もはや芸術品レベル。
2基のロールスロイスV12エンジンやプロペラを除いて、そのほとんどが木製の「木造機の奇跡」と呼ばれた第二次世界大戦中のイギリス空軍の航空機「デ・ハビランド モスキート」。その名機にインスパイアされた、性能も”本物”のウッドスポーツカーが開発されました。ではこれから、驚きの芸術品クラスの車 Splinter をご紹介しましょう!
高い木製パーツ率
木製スポーツカーと言ったって、見た感じだけでしょ? という声が聞こえてきそうですが、Splinter は「そこも木製?!」とびっくりするような高い木製パーツ率を誇るウッドスポーツカー。
まず、その濡れたような深い光沢のあるボディーは、精密に編み込まれた薄いサクラ材と軽量で高強度のバルサ材の複合素材で成形されました。美しいです。
また、シャーシはラミネートウッドべニア材のモノコック構造を採用しています。もうこれだけでもカッコいい!
今度は足回りを見てみましょう。フロント部はA型の木製スイングアームに調節可能なエアサスペンションが使われています。
そして、ホイールリムこそアルミですが、スポーク部分は強度の高い合板で仕上げらました。ホイールだけでも強烈な個性をはなっています!
極めつけはそのインテリアです。木製のインパネやステアリングホイールなどは、渋くて味わい深い雰囲気をかもし出し、「一生乗り続けたい!」と思わせる仕上がりです。
木製だけどハイパフォーマンス!
Splinter は木製だからと言ってスペックに妥協はありません。700馬力をたたき出すアルミ製の7リットルV8エンジンは、6速マニュアルシフトと相まって十分にスポーツドライビングを楽しめるでしょう!
エンジン、エキゾーストパイプやマフラーなどの金属感とウッドの融合が非常に美しい Splinter。ぜひ実車を見てみたい逸品ですね。
開発者である Joe Harmon 氏によると、車を自分でつくることが子どもの頃からの夢で、その実現のために、あえて限界があるとされる木材を使ったそうです。発想がすごいです!