。アニメ・ドラマ・映画などのメディアミックスが盛んなモノや、昭和の傑作などさまざまな作品があります。
そこで今回は、おすすめのテニス漫画をご紹介。『ベイビーステップ』や『見上げてごらん』などの人気作品もピックアップしているのでチェックしてみてください。
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テニス漫画のおすすめ｜人気
テニスの王子様
集英社 著者：許斐剛 全42巻完結
“テニプリ”の愛称で人気を集めたテニス漫画の大ヒット作です。1999〜2008年にかけて「週刊少年ジャンプ」に連載された作品。TVアニメや3DCG映画のほか、”テニミュ”として親しまれているミュージカルや実写映画など、数々のメディアミックス作品を生み出しています。
主人公・越前リョーマは、アメリカJr.大会4連覇の経歴を持つ天才テニス少年。テニスの名門校である青春学園中等部に入学し、テニス部に入ったリョーマでしたが、1年生は夏まで大会に出場できない規則があったのです。
才能あふれるリョーマの活躍と、白熱の試合シーンが本作品の見どころ。テニスの知識がない方でも楽しめる、おすすめのテニス漫画です。リョーマを取り巻く、魅力的な登場人物たちにも注目して読んでみてください。
ベイビーステップ
講談社 著者：勝木光 全47巻完結
2017年まで「週刊少年マガジン」で連載され、累計発行部数1260万部相当を突破した人気テニス漫画です。第38回講談社漫画賞少年部門の受賞作品。2014年にはNHKでアニメ化、2016年にはAmazonプライムビデオにてドラマ化もされています。
真面目で几帳面な性格の主人公・丸尾栄一郎は、小学生の頃からオールAを取り続けている秀才。高校入学をきっかけにテニススクールに通い始め、同級生の美少女・ナツと出会います。テニスにかけるナツの情熱に影響を受け、魅力にハマっていく栄一郎でしたが…。
高校生の青春を描いた爽やかな作品。持ち前の頭脳と分析能力をいかし、努力を重ねて少しずつ上達していく主人公の姿に勇気づけられます。また、自らのプレーを細かく分析したテニスノートも魅力のひとつ。テニス初心者の成長物語を読みたい方におすすめです。
エースをねらえ! ホーム社漫画文庫
ホーム社 著者：山本 鈴美香 全10巻完結
By: homesha.co.jp
テニスブームを巻き起こした大人気テニス漫画です。1970〜1980年代に「週刊マーガレット」で連載された、昭和を代表する傑作。TVアニメ・アニメ映画・TVドラマなど、数々のメディアミックス作品があります。
主人公・岡ひろみはテニスの名門である西高に入学した1年生。トッププレイヤーのお蝶夫人に憧れてテニス部に入り、厳しい練習に耐えながらも楽しいクラブ生活を送っていました。そんなある日、新人のひろみが地区大会の選手として抜擢されてしまい…。
テニスを通して成長していく主人公の姿に胸が熱くなる作品です。お蝶夫人をはじめとする登場人物たちも魅力的で、名言・名シーンが多いのもポイント。世代を超えて愛され続けている、テニス漫画の名作を読んでみたい方におすすめです。
てーきゅう
アース・スター エンターテイメント 原作：ルーツ 作画：Piyo 全15巻完結
“テニスをほとんどしていないテニス漫画”として人気を集めた、ハイテンションギャグテニス漫画です。「月刊コミック アース・スター」にて2012〜2018年まで連載されていました。アニメも第9期まで制作され、スピンオフ作品なども展開されています。
亀井戸高校テニス部に入部した新入生・押本ユリを待ち受けていたのは、個性豊かな3人の先輩たち。テニスはほとんどできないボケ担当・新庄かなえ、一風変わった性癖の持ち主・板東まりも、謎の多い天然お嬢様・高宮なすのに振り回される、ユリの愉快な日々が幕を開けます。
テニス部で過ごす4人の女子高生の、抱腹絶倒な日常模様を追いかける1作。不条理でハイテンションなギャグが、次々と繰り出されるスピード感あふれる作風が特徴です。隙間時間にも気楽に楽しめるテニス漫画を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
テニス漫画のおすすめ｜最近
BREAK BACK
秋田書店 著者：KASA 既刊20巻
元プロテニス選手で元テニスコーチという異色の経歴を持つ著者・KASAが手掛けるテニス漫画です。無名の高校テニス部を、元プロテニス選手が全国大会へと導いていく挑戦を描いた物語。「月刊少年チャンピオン」にて、2018年から連載されています。
かつて世界ランキング7位に上り詰めた実力者にして、怪我で挫折してしまった元女子テニスプロ・上條紗季。1億円の借金を抱えてしまった彼女に、ある返済条件が提示されます。それは、無名の高校のテニス部をコーチとして1年で全国大会に出場させることでした。
著者の経験と知識をもとにした、説得力のあるプレー描写に定評がある本作品。テニスならではのリアルな駆け引きや細かな心理描写もわかりやすく表現されています。現役のテニス選手やテニス関係者からも支持を集めている、おすすめのテニス漫画です。
新テニスの王子様
集英社 著者：許斐剛 既刊42巻
『テニスの王子様』の新章として、主人公・越前リョーマたちのさらなるハイレベルな戦いを描いたテニス漫画です。数多くのメディアミックス作品が展開されており、2024年10月からはアニメの新シーズンの放送が予定されています。
高校日本代表候補の合宿に招集された、50人の中学生たち。中学テニス部の全国大会で名を馳せた猛者たちは、実力のある高校生たちとともに過酷な合宿へと挑むことになります。しかし、そのなかにリョーマの姿は見当たらず……。
個性豊かで魅力的な登場人物たちに格上の高校生を交え、物語はさらに苛烈な展開へと進んでいきます。テニス漫画にバトル漫画のような要素を取り入れた、ダイナミックな超次元的プレーの数々にも注目しながら読みたい、おすすめの人気作です。
LoVE GAME
講談社 著者：有田ケイ 既刊1巻
モテるために大学のテニス部でインカレ優勝を目指す青年の青春模様を描いた1作。「マガジンポケット」にて2024年6月から連載されているテニス漫画です。
モテる青春時代を送りたいにもかかわらず、うっかり中高一貫の男子校に入学してしまった早乙女愛助。辛い6年間を耐え抜いた愛助は、大学ではテニスサークルに所属し、自分が理想とするキャンパスライフを送ろうと決心していました。
男子校時代の先輩に連れてこられた大学の体育会テニス部で、部のマドンナ・葉山美月と運命の出会いを果たしてしまうのです。
「モテモテキャンパスライフ」を夢見ていた愛助の、モテることを原動力にした超攻撃型のプレーが見どころ。リアルなテニス描写にキレのよいコメディー展開も織り交ぜられた、最近のテニス漫画を読みたい方におすすめです。
そふてにっ
マッグガーデン 著者：あづち涼 全8巻
中学校の女子ソフトテニス部を舞台に、テニスに励む少女たちの波乱に満ちた日々を描いたテニス漫画です。主に、1〜数ページ程度のショートストーリーで構成されているのが特徴。「月刊コミックブレイド」にて連載され、2011年にアニメ化もされました。
個性豊かでかわいい部員たちによるコミカルな掛け合いが繰り広げられます。ほのぼのとした日常を描く一方で、全国制覇を目指して奮闘するテニス漫画としての熱い試合描写も楽しめるのが魅力。日常系コメディーが好きな方におすすめの作品です。
顧問など！
ナンバーナイン 著者：しのと 既刊31巻
ソフトテニスを題材に、顧問の立場からソフトテニスの魅力を描いた斬新なテニス漫画です。「ジャンプルーキー」「LINEマンガ」などのWeb媒体で配信連載されています。
春から高校の保健体育教師に再就職した主人公・松本豊秀。インターハイでの優勝経験もある実力者でした。大学進学後にテニスから退いていた豊秀は、プライベートを削ってまで部活動の顧問をするつもりはなかったものの……。
高校のソフトテニス部での青春の日々を、教師の目線から描いているのが特徴。顧問としての難しさややりがいなどにも触れられています。部活動のリアルな空気感が味わえるテニス漫画を読んでみたい方におすすめの作品です。
テニス漫画のおすすめ｜昔
新装版 しゃにむにGO
白泉社 著者：羅川真里茂 全16巻完結
男子高校生たちの青春を描いたテニス漫画です。著者は『赤ちゃんと僕』や『ましろのおと』で人気の羅川真里茂。1990年代に漫画雑誌「花とゆめ」で連載されていた作品の新装版です。
主人公・伊出延久は、陸上ジュニア界で右に出る者はいないといわれていた実力者。ある少女に恋をしたことを機に陸上を辞めてテニスを始めます。テニス部でペアを組むことになったのは天才少年・留宇衣（るうい）。留宇衣との出会いが、延久に大きな影響を与えます。
対照的な2人の少年と、彼らを取り巻く人々の熱い成長物語。スポーツ漫画としてはもちろん、笑いあり涙ありの青春ドラマとしても楽しめます。恋愛要素も盛り込まれたおすすめのテニス漫画です。
“LOVe”
小学館 著者：石渡治 全30巻完結
90年代に「週刊少年サンデー」にて連載されていたテニス漫画です。ボクシング漫画の名作『B・B』の続編としても知られており、B・Bの主人公である高樹りょうの娘・愛がテニスに打ち込む青春模様が描かれます。
自称「天才テニス少年」の鯨岡洋平が小笠原諸島で出会った、「ラブ」と呼ばれている不思議な少女・高橋愛。洋平との出会いを通してテニスの楽しさを知ったラブは、やがて秘めていた恐るべき力を開花させていくことになります。
洋平とラブの男女の垣根すら超えた絆を、テニスを通して表現しているのがポイント。男子選手との体格差や力の差を補うために多彩なプレーを編み出すラブの成長に注目してみてください。テニスだけでなく濃密な人間ドラマも楽しみたい方におすすめの1作です。
見上げてごらん
小学館 著者：草場道輝 全8巻完結
サッカー漫画の人気作『ファンタジスタ』を手掛けた草場道輝が、「週刊少年サンデー」で連載していたテニス漫画。剣道部の特別推薦枠で高校に進学した遊沢了を主人公に、物語が展開されます。
スポーツ名門校・私立聖稜高校に入学した了は、登校初日から早速、剣道部の練習場を訪ねようとしていました。しかし、テニス部への入部を希望していたクラスメイト・清水富士丸が、テニス部の入部テストについて同級生に嘘の情報を教えられているところを目撃します。
テニス未経験でありながら抜群の身体能力を誇る了が、実力主義の強豪テニス部で実力を示していく様が描かれます。リアルかつていねいな競技描写に定評がある、草場道輝のテニス漫画を読んでみたい方におすすめです。
Happy! 完全版
小学館 著者：浦沢直樹 全15巻完結
莫大な借金の返済のためにテニスプレイヤーとして奮闘する少女の、過酷な道のりを描いたテニス漫画です。著者は『20世紀少年』『YAWARA!』などを手掛けた浦沢直樹。ドラマ化もされ、累計部数は1800万部を記録している名作です。
両親に先立たれ、3人の弟妹を育てている女子高生・海野幸は、貧しいながらも幸せな暮らしを営んでいました。そんなある日、兄・家康が2億5000万円もの借金を残して逃亡したと知らされます。
“テニスのトップ・プレイヤーの年間獲得賞金は2億5000万”というニュースを目にした幸は、借金返済のためにプロを目指し、超名門テニスクラブの門を叩くのでした。
世間からの強いバッシングにさらされながらも、強い精神力でテニスに挑み続ける幸の姿が印象的な1作。スピーディーな展開にぐいぐいと引き込まれるという読者も多い、おすすめのテニス漫画です。
テニスボーイ
集英社 原作：寺島優 作画：小谷憲一 全14巻完結
才能を見込まれた野生児がテニスの舞台で羽ばたいていく様を描いた、昭和時代のテニス漫画です。1979〜1982年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載され、ヒット作になりました。
中学生の飛鷹翔は、軽井沢の山で鍛えられた抜群の運動能力の持ち主。ある日、軽井沢で賭けテニスをしていたところ、その才能を見出されます。全寮制のテニスプレイヤー養成所「カリフォルニア学園」に転校した翔は、みるみるテニスプレイヤーとして頭角を現していくのでした。
全寮制の養成所兼学園という斬新な世界観のなか、厳しいトレーニングやさまざまなライバルとの戦いに挑み、成長していく翔。正統派なスポ根ストーリーを楽しめる、爽やかなテニス漫画が読みたい方におすすめの1作です。
燃えるV
小学館 著者：島本和彦 全5巻完結
『逆境ナイン』『アオイホノオ』などの名作を送り出してきた島本和彦の熱血テニス漫画です。1986年に「週刊少年サンデー」にて連載され、全5巻で完結しました。
勝負には負け知らずで、「ビクトリー狭間」と呼ばれた流れ者・狭間武偉は、真夏の軽井沢を訪れます。ひょんなことから、国内ランキング5位の実力を持つテニスコーチと勝負をすることになる武偉。テニスについての経験も知識もない武偉は、一体どのように戦うのしょうか。
テニスの才能を開花させていく武偉が、数々の強敵を相手に熱い戦いを繰り広げる様が描かれます。型破りなアクションや必殺技も数多く盛り込まれているのがポイント。一気読みしやすいテニス漫画を探している方におすすめの1作です。
ライターからヒトコト
少年少女の成長物語を楽しめるテニス漫画なら、アニメ化やドラマ化もされた『ベイビーステップ』がおすすめ。魅力的なキャラクターが多数登場する「テニスの王子様シリーズ」は、エンターテインメント性を求める方にぴったりです。昭和の傑作を読みたい方は『エースをねらえ!』をチェックしてみてください。