手の届く値段。

ついに、3Dプリンターが手の届く、お手頃な価格になりました。これまでの3Dプリンターといえば、数万円や数十万円が当たり前でしたが、Kickstarterに登場した新たな3Dプリンター「Tiko」の値段は、なんと179ドル(約2万1500円)。

これまでに市場に出回ってきた3Dプリンターは、重く、そして複雑で信頼の置けないものでした。そのため、多くのユーザーは設定に手間取り、実際にプリントする時間よりも3Dプリンターの調整に費やした時間の方が長かった、なんてこともあったと思います。

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Tikoの開発チームは、ユニボディ設計を用いることでこの問題を解決。Tikoのサイズは、わずか高さ390mm×幅237mm×奥行き221mmで、重量は1.7kg。これならば、持ち運びも可能です。また、Tikoはデルタ3Dプリンターと呼ばれ、3つのアームが印字ヘッドを制御するため、50ミクロンの解像度という、非常に高精度な出力を可能としています。
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他の特筆すべき点は、最大で138.3立方インチ(約2266立方センチメートル)までのオブジェクトを出力可能なことや、ユーザーフレンドリーなブラウザベースのソフトウェアが用意されていることが挙げられます。しかし、何と言っても最大のポイントはその価格ですよね。
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Tikoは、目標金額を10万ドル(約1200万円)に設定して出資を募集中ですが、約1ヶ月の募集期間を残した現時点で、すでにその目標金額を大きく上回る出資を集めています。価格は、前述のとおりTiko本体1つで179ドル、また日本への送料は65ドル(約7800円)となっています。