Webページやアプリケーションの開発に広く使われているプログラミング言語の「JavaScript」。JavaScriptの学習を効率よく積み重ねていくためには、レベルにあわせて知識が体系的にまとめられた学習本を活用するのがおすすめです。
そこで今回は、おすすめのJavaScriptの学習本を対象読者のレベル別にピックアップ。選ぶ際にチェックしたいポイントとあわせてご紹介します。
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JavaScriptの学習本の選び方
自分のレベルに適した本を選ぼう
基礎からじっくり解説している初心者向け
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JavaScriptをこれから学ぶ初心者は、基礎からじっくり解説している学習本を選ぶのがおすすめ。前提知識や専門用語がわかりやすく噛み砕いて解説されている学習本なら、JavaScript初心者やプログラミング未経験者もつまずくことなく学習を進められます。
各書籍の目次や紙面構成を確認したうえで、難しい専門用語が多すぎないか、イラストや図説は豊富か、最後まで取り組めそうな構成かといったポイントをチェックしてみましょう。
仕組みを理解し実務で使えるスキルも学べる中級者向け
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中級者向けの学習本は、JavaScriptの各機能の仕組みを解説したうえで、実務で使えるスキルを学べるモノが豊富。フロントエンド開発におけるJavaScriptの具体的な役割を学べる、実践的な内容の学習本が多く展開されています。
具体的な文法・構文の扱い方や陥りやすいミス、便利なテクニックなどが取り上げられているモノであれば、JavaScriptの活用の幅をさらに広げられるのが魅力。作業内容から逆引きできるレシピ集タイプの学習本なら、作業中に困ったときのヘルプ感覚で使用可能です。
高度な設計やフレームワークも学べる上級者向け
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JavaScriptでより高度な設計に取り組みたい方は、上級者向けの学習本を検討してみてください。Webサイト構築やアプリケーション開発のレベルを高めるテクニックのほか、複雑なコードをより見やすく簡潔に書くために必要な知識も紹介されています。
複数人によるチーム開発の利便性を高めたい方は、フレームワークについても理解できる学習本だと便利。フレームワークとは、JavaScriptの開発におけるシステムの骨組みや土台のことを指します。有効に活用することで、開発を効率よく進められるのが魅力です。
なお、JavaScriptでは、フレームワークや開発の際の部品になるライブラリが豊富にリリースされています。より具体的に扱い方を学びたい方は、各フレームワーク・ライブラリについても詳しく紹介されている学習本を手に取ってみるのがおすすめです。
サンプルコードが豊富な本を選ぼう
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各解説に関連するサンプルコードが豊富な学習本だと、文章だけでは理解しにくいコードの書き方がひと目で把握できます。各構文の使い方だけでなく、読みやすいコードの書き方も身につけられるのが魅力です。
JavaScriptの学習本には、実際に手を動かしながら覚えられる練習問題が設けられているモノも多くラインナップ。サンプルコードを参考にしながら実践することで、初めてプログラムを組む際にも効率よく学習を進められます。
既に知っている構文であっても、学習本に掲載されているサンプルコードと見比べてみることで、新たな発見がある場合があります。自分の知識をブラッシュアップするのにも活用できるのがおすすめポイントです。
イラストや図解が多いと視覚的に理解しやすい
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JavaScriptの数あるテクニックや仕組みを理解していくためには、イラストや図解が多い学習本が役立ちます。文字だけではイメージしにくい項目も、視覚的に理解しやすくなるのが魅力です。
解説文やコードをメインにした学習本は情報量が多いものの、独学で進めるには難易度が高め。難しい専門用語やコードも、イラストや実際の操作画面などを用いて解説されていると、理解のしやすさが向上します。選ぶ際は、各書籍のサンプルページなどから紙面を確認してみてください。
HTML・CSS・フレームワークとの連携が学べるモノもおすすめ
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現場を見据えた知識を身につけるなら、JavaScriptと関連が深いHTML・CSS・フレームワークとの連携が学べる学習本もおすすめ。JavaScriptを使った開発の幅を広げられるほか、作業効率を高めることにもつながります。
JavaScriptを用いることで、HTML・CSSのみでは表現できない動的な機能をWebページに追加できるのが魅力。よりリッチなデザインのWebページを作成できます。JavaScriptで与えた機能を適切に動作させるためにもHTML・CSSとの連携を学ぶことは重要です。
フレームワークについても、使いこなすにはJavaScriptとの正しい連携方法を知る必要があります。フレームワークは設計のベースを担うため、意図した機能をスムーズに稼働させられるよう、扱い方を学習本でしっかりと学んでおきましょう。
最新のJavaScriptに対応している
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学習本を検討する際には、新しいJavaScriptに対応しているモノを選ぶようにしましょう。IT業界は技術革新のスピードが早く、トレンドの移り変わりも激しいのが特徴。特に、現場で活用できる実践的な知識を得たい場合には、出版日が新しい学習本からチェックするのがおすすめです。
JavaScriptの標準規格である「ECMAScript(ES)」は、2015年に公開されたバージョン以降、毎年新しいバージョンがリリース。現在のJavaScriptは、ECMAScript 6(ES2015)で標準化された技術や記法が基盤になっています。
情報が古いと、使用しているバージョンでは扱えないといった事態にもなりかねません。JavaScriptの学習本は、ES2015以降の情報が紹介されているかどうかをひとつの目安にしてみてください。
JavaScript学習本のおすすめ｜初心者・入門
SBクリエイティブ 1冊ですべて身につくJavaScript入門講座
ITエンジニア大賞2024の技術書部門にて、大賞と特別賞をダブル受賞した人気の学習本です。JavaScriptの入門書として、初心者の視点に寄り添ったやさしい解説が特徴。プログラミングの基本から実装方法まで1冊でひと通り網羅されています。
全8章立てで、JavaScriptとはどのような言語なのかという点からわかりやすく説明。各項目は身近な作例を交え、難しい言葉や考え方は噛み砕きながら紹介されています。手順を追いながら理解を深められるわかりやすい構成が魅力です。
アニメーションの加え方や、Webページでの実装方法など、現場でのリアルなJavaScriptの使い方が学べるのもポイント。実際にWebページを作成するワークも設けられています。
翔泳社 JavaScript 1年生 体験してわかる！会話でまなべる！プログラミングのしくみ
JavaScriptに初めて触れる方にもおすすめの学習本です。カラフルなイラストをメインに構成された本書は、対話形式の解説文を採用。キャラクター同士のさまざまな会話を読み進めながら、JavaScriptについての基本知識を学べます。
実際に手を動かしながら学習することに重点を置いているのが特徴。簡単なサンプルが収録されており、JavaScriptを使った基本的なプログラムから音楽アプリの作成まで取り組めます。サンプル作りを通して、基本文法や仕組みへの理解を深められるのが魅力です。
インプレス スラスラ読める JavaScriptふりがなプログラミング 増補改訂版
プログラミング初心者に人気の学習本「ふりがなプログラミングシリーズ」の1冊。プログラムの読み方をすべて載せることをコンセプトとしています。
登場するコードすべてにふりがなを併記し、プログラムの各行が何を意味しているのかがわかる構成になっている本書。読み下し文も掲載されており、コードの実行内容が明確にわかるのが魅力です。豊富な図版を交えることで、プログラムの動き方も理解しやすい学習本に仕上がっています。
実際のWebページにおけるJavaScriptの使われ方など、実用面に配慮した内容も収録。全6章で、JavaScriptの初歩的な知識からサーバーとの通信の仕方まで学べるおすすめの学習本です。
翔泳社 いきなりプログラミング JavaScript
JavaScriptで実際にアプリを作りながら知識を学べる学習本。プログラミングの楽しさを体感することに重点を置いた構成です。
全6章それぞれに「100年おみくじ」「自己PRメーカー」といったテーマの異なるアプリが1つずつ取り上げられています。完成までの手順を図解とともにていねいにフォロー。プログラミングの基本知識や流れを無理なく身につけられるのがメリットです。
お手本にできるファイルもダウンロードできるため、迷わずアプリ制作に取り組める本書。実践を通してJavaScriptを扱う流れを学びたい初心者のほか、習得した基本文法をどのように活用すればよいのかわからない方にもおすすめの1冊です。
SBクリエイティブ 確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版
初心者が挫折しやすい内容の解説にこだわって制作されたJavaScriptの学習本。変数・条件分岐・ファンクションといった基本文法や機能を、さまざまなサンプル作りを通して学べる構成です。実際に実務で応用できそうなサンプルが用意されています。
基本事項に加えて、実践的なプログラムに挑戦できるのもポイント。豊富な図解により、プログラムがどのように実行されるのかを理解できます。
さらに、JavaScriptをより簡単に記述できるライブラリのひとつ「jQuery」の基本や、Webアプリケーション開発についても触れられています。応用・実践につながる具体的な基礎知識をしっかりと身につけたい方におすすめの学習本です。
JavaScript学習本のおすすめ｜中級者
翔泳社 スラスラわかるJavaScript 新版
プログラミングの基礎とJavaScriptの基本文法をやさしく解説した学習本です。JavaScriptに関する変数・データ型・関数・オブジェクトなどをていねいに紹介。Webにまつわる知識や、HTML・CSSの基礎にも触れられています。
DOM・イベント・非同期処理といった、ワンランク上の複雑な言語機能がそれぞれ章を設けて解説されているのもポイント。サンプルコードも掲載されています。これまでにJavaScriptの学習を挫折してしまった方にもおすすめの学習本です。
翔泳社 独習JavaScript 新版
プログラミング上達のための基礎知識が幅広く紹介されている学習本です。サンプルプログラムを例示したうえで、基本的な知識からプログラムの書き方までていねいに紹介されています。
JavaScriptの知識を解説・例題・練習問題の3ステップで身につけられるのが魅力。言語の基本仕様をはじめ、組み込みオブジェクトや反復処理といったさまざまな項目が、具体的な操作例とともに解説されています。
JavaScript特有の言語仕様や動作原理といった、つまずきやすいポイントも取り上げられている本書。独学で習得したい方にもおすすめの学習本です。
技術評論社 フロントエンドの知識地図 一冊でHTML/CSS/JavaScriptの開発技術が学べる本
フロントエンド開発に共通する技術を広く紹介した学習本です。JavaScriptに加えて、HTMLとCSSの開発技術もまとめて学習できるのが魅力。それぞれの関係性をはじめ、フロントエンド開発についての全体像を捉えられる1冊になっています。
エンジニアが知っておきたい技術や、注力すべき分野などを明確にすることを目的としている本書。具体的に実務をイメージしやすい内容で章立てされています。
フレームワークに関する知識や、品質向上のためのテクニックなどについて触れられているのもポイント。フロントエンド開発におけるJavaScriptの立ち位置を理解しやすい学習本です。自分に足りない知識や苦手分野を見つけたい方は、ぜひ候補に含めてみてください。
SBクリエイティブ これからのJavaScriptの教科書
ECMAScript 6以降の機能に加えて、Web開発の分野で関連の深い仕様についても深掘りされている学習本。ES2023までの標準仕様に対応した内容が取り上げられています。
掲載されているサンプルコードは、現代の開発現場で使われる典型的なコーディングパターンに沿っています。解説の要点になるソースコードには色付けされており、コメントも併記。書き方をそのまま参考にできるのが魅力です。
一歩進んだ知識を得られる本書。機能ごとにわかりやすく章立てされており、索引も充実しています。知りたい機能のみの拾い読みもできるおすすめの1冊です。
翔泳社 JavaScript逆引きレシピ 第2版
JavaScriptを使った開発で必須になる知識と、現場で役立つテクニックをまとめた辞書のような学習本です。開発時に取り入れられる実践ノウハウや、つまずきやすいポイントが、全11章に分けて徹底的にまとめられています。
JavaScriptの基本構文をはじめとする基礎知識から、オブジェクト指向・関数・DOM・ブラウザオブジェクトといった知識まで広く取り上げている1冊。開発に役立つツールについても紹介されています。
技術別に細かくページが分かれており、知りたいテクニックの内容を逆引きできる構成も魅力。JavaScriptをより使いこなしたい方や、基礎の土台固めをしたい方におすすめの学習本です。
技術評論社 JavaScript コードレシピ集
目的別にコードレシピを整理した辞書タイプの学習本です。目的のプログラムをどのように書けばよいのかが、目次からすぐ検索できるのが魅力。課題解決の参考にしやすい構成になっています。
基本文法をはじめ、HTML要素の操作など、JavaScriptによる開発で頻出する項目を掲載。それぞれサンプルコードとともに簡潔にまとめられています。作業時に手に取って拾い読みする参考書としてもおすすめの学習本です。
JavaScript学習本のおすすめ｜上級者
技術評論社 改訂3版JavaScript本格入門 モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで
JavaScriptの基本から新しい文法まで、広い内容を扱っている学習本。ES2022に対応しています。本書は、JavaScriptによるプログラム作りを本質から理解することを目的としているのが特徴です。
基本的な記法や開発環境についてなど、応用につながる前提知識からていねいに押さえている本書。開発に重要なオブジェクトの扱い方や、大規模開発で役立つオブジェクト指向構文など、高度な開発に向けた知識も紹介されています。
オライリー・ジャパン JavaScript 第7版
JavaScriptについて包括的に解説したロングセラー本です。全17章に分けて、各項目を細かく紹介。JavaScriptの根幹がていねいに取り上げられているのが特徴です。
はじめに、JavaScriptの基本的な構文と機能をサンプルコードも交えて紹介。そこから少しずつ深堀りしていく構成で作られています。
JavaScriptを1冊で体系的に学べるのが魅力。JavaScriptの知識を本格的に理解し、実践で使いこなせるようになりたい開発者におすすめの学習本です。
インプレス JavaScriptモダンプログラミング完全ガイド 堅牢なコードを効率的に開発できる！
JavaScriptの中核技術を学べる上級者向けの学習本です。ECMAScript 6以降の知識・機能に対応。全13章に分けて解説されています。
高度な設計を進めるために重要なオブジェクト指向や非同期プログラミングなどの要素を詳しく説明。開発生産性をより向上させるテクニックやヒントが紹介されています。
技術的な難易度の目安がアイコンで明示されているのもポイント。現在の自分のレベルに適した内容から学習を進められます。
SBクリエイティブ モダンJavaScriptの基本から始める React実践の教科書
JavaScriptのライブラリのひとつ「React」を学びたい方におすすめの学習本です。Reactを扱えるようになるために必要な知識を、モダンJavaScriptの基礎から順を追って学習できます。
現場のシチュエーションに沿ったストーリーとともに各技術を解説。実務をイメージしながら学習できるのが特徴です。
クラスを使用せずにReactを書ける「React Hooks」にも対応。あわせて知っておきたいTypeScriptとの関係性や、実践的な内容についても紹介されています。モダンJavaScriptとReactの基本をひと通り学びたい方におすすめの1冊です。
ライターからヒトコト
JavaScriptの学習本は、自分のレベルに適したモノから少しずつステップアップしていくことが重要です。初心者向けの学習本のなかでも、紹介されている知識の幅や紙面の構成は多岐にわたります。まずは最後まで読み通せそうな1冊を極めてみるのがおすすめ。学習本を効果的に使って、スキルを高めてみてください。