原始時代から『火』は人類にとって特別な存在でした。現代のアウトドアシーンにおいても、険しい山を登りきった山頂でコーヒーをすする時やキャンプの際の食事の調理など、火は私たちにとってなくてはならない存在であることは変わりません。そんな『火』を簡単に手に入れるための道具であるバーナーは、アウトドアのフィールドへ出かける際の必需品となっています。その中でもシングルバーナーは、手軽で持ち運びもしやすいバーナーとして人気があります。今回は、そんなシングルバーナーの中から、おすすめをご紹介します。
イワタニ(Iwatani) カセット ガス ジュニアバーナー
シングルバーナーの中でも圧倒的な販売数を誇り、機能的なフォルムとコンパクトさで長期に渡って愛用している人も多いです。燃料はカセットガスなので汎用性とコストに優れ、それでいて火力も十分です。専用のハードケースに収納すると驚くほどコンパクトになり、これ一つで軽い登山やキャンプの時の補助バーナーとしては十分な能力を備えています。
ユニフレーム(UNIFLAME) ミニバーナー US-700
数あるカセットガス燃料タイプのコンパクトシングルバーナーの中でも、無骨すぎないデザインと簡単操作で人気のユニフレーム製ミニバーナーです。収納時は同時に持ち歩くであろうケトルやクッカー類の中に収まる大きさで、その実用性とデザイン性が人気の秘密です。
ソト(SOTO) G’Zシングルバーナー
こちらも燃料はどこにでも売っているカセットガス。大きくて安定性の高いステンレス製五徳と、高火力なバーナーが魅力です。本体バーナーと燃料接続口がホースにより繋がれた構造になっているため、熱源と燃料に距離があり安心感があります。また、カセットガスをホースでつなぐことにより低重心で安定性を高めた五徳は大きなサイズの鍋にも小さなサイズのコッフェルにも対応しています。
イワタニ(Iwatani) カセット フー マーベラス
バーナーを囲む風防リングなどの各種防風機能が装備され、耐風性に優れたカセットコンロタイプのシングルバーナーです。本体に付けられた取っ手や風よけにもなるトップカバーなど、その無骨な風貌はアウトドア好きの心を絶妙にくすぐります。アウトドアシーンのみならず、家庭での使用にもまったく違和感はありません。
スノーピーク(snow peak) ギガパワーストーブ「地」
20世紀末に、世界最小・最軽量・最コンパクトの名のもとにデビューして世界に衝撃を与えたコンパクトシングルバーナーのベストセラー。燃料は純正のLPガスを使用。長年に渡って愛用者が多いこのギガパワーストーブ ” 地 ” は、最小・最軽量なのに非常にしっかりとしたつくりで安定感があります。
コールマン(Coleman) スポーツスターⅡ
コールマンのシングルバーナーといえばコレと言われるほど定番となったスポーツスターⅡ。燃料はホワイトガソリンで、寒冷地などで外気温の変化による影響を受けにくいのが特徴です。点火前にポンピングが必要なのもホワイトガソリンを燃料とするギアの特徴であり、静かに響くポンピング音と燃料の燃焼音がアウトドアフィールドにマッチします。
オプティマス(OPTIMUS) NOVA
ホワイトガソリンや灯油など、いくつかの種類の石油系燃料が使用可能なマルチフュエルストーブ。火力に優れ、複数の液体燃料をジョイント部の交換なしで使えてしまう優れもの。燃料が限定されていないというメリットは、アウトドアでの使用のみならず、非常時の使用を想定しても安心できます。なお、オフィシャルでは非常時に限るという注意がありますが、自動車ガソリンも使えるようです。
シングルバーナーと言っても、メーカーによってその仕様や使える燃料には本当にさまざまなものがあり、使用を想定しているアウトドアシーンや、燃料の統一の面からも他に所有しているアウトドアギアで使用する燃料種類によっても、どのシングルバーナーを選ぶかという選択が変わってくるかもしれません。それも含めてアウトドアの楽しみの一つだと思いますので、ぜひ自分に最適なシングルバーナーをみつけてくださいね。