ワッデン海 ユネスコ世界遺産でテスト中!
オランダ・ドイツ・デンマークの三国にまたがる世界最大規模の干潟であるワッデン海。ユネスコ世界遺産に登録された10,000平方キロは6時間ごとに潮の満ち干を繰り返す生物の宝庫です。今回は、そのガイドたちが属するワッデン海協会の依頼により、デザイナー Pauline van Dongen 氏が開発を進めているソーラーウィンドブレーカーに注目。どんなウェアラブルになっているのでしょうか?
ソーラーウィンドブレーカーとは?
その名のとおり、ソーラーパネルが仕込まれたウィンドブレーカー。着る人を保護しながら、太陽光発電をしつつ、環境保護にもつながるワッデン海発ならではのウェアラブル。
人と環境を保護
まず、ウィンドブレーカーとしての基本機能はどうでしょうか? 防風防水性能はもちろん、その70%がリサイクル生地を使用し、人と環境にやさしく世界遺産にふさわしい仕上がりです。
グラファイトカラーはワッデン海の風景との調和を乱さないいい配色です。また、収納式のフードや高さのあるカラーは、絶えず吹く強風の中でのガイドを快適に保つかもしれません。
自然を味方に
肝心の「ソーラー」はどうでしょうか? 非常に薄いソーラーパネルがラミネート加工で生地と一体化し、デザインの一部になっているのがクール! 天気によりますが、スマートフォンを1-2時間で充電するそうです。
またモバイルバッテリーを内蔵し、ガイド中に必要になるかもしれないGPSなど、さまざまなデバイスの充電が可能。スマートフォンのワイヤレス充電にも対応しているというから便利!
気になるのは、実際にツアーで使用したガイドたちのフィードバック。その結果によっては来年中に製品化される可能性もあるそうです。このプロジェクトにはぜひアウトドアメーカーも参加してほしいですね!
世界遺産のワッデン海も深刻な環境汚染の危機にさらされているそうです。ソーラーウィンドブレーカーのようなプロジェクトが保護の一助になることを願うばかりです。