数あるメーカーのなかで、ひときわ高い知名度を誇るBenQ。今日本で流行りを見せているタクティカルFPSゲーム・VALORANTの公式大会「VALORANT Challengers Japan Split 1 2023」のオフィシャルモニターパートナーに採用されるなど、品質の高さは折り紙付きです。

そこで今回は、なぜBenQのゲーミングモニターが人気を集めているのか、その理由を解説。2大ブランド「MOBIUZ」と「ZOWIE」の違いについても説明しているため、どちらが自分に合うのか気になる方はぜひ最後までチェックしてみてください。

BenQのゲーミングモニターはなぜ人気なのか

Amazonでベストセラーを達成するなど、多くのゲーマーが愛用しているBenQのゲーミングモニター。プロが参加する本格的な大会はもちろん、さまざまな参加者を募ったカジュアルな大会でも採用されています。プロ・アマ問わず人気があるBenQのゲーミングモニターですが、その人気の理由として挙げられるのは、「ゲームのジャンルやプレイスタイルに応じて考え抜かれた設計」にあります。

たとえば、主にFPSゲームに向いているパフォーマンス重視のZOWIEシリーズは、高リフレッシュレート・低遅延を実現。さらに、スタンドに目盛りを設けることで、いつものプレイ環境をどこでも再現することが可能です。

一方カジュアルにゲームを楽しみたい方向けのMOBIUZシリーズは、映像のクオリティだけでなく音質にもこだわっているのがポイント。FPSゲームやRPGはもちろん、映画や音楽鑑賞などゲーム以外の用途でも活躍するよう開発されています。どちらのブランドにおいても、プレイヤーのことを第一に考えた設計が施されており、それがプロ・アマ問わず人気を集めている要因になっていると言えます。

BenQ ZOWIEのゲーミングモニターの特徴

最大360Hz対応の高リフレッシュレート

ゲーミングモニターの性能において、もっとも重要であると言えるリフレッシュレート。映像の滑らかさ、ブレの少なさに直結するため、FPSゲーマー・格闘ゲーマーは特に注目しておきたいポイントです。

144~165Hzが一般的ですが、ZOWIEのゲーミングモニターには最大360Hzに対応したモデルがあります。リフレッシュレートが低いモニターを使っているプレイヤーと比べて、遮蔽や曲がり角で対峙した際わずかながら早く視認できるので、1フレームの差で勝敗が決まるゲームをより有利に進めたい方におすすめです。

独自機能「DyAc+」で残像を抑えられる


プレイヤーが操作するキャラクターや背景などがブレて見える現象「モーションブラー」。主に動きの激しいゲームで発生する問題です。場合によってはプレイに支障が出るこの現象を、ZOWIEのゲーミングモニターは独自機能「DyAc+」で解決しているのが魅力です。

DyAc+は、フレームの間で人間の目には見えないほど瞬時に黒画面を挿入することで、残像感を抑えられる機能。人によって効果の感じ方が異なりますが、敵の位置や動きをハッキリと視認できるので、リコイルやエイムのしやすさが向上するといったメリットがあります。

なお、冒頭で解説した通り、DyAc+はZOWIE独自の機能であるため、ほかのゲーミングモニターでは体験することができません。一部のゲーマーからは、「DyAc+があるからBenQのゲーミングモニターを選ぶ」といった声もあがっています。

自在に動かせるベーススタンドを搭載

ゲームをプレイする際、デスクのサイズや姿勢などに合わせて、キーボードとマウスを斜めに置いて遊びたいという方もなかにはいます。通常、ゲーミングモニターのスタンドは動かせないことが多く、奥行きの狭いデスクを使用している場合はプレイ時にやや使い難い姿勢になることも。しかし、ZOWIEのゲーミングモニターは、スタンド部分が可動式になっているため、角度を付けることで快適に遊べます。

自分のプレイスタイルに合わせてスタンドを動かせるのも、ZOWIEのゲーミングモニターがプロゲーマーに愛される理由の1つと言えます。

BenQ MOBIUZのゲーミングモニターの特徴

独自機能「HDRi」でゲーム映像を更にハイクオリティに

MOBIUZのゲーミングモニターには、BenQ独自の機能である「HDRi」が搭載されています。HDRiとは、部屋の照明やゲームコンテンツ自体の明るさを検知し、自動で映像のコントラストを調節する機能のことです。「ゲームHDRi」と「シネマHDRi」の2種類のモードが選べます。

ゲームHDRiでは、マップ内の暗所を明るくなりすぎないようバランスよくコントラストを強調。シネマHDRiでは、色の鮮やかさをディテール部分まで向上させ、よりリアルな映像を楽しめるよう設定できます。

高音質なtreVoloオーディオシステムを搭載

昨今のゲーミングモニターには、標準でスピーカーが内蔵されている傾向にありますが、音質を追求したモデルは多くありません。しかし、MOBIUZに搭載されているBenQ独自のオーディオシステム『treVoloスピーカー』は、音質重視の方でも十分楽しめるような高音質さ、迫力のある重低音を実現。オフラインRPGなどのゲームはもちろん、映画・音楽鑑賞にも適しています。

スピーカーを別途用意せずに高音質なサウンドを楽しめるので、デスクのスペースを確保したい方にもぴったり。さまざまな用途に合うゲーミングモニターを探している場合はチェックしてみてください。

ゲーム部屋にマッチする美しいデザイン

ゲーミングモニター選びにおいて、デザインを重視したいという方も多くいます。MOBIUZはトライアングル型・V字型などスタイリッシュなスタンドを採用しているので、デスク周りをおしゃれに仕上げたい方にぴったりです。

背面の四隅には、LEDライティングが施されています。ほかのゲーミングデバイスの色調を合わせれば、統一感を演出可能。性能だけでなく、デザインも両立しているのがMOBIUZのメリットです。

リモコン付きなので操作が簡単

一般的なゲーミングモニターは、背面などに搭載されているボタンを押して、画面の輝度や音量、その他設定を変更します。操作の度に腕を伸ばしてボタンを何回か押さなければいけないため、場合によっては手間と感じる方もいるのではないでしょうか。

MOBIUZのゲーミングモニターには、遠距離操作が可能なリモコンが付属しているので、わざわざ姿勢を変える必要がないのが魅力。手元に置いておけば、いつでも簡単に設定を変更できます。ゲームに合わせた設定をしたいといった方におすすめです。

BenQ ZOWIEとMOBIUZの違いとは?どっちがいい?

FPSゲームを本格的にプレイするならZOWIE

ZOWIEのゲーミングモニターは、ZETA DIVISION所属のプロゲーマー・Laz氏を筆頭として数多くの著名人に愛用されている製品です。最大360Hzと高リフレッシュレート、自在なプレイスタイルの構築が可能、ブレを抑える独自機能搭載といった特徴から、本格的にFPSゲームで勝利を狙いたい方におすすめといえます。

特にVALORANTのような精細な動きが求められるゲームでは、ZOWIEのゲーミングモニターが大活躍。海外サイトの集計によると、プロゲーマーの70%以上がZOWIEのモデルを使用しているという結果になっており、その人気さが伺えます。

VCJ ZOWIE特設サイトはこちら

MMORPGなどさまざまなゲームを楽しみたいならMOBIUZ

本格ゲーマー向けのZOWIEと比べて、MOBIUZのゲーミングモニターはマルチな用途に対応しているのが特徴。ゲームにおいては、最大4K画質に対応していたり、高音質なサウンドを楽しめるスピーカーを搭載していたりと、さまざまなジャンルのタイトルを没入感の高い状態で楽しめます。

湾曲モニターを採用したモデルもあるので、ゲームの世界を満喫したい方にもぴったり。34インチモニターを選べば、画面が広い分快適に作業が行えます。映像・音楽などの質を求めつつ、カジュアルにゲームをプレイしたい場合はチェックしてみてください。

BenQ ZOWIEのゲーミングモニターおすすめ

ベンキュー(BenQ) ZOWIE XL2411K

ベンキュー(BenQ) ZOWIE XL2411K

ZOWIEシリーズを体験してみたい方におすすめなのが、もっとも価格が控えめである「XL2411K」。BenQ独自のテクノロジー「DyAc」に対応しているため、近接での銃撃やジャンプなどのモーション時でもしっかりと敵キャラを映せるのが魅力です。

最大リフレッシュレートは144Hz。120fpsに対応しているPS5など、家庭用ゲーム機の性能を活かせるのもポイントです。高さ調節などの基本的な機能のほか、ベーススタンド部分のみを動かす機能も搭載。ゲーミングキーボードを斜め置きできるので、自分に合ったプレイスタイルで遊べます。コスパのよいモデルがほしい方におすすめです。

ベンキュー(BenQ) ZOWIE XL2546K

ベンキュー(BenQ) ZOWIE XL2546K

最大240Hzの高リフレッシュレートに対応した「XL2546K」。リフレッシュレートが高い分、DyAc+の効果をより感じやすいのが特徴です。XL2411Kと同じく、コンテンツの明暗を調節する「Black eQualizer」、カラーを調節し敵キャラを見つけやすくする「Color Vibrance」機能を搭載。ゲームでの勝利を本格的に目指したい方におすすめです。

独自の無料ソフトウェアを使って、自分で設定したモードをプロファイルとして送信できる「XL Setting to Share」に対応。互換性のあるモニターを使用している友人と共有し合うことで、より自分に合う設定を見つけられる可能性があります。

また、画面に集中しやすくなる「アイシールド」が付属しているのもポイント。周囲の状況が気になりにくい環境でプレイしたい方にもぴったりです。

ベンキュー(BenQ) ZOWIE XL2566K

ベンキュー(BenQ) ZOWIE XL2566K

ZOWIEシリーズのハイエンドモデルである「XL2566K」。シリーズ初となる最大360Hzの高リフレッシュレートに対応した製品です。RTX 4000シリーズなどのGPUを搭載したハイスペックゲーミングPCの性能を存分に引き出せる数値なのが魅力。滑らかでブレが少ないだけでなく、より鮮明な映像を映し出せるので、エイム・リコイルのしやすさを重視する方にぴったりです。

XL2546K同様アイシールドが付属しているだけでなく、一部モデルでは別途購入が必要な「S.Switch」も同梱。モニター設定を手間なく操作することが可能です。とことん高フレームレートにこだわりたい場合はチェックしてみてください。

BenQ MOBIUZのゲーミングモニターおすすめ

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX2510S

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX2510S

本記事で紹介するMOBIUZシリーズのなかで、もっともお手軽に購入できるのが「EX2510S」。24.5インチとコンパクトな画面サイズなのが特徴です。ゲームプレイ中に画面全体を視界に捉えたい方や、デスクの上にモノを置けるスペースを空けておきたい方に適しています。

応答速度は1ms、リフレッシュレートは最大165Hzまで対応。FPSゲームや格闘ゲームなど、キャラやオブジェクトなどの動きが激しいジャンルでも、ブレの少ない映像で楽しめます。FreeSync Premiumに対応しているので、画面のズレが起きる現象「テアリング」なども生じにくく、快適にプレイ可能です。

小型ながら、クリアなサウンドを楽しめる「treVoloスピーカー」を内蔵しているのもポイント。映像美と高音質が両立したコスパの良いゲーミングモニターがほしい場合はチェックしてみてください。

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX2710Q

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX2710Q

27インチとEX2510Sよりも画面サイズがやや大きい「EX2710Q」。解像度も、より高精細なWQHDを採用しているため、ゲーム映像のディテールまで楽しめます。また、表示領域が広い分、動画編集などの作業にもおすすめです。

高解像度ながら、リフレッシュレートは最大165Hzと変わらないため、RPGだけでなくFPSゲームでも活躍します。本モデルにも「treVoloスピーカー」が搭載されていますが、5Wのウーファーを加えた2.1ch構成なので、低音に深みが増しているのが魅力。ゲーム内BGMをよりよい環境で聴きたい方にぴったりです。

視野角が広いIPSパネルを採用しているので、角度による色の変化が少ないのもポイント。性能を重視する場合はチェックしてみてください。

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX270QM

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX270QM

WQHDという高解像度ながら、リフレッシュレートが最大240Hzなのが魅力の「EX270QM」。高フレームレートなゲーム映像を描写できるため、カジュアルにゲームを楽しみたい方はもちろん、本格的に勝利を目指したいといった方にもおすすめです。ほかモデル同様、IPSパネルを採用しています。

スピーカーについても、2W×2と5Wのウーファーを備えており、中高音・低音ともにクオリティの高いサウンドが楽しむことが可能です。背面の四隅にLEDライティングが施されているので、性能だけでなくデザイン性にもこだわりたい場合はチェックしてみてください。

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX3210U

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ EX3210U

4K画質かつ32インチの大画面でゲームを楽しめるハイエンドゲーミングモニターが「EX3210U」。通常の4Kよりも更に発色がよいとされる「量子ドットパネル」を採用しているので、映像美を追求したい方にぴったりです。

リフレッシュレートは最大144Hzで、FPSゲームをプレイするには十分な性能を備えています。明るさを調節する「Light Tuner」機能もポイント。-10~10まで、ゲームに合わせて明暗を変えられます。暗がりで見えにくい場合は明るく、明るすぎて目がチカチカする場合は暗くするといった使い方が可能です。

付属のスタンドは、高さや上下左右の角度を調節できます。自分の姿勢に合わせて、観やすい位置に画面を変えられるため便利。そのほか、本体中央下部にAIノイズキャンセリング機能を搭載したマイクも搭載しています。ヘッドセットが故障した際など不測の事態にも対応することが可能。周囲に人がいる場合は、プライベートモードで正面のみの音を拾わせることもできます。高性能かつ多機能なゲーミングモニターがほしい方におすすめです。