頭脳と戦略、さらには運を味方に腕を競い合う麻雀。「麻雀漫画」では、そんな麻雀を題材に、命やプライドをかける白熱した勝負が描かれます。魅力的なストーリーや登場人物とともに多彩な闘牌が楽しめるため、初心者も麻雀の面白さを体感しやすいのが魅力です。

今回は、そんな麻雀漫画のおすすめ作品をピックアップ。長年読み継がれる古い名作から、斬新な設定で麻雀を描いた新しい作品まで、厳選してご紹介します。

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麻雀漫画のおすすめ|古い

哲也 〜雀聖と呼ばれた男〜

講談社 原案:さいふうめい 著者:星野泰視 全41巻完結

1997〜2005年まで「週刊少年マガジン」にて連載されていた、おすすめの麻雀漫画です。第24回講談社漫画賞を受賞し、累計部数は1600万部を突破。アニメをはじめ、多数のメディアミックス作品も展開された大ヒット作として知られています。

物語の舞台は、敗戦後の混乱期にあった日本。16歳の主人公・阿佐田哲也は、非情な賭け事の世界で生きることを決意します。玄人雀士・房州との出会いを経て、哲也はやがて伝説の勝負師へと成り上がっていくのです。

哲也をはじめ、勝負の世界でしか生きられないプロの勝負師たちの生き様と心のありようを描き出した1作。麻雀をはじめとするさまざまな賭け事を通して、人はなぜ死ぬのかを問いかけます。麻雀に詳しくなくても楽しみやすい、麻雀漫画の名作です。

天 新装版

竹書房 著者:福本伸行 全13巻完結

『カイジ』『銀と金』などを手掛けた福本伸行による、伝説の麻雀漫画。多数のスピンオフ作品が連載されており、麻雀漫画の大人気作品『アカギ』の原点としても有名な1作です。実写ドラマ化もされています。

雀荘で素人を相手に荒稼ぎしていた井川ひろゆき。彼はある日、麻雀の請負業を営む天貴史に出会います。天の強さに魅入られたひろゆきは、彼に憧れるように。やがて、天とともに裏社会の麻雀の世界へと深く足を踏み入れていくことになるのです。

ヤクザの代打ち麻雀を題材に、数々の強敵と激しい勝負を繰り広げるおすすめの麻雀漫画。命をかけた心理戦を巧みに描き、麻雀勝負モノの新境地を拓いたとされています。人情と本格的な麻雀勝負の両方を楽しめる傑作です。

アカギ

竹書房 著者:福本伸行 全36巻完結

『天 天和通りの快男児』に登場する人気キャラクター・赤木しげるを主人公にしたスピンオフ作品。「近代麻雀」にて1991〜2018年まで連載されていた、麻雀漫画の金字塔的名作です。アニメ化やドラマ化もされ、累計1200万部を突破しています。

場末の雀荘に現れた1人の白髪の少年。麻雀は何も知らない素人でありながら、ヤクザ相手の闇麻雀で代打ちを任された彼は、そこで天才的な才能を発揮します。これが、のちに裏の麻雀界に名を轟かせる赤木しげると、麻雀との出会いでした。

本作品では、「伝説の雀士」赤木が成り上がっていく様を少年期から追いかけます。連載期間20年を使って描かれた、麻雀漫画界屈指の大勝負「鷲巣麻雀」は見どころ満載。天才たちの緻密でリアルな思考とドロドロとした人間心理を堪能できる、おすすめの1作です。

兎 ー野性の闘牌ー 文庫版

竹書房 著者:伊藤誠 全17巻完結

高校生の代打ち集団が、個々の特殊能力を武器に裏社会の麻雀勝負に挑んでいく異能バトル麻雀漫画。1996年に連載開始され、スピンオフ作品や実写映画も展開された人気作です。

いじめられていた高校1年生・武田俊は、ひょんなことから同級生・山口愛にある特殊能力を見抜かれます。愛の誘いによって、麻雀の代打ち集団「ZOO」に入団することになる俊。コードネーム「兎」をもらった彼は、秘めた才能を少しずつ開花させていき……。

それぞれに特殊な獣の力を目覚めさせた高校生たちによる、一風変わった麻雀勝負が見どころ。俊にまつわる数々の因縁も物語を引き立てます。個性豊かなキャラクターが活躍する、スタイリッシュな麻雀漫画が読みたい方におすすめです。

・ 愛蔵版 全12巻完結

むこうぶち

竹書房 著者:天獅子悦也 既刊60巻

バブル期を背景に、高レートの賭け麻雀に挑む雀士たちの闘いを描いた麻雀漫画です。1999年に「近代麻雀オリジナル」で連載開始され、現在も「近代麻雀」にて連載中。「高レート裏麻雀列伝 むこうぶちシリーズ」としてドラマ化もされています。

1980年代の東京では、バブルの好景気を受けて高レートの雀荘が乱立していました。そんな東京で、無敗の強者として恐れられた一匹狼のギャンブラー「むこうぶち」こと傀。どこの組織にも属さず、麻雀の実力一本で生きる傀を取り巻く人間ドラマを描きます。

謎多き最強の男・傀と対戦する個性豊かな雀士に焦点を当て、彼らのさまざまな人生模様を生々しく描いているのが特徴。「御無礼」をはじめとする傀の決め台詞は、多くの読者を魅了しました。プロ雀士が闘牌を監修している本格派な麻雀漫画が読みたい方にもおすすめです。

哭きの竜 文庫版

小学館 著者:能條純一 全5巻完結

天性の強運を持つ男と、彼の力を得ようとするヤクザたちの抗争を描いた1980年代の麻雀漫画です。圧倒的な画力で描かれる闘牌と人間模様が高い評価を集め、劇画界の最高峰とも評された名作。メディアミックス作品も数多く展開されました。

鳴くことで運を引き寄せ、必ず和了る男・竜。通称「哭きの竜」と呼ばれた彼の強運を手に入れようと、数多くの男たちが熾烈な争いを繰り広げます。東日本最大の広域暴力団・桜道会の甲斐組組長・甲斐正三もまた、竜の強運に惚れ込み……。

「あンた、背中が煤けてるぜ」などの名言を生み出した、麻雀漫画の歴史に残る傑作。裏社会の雀士・竜の強運を追い求め、命をかけるヤクザの生き様が、緊迫感のある筆致で表現されています。濃密な極道漫画としても楽しめる、おすすめの1作です。

ノーマーク爆牌党

竹書房 著者:片山まさゆき 全9巻完結

競技麻雀のプロ雀士たちによる、スリリングな攻防を描いた物語。1989〜1997年にかけて連載されていた、麻雀漫画の名作です。2018年に実写映画も公開されました。

雀荘・ドラ道楽で麻雀を楽しんでいた大学生・鉄壁保たちの前に現れた、謎の麻雀打ち・爆岡弾十郎。彼は相手の手牌を読み、余り牌を狙い撃ちするという驚異的な力「爆牌」を武器とする天才雀士でした。

プロデビューとともに躍進する爆岡を倒すため、鉄壁は徹底した守備を貫く戦略「爆守備」を磨き上げていきます。

競技麻雀の道を極めた天才雀士・爆岡に挑む、平凡な雀士・鉄壁の挑戦を追いかける1作。プロ雀士による緻密な闘牌が、高度な麻雀理論をもとに展開されます。リアルな戦略を用いる麻雀漫画の金字塔が気になる方におすすめです。

天牌

日本文芸社 原作:来賀友志 作画:嶺岸信明 既刊116巻

麻雀を愛する青年が、厳しい麻雀の世界で生き抜いていく様を描き、映像化もされた麻雀漫画の長編大作です。「週刊漫画ゴラク」で約23年間にわたり連載されていましたが、原作者・来賀友志が死去。2022年から連載が一時中断しています。

大学留年を続ける主人公・沖本瞬は、ひたすらに麻雀を愛する青年です。卒業し、社会人として生きる同級生たちを見て、瞬は改めて自分の麻雀への想いを再認識することに。やがて、瞬は師・黒沢義明と出会い、厳しい卓上の戦いの世界へと身を投じていきます。

天性の強運と感性を武器に持つ瞬が、裏社会の強大な雀士たちに挑んでいくアウトローな麻雀漫画です。本格的な闘牌表現や巧みな心理描写によって、スリリングな世界観を楽しめるのが魅力。じっくりと主人公の成長を追いかけられる麻雀漫画を探している方におすすめです。

麻雀漫画のおすすめ|新しい

咲 -Saki-

スクウェア・エニックス 著者:小林立 既刊24巻

複数回にわたってアニメ化や実写ドラマ化もされた、本格女子高生麻雀ストーリー。2006年から「ヤングガンガン」にて長期連載されている麻雀漫画の大人気作品です。複数のシリーズ作品が展開され、累計部数は1000万部を記録しています。

清澄高校の1年生・宮永咲は、奇跡的な麻雀を打つ天才美少女。ひょんなことから学校の麻雀部を訪れた咲は、部員の美少女・原村和の天才的な打ち方を目撃します。やがて、咲は麻雀部に入部し、和たちとともにインターハイの頂点を目指すことになるのです。

麻雀が頭脳スポーツとして広く認知された世界が本作品の舞台。それぞれに特殊能力を持つ女子高生たちが、激しい打ち合いを繰り広げながら全国大会を目指していきます。一風変わった部活モノとしても楽しめる、おすすめの麻雀漫画です。

バード 最凶雀士VS天才魔術師

竹書房 原作:青山広美 作画:山根和俊 全2巻完結

天才マジシャンが凄腕の雀士たちに挑んでいく様を描いた、ユニークなトリック麻雀漫画。青山広美が手掛けた『バード ー砂漠の勝負師ー』をもとに、作画やストーリーを改めてリメイクした1作です。

裏カジノの利権を賭けた麻雀勝負に挑むため、ラスベガスに天才マジシャン、ジェシカ・ゴドフリーをスカウトしにきた朱雀沙羅。アメリカ随一の手品師「バード」として知られるジェシカですが、実は真の「バード」は彼女のエージェント・カズヤだったのです。

麻雀は素人の天才マジシャン・カズヤが、マジックのテクニックと発想を活かして戦う異色作。イカサマが不可能とされる全自動麻雀卓で展開される奇想天外なイカサマが、麻雀漫画界に衝撃を与えました。イカサマのトリックに注目しながら読みたい、おすすめの名作です。

凍牌

秋田書店 著者:志名坂高次 全12巻完結

2006〜2011年まで「ヤングチャンピオン」で連載され、シリーズ化もされた麻雀漫画のヒット作です。学生と麻雀打ちという二重生活を送る高校生を主人公に、人間の欲望と闇を描いた物語。実写映画化もされています。

さまざまな欲望が渦巻く高額な裏レート雀荘を、ある1人の男が荒らし回っていました。冷徹かつ冷静な打牌で「氷のK」と呼ばれる男・ケイの正体は、なんと高校生。ケイの自宅には、少女が飼われているという噂もあり……。

巨額の金や人命をかける裏社会の麻雀を題材に、高校生・ケイが危険な勝負に挑む様が描かれます。壮絶な闇世界の人間ドラマがシリアスに表現されているのが魅力。シリーズを通してダークな世界観を楽しめる、おすすめの麻雀漫画です。

ムダヅモ無き改革

竹書房 著者:大和田秀樹 全16巻完結

政治家たちが麻雀で外交を繰り広げる、壮大なスケールのアクション麻雀漫画です。「近代麻雀オリジナル」に掲載された読み切り作品が反響を集め、本連載化。「近代麻雀」にて2015年まで連載されていました。

主人公は、元内閣総理大臣の小泉ジュンイチロー。型破りな彼は、特異な「麻雀外交」で各国の首脳たちと日本国の威信をかけた戦いに次々と挑みます。果たして日本は麻雀の力で外敵から身を守れるのでしょうか。

麻雀を題材に国の外交を描く本作品は、実在する政治家をモデルにしたキャラクターが次々と登場します。直接命に繋がる麻雀のルールや、迫力満載の必殺技なども見どころ。麻雀の知識がなくても楽しめる破天荒でカオスな麻雀漫画です。

鉄鳴きの麒麟児

竹書房 著者:塚脇永久 全4巻完結

ネット麻雀の覇者が、娘を育てるためにリアル麻雀に挑む人情系麻雀漫画。「近代麻雀」にて連載され、『キリンジゲート』など複数の続編も刊行されました。

ネット麻雀にハマり、妻から離婚をつきつけられた桐谷鈴司は、新宿・歌舞伎町の金貸しを訪れます。そこで、賭け麻雀を勧められた鈴司。麻雀で生活する雀ゴロとして、娘の生活費を稼ぐことを決意するのです。

麻雀で家族を失った主人公が家族のために麻雀の高みを目指す、家族愛に満ちたヒューマンドラマが描かれます。プロ雀士・渋川難波が監修を担当しており、痛快で緊迫感のある闘牌を楽しめるのもポイント。全4巻で一気読みもしやすい、おすすめの麻雀漫画です。

雀児

集英社 著者:平岡一輝 既刊2巻

麻雀が絶対正義の幼稚園を舞台に、幼稚園児たちが麻雀を打ち合う新感覚の少年漫画です。「少年ジャンプ+」初の麻雀漫画として、2022年から連載されています。

念願叶って幼稚園の先生になり、東鳴幼稚園での勤務初日を迎えた西野ナコ。しかし、突然園児たちから麻雀に誘われ、戸惑うままに100万円もの負債を抱えてしまいます。そんなナコの代打ちとして、園内最強の児童・雀児が再び勝負を挑むことになり……。

知識教養のために麻雀をさせるという異色の幼稚園で、幼稚園児たちの殺伐としたガチンコ勝負が描かれます。幼稚園児ならではのイカサマやハッタリが繰り広げられる、シュールな世界観が特徴。新世代の麻雀漫画が気になる方におすすめの1作です。

雀荘のサエコさん

竹書房 著者:重野なおき 既刊5巻

とある雀荘の店員・神崎サエコの麻雀ライフを描いた、痛快な4コマ麻雀漫画です。「近代麻雀」で連載され、人気を集めました。

サエコさんは100年に1人の天才ともいわれる最強の女雀士でありながら、麻雀以外の日常生活はとにかくポンコツ。彼女が店員として働く雀荘には、日々、その強さを聞きつけた猛者たちが勝負を挑みにやってきますが……。

素人相手にも容赦せず、プロ雀士やヤクザといった相手にも臆さない強さが魅力の女雀士・サエコさん。麻雀でさまざまな相手を打ち倒していく様と、天然ぶりを発揮する日常生活のギャップが笑いを誘います。日常系ギャグ漫画が好きな方にもおすすめです。

打姫オバカミーコ

竹書房 著者:片山まさゆき 全15巻完結

現代の女流プロ競技麻雀界を舞台に繰り広げられる、麻雀と恋を描いた麻雀漫画の人気作です。”麻雀の指南書”として根強いファンを獲得し、たびたび映像化もされました。

JMPリーグ風王位戦の覇者でありながら、麻雀プロの生活に馴染めず、プロの世界からの引退を決意したプロ雀士・波溜晴。そんな彼に弟子入りしたのは、おバカな女流麻雀プロ・丘葉未唯子(ミーコ)でした。波溜とミーコの挑戦が幕を開けます。

女流雀士・ミーコが、波溜の指南で成長しながら、さまざまなライバルに挑んでいく様が描かれます。麻雀初心者・中級者にとって勉強になる知識がちりばめられているのがポイント。実践的な指南書と面白い麻雀漫画の両方を兼ね備えたおすすめの作品です。