ソニー(SONY) Cyber-shot RX100Ⅵ DSC-RX100M6
RX100Ⅵは、ソニーのコンデジRX100シリーズのコンパクトなボディはそのままに、8倍ズームを搭載。広角24mmから望遠200mmをカバーし、高速AF、そして追従性に優れるファストハイブリットAFを搭載するなど、ミラーレス機α6500クラスに迫るAF性能や追従最高24コマ/秒など驚きの性能が凝縮されています。
その他にも、RX100シリーズで初搭載のタッチシャッターなど、細かところも進化しているプレミアムコンデジです。
作例画像レビュー
早速、少しだけアンニュイな梅雨の季節に、プレミアムコンデジ「RX100Ⅵ DSC-RX100M6」を携えてテストシューティングを行いました。それでは、作例をご覧ください。
作例①
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f5.6
露出時間:1/800秒
ISO:125
梅雨の中休みか、撮影当日は雲の切れ間から時折青空を見ることができました。まずはワイド側24mm、俯瞰(ふかん)のシーンも解像感も十分です。
作例②
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:125
同じ位置からテレ側200mm。ZEISS Vario-SonnarT(24-200mm)は高倍率ズームながら高度非球面レンズなどの採用でテレ側での収差なども良好に補正されています。
そして、従来のRXシリーズとほとんど変わらないボディでこの画角が得られるので、機動力の向上と共に撮影の幅も大きく広がります。
作例③
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f5.6
露出時間:2秒
ISO:125
ミニ三脚にて地面スレスレにカメラをセットし、水たまりに写る東京駅を狙います。こんな時はティルト液晶がとても便利。
しゃがんだ姿勢でもタッチフォーカスでピント位置も楽々調整。レンガの1つ1つのディテールなども見事に描写してくれました。
作例④
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:400
お次は動体を狙ってみました。AF-Cにて追従しつつ、24コマ/秒で連写! やってくる電車を見事に追従し、しかも24コマ/秒連写ということで、電車の先頭をベストな位置で切り撮れました。
正直、驚きです。さすがファストハイブリットAF搭載、ミラーレス機にも匹敵する性能、そして8倍ズームということでこう言ったシーンでも活躍しますね。
作例⑤
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f2.8
露出時間:1/5000秒
ISO:400
街をスナップしていると甘味屋さんの店頭に氷の誘惑……。ひらひらと風に揺れるPOP、こちらもAF-Cにて追従して1枚。
作例⑥
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f5.6
露出時間:1/320秒
ISO:200
港町の魚屋さんの店頭、1インチセンサー搭載ということで適度にぼかすことができ、立体感ある仕上がりに。干物の魚の質感もリアルに再現してくれました。
ファインダーをのぞきながら液晶画面をなぞるとフォーカスポイントを動かせるタッチパッドAFにて。こちらも重宝する機能です。
作例⑦
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f4.5
露出時間:1/250秒
ISO:200
路地を歩いているとフェンスに囲まれた空き地、そこは数匹の野良猫の縄張りでした。フェンス越し、ローアングルにて。ここでもティルト液晶とタッチシャッターが活躍。
警戒心の強かったこのオッドアイの猫さん、毛並みもシャープに描写し、フェンスの外から離れた位置でも200mmの望遠で撮影することができました。
作例⑧
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f4
露出時間:1/640秒
ISO:125
電車で移動中、車窓から海を。ベテラン特急電車の年季が入ったディテールと共に。小型軽量なRX100Ⅵはまさに旅の相棒にピッタリ。
小さいのに24~200mmをカバーでこれ一台で十分な働きをしてくれます。素早いAFでカバンからすっとだして撮りたい瞬間を収めてくれます。
作例⑨
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f4
露出時間:1/50秒
ISO:3200
暗いシーン、感度を上げて撮ってみました。ISO3200では少々ノイズ感はあるものの、1インチの裏面照射型センサーと映像エンジンBIONZXにより、暗部のディテールなどもあり高感度性能も高く、十分実用レベルと感じます。
作例⑩
カメラ:RX100Ⅵ
絞り値:f5.6
露出時間:1/800秒
ISO:125
ラストは再びテレ側にて。RX100Ⅲから搭載されるポップアップ式の有機ELファインダーも進化しています。従来ではポップアップ、接眼部を手前に引き出す必要がありましたが、今回からはポップアップするだけで瞬時に撮影に移行できます。
もちろん見えやすさも抜群。望遠撮影時や屋外などではファインダーが重宝しますし、やはりカメラは「ファインダーを覗いて撮る」という姿勢も大切です。そんなマインド面や、モノとしての魅力としても重要なところだと思います。
第一印象は、旅にピッタリ、最強の旅カメラだと思いました。そして、使ってみて正直「これ1台でほぼ何でも撮れる」「これ1台でいいじゃないか」とより実感しました。200をカバーする画角はさまざまなシーンで活躍しますし、AF性能や高速性も驚きですがタッチフォーカスやポップアップしてすぐに撮影できるファインダーなど、細かいところもより使いやすくなっています。
動画も4KHDRに対応するなど、その性能やスペックも充実し、もちろん画質にも満足です。使用感も各ダイヤルやコントロールホイールなども高品位で使いやすく、ファンクションやカスタマイズなど、よりこだわった撮影にも十分対応できます。