対象年齢は6歳から!
「Kit Touch」は、タッチスクリーン付きコンピューターを手軽に組み立てられるキット。完成したコンピューターを使って、子供でも楽しみながら初歩的なプログラミングを学べます。
ストーリーブックに沿って組み立て
キットには必要なパーツが揃っているので、組み立ては「ストーリーブック」の手順に沿ってつないでいくだけです。子供が6~8歳ぐらいの場合は親子での作業になりそうですが、親に専門的な知識は必要ないとのこと。
中心にあるのは超小型コンピューターのラズベリーパイ(Raspberry Pi 3)で、10.1インチのタッチスクリーン、バッテリー、スピーカーなどと一緒にケースに組み込んで完成。本体は厚みのあるタブレットのような外観で、別にワイヤレスのキーボードがつきます。
すぐにアプリで楽しめる!
組み立てが終わればすぐにKano OSを立ち上げて、いろいろなプロジェクトやアプリを楽しめます。お絵描き、曲作り、ゲームなど、用意されたプロジェクトは150時間分以上。画面上でコードのブロックを指で移動させてプログラムの動作を変更する機能を使い、コーディングの初歩も学べます。
ネットでさらに広がる世界
さらに、インターネットに接続してYouTubeを見たり、サードパーティのアプリを使ったりできます。ネット接続には閲覧を制限できるペアレンタルコントロールを設定できるので安心。Kanoユーザーのコミュニティ「Kano World」では、自分の作った絵や写真、音楽などのプロジェクトを公開できます。
テキストベースのコーディングへの橋渡し
まずはブロックを指で動かすコーディングから入り、それからキーボードを使ったテキストベースのコーディングにスムーズに移行させる、というのが開発意図。初めてコードを作る体験はシンプルで楽しくなければいけない、という信念に基づいているとのこと。
Kit Touchの価格はAmazonで279.99ドル(約3万2000円)ですが、本記事執筆時点では日本向けに発送していないようです。
パソコンの自作はドライバー1本でできる、とよく言いますが、数あるパーツの中から適切な組み合わせを選ぶのが難しい。このようにすべてが揃ったキットになっていると安心です。日本向けの販売はまだしていないようですが、日本語対応になれば人気が出そう。