日本ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』の世界観を元に、多彩なストーリーが展開される「ガンダム漫画」。アニメや小説をコミカライズするだけでなく、原作を別視点から描いたモノや漫画オリジナルの設定が楽しめるモノも登場しています。

今回は、多種多様なガンダム漫画からおすすめの作品をご紹介。漫画を元にアニメ化された名作から話題の新作までピックアップしました。ぜひ選書の参考にしてみてください。

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ガンダム漫画のおすすめ|新作

機動戦士ガンダム ヴァルプルギス

KADOKAWA 作画:葛木ヒヨン 脚本:海冬レイジ 全10巻完結

機動戦士ガンダム ヴァルプルギス

『機動戦士ガンダムZZ』で描かれた「第一次ネオ・ジオン抗争」の終結直後を舞台にしたガンダム漫画です。「月刊ガンダムエース」で2017〜2022年まで連載され、完結。高校生の主人公、マシロ・オークスが新たな戦乱に巻き込まれていく様を描いています。

宇宙世紀0089年。スペースコロニー・サイド2の「オリンポス」で暮らすマシロは非凡な才能を持ちながらも、父親から力を隠すように言いつけられて育ちました。そんなある日、謎のガンダム・オーヴェロンと出会い、マシロの運命が動き始めます。

「ガンダムシリーズ」の過去作品のオマージュも織り交ぜながら、宇宙世紀における新しい物語が展開されるのが本作品の魅力。『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』が好きな方におすすめのガンダム漫画です。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

KADOKAWA 作画:さびしうろあき 原作:富野由悠季/矢立肇 既刊3巻

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から繋がる、宇宙世紀を舞台にしたガンダム漫画です。富野由悠季が1989年に手掛けた同名小説が原作。劇場版アニメも全3部作で予定され、第1作目が2021年に公開されました。

「第二次ネオ・ジオン抗争」から12年が経った宇宙世紀0105年。地球連邦政府は腐敗し、非人道的な行為を繰り返していました。そんな連邦政府に抵抗するべく、秘密結社「マフティー」が誕生。彼らは次々と政府高官を粛清していきます。

マフティーのリーダーは、マフティー・ナビーユ・エリン。その正体は、連邦軍大佐として「一年戦争」を戦ったブライト・ノアの息子、ハサウェイだったのです。

アムロ・レイとシャア・アズナブルの理想と意志を受け継いだ戦士として、反連邦運動に身を投じるハサウェイ。原作小説・劇場版アニメとはそれぞれ少しずつ異なる展開を楽しめる、おすすめのガンダム漫画です。

機動戦士ムーンガンダム

KADOKAWA 作画:虎哉孝征 ストーリー:福井晴敏 既刊11巻

機動戦士ムーンガンダム

2017年から「月刊ガンダムエース」で連載されているガンダム漫画。『機動戦士ガンダムZZ』から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の間の空白期間に焦点を当てた人気作です。『機動戦士ガンダムUC』の小説を手掛けた福井晴敏がストーリーを担当しています。

宇宙世紀0092年。忘れられたスペースコロニー「ムーン・ムーン」に暮らすユッタ・カーシムは、”機械に頼らずに生きる”という教義を持つ光族の少年です。ある日、ユッタはコロニーに流れ着いたモビルスーツの残骸を目撃しますが……。

独特の掟を持つコロニーを舞台に、宇宙世紀の裏の顔を描いたガンダム漫画の意欲作。地球連邦軍にもネオ・ジオン軍にも属さない少年が目の当たりにする、残酷な真実とは一体何なのでしょうか。他作品の予備知識がなくても楽しみやすい、おすすめの1作です。

機動戦士ガンダム N-EXTREME

KADOKAWA 著者:水口鷹志 原作:富野由悠季/矢立肇 既刊1巻

機動戦士ガンダム N-EXTREME

少年少女が『機動戦士ガンダム』の世界に転移し、戦いに巻き込まれていく物語を描いた作品。大人気アーケードゲーム『機動戦士ガンダムEXVS.2 クロスブースト』の原作とコラボしたガンダム漫画です。「月刊ガンダムエース」で2022年から連載されています。

アマギ・サイとエビハラ・チカゲは、”世界を救ってほしい”という謎の女性によって別世界へ飛ばされてしまいます。モビルスーツ「N-EXTREMEガンダム」のコックピットから外の世界を見て驚く2人。なんと、アニメで見た『機動戦士ガンダム』の世界に転移していたのです。

近未来の日本に暮らしていた2人が『機動戦士ガンダム』の世界の歴史改変を阻止するために奮闘する物語。新作のガンダム漫画を読んでみたい方や、ガンダム漫画を読んだことがない方にもおすすめの1作です。

HGに恋するふたり

KADOKAWA 著者:工藤マコト 既刊6巻

HGに恋するふたり

「ガンダムシリーズ」のプラモデル・ガンプラを題材にした日常コメディー漫画。2019年から「月刊ガンダムエース」で連載されています。ガンプラを愛するアラサーOLと女子高生の女性2人が出会い、趣味を通して変化していく姿を描いた物語です。

14歳でガンダムとの運命的な出会いを果たし、モビルスーツへの愛に目覚めた神崎さやか。しかし、周囲とのギャップや家族の無理解もあり、ガンプラ作りへの気持ちを抑え込んで生きてきました。そんなある日、ガンプラ好きの女子高生・高宮宇宙と出会います。

シリーズについて視聴者の目線から語られており、読者もファンとして共感しやすいストーリーになっているのが魅力。ガンプラ好きな方はもちろん、少数派な趣味を持っている方にもおすすめのガンダム漫画です。

ガンダム漫画のおすすめ|名作

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

KADOKAWA 著者:安彦良和 全24巻完結

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

シリーズの原点『機動戦士ガンダム』を元に漫画化した、ガンダム漫画の代表作です。著者は初代アニメでキャラクターデザイン・アニメーションディレクターを務めた安彦良和。本作品自体もアニメ化され、2023年には展覧会も開催されました。累計部数は1000万部を超えています。

本作品は、初代アニメでアムロとシャアが繰り広げた壮絶な戦いをコミカライズしつつ、物語を再構成しているのがポイント。アニメの名エピソードを織り込みながら、さらに「一年戦争」に関連する世界観の裏側やキャラクターを掘り下げた内容が描かれています。

また、アニメでは描かれなかったシャアと妹・セイラの詳細な過去の物語も見どころ。原点ともいえるガンダム漫画を読んでみたい方、ファーストガンダムをより深く味わいたい方におすすめの名作です。

機動戦士ガンダム サンダーボルト

小学館 著者:太田垣康男 既刊21巻

機動戦士ガンダム サンダーボルト

『機動戦士ガンダム』で繰り広げられた「一年戦争」の、裏側で起こっていた戦いを描く壮大な作品。2012年から「ビッグコミックスペリオ―ル」で連載されている大人気ガンダム漫画です。アニメ化もされ、シリーズ累計470万部を突破しています。

時は宇宙世紀0079年。宇宙都市・サイド3が「ジオン公国」を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を仕掛けていた頃。開戦から1年近くが経ち、破壊されたスペースコロニーや戦艦の残骸が漂う一帯は「サンダーボルト宙域」と呼ばれるようになっていました。

地球連邦軍はかつての故郷だったこの宙域の奪還を目指し、制宙権を握るジオン公国軍との激しい戦いを繰り広げます。

宿命を背負った2人の青年を主人公に、激しい局地戦の模様を描いた骨太な1作。オリジナルアレンジのモビルスーツやメカの圧倒的な描写力も高い評価を集めています。戦争のリアルが胸に迫るおすすめのガンダム漫画です。

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還

KADOKAWA 著者:Ark Performance 既刊25巻

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還

「一年戦争」から約10年後を舞台に、ジョニー・ライデンにまつわる謎を解明していく様を描いたガンダム漫画。『機動戦士ガンダム』などでメカニックデザインを担当した大河原邦男の企画『MSV(モビルスーツバリエーション)』から派生した、コミカライズ作品です。

宇宙世紀0090年、主人公のレッド・ウェイラインはモビルスーツの調査と保存を目的とする組織「FSS」でテストパイロットを務めていました。ひょんなことから、旧ジオン公国のエースパイロット「ジョニー・ライデン」の足跡を追うことになるレッド。しかし、巨大な陰謀に巻き込まれてしまい……。

謎に包まれたジョニー・ライデンの正体と、彼が所属していた部隊「キマイラ隊」の秘密をめぐるミステリーテイストな外伝作品。多彩なモビルスーツや詳細な設定が描かれており、モビルスーツ好きな方からも人気が高いおすすめのガンダム漫画です。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

KADOKAWA 著者:さびしうろあき/柳瀬敬之 原作:富野由悠季/矢立肇 全7巻完結

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

1988年に公開された映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のアナザーストーリーを描いたガンダム漫画です。『機動戦士ガンダム』などの総監督を務めた富野由悠季が、映画の脚本第1稿を下地に執筆した小説が原作になっています。

宇宙世紀0093年、行方不明から突然姿を現したシャア・アズナブル。彼はネオ・ジオン軍の総帥として、地球連邦政府に戦いを挑んできます。地球に隕石を落とそうと画策するシャアと、それを止めるべく奮闘するアムロ・レイの最後の戦いを描いた物語です。

映画と同じストーリーをなぞりつつ、映画版には登場しないキャラクターの活躍や、展開・設定の違いなどを楽しめるのがポイント。細かい点も補足されており、アムロとシャアの最後の戦いをより深掘りできるおすすめのガンダム漫画です。

機動戦士ガンダムUC バンデシネ

KADOKAWA 著者:大森倖三 全17巻完結

機動戦士ガンダムUC バンデシネ

『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の世界観をコミカライズしたガンダム漫画です。「第二次ネオ・ジオン抗争」から3年後、宇宙世紀の歴史と根幹をめぐる戦いを描いた人気作。原作小説とアニメの内容を織り交ぜ、漫画として物語を再構成しています。

ネオ・ジオン軍の残党との戦いが本格化していた宇宙世紀0096年。平凡な少年、バナージ・リンクスはある日、オードリー・バーンと名乗る謎の少女を助けます。このことをきっかけに、バナージは人類史を揺るがす事件に巻き込まれていくのです。

アニメで描かれていない原作小説の展開を、巧みに活かしたストーリーが魅力のガンダム漫画。新規エピソードやオリジナルのモビルスーツも追加され、読み応えがあります。『機動戦士ガンダムUC』に触れたことがない方にもおすすめの1作です。

機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画

KADOKAWA 著者:Ark Performance 全4巻完結

機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画

『機動戦士ガンダム』と同じ時間軸で描かれるおすすめの外伝作品。「一年戦争」の裏で起こっていた、ジオン公国内部のサスペンスフルな政治劇を描いたガンダム漫画です。2009年まで「月刊ガンダムエース」で連載され、完結しています。

宇宙世紀0079年12月、ジオン公国の首都で7人の政府要人が連続爆破テロによって暗殺されます。事件の捜査を任された公安部捜査官のレオポルド・フィーゼラー。彼は、8人目の暗殺対象として、ジオン公国軍総帥ギレン・ザビの名前が挙げられていることを知り……。

総帥の暗殺計画を軸に、ジオン公国で繰り広げられていた内戦を群像劇のように描いた1作。アニメでは描かれなかったジオン公国の内情と政治にスポットを当てた名作です。ガンダム漫画では異色の人間ドラマを、ぜひチェックしてみてください。

機動戦士ガンダム0083 REBELLION

KADOKAWA 著者:夏元雅人 原作:富野由悠季/矢立肇 全18巻完結

機動戦士ガンダム0083 REBELLION

外伝OVAシリーズ『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に関連するコミカライズ作品。宇宙世紀0083年に繰り広げられた戦いを、漫画ならではの新しい解釈で描いたガンダム漫画です。

「一年戦争」終結後、ジオン残党軍は地球圏に潜み、水面下で動いていました。やがて、彼らはジオン公国の再興のために「デラーズ・フリート」を名乗り始めます。残党軍の狙いとは一体何なのでしょうか。

「一年戦争」から『機動戦士Zガンダム』で描かれた宇宙世紀0087年までの、空白の歴史を題材にしたガンダム漫画。主要キャラクターの背景がより丁寧に描かれており、すでにアニメを見た方も新鮮な印象で楽しめるおすすめの秀作です。

機動戦士Zガンダム Define

KADOKAWA 著者:北爪宏幸 既刊19巻

機動戦士Zガンダム Define

『機動戦士Zガンダム』のアニメの世界観に、オリジナルの解釈を織り交ぜて再構成したガンダム漫画の人気作です。13巻以降は『機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺』とタイトルを変更して「月刊ガンダムエース」で継続連載されています。

「一年戦争」終結から7年後の宇宙世紀0087年。シャア・アズナブルは「クワトロ・バジーナ」を名乗り、連邦軍人として新たな活動を始めていました。ある日、新型ガンダムの強奪をきっかけに、少年・カミーユと遭遇したシャア。2人の出会いは、新たな戦いに火をつけることになり……。

クワトロ視点で『機動戦士Zガンダム』を描いているのが本作品の特徴。同作品で作画監督を務めた北爪宏幸ならではの、美麗な画風も見どころになっています。アニメと細部を見比べながら楽しめるおすすめのガンダム漫画です。

機動戦士クロスボーン・ガンダム

KADOKAWA 著者:長谷川裕一 原作:富野由悠季 全6巻完結

機動戦士クロスボーン・ガンダム

アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』の10年後の世界を描いたSF冒険活劇。監督・富野由悠季が自らオリジナルストーリーとして、原作を手掛けました。90年代に「月刊少年エース」で連載され、シリーズ累計部数は300万部を突破するガンダム漫画の名作です。

宇宙世紀0133年。木星圏の周辺では、モビルスーツを利用して海賊行為を働く「クロスボーン・バンガード」が出没していました。ひょんなことから彼らと出会った地球圏の留学生、トビア・アロナクスは宇宙海賊の一味として、木星帝国と戦うことになります。

少年・トビアが戦いのなかで成長していく姿を描いた、痛快な冒険譚として楽しめるのがポイント。シリーズを通して多くの読者から支持されている、おすすめのガンダム漫画です。

機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのメモリーより

KADOKAWA 著者:ことぶきつかさ 原作:富野由悠季/矢立肇 全2巻完結

機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのメモリーより

『機動戦士ガンダム』でアムロ・レイとともに戦ったカイ・シデンが、「一年戦争」の真実を語ったガンダム漫画。『機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのレポートより』の続編にあたる作品ですが、本作品単体でも楽しめるのが魅力です。

宇宙世紀0105年、木星船団の同行取材から帰還したジャーナリストのカイ・シデン。スペースコロニー・サイド3の首都で開催される、一年戦争記念館のWB展に参加します。そこでカイは、さまざまな展示物を見ながら当時の戦いの記憶を思い出していくのです。

戦いを経験したカイ・シデンの回想から「一年戦争」の裏側に迫る、斬新な設定と巧みな構成が高い評価を集めている秀作。ファーストガンダムの新たな一面が垣間見られるおすすめのガンダム漫画です。

ガンダム漫画のおすすめ|アナザー

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼

KADOKAWA 著者:寺馬ヒロスケ/団伍 シナリオ:鴨志田一 全4巻完結

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼

宇宙世紀以外の時間軸で描かれる「アナザーガンダム」の1作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の外伝作品。鉄華団のメンバーが地球を目指していた頃の裏側を描いたガンダム漫画です。

月に近い「アパラチンコロニー」では、コロニーを仕切るマフィア「タントテンポ」のボス暗殺により、組織の次期首領をめぐる抗争が起こっていました。傭兵アルジ・ミラージは、この抗争に巻き込まれてしまいます。

アルジはボスの一人娘であるリアリナ・モルガトンを次期ボスにするべく、元ボスの側近ヴァルコ・ウォーレンとともにリナリアを狙う敵と戦っていきますが……。

互いに異なる目的を胸の内に抱えた少年2人の生き様を描いたガンダム漫画。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』とはひと味違った世界観を楽しめるおすすめの1作です。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE

KADOKAWA 著者:久織ちまき 原作:矢立肇 全5巻完結

機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE

「アナザーガンダム」の人気アニメ『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』のコミカライズ作品。同作品の物語を、アスラン・ザラの視点から描いているのが特徴です。

オーブの代表首長になったカガリ・ユラ・アスハの護衛としてオーブに立った、「アレックス・ディノ」ことアスラン。そこで彼らはガンダム強奪事件に巻き込まれてしまいます。少年たちを飲み込む戦禍のなか、アスランは何を思うのでしょうか。

アスランの心情を通して『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』の内容が丁寧に補完されており、物語の解釈を広げられるのがポイント。同シリーズの世界観が好きな方、登場人物の心理を深く描いた漫画が好きな方におすすめのガンダム漫画です。

ガンダム漫画のおすすめ|パロディ

トニーたけざきのガンダム漫画

KADOKAWA 著者:トニーたけざき 全3巻完結

トニーたけざきのガンダム漫画

“ガンダム史上最高のギャグ&パロディコミック”と銘打たれる、ガンダム漫画の秀作です。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の著者・安彦良和の画風に巧みに寄せた絵柄にも注目してみてください。

偶然、地球連邦軍の新兵器に搭乗したアムロ・レイは、そのまま「ジオン公国」との戦いに巻き込まれていきます。演技派の艦長ブライト・ノアに殴られたり、マチルダ中尉やセイラ・マスなどに翻弄されたりしながら、アムロはジオンを打ち倒すために力を目覚めさせていきますが……。

そっくりな絵柄で繰り広げられる怒涛のギャグ展開が面白いと、読者の評価を集めたパロディ漫画。原作の細かいネタが多く盛り込まれており、初代アニメ『機動戦士ガンダム』を愛する方にもおすすめのガンダム漫画です。

シャアの日常

KADOKAWA 著者:南北 脚本:本田雅也 全8巻完結

シャアの日常

「ガンダムシリーズ」最大の宿敵、シャア・アズナブルにそっくりな男の日常を、コミカルに描いた話題のガンダム漫画。累計30万部を超えるパロディ漫画の人気作です。

現代日本に赤い流れ星が落ちた次の日。とある古いアパートで、1人の男が目を覚まします。それまでの記憶を全て失っていた男の部屋には、謎の赤いコスチュームとマスクが置かれていました。果たして彼は「シャア」なのでしょうか。

シャア・アズナブルと思われる男が、記憶を無くしたまま現代日本の下町で生活を営む様を楽しめるシュールなガンダム漫画です。名台詞のパロディなどが織り込まれているのもポイント。日常系ギャグ漫画が好きな方におすすめの1作です。

ラル飯 ーランバ・ラルの背徳ごはんー

KADOKAWA 著者:谷和也 既刊3巻

ラル飯 ーランバ・ラルの背徳ごはんー

『機動戦士ガンダム』などに登場するジオン軍の士官、ランバ・ラルを主人公にしたガンダム漫画。「クラブ・エデン」の留守番を任されているランバ・ラルが日常のしがらみから解放され、食べたいモノを好きなように食べる姿を描いた至福のグルメコメディーです。

「深夜のまるごとカマンベールチーズ カリカリベーコンチャーハン」や「マトリョーシカハンバーガー」など、高カロリーな欲望あふれる料理が続々と登場します。メニューのレシピが併録されているのもポイント。グルメ漫画とガンダム漫画の両方を堪能できるおすすめの1作です。