撮影したその場で現像できる「ポラロイドカメラ」。デジタルにはない味のある写真が撮れるため、いつもの風景を少し違った雰囲気で記録できるところも魅力です。
そんなポラロイドカメラの新製品「ワンステップ プラス」が登場。現在は一部店舗にて先行販売されていますが、10月より徐々に販路が拡大されます。そこで今回は、販路拡大にさきがけてSAKIDORI編集部で製品をレビュー。編集部にあるモノやランチなど”いつもそこにあるもの”を切り取ってみました。
ポラロイドカメラとは?
ポラロイドカメラは、アメリカの「ポラロイド社」が製造・販売しているカメラのことです。シャッターを押すとその場で写真が現像されるところが特徴。その歴史はポラロイドの創業者である”エドウィン・ハーバード・ランド”の子どもが、撮影した写真がその場で見れないことに疑問を持ったことからはじまったのだとか。
なお、撮影した写真をその場で現像できるカメラのなかには”チェキ”のようなインスタントカメラもあります。類似製品ではありますが、それぞれ特徴が違うので購入を検討している方は注意しましょう。
チェキとは何が違うの?
ポラロイドカメラとチェキで大きく異なる点は”フィルムサイズ”。チェキ instax miniのフィルム規格は縦8.5×横5.4cmに対し、ポラロイドカメラのフィルム規格は縦10.8×横8.8cm。また、ポラロイドは1枚あたりのフィルム単価がやや高い点も特徴です。
「ワンステップ プラス(OneStep+)」の特徴
新発売の「ワンステップ プラス」は1970年代に人気沸騰したポラロイドカメラ「ワンステップ」、またその後にリリースされた「ワンステップ 2」がさらに進化したモデルです。
シャッターを押すだけで雰囲気ある写真を楽しめるところや、ノスタルジックな本体デザインはもちろん、Bluetooth機能が搭載されているところが特徴。スマホアプリに連動させることで、2重露光などの撮影が簡単に行えます。
本体サイズは、縦9.7×奥行き9.7×横11cm。チェキなどに比べると大きめで、しっかりした存在感があります。
「ワンステップ プラス」の使い方
1.フィルムをセット
別売りのフィルムを箱から出し本体にセット。なお、箱には光の侵入を防ぐためのシルバーの保護シートが付いています。
フィルムは本体下部に入れます。
フィルムを入れてフィルム挿入部分を閉めると、1枚目のフィルムに付いているブラックの保護シートが出てきます。
2.電源をON
本体裏部分にある電源をONにします。
本体上部の設置されている撮影モードを選択。被写体の位置を近くで撮るのか、遠めで撮るのかを選びます。なお、左側にある8つの丸はフィルム残量を表すもので、フィルムを使う度に丸の点灯がひとつ消える仕様。
3.シャッターを押して撮影スタート
本体左下に設置されているレッドのボタンを押して撮影スタート。カラーフィルムは約10~15分、白黒フィルムは約5~10分で画が浮かびます。
どんな写真が撮れる?
ポラロイドカメラで撮ると、実際にどんな雰囲気の写真が撮れるのか。編集部で撮影した作例をご紹介します。
カラーフィルム
鮮やかなカラーというよりは、柔らかく淡い色合いを楽しめるのが特徴。いつかの時代にタイムスリップしたような雰囲気ある写真を楽しめます。
白黒フィルム
柔らかくてやさしい雰囲気が魅力的な白黒フィルムの写真。このフィルムで撮ればいつもの場所も違って見えるかも。
カラーと白黒フィルムの違い
2つの写真を並べてみると、さらにオシャレな雰囲気に。
デジタルカメラとの違い
上がデジタルカメラ、下が「ワンステップ プラス」で撮った写真です。デジタルカメラと比べると、淡く優しい雰囲気を感じられます。
イリュージョンな1枚も撮れる!
スマホアプリと連動することで、2重露光撮影も可能。工夫やアイディア次第で「幽体離脱!」のような不思議な写真撮影を簡単に楽しめるのも魅力です。
2重露光撮影のやり方
Bluetooth機能を起動させる際は、本体左部分に搭載されたプラスボタンを押します。
スマホアプリを立上げ、遠隔操作で2回シャッターを押せば2重露光写真のでき上がりです。
使用フィルム
フィルムは別売りのポラロイド オリジナルズ専用フィルムを使用。今回使用したフィルムの種類は「Color i-Type Film」と「B&W 600 Film」の2種類。それぞれ8枚入りです。
撮った写真をその場で現像できる「ポラロイドカメラ」。その特徴がゆえに、撮り直しが効かないところは弱点ですが「何をどんな風に撮ろうか」など、当り前のようにあるものを深く見るきっかけにもなります。撮影中は「こんな所にこんな場所があったんだ」といった新しい発見もあり、日常を少し退屈に感じたときにも活躍しそうなカメラだと感じました。