2008年の初登場から15年余りでカメラ業界の主力にまで成長を遂げた「ミラーレス一眼」。一眼レフを超える高画質と多機能が小型軽量ボディで楽しめることから、写真や動画の撮影を趣味にするユーザーの間で人気が年々高まっています。
今回はおすすめのミラーレス一眼をランキング形式でご紹介。初心者向けに選び方も詳しく解説するので、初めてのミラーレス一眼を選ぶための手引きとして役立ててみてください。
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- 目次
- ミラーレス一眼のおすすめランキング|安価・初心者向け
- ミラーレス一眼のおすすめランキング|中級機~上級機
- ミラーレス一眼の売れ筋ランキングをチェック
- ミラーレス一眼とは?
- ミラーレス一眼と一眼レフの違い
- ミラーレス一眼の選び方
- ミラーレス一眼のおすすめメーカー・ブランド
ミラーレス一眼のおすすめランキング|安価・初心者向け
製品 | 第1位 ソニー α6400 ILCE-6400 | 第2位 キヤノン EOS R50 | 第3位 ニコンZ fc | 第4位 キヤノン EOS RP | 第5位 ソニー VLOGCAM ZV-E10 | 第6位 ニコン Z 50 | 第7位 ソニー α7C II ILCE-7CM2 | 第8位 ニコン Z 5 | 第9位 オーエムシステム OM-D E-M10 Mark IV | 第10位 ソニー α6700 |
販売ページ | ||||||||||
センサー | APS-C | APS-C | APS-C | マイクロフォーサーズ | APS-C | APS-C | フルサイズ | フルサイズ | マイクロフォーサーズ | APS-C |
ISO感度 | ISO100〜32000 | ISO100~32000 | ISO100~51200 | ISO100~40000 | ISO100〜32000 | ISO100~51200 | ISO100〜51200 | ISO100~51200 | ISO約100〜25600 | ISO100〜32000 |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 2088万画素 | 約2030万画素 | 約2420万画素 | 2088万画素 | 3300万画素 | 2432万画素 | 約2030万画素 | 約2600万画素 |
サイズ | 約幅120×高さ66.9×奥行59.7mm | 幅116.3×高さ85.5×奥行68.8mm | 約幅134.5×高さ93.5×奥行43.5mm | 約幅118.3×高さ68.5×奥行38.1mm | 約幅115.2×高さ64.2×奥行44.8mm | 約幅126.5×高さ93.5×奥行60mm | 約幅124×高さ71.1×奥行63.4mm | 約幅134×高さ100.5×奥行69.5mm | 約幅121.7×高さ84.6×奥行49mm | 約幅122×高さ69×奥行75.1mm |
重量 | 約403g (バッテリー、メモリカードを含む) | ブラック:約375g/ホワイト:約376g (バッテリー、メモリーカードを含む) | 約445g (バッテリー、メモリーカードを含む、ボディーキャップを除く) | 337g (付属充電池、メモリーカードを含む) | 約343g (バッテリー、メモリカードを含む) | 約450g (バッテリー、SDカードを含む、ボディーキャップを除く) | 約514g (バッテリー、メモリーカードを含む) | 約675g (バッテリー、メモリーカードを含む、ボディーキャップを除く) | 383g (付属充電池、メモリーカードを含む) | 約493g (バッテリー、メモリカードを含む) |
モニター | ワイド3.0型 タッチパネル チルト式 | ワイド3.0型 タッチパネル バリアングル式 | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 | 3.0型 タッチパネル チルト式 | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 | 3.2型 タッチパネル チルト式 | 3型 タッチパネル チルト式 | 3.2型 タッチパネル チルト式 | 3.0型 タッチパネル チルト式 | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 |
手ブレ補正 | - | - | - | - | - | ◯ | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) |
その他機能 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 |
第1位 ソニー(SONY) α6400 ILCE-6400
クラスを超えた先進機能が使える人気のAPS-Cミラーレス一眼です。フラットデザインを採用し、ファインダー付きながら約403gと軽量でかさばらないのが特徴。沈胴式の電動ズームレンズもキットに選べるので、軽快に持ち歩けます。
AIを活用した被写体追尾機能「リアルタイムトラッキング」も便利。犬や猫にも対応する「リアルタイム瞳AF」も搭載しており、子供やペットの撮影でも積極的に構図を変えた表現を楽しめます。最高約8コマ/秒のサイレント連写も使えるため、学芸会や演奏会の撮影にもおすすめです。
ISO6400以上の高感度を実用的な画質で使えるのもポイント。明るい単焦点レンズを装着すれば、手持ちでも鮮明な夜景撮影が可能です。本ミラーレス一眼には自撮りも楽しめる180°チルト可動式モニターも用意。高品質な4K30fps動画も記録できます。
▼撮影イメージ
第2位 キヤノン(Canon) EOS R50
日常をラフに切り取りたいと考えている方に、おすすめのAPS-Cミラーレス一眼です。ブラックは約375g、ホワイトは約376gという軽量ボディで、持ち運びやすいのがメリット。家の中はもちろん、ちょっとした街歩きから旅行まで、さまざまな場面で活躍してくれるカメラです。
一方で、機能は本格的。被写体を画面内に検出すると、自動でトラッキングします。ディープラーニング技術を用いた被写体検出アルゴリズム「EOS iTR AF X」で、人はもちろん犬や猫、鳥などに追従し、ピントを合わせ続けるのが特徴。初心者の方でも撮影しやすい機能です。
一眼は設定が難しいと感じる方でも、撮る楽しさを実感できるオートモードを搭載。例えば、「アドバンスA+」ではカメラが撮影シーンを認識し、逆光や夜景などでもきれいに撮影できるように複数枚の画像を合成します。より表現の幅を広げられ、写真の醍醐味を感じられるのがポイントです。
▼撮影イメージ
第3位 ニコン(Nikon) Z fc
自分らしさを表現できる人気のAPS-Cミラーレス一眼です。フィルム時代の1982年に登場した名機「FM2」にインスパイアされたデザインを採用。キットの単焦点レンズと合わせることで、レトロながらもおしゃれな外観で使用できます。
本体天面にシャッター速度・ISO感度・露出補正と、3つの専用ダイヤルを搭載しているのもポイント。精密機器ならではの手応えがある操作感を味わえるほか、電源オフの状態でも設定内容を視認できます。重さ約445gと軽量コンパクトなので、昔ながらのスタイルで軽快に撮影を楽しみたい方におすすめです。
仕上がり設定「ピクチャーコントロール」に加えて、20種類のフィルター効果が適用できるのも本ミラーレス一眼の魅力。ISO6400以上の高感度も実用でき、外観はレトロでも現代的な写りを楽しめます。「瞳AF/動物AF」など、高性能なAF性能も利用可能です。
▼撮影イメージ
第4位 キヤノン(Canon) EOS RP
フルサイズのミラーレス一眼です。ボディとバッテリー、カードを含めても約485gと軽量で、サイズも約幅132.5×高さ85×奥行70mmとコンパクト。街歩きや旅行など、さまざまなシーンで気軽に持ち運びたい方におすすめです。
約2620万画素、35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載し、高画素・高感度・低ノイズを実現。フルサイズならではのレンズのボケ味や、幅広いダイナミックレンジ、滑らかなグラデーションを楽しめます。さらに、映像エンジン「DIGIC 8」で優れた画像処理を叶えているのがポイントです。
本製品の高感度とRFレンズの表現力を掛け合わせることで、4Kで撮影できる動画の表現も拡大しています。4K撮影時には、常用最高ISO感度12800に設定できるため、暗い場面でも感度を上げて撮影可能。ファインダーを覗きながらの動画撮影もできるため、日中に液晶モニターが反射してしまう際にも便利です。
▼撮影イメージ
第5位 ソニー(SONY) VLOGCAM ZV-E10
印象的なVlog撮影を叶える、人気のAPS-Cミラーレス一眼です。高精細な4K動画や、ハイレベルな高画質のフォーマットにも対応。通常の撮影はもちろん、光の少ない夕暮れ・夜景などのシーンでもノイズが少なく、魅力的な作品の撮影が可能です。
さまざまなパターンのVlog撮影に対応する機能が搭載。ワンタッチで表現が切り替えられる「背景ぼけ切換機能」や、ピント移動を素早く行なう「商品レビュー用設定」、顔の明るさを保つ「顔優先AE機能」、肌をきれいにみせる「美肌効果」などは、動画をクオリティを上げるのに役立ちます。
さらに、Vlogの質を保つのに欠かせないのが音声機能。屋外での撮影で、風切り音や環境音によって必要な音がかき消されないよう、指向性3カプセルマイクを採用。高い集音性能を発揮し、話し手の声を届きやすくします。高品質の動画を作成したい方におすすめの商品です。
▼撮影イメージ
第6位 ニコン(Nikon) Z 50
高い描写力と多彩な表現力を備えた、APS-Cミラーレス一眼です。大きさは約幅126.5×高さ93.5×奥行き60mmと小型で、重さも約450gと軽量。持ち運びしやすいサイズ感と重さで、機動性の高さを求める方におすすめです。
撮影時に触れることの多いボタンは、右側にあるグリップ付近の上部と背面に集まっています。片手で設定を変更できるため、スムーズに操作できるのが特徴。初心者の方でも写真を撮ることに集中できるよう工夫されています。
ファインダーは電子ビューで、約236万ドットの有機ELパネルを採用。端の方まで歪みが少なく、クリアで明るい視界を叶えています。ホワイトバランスなどの設定を変えた場合はファインダーの映像にも反映されるため、好みの雰囲気になるように調節しやすいのがポイントです。
▼撮影イメージ
第7位 ソニー(SONY) α7C II ILCE-7CM2
先代「α7C」の小型軽量さを受け継ぎながら、進化を遂げたフルサイズミラーレス一眼。フルサイズらしい高画質と、浅い被写界深度によるぼけ感の表現で、高クオリティな作品作りに貢献します。さらに、画像処理エンジン「BIONZ XR」が静止画・動画両方の画像処理能力を大きく向上させているのが特徴です。
ディープラーニングを含むAI処理「AIプロセッシングユニット」で、骨格や姿勢などにもとづいた人物認識だけでなく、動物・昆虫・乗り物などの被写体も認識。より広範囲かつ高精度である「ファストハイブリッド」による被写体補足・追尾を叶えています。
操作性にもこだわりがあるのがポイント。ダイヤルやカスタムボタンの配置は、快適な操作ができるように工夫されています。また、安定したホールド感を得るためにしっかり握れる形状のグリップを採用。長時間の撮影を想定している方にもおすすめです。
▼撮影イメージ
第8位 ニコン(Nikon) Z 5
軽快に作品撮りを楽しめるフルサイズミラーレス一眼です。高画質なフルサイズセンサーを搭載しており、キットの小型ズームレンズと合わせても約870gと軽量。手軽に持ち歩けるので、普段の街歩きやスナップ撮影時にもおすすめです。
像面位相差式も併用したハイブリッドAFを採用しているのもポイント。「瞳AF/動物AF」にも対応し、初心者でも子供やペットなどを簡単に撮影可能です。電子ファインダーに加えて、ハイアングルやローアングルからの撮影を楽な姿勢で行えるチルトモニターも備えています。
仕上がりやフィルター効果を20種類から選べる「クリエイティブピクチャーコントロール」も本ミラーレス一眼の魅力。また、最高5段分の補正効果があるボディ内手ぶれ補正「VR」も内蔵しているので、暗いシーンや三脚が使えない場所でも手持ちで撮影が可能です。
▼撮影イメージ
第9位 オーエムシステム(OM SYSTEM) OM-D E-M10 Mark IV
ファミリー層向けに開発されたM4/3ミラーレス一眼です。ファインダー付きながら、キットの沈胴式電動ズームレンズを装着しても約476gと軽量小型。望遠レンズを含めたダブルズームキットも安いため、初心者でも手軽にミラーレス一眼を始められます。
最高4.5段分のボディ内手ぶれ補正を内蔵しているのもポイント。本ミラーレス一眼はしっかり握れるグリップも備えており、望遠レンズを使う場合でも安定します。高精度な「顔優先・瞳優先AF」も搭載。静音モードや最高約15コマ/秒の高速連写も使えるので、寝顔から運動会まで子供の成長記録用としてもおすすめです。
下方向に180°開くと「自分撮りモード」に切り替わるタッチ式チルトモニターも便利。16種類31タイプの「アートフィルター」も適用可能です。「アドバンストフォトモード」を使えば、高度な撮影手法の一部を簡単操作で楽しめます。
▼撮影イメージ
第10位 ソニー(SONY) α6700
ソニー独自のイメージセンサー技術を用いた、APS-Cミラーレス一眼です。有効約2600万画素のCMOSセンサーに、フルサイズ上位モデルで採用されている画像処理エンジン「BIONZ XR」を組み合わせることで、静止画と動画の撮影時における処理能力が大幅に向上しています。
フルサイズ機の開発で培ったアルゴリズムで、人を撮る際の肌の表現や、空や緑などの色合いも自然に再現。10種類のプリセット「クリエイティブルック」などの機能を搭載し、想像通りの雰囲気に仕上げやすいのもポイントです。
「AIプロセッシングユニット」により、ディープラーニングを含むAI処理を実装。人物だけでなく、動物の種類や乗り物、昆虫など幅広い被写体を高精度に認識します。動きのある被写体も、リアルタイムトラッキングで自動追尾。初心者の方でも多くの撮影を楽しめるカメラです。
▼撮影イメージ
ミラーレス一眼のおすすめランキング|中級機~上級機
製品 | 第1位 ソニー α7 IV ILCE-7M4K | 第2位 ニコン Z f | 第3位 キヤノン EOS R6 Mark II | 第4位 富士フイルム X-T5 | 第5位 ソニー α7R V ILCE-7RM5 | 第6位 ニコン Z 8 | 第7位 キヤノン EOS R5 | 第8位 OM SYSTEM OM-1 Mark II | 第9位 OM SYSTEM OM-5 | 第10位 ソニー α7S III ILCE-7SM3 |
販売ページ | ||||||||||
センサー | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | APS-C | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | 35mmフルサイズ |
ISO感度 | ISO100〜51200 | ISO100-64000 | ISO100-102400 | ISO250-12800 | ISO100-32000 | ISO64-25600 | ISO100-51200 | ISO200-25600 | ISO64-6400 | ISO80-102400 |
有効画素数 | 約3300万画素 | 2450万画素 | 約2420万画素 | 約4020万画素 | 約6100万画素 | 4571万画素 | 約4500万画素 | 約2037万画素 | 約2037万画素 | 約1210万画素 |
サイズ | 約幅131.3×高さ96.4×奥行79.8mm | 約幅144×高さ103×奥行49mm | 約幅138.4×高さ98.4×奥行88.4mm | 幅129.5×高さ91×奥行63.8mm | 約幅131.3×高さ96.9×奥行82.4mm | 約幅144×高さ118.5×奥行83mm | 約幅138.5×高さ97.5×奥行88mm | 約幅134.8×高さ91.6×奥行72.7mm | 約幅125.3×高さ85.2×奥行49.7mm | 約幅128.9×高さ96.9×奥行80.8mm |
重量 | 約658g(バッテリーとメモリカードを含む) | 約710g(バッテリーおよびメモリーカードを含む) | 約670g(バッテリー、カード1を含む) | 約557g(バッテリー、 メモリーカード含む) | 約723g(バッテリーとメモリーカードを含む) | 約910g(バッテリーおよびメモリーカードを含む) | 約738g(バッテリー、カードを含む) | 599g(付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし) | 約414g(付属充電池およびメモリーカード含む) | 約699g(バッテリーとメモリカードを含む) |
モニター | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 | 3.2型 タッチパネル バリアングル式 | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 | 3.0型 タッチパネル式 チルト式 | 3.2型 タッチパネル マルチアングル式 | 3.2型 タッチパネル チルト式 | 3.2型 タッチパネル バリアングル式 | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 | 3.0型 タッチパネル バリアングル式 |
手ブレ補正 | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) | ◯(5軸) |
レンズマウント | Eマウント | ニコン Z マウント | キヤノンRFマウント | FUJIFILM Xマウント | Eマウント | ニコン Z マウント | キヤノンRFマウント | マイクロフォーサーズマウント | マイクロフォーサーズマウント | Eマウント |
その他機能 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K スマホ接続 | 4K スマホ接続 | 4K スマホ接続 | 4K動画 スマホ接続 | 4K スマホ接続 | 4K スマホ接続 |
第1位 ソニー(SONY) α7 IV ILCE-7M4K
優れた性能バランスで人気のフルサイズミラーレス一眼中級機です。暗所耐性を向上させた有効約3300万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを搭載。あらゆるジャンルの撮影で上位モデルに匹敵する高画質をリーズナブルに楽しめるので、コスパ重視の本格派にもおすすめです。
759点の像面位相差測距点も併用した「4D FOCUS」を採用しているのもポイント。リアルタイムトラッキングに対応するほか、リアルタイム瞳AFでは新たに鳥の検出も可能です。最高約10コマ/秒の高速連写機能も備えており、動く被写体も捕捉できます。
放熱構造を有し、1時間を超える4K60fps動画の内部記録が可能なのも本ミラーレス一眼の魅力。4Kのまま最高2.5倍のスロー動画も撮影できます。最高5.5段分の手ぶれ補正機構も内蔵。重さは約658gと機動性も良好で、防塵・防滴に配慮した設計も採用されています。
▼撮影イメージ
第2位 ニコン(Nikon) Z f
ヘリテージデザインに先進機能を凝縮したフルサイズミラーレス一眼中級機です。フィルム時代の名機「FM2」の外観デザインをもとにしつつフルサイズ化。ダイヤルを活用した昔ながらの操作感も味わえるので、クラシックなスタイルでスナップ撮影を楽しみたい本格派にもおすすめです。
ワンタッチでモノクロ撮影に切り替えられる専用レバーを搭載しているのもポイント。ピクチャーコントロールでは、新しく開発された2種類のモノクロモードも使えるため、自分だけのモノクロ表現をより追求しやすくなっています。
選択した測距点付近のぶれを重点的に抑える「フォーカスポイントVR」を採用しているのも本ミラーレス一眼の魅力。被写体を画面の端に配置する場合でも高い補正効果が得られます。重さ約710gと携帯性も良好。防塵・防滴構造も採用されているので、天候の変化を気にせず撮影に没頭できます。
▼撮影イメージ
第3位 キヤノン(Canon) EOS R6 Mark II
写真も動画も存分に楽しめるフルサイズミラーレス一眼中級機です。重さ約670gの軽量ボディに、扱いやすい有効約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載。ISO 25600以上の超高感度でも実用的な画質を得られるので、夜間や暗所を含めた幅広いシーンで活躍します。
AI技術で進化した被写体検出&追尾機能を採用しているのもポイント。新たに馬・鉄道・飛行機が対象に追加され、被写体の自動検出も可能です。最高約40コマ/秒の超高速連写にも対応。本格的な動体撮影に挑戦したい方にもおすすめです。
スローモーション素材にも使える高品質な4K60fps動画を記録できるのも本ミラーレス一眼の魅力。フルサイズの広い画角や豊かなボケも動画に活用できます。使いやすさにこだわった操作性やタッチ式バリアングルモニターも便利。防塵・防滴構造も備えています。
▼撮影イメージ
第4位 富士フイルム(FUJIFILM) X-T5
写真家の情熱に応えるAPS-Cミラーレス一眼上級機です。最上位モデルと同じ有効約4020万画素の裏面照射型APS-Cセンサーと最高7段分の手ぶれ補正を搭載しながら、重さ約557gの軽量コンパクトボディを実現。本格的な作品撮りを軽快に楽しみたいハイアマチュアにもおすすめです。
Xシリーズの伝統であるISO感度・シャッター速度・露出補正の「3ダイヤルオペレーション」を採用しているのもポイント。新規のものも含む全19種類の「フィルムシミュレーション」も利用できるため、クラシックな操作感と描写も堪能できます。
AIディープラーニング技術を活用した被写体検出AF機能も便利。人物・動物・乗り物を幅広く検出可能です。本ミラーレス一眼は、縦位置でも快適に構図を確認できる「3方向チルトLCD」も搭載。高い信頼性を確保する防塵・防滴・耐低温構造も備えています。
▼撮影イメージ
第5位 ソニー(SONY) α7R V ILCE-7RM5
臨場感あふれる高解像撮影を楽しめるフルサイズミラーレス一眼上級機です。αシリーズで最多となる有効約6100万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを搭載。細部の描写に優れており、高画素機ながら高感度でも高画質を得られるので、暗いシーンも含めた風景や人物などの本格的な作品撮りにおすすめです。
被写体認識が強化された第5世代のAFシステムが採用されているのもポイント。新たに昆虫・車/列車・飛行機の検出も可能です。フル画素のまま最高約10コマ/秒の高速連写にも対応するため、走行する鉄道や飛行機を画面内に含めた風景撮影にも重宝します。
高画素機にふさわしい高精細な有機ELファインダーを搭載しているのも本ミラーレス一眼の魅力です。縦位置でも横位置でも使いやすい「4軸マルチアングル液晶モニター」や、最高8段分の手ぶれ補正も内蔵。放熱構造によって約30分の8K24fps録画もできます。
▼撮影イメージ
第6位 ニコン(Nikon) Z 8
決定的瞬間を逃さないフラッグシップ譲りのフルサイズミラーレス一眼上級機です。高画質化と高速化を両立する有効約4571万画素の積層型フルサイズセンサーを採用。最上位機Z9と同じ高性能を約30%もコンパクトな本体で扱えるため、機動性を重視するハイアマチュアにもおすすめです。
メカシャッターレス機構の採用により、約20コマ/秒で1000コマ以上続けられる超高速連写を実現しているのもポイント。幅広い動体に対応する優れた被写体検出機能も利用できます。4K60fpsで最長125分、8K30fpsで最長90分の録画が可能なのも魅力。12bitRAWなどでの内部記録にも対応します。
縦横両位置で快適に使える「縦横4軸チルト式画像モニター」も便利。本ミラーレス一眼は最高6段分の手ぶれ補正効果が得られる「シンクロVR」や、過酷な環境にも耐える防塵・防滴・耐低温構造も完備しています。
▼撮影イメージ
第7位 キヤノン(Canon) EOS R5
プロも主力で愛用しているフルサイズミラーレス一眼上級機です。EOS Rシリーズで最多となる有効約4500万画素のフルサイズセンサーを搭載。一般的な高画素機をしのぐ高解像性能を備え、高感度画質も優れているので、幅広いジャンルの本格的な作品撮りにおすすめです。
最大1053のエリア分割で合焦する「デュアルピクセルCMOS AF II」を採用しているのもポイント。人物や動物に有効な被写体検出機能「EOS iTR AF X」も利用可能です。連写速度も最高約20コマ/秒と速く、動く野鳥を画面内に含めた風景撮影にも重宝します。
レンズとの協働で最高8段分の補正効果を発揮するボディ内手ぶれ補正も便利です。フルサイズミラーレス一眼として世界初の8K30fps録画にも対応。EOS 5Dシリーズの操作系を継承しており、一眼レフ上級機からも違和感なく乗り換えができます。
▼撮影イメージ
第8位 オーエムシステム(OM SYSTEM) OM-1 Mark II
想像を超える作品撮りに挑戦できるM4/3ミラーレス一眼上級機です。重さ約599gの高機動ボディに、高画質な有効約2037万画素の裏面照射積層型4/3センサーを採用。メモリ容量を先代モデルの約2倍に増加することで、人気の各種機能がより使いやすく改良されています。
カメラ単体でも最高8.5段分の補正効果を実現する手ぶれ補正機構の内蔵もポイント。「星空AF」や「手持ち撮影アシスト」も併用すれば、手持ちでも星空撮影を手軽に楽しめます。IP53の防塵・防滴構造と-10℃対応の耐低温性能も完備。本格的な冬山登山や密林でのネイチャー撮影時にもおすすめです。
コンピュテーショナルフォトグラフィーの各種機能も強化。新機能としては、ハーフNDフィルターの効果を再現できる「ライブGND」が搭載されています。「AI被写体認識AF」の精度も向上。4K60fpsやフルHD240fpsでの録画も可能です。
▼撮影イメージ
第9位 オーエムシステム(OM SYSTEM) OM-5
アウトドア撮影も軽快に楽しめるM4/3ミラーレス一眼中級機です。重さは約414gで、キットの高倍率ズームを装着しても約699gと持ち運びが容易。加えて、IP53の防塵・防滴構造や-10℃でも動作可能な耐低温性能も備えているので、気候の厳しい地域への旅行や本格的な登山にもおすすめです。
動く被写体にも強い像面位相差AFを採用しているのもポイント。「星空AF」にも対応しており、星にもAFで合焦可能です。レンズ側と協働して最高7.5段分の補正効果を発揮する「シンクロ手ぶれ補正」も搭載。夜景や星空も手持ちで撮影できます。
多彩なコンピュテーショナルフォトグラフィ機能も使え便利。「ライブND」では、NDフィルターがなくても滝などを滑らかに表現できます。時間無制限で4K30fps動画を撮影できるのも本ミラーレス一眼の魅力。スマホでの再生に適した縦位置動画も記録できます。
▼撮影イメージ
第10位 ソニー(SONY) α7S III ILCE-7SM3
高感度撮影と映像制作を得意とするフルサイズミラーレス一眼上級機です。有効約1210万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを採用し、あえて画素数を抑えることで暗所耐性と階調特性を強化。常用感度で最高のISO102400でも実用的な高画質を得られるので、夜景・星空・夜祭りなどの撮影にもおすすめです。
情報量の豊富な4:2:2 10bitで最高4K120fpsのハイフレームレート動画を内部記録できるのもポイント。最大5倍のスローモーション表現が可能です。また、放熱構造の採用によって、4K60fpsで1時間を超える長時間録画も実現しています。
動画撮影時にも重宝するバリアングルモニターも用意。本ミラーレス一眼は最高5.5段分の手ぶれ補正も内蔵しているため、暗所でも三脚を使わず手持ちで撮影できます。CFexpress Type A仕様のデュアルカードスロットで長時間の4K録画にも対応可能です。
▼撮影イメージ
ミラーレス一眼とは?
ミラーレス一眼とは、一眼レフを超える高画質と多機能を小型軽量ボディで実現したシステムカメラのこと。一眼レフと同じ大きなイメージセンサーがコンパクトデジタルカメラ並みにコンパクトな本体に搭載されており、スマホでは難しい鮮明な暗所描写やボケを活かした表現を軽快に楽しめます。
システムカメラのため、一眼レフと同じようにレンズ交換に対応するのもミラーレス一眼のポイント。撮影したい被写体や活用したい表現効果に応じて、適切なレンズを豊富なラインナップから選んで使用可能です。また、マウントアダプターを使えば、フィルムカメラ時代のオールドレンズも撮影で活かせます。
ミラーレス一眼と一眼レフの違い
ミラーレス一眼は名称の通り内部にミラーを搭載していません。撮影に内蔵の反射鏡機構(レフレックスミラー)を必要とする一眼レフと違って、ミラーレス一眼はミラーを使うことなく構図確認やピント合わせが可能な機構を実現しています。
ミラーを必要としない分、一眼レフと比べて軽量スリムに設計できるのがミラーレス一眼のポイント。携帯性に優れており、より手軽に持ち歩けます。また、電子ファインダーや背面モニターで仕上がりを確認しながら撮影を進められ便利。初心者でも失敗が少なく、イメージ通りの撮影を簡単に楽しめます。
ただし、バッテリー持ちでは一眼レフの方が有利。ミラーレス一眼は小型バッテリーでさまざまな電気制御を行う関係上、バッテリーの減りが一眼レフと比べて早くなります。旅行やアウトドアでは予備のバッテリーを用意しておくのがおすすめです。
一眼レフのおすすめモデルについて知りたい方はこちら
ミラーレス一眼の選び方
センサーサイズの種類と違いをチェック
フルサイズ
ミラーレス一眼選びでは採用するイメージセンサーのサイズを確認することが重要です。イメージセンサーとは、レンズを通した光からデジタル画像を生成する役割を持つデジカメの心臓部。サイズが大きくなるほど受光量が増えて、より高画質を得られます。
フルサイズは、主に中級機以上のミラーレス一眼で採用される大型のセンサーサイズ。スマホのモノと比べて約30倍もの大きさがあります。
一度に大量の光を取り込めるのがフルサイズセンサーの特徴。暗いシーンでもノイズを抑えて鮮明に描写でき、明暗差の大きいシーンでも臨場感あふれる表現を楽しめます。また、被写体(撮影対象)の前後に大きなボケを作りやすいので、演出にこだわった本格的な作品撮りにもおすすめです。
交換レンズ本来の画角(撮影範囲)で撮影できるのも、フルサイズセンサーを搭載するミラーレス一眼の魅力。広角撮影を有利に行えるほか、フィルム時代のオールドレンズも当時の描写を最大限に活かせます。
APS-C
APS-Cは、入門〜中級まで幅広いレベルのミラーレス一眼に採用される中型のセンサーサイズ。スマホのモノと比べると約13倍の受光面積を持っています。
画質と携帯性を高いバランスで両立しているのがAPS-Cセンサーの特徴。高画質の暗所描写や豊かなボケ表現を実現しつつ、フルサイズのミラーレス一眼と比べて軽量コンパクトに設計できます。リーズナブルな価格のモデルも多いため、初めてミラーレス一眼を購入する方にもおすすめです。
使用レンズが採用する焦点距離の約1.5倍相当に画角が望遠化するのも、APS-Cセンサーを持つミラーレス一眼の魅力。同じ交換レンズでも遠くの被写体をより大きく引き寄せられるので、フルサイズ機よりも動く被写体の撮影を有利に進められます。
フォーサーズ
フォーサーズ(4/3)は旧オリンパスとパナソニックが共同開発した小型のセンサーサイズ。スマホのモノと比べると約8倍の受光面積を持ち、マイクロフォーサーズ(M4/3)規格のレンズマウントを持つミラーレス一眼に採用されています。
機動性に優れているのがフォーサーズセンサーの特徴。作品撮りにも対応できる高画質を維持しつつ、カメラ本体と交換レンズの両方をAPS-C機よりさらに小型軽量化しています。持ち運びが苦にならず、軽快なフットワークで撮影を楽しめるので、旅行やアウトドアにもおすすめです。
画角がレンズ焦点距離の2倍相当に望遠化するのも、フォーサーズセンサーを搭載するミラーレス一眼の魅力。フルサイズ機では持ち運びに難があった超望遠レンズも半分以下の重量に抑えられるため、野鳥や飛行機などの撮影も軽装で行えます。
持ち運びたいなら軽量コンパクトなモデルを
携帯性もミラーレス一眼を選ぶ際に外せないポイントです。どんなに高画質で多機能なモデルでも、重くかさばるモノだと持ち運びに多くの労力が必要になり、持っていくのが次第に億劫になります。
持ち運びやすさを重視するなら、本体の重量が400g前後のミラーレス一眼を選ぶのがおすすめ。使用レンズとの合計重量が500〜700g程度なら、普段の散歩でも気軽に持ち歩きやすくなります。中級機以上でも総重量が1kg程度までの組み合わせが便利。徒歩や公共交通機関を利用する移動にも向いています。
バッグへの収納のしやすさも重要。本体の上部が平らに設計されたフラットデザインのミラーレス一眼はかさばらず、よりコンパクトにしまえます。また、使用時以外は鏡筒を薄く縮められる沈胴構造のキットレンズが付属するモデルも人気です。
初心者なら操作性にも注目
ミラーレス一眼を初めて使う場合は、操作のしやすさも確認したい項目です。おすすめはタッチパネル内蔵の液晶モニターを搭載したモデル。スマホのようなタッチ操作でピント位置調節・設定変更・画像再生などを行えるので、初心者でもミラーレス一眼での撮影を手軽に楽しめます。
明るさ・鮮やかさ・ボケ具合などをスライド操作で調節できるミラーレス一眼も初心者に人気。よりイメージに近い画像を直感的に撮影可能です。各撮影モードの効果などを、専門用語を使わずやさしい言葉で表示できるモデルも便利。初心者でもミラーレス一眼の使い方が学びやすくなっています。
オート撮影の性能をチェック
オートモードの手厚さも初心者がミラーレス一眼を使う際に重要なポイントです。オートモードとは、カメラが撮影するシーンに応じて明るさや色合いなどの設定を最適化する機能のこと。ユーザーはカメラを被写体に向けてシャッターボタンを押すだけで、手軽にきれいな写真を撮影できます。
初心者の場合は、各撮影シーンの判断まで自動で行える「全自動オート」に対応したモデルがおすすめ。シーンの自動判断機能がないモノは、撮影の度に風景・人物・料理などの項目から最適なシーン設定を選ぶ手間が生じるのが難点です。ミラーレス一眼の扱いに不慣れなうちは、シーン判断まで可能な全自動オートが頼りになります。
手ぶれ補正の性能をチェック
手ぶれ補正機能の性能もミラーレス一眼の使いやすさを決める項目です。手ぶれとは、手の振れがカメラに伝わって画像全体が不明瞭になる現象のこと。暗所などでシャッター速度が落ちる際に影響が強くなりますが、補正機能で軽減・防止できます。
補正をレンズ側で行うモノとカメラ内で行うモノの2種類存在するのが特徴。おすすめは後者のボディ内手ぶれ補正で、装着するすべての交換レンズで高い補正効果が得られます。一方のレンズ内手ぶれ補正は望遠撮影で有利。安定したファインダー映像で遠くの被写体を追いやすくなります。
最近は、ボディ側とレンズ側両方の補正機構を使える、ハイブリッド手ぶれ補正に対応したミラーレス一眼も人気。シャッター速度換算で4段以上の補正効果を持つモデルなら、夜景撮影にも手持ちで対応できます。
オートフォーカスの性能をチェック
オートフォーカス(AF)もミラーレス一眼の快適性を左右する機能です。シャッターボタンを半押しするだけで目的の被写体に素早くピントを合わせられるので、スナップなど速写性が要求されるシーンに重宝します。
最近採用が増えているのが、イメージセンサー上で直接ピント合わせを行う「像面位相差AF」。従来のコントラストAFより高速で合焦でき、一眼レフよりも画面内の広範囲でピント位置を選べるため、スポーツ・動物・乗り物の撮影にもおすすめです。
ミラーレス一眼に顔・瞳認識をはじめとした「被写体検出機能」があるとより便利。対応する被写体が画面内に入ると自動でピントを合わせ続けられます。画面内の測距点を選ぶ手間もなくなるので、初心者でもポートレートや動く被写体を簡単に撮影可能です。
夜景などの暗所で撮影するならISO感度をチェック
設定できるISO感度もミラーレス一眼を選ぶ際に確認したい項目です。高感度であるほど光に対する敏感さが上がり、少ない光量でも撮影に十分な明るさを確保できます。暗いシーンでも鮮明に描写可能ですが、ノイズが目立って画質が劣化する欠点もあるため、ISO感度の上げすぎには注意が必要です。
日中の撮影にはISO1600以下でも十分。ただし、光量が乏しくなる夜景や星空の撮影ではより高感度が必要になります。作品撮りにはISO6400以上を実用的な画質で使用できるミラーレス一眼がおすすめです。
なお、ISO感度に常用感度と拡張感度の2種類が存在する点は注意。拡張感度では常用感度よりも高感度が使えますが、急激に画質が落ちます。あくまで非常用の扱いなので、ミラーレス一眼を選ぶ際は常用感度を基準に採用しましょう。
フィルターやカラーモードをチェック
色彩にこだわるなら豊富なカラーモードを搭載したミラーレス一眼がおすすめです。カラーモードは「仕上がり設定」とも呼ばれる機能。ビビッド・風景・人物など、撮影シーンやイメージに合った項目を選ぶだけで、簡単に仕上がりを適切な色合いに変更可能です。カスタマイズで自分だけの仕上がりも作成できます。
仕上がりを変える機能としては「デジタルフィルター」も人気。高彩度のポップアートや硬調な白黒のラフモノクロームなど、本来はパソコンでの高度なレタッチが必要だった個性的な仕上がりが、初心者でもダイヤル1つで手軽に適用可能です。最近は、フィルター効果の強弱を調節できるミラーレス一眼も販売されています。
スマホ連動機能があると便利
スマホ連動機能とは、Wi-FiやBluetoothを使ってミラーレス一眼と手持ちのスマホをペアリングする機能のこと。連動したスマホから専用アプリでミラーレス一眼内の画像を閲覧できるほか、画像の「ワイヤレス転送」も行えます。パソコンを使う手間が省けるので、撮影した画像を素早く友人やSNSに共有したい方にもおすすめです。
「リモート撮影」もスマホ連動で使用できる人気の機能。スマホのアプリ画面で構図の確認や設定の変更をしながら、ミラーレス一眼のシャッター操作を遠隔で行えます。スマホをリモコン代わりに使うことで、三脚使用時に手ぶれを抑えられるのがポイント。集合写真や夜景などの撮影時にも重宝します。
動画撮影ができるか
大半のミラーレス一眼では高品質な動画撮影も楽しめます。動画性能を重視するなら、記録解像度・フレームレート・記録可能時間の3点を確認してみてください。
現行のミラーレス一眼は多くが標準で4K解像度に対応。フルHDと比べて4倍も高精細な映像を記録できます。動きを滑らかに表現するフレームレートは、テレビ放送と同じ30fpsが基本。スポーツなど動きの速いシーンを撮影したり、スローモーション表現を活用したりするなら、60fps以上で記録できるモノがおすすめです。
録画時の制限時間となる記録可能時間にも注意。時間が短いモデルは発熱によってすぐに録画が強制終了します。映像制作やイベント記録などの長回しに使う場合は、放熱構造によって長い記録可能時間を実現したミラーレス一眼を選びましょう。
ミラーレス一眼のおすすめメーカー・ブランド
キヤノン(Canon)
キヤノンは東京の大田区に本社を置く1937年設立の精密機器メーカーです。長らく一眼レフでカメラ市場の王者に君臨していましたが、2018年からは新設計のRFマウントを採用した高性能ミラーレス一眼の「EOS Rシリーズ」が主力。最後発組ながら現在はミラーレス一眼でもトップの市場シェアを獲得しています。
キヤノンのミラーレス一眼は、自分の撮影レベルに合った1台を選びやすいのが特徴。エントリーモデルには初心者向けのサポート機能も充実しているので、初めてミラーレス一眼を使う方でも手軽に本格的な撮影を楽しめます。子供や女性のポートレート写真を明るく健康的に仕上げられる記憶色の表現も魅力です。
ニコン(Nikon)
ニコンは東京の港区に本社を置く1917年設立の光学機器メーカーです。一眼レフ市場では二大巨塔の一角でしたが、2018年からは新設計のZマウントを採用した高性能ミラーレス一眼の「Zシリーズ」に舵取りを大きく変更。完成度の高さで年々ユーザーを増やしており、現在は第3位の市場シェアを有しています。
細部までこだわりを持って設計されているのがニコンのミラーレス一眼が持つ特徴。高画質なのはもちろん、操作のしやすさや耐久性などもしっかり考慮されており、快適に撮影可能です。クラシックカメラの外観を彷彿とさせる、ヘリテージデザインを採用したミラーレス一眼も人気があります。
ソニー(SONY)
ソニーは東京の港区に本社を置く1946年創業の総合電機メーカーです。コニカミノルタから継承したカメラ技術をもとにして、2010年にEマウント採用のミラーレス一眼「αシリーズ」を発表。2013年に世界初のフルサイズミラーレス一眼を発売したことでも有名で、現在はトップシェアを争うまでに成長しています。
ミラーレス一眼においては、カメラ本体と交換レンズの両方で豊富なラインナップを提供。撮影目的や予算などに応じて自分に適した組み合わせが選びやすくなっています。優れた動画機能を備えている点も魅力。最近では、初心者でも手軽に高品質なVlog撮影を楽しめる「VLOGCAM」も手掛けています。
富士フイルム(FUJIFILM)
富士フイルムは東京の港区に本社を置く1934年創業の精密化学メーカーです。約90年にわたって写真フィルムの製造に携わってきたことでも有名。カメラの分野では、2012年から始めたXマウントを採用するAPS-Cミラーレス一眼の「Xシリーズ」を主力に展開しており、独特な描写が世界各国のファンから高く評価されています。
富士フイルムのミラーレス一眼は、フィルムカメラのような色彩描写で撮影できるのが魅力。仕上がり設定「フィルムシミュレーション」で往年の人気フィルムが持つ特有の色合いを手軽に楽しめます。また、クラシックカメラをもとにしたレトロな外観も特徴。おしゃれなミラーレス一眼を使いたい方にもおすすめです。
オーエムシステム(OM SYSTEM)
東京の八王子市に本社を置くOMデジタルソリューションズが展開するカメラブランドです。ミラーレス一眼の生みの親でもあるオリンパスからカメラ事業を継承する形で同社は2020年に設立。機動力に特化したマイクロフォーサーズ規格を採用する「PENシリーズ」と「OMシリーズ」を主力に手掛けています。
携帯性に優れたミラーレス一眼をラインナップ。中級機以上ではトップクラスの防塵・防滴・耐低温構造も備えているので、長期旅行やアウトドアでの使用にもおすすめです。また、本来はパソコンを必要とする高度な表現をカメラ単体で楽しめる「コンピュテーショナルフォトグラフィ」でも人気があります。