どんどん進化していく3Dプリンター。プラスチックなどの固形のものはもちろん、食品の3Dプリンターが開発されたときも驚きましたが、とうとう衣類用の3Dプリンター「Electroloom」がクラウドファンディングサイト、Kickstareterに登場です。
一般人が服をデザインし、そのデザインどおりに洋服を作るには、まずデザインセンスから始まり、パターンといった知識や縫製技術、そして糸や針、布ももちろん必要となってくるのでなかなかハードルが高いですよね。しかし、このElectroloomがあれば縫製の知識や技術、道具などはまったく必要なし。
必要となるのは、PC上でのデザインスキルのみ。作成方法も非常にシンプルで、PC上で鋳型をデザイン、作成し、それをElectroloomに設置するだけ。すると、元は液体だったポリエステル繊維が、ふわふわとした非常に細かい糸となって鋳型に散布され、それが折り重なることで一枚の衣類となるという仕組み。
素材は柔軟性があり、軽いとのこと。1Lの液体材料でタンクトップなら4枚、スカートなら3枚程度作成できるのだとか。開発者らによれば、洋服を作成するのはほんの一例で、カーテンやスカーフなど使用者の需要に合わせて作成できるものは無限大にあると述べています。本体のサイズが100cm×108cm×62cmと少々大きいですが、なんとか机の上には置けそうですね。
現在のところ、素材の色や種類は1つしかありませんが、順次開発予定だそうです。サイトでは出資額に応じて、サンプル生地やタンクトップ、スカート、そしてElectroloom本体をゲットできるので、興味のある方は要チェックです。
色や素材、そしてもう少し複雑なデザインでの作成が可能になれば非常に面白いなという感じですね。今後の開発に期待したいですね。