あなたの手を取り、教えてくれる。
ササっと、何の苦労もなく分かりやすい絵を描く人もいれば、びっくりする位、下手な人もいます。あなたはどちら?基本から習えばいいのだろうけど、もうたぶん無理だろうな…と思いっているでしょうか?今回ご紹介するのは、絵の描き方の基本を、「手を取って」教えてくれる、訓練デバイスRobotic gloveです。
何度も繰り返すのです
マッスルメモリー(muscle memory)という言葉があります。反復練習を重ね、泳げるようになった人は、たとえ何年も泳がなくても、完全なカナヅチにはならない、ということに似ています。比喩的な意味で体が「覚えている」のです。この、筋肉、神経、脳などが関係していると言われている、まだ完全には解明されていないメカニズムを活用して、手に特定の動作を教えるのがRobotic gloveです。
初めて、ギターを弾こうとした時、教本を見ても、どのように手を動かしたらよいか中々分かりませんよね。でも、動画などを参考にしながら反復練習すると、言わば、手が「慣れて」出来るようになります。Robotic gloveは絵を描くときの基本的な動作、線を引くなどの手の動きを反復練習させてくれるのです。それをマスターするだけでも、あなたの絵にこれまでとは違う「何か」が加えられるかもしれません。
開発途上にあるRobotic gloveは被験者のデータを参考にしながら、まだまだ洗練されていくようです。すごい未来がやってきそう。
もともとピアノの訓練のためとして、始まったこのプロジェクト。絵の基本を手に覚えさせるとは、新鮮なアイデアです。基本訓練だけでなく、いい絵をたくさん見て、イマジネーションを膨らませる訓練も必要ですね。