1年を通して安全なドライブをサポートする「オールシーズンタイヤ」。スタッドレスタイヤと比べて雪道性能は劣るものの、突然の降雪に備えたい場合に役立ちます。はじめて購入する際に何をチェックしながら選んだらよいのか、わからない方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、オールシーズンタイヤに注目しておすすめモデルをご紹介。普通車向けのモノから商用車向けのモノまでピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
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- 目次
- オールシーズンタイヤのメリット・デメリット
- オールシーズンタイヤの価格相場
- オールシーズンタイヤの選び方
- オールシーズンタイヤのおすすめメーカー
- オールシーズンタイヤのおすすめ
- オールシーズンタイヤの売れ筋ランキングをチェック
- オールシーズンタイヤの寿命・交換時期
オールシーズンタイヤのメリット・デメリット

オールシーズンタイヤは、1年を通して性能を発揮するのがメリットです。乾いた路面はもちろん、雪道にも対応しているのが特徴。スタッドレスタイヤと比べて雪道性能では劣るものの、首都圏などで降雪に備えておきたい場合に適しています。
サマータイヤとスタッドレスタイヤを季節の変わり目で履き替えている場合は交換の手間や工賃などがかかるのに対して、オールシーズンタイヤなら季節を通して装着したままでさまざまな路面状況に対応可能です。
また季節ごとにタイヤを履き替えるなら、外したタイヤを保管する場所を確保する必要があります。自宅内やガレージのスペースに余裕がない場合は、オールシーズンタイヤがおすすめです。
しかし、降雪の多い地域に住んでいる方や豪雪地域へウインターレジャーなどで出かける機会があるなら、オールシーズンタイヤは向いていません。
オールシーズンタイヤの価格相場

オールシーズンタイヤの価格は4本セットで数万円から10数万円と、メーカーやサイズによって異なります。12インチで3万円前後、17インチで6~11万円ほどが目安です。20インチ以上になると、4本セットで20万円を超えるモデルも。サマータイヤと比べてやや高値なのに対して、スタッドレスタイヤとの価格差は少ない傾向があります。
ただし、あくまで目安であり、店舗によっても価格に差がある場合も。実店舗よりもインターネットショップのほうが安く購入できるケースも少なくありません。自分で取り付けできない場合、カーディーラーやカー用品店に取り付けを依頼すると工賃が別途かかる点に留意しておきましょう。
オールシーズンタイヤの選び方
車種に合うサイズかどうか

オールシーズンタイヤを購入する際は、まず車のタイヤサイズを確認しておきましょう。現在装着しているタイヤと同じサイズを選ぶのが基本です。サイズはタイヤの側面に表示されており、たとえば「215/45R 18 93 W」のように表示されています。
「215」がタイヤ幅で「45」が扁平率、「R」がラジアル構造、「18」がリム径、「93 W」の部分はロードインデックスと速度記号です。
タイヤ幅とインチが車種に合っていないと取り付けできない場合があるほか、無理やり取り付けるとサスペンションに干渉するといった不具合が発生するので注意してください。
タイヤの性能をチェック
耐摩耗性

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オールシーズンタイヤの耐摩耗性とは、タイヤを構成するゴムの摩耗に対する強さです。耐摩耗性が高いタイヤほど、すり減りにくく長持ちしやすいのが特徴。偏摩耗性に優れているタイヤなら均一に摩耗しやすく、タイヤ交換の頻度が少なく済む効果が期待できます。
なかには、高性能なコンパウンドによってサマータイヤクラスのロングライフ性能を謳っているタイヤも販売されているので、チェックしてみてください。
ドライ性能

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乾いた路面での走行性能がドライ性能。乾いた舗装路でのブレーキやコーナリング性能であり、1年を通して使用するオールシーズンタイヤを選ぶ際の需要な要素になります。しかし、ドライ性能が高いほど摩耗しやすくなる点に留意しておきましょう。
降雪が少ない地域で乾いた路面を走行する機会が多いなら、ドライ性能の高さを謳っているモデルがおすすめです。
ウェット性能

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ウェット性能とは、濡れた路面でのグリップ力やコントロール性能を指します。ウェット性能が優れているタイヤほど濡れた路面で滑りにくいのが特徴。濡れている路面では摩擦抵抗が少なくタイヤのグリップ力が低下するものの、高いウェット性能を備えたオールシーズンタイヤなら雨天時も安心して走行できます。
タイヤのウェット性能については、「一般社団法人 日本自動車タイヤ協会」がウェットグリップ性能を等級で表しているラベリング制度をチェック。a・b・c・dの4段階で性能を評価しており、タイヤ公正取引協議会へ届け出しているタイヤに関連した情報に表示できるとしています。ほとんどの大手タイヤメーカーが採用しているので、チェックしておきましょう。
メーカー独自のウェット性能を高める設計技術にも注目。なかには、水膜をタイヤ側面に効率的に排水できる溝を設けたり、深溝設計で排水容積を確保したりなどで高いウェット性能を実現しているモデルが販売されています。
静粛性

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快適にドライブを楽しみたいなら、オールシーズンタイヤの静粛性を確認しておくと安心。静粛性の高いタイヤほど路面の凸凹による「ロードノイズ」や、トレッド面の縦溝を空気が通り抜ける際に発生する「パターンノイズ」を抑えられるのが特徴です。
タイヤの静粛性は、トレッドパターンやゴムの素材によって異なります。なかには、独自の設計によってサマータイヤに近い優れた静粛性を謳っているモデルもあり、静かで快適な乗り心地を求めるなら要チェックです。また、騒音を「dB」の数値でわかりやすく説明しているモデルもあります。
低燃費性能

ガソリン代をなるべく節約したい場合は、低燃費性能に優れているオールシーズンタイヤがおすすめです。通勤で毎日使用する方やドライブで遠出する機会が多い方はチェックしておきましょう。低燃費性能の高いタイヤは「エコタイヤ」とも呼ばれています。
タイヤの低燃費性能は、「一般社団法人 日本自動車タイヤ協会」が定めているグレーディングシステム「転がり抵抗係数」で確認可能です。転がり抵抗係数をAAAからCまで5段階で等級分けしており、低燃費性能の目安になります。
なお、一般社団法人 日本自動車タイヤ協会では転がり低燃費性能がA等級以上、ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内のタイヤを「低燃費タイヤ」と定義。統一マークを表記して普及促進をはかっています。
住んでいる地域・走行スタイルに合うモノを

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オールシーズンタイヤを購入する際は、住んでいる地域や走行スタイルに合わせて選ぶのが大切です。雪が降る確率がより高い地域ほど、雪道性能に優れているタイヤがおすすめ。普段から通勤や子供の送り迎えなどで乾いた路面を走る機会が多いなら、ドライ性能の高いタイヤが適しています。
家族で快適にドライブを楽しみたい場合は、静粛性の高いタイヤがぴったり。ガソリン代を節約したいなら低燃費タイヤを選ぶなど、走行スタイルやライフスタイルを考慮しながら選択しましょう。
オールシーズンタイヤのおすすめメーカー
ダンロップ(DUNLOP)

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ダンロップはイギリスで創業された老舗タイヤメーカーです。1905年にはじめて、トレッドに横溝パターンを設けた自動車用タイヤを開発したことで知られています。最先端のスーパーコンピューターを駆使したさまざまなシミュレーションにより、高性能なタイヤを設計しているのが特徴です。環境保護活動にも積極的に取り組んでいます。
オールシーズンタイヤにおいてはセダンやミニバン、SUV、コンパクトカーなどに装着できる製品を豊富にラインナップ。なかでも、路面状態に合わせて適した性能に変化するモデルは、サマータイヤと同等以上のウェットブレーキ性能やスタッドレスタイヤのような氷上ブレーキ性能を発揮すると謳っています。
グッドイヤー(Goodyear)

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グッドイヤーはアメリカのゴム・タイヤメーカー。創業120年を超える老舗メーカーであり、世界で多くの賞を受賞しているなど高性能なタイヤが高く評価されています。スポーツやコンフォート、オフロードなどさまざまなスタイルに合わせて選べる充実したラインナップが魅力です。
オールシーズンタイヤは、求める性能に応じて愛車にぴったりなタイヤを選択可能。なかでも、冬道やウェット・ドライ路面での走行性をより高めた「プレミアムオールシーズン」モデルに注目です。また、SUV向けモデルも販売しています。
ミシュラン(Michelin)

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ミシュランガイドでも知られているミシュランは乗用車やSUV、商用車用などに適した多彩なタイヤを販売しているメーカー。100%持続可能なタイヤを目指し、天然素材や再生された原材料を使用しています。
オールシーズンタイヤにおいてもラインナップが充実しており、センターからショルダー部にかけて溝面積を広く設計した「Vシェイプトレッドパターン」を採用しているのが特徴。車内パターンノイズを抑え、快適な乗り心地が期待できるモデルにも注目です。
オールシーズンタイヤのおすすめ
ダンロップ(DUNLOP) オールシーズンタイヤ SYNCHRO WEATHER 205/60R16
路面状態に合わせて適した性能に変化するオールシーズンタイヤです。外部環境の変化に反応してゴムの性質が自動的に変わる「アクティブトレッド」を採用している点に注目。さまざまな路面状況で高いグリップ力が期待できるおすすめのタイヤです。
氷上性能・雪上性能・ドライ性能に優れているほか、高いライフ性能やノイズ性能も備えたバランスのよさが特徴。冬用タイヤ規制時に通行できる「スノーフレークマーク」を刻印してあり、急に雪道を走る必要がある場面で安心です。
セダンやミニバン、SUV、コンパクトカーといった車種に合わせて、15~19インチから選択できます。
ダンロップ(DUNLOP) オールシーズンタイヤ ALL SEASON MAXX AS1 155/65R14
突然の降雪や夕立に対応しやすいオールシーズンタイヤ。交差したタイヤ溝で雪をしっかりと踏み固める性能を備え、高速道路の冬用タイヤ規制で走行できるスノーフレークマークが刻印されています。降雪の少ない地域に住んでいるものの、ウインターレジャーなどで出かける機会がある場合に安心です。
深溝設計で排水容積を確保しているのもおすすめポイント。V字型の溝がタイヤ側面に効率よく排水する構造になっており、濡れた路面での安全な走行をサポートします。ブロックを細分化して路面からの入力を緩和する設計により、サマータイヤに近い静粛性を実現していると謳っているのも魅力です。
グッドイヤー(Goodyear) オールシーズンタイヤ Vector 4Seasons Hybrid 155/65R13
気温変化に強い設計の全天候型「オールウェザーシリカコンパウンド」を採用しているオールシーズンタイヤです。さまざまな路面状況に対応しやすいのが特徴。ドライ路面で剛性感のある走行性を実現しながら、ウェット路面で高い排水性も発揮するおすすめのタイヤです。
細かい溝を設けたセンター部分で、ワッフル形状の凸凹がブロック間を支え合ってグリップするのがポイント。偏摩耗も抑制し、長く使える効果が期待できます。交換の手間やコストを減らし、取り外したタイヤを保管する場所を確保するのが難しい場合にもぴったりです。
側面には、マッド&スノーを意味する「M+S」と高速道路の冬用タイヤ規制に対応するスノーフレークマークが刻印されています。
グッドイヤー(Goodyear) オールシーズンタイヤ Vector 4Seasons Gen-3 205/60R16
雪道性能に優れているオールシーズンタイヤ。トレッド中央部に大型のサイプを配置しており、多くの雪を排出して高いグリップを発揮するのがおすすめポイントです。降雪の少ない地域でスタッドレスタイヤまでは必要ないものの、突然の雪に備えたい場合にも適しています。
摩耗が進むと溝が広がる特殊構造「アクアコントロールテクノロジー」により、ウェット性能が長続きしやすいのも特徴。高剛性トレッドがタイヤの変形を低減する「ドライハンドリングテクノロジー」で高いハンドリング性能も実現しているなど、さまざまな路面状況に対応しやすい点にも注目です。
グッドイヤー(Goodyear) オールシーズンタイヤ ASSURANCE WEATHERREADY 235/50R18

By: goodyear.co.jp
ミニバン・SUV向けのオールシーズンタイヤです。タイヤ側面にマッド&スノーを意味する「M+S」とスノーフレークマークを表記しており、さまざまな路面状況に対応しやすいおすすめタイヤ。ドライ・ウェット性能にも優れ、1年を通して安全なドライブをサポートします。
大豆油をコンパウンドに配合した「ソイビーンオイルテクノロジー」により、氷上や雪上など低温時に高いグリップ力を発揮。加えて、摩耗が進むと溝幅が拡大する「エボルビングトラクションテクノロジー」を採用し、装着初期のトラクション性能と摩耗後のウェット性能を両立しているのも魅力です。
ミシュラン(Michelin) CrossClimate+ 175/70R14
騒音が少ないと謳っているオールシーズンタイヤです。57.9dBが目安の静粛性で車内パターンノイズが少なく、快適にドライブを楽しみたい方におすすめ。長持ちしやすい優れた耐摩耗性を備え、タイヤを交換する頻度を減らせて経済的なのも魅力です。
「Vシェイプトレッドパターン」により、雪上性能に優れているのもポイント。高速道路の冬用タイヤ規制に対応し、チェーン不要で通行できます。
また、面取り加工のトレッドブロックにより、高い安定性とドライブレーキ性能を備えているのも特徴です。
ミシュラン(Michelin) CROSSCLIMATE 2 175/65R15
さまざまな路面状況に対応する「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」採用のオールシーズンタイヤです。センターからショルダー部にかけて溝面積が広くなる設計の「Vシェイプトレッドパターン」の優れた排水・排雪性能により、1年を通して安全な走行をサポートするおすすめのタイヤです。
また、ブロック同士が支え合って倒れ込みを防ぐ「LEVサイプ」を採用し、グリップ力を発揮すると同時に高い耐摩擦性と転がり抵抗の低減を実現しています。
ヨコハマ(YOKOHAMA) BluEarth-4S AW21 175/65R14
雪道に対応すべく、溝を多く配置した独自の幅広トレッドパターンを採用しているオールシーズンタイヤ。広い接地面積を確保し、ドライ路面でしっかり走行できる剛性を備えながら雪上・ウェット性能に優れているのがおすすめポイントです。
欧州で冬タイヤとして認証された証であるスノーフレークマークを刻印してあり、高速道路の冬用タイヤ規制に対応可能。突然の降雪に備えたい場合や、冬に高速道路を走行する機会がある方も安心です。
トーヨータイヤ(TOYO TIRES) オールシーズンタイヤ CELSIUS 205/60R16
スノー性能に優れたオールシーズンタイヤです。雪上性能を重視したイン側と、ドライ・ウェット性能を重視したアウト側を組み合わせた非対称パターンを採用。ドライ・ウェット路面はもちろん降雪路面でも高い走行性能を発揮し、1年を通して履き続けられるおすすめのタイヤです。
トレッドコンパウンドに、シリカの分散を向上させるアクティブポリマーを採用している点にも注目。スノーフレークマークを刻印している高い雪上性能を発揮しながら、サマータイヤに必要なウェット性能と転がり抵抗の抑制を実現しています。
ネクセン エヌブルー 4シーズン 155/65R14

By: nexentire.com
低価格ながら、さまざまな路面状況で高い性能が期待できるオールシーズンタイヤ。トレッドセンター部の3Dウインターサイプとショルダー部のサマーサイプの組み合わせで、優れた雪上性能やウェット性能を発揮するおすすめのタイヤです。
「V-Typeグループ」を採用し、高い耐アクアプレーニング性能を実現。シャーベット状の雪道でも高いパフォーマンスを発揮すると謳っているうえ、高速道路の冬用タイヤ規制にも対応可能です。
グッドイヤー(Goodyear) オールシーズンタイヤ VECTOR 4SEASONS CARGO 155/80R14
商用バンや小型トラックにおすすめのオールシーズンタイヤです。トレッド部とカーカス部の間に低発熱ゴムを搭載し、転がり抵抗を低減する「エコクッションテクノロジー」を採用。高い燃費性能を実現しており、商用車に求められるコストカットに貢献します。
偏摩耗を抑制する構造で、氷上や雪上での高い操縦安定性を実現しているのもポイント。ブロックの動きを抑えて倒れ込みを防止する「3Dブレイドサイプシステムテクノロジー」の効果により、優れた冬道走行性を発揮すると謳っています。
オールシーズンタイヤの売れ筋ランキングをチェック
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オールシーズンタイヤの寿命・交換時期

オールシーズンタイヤの寿命は、一般的なタイヤと基本的に変わりません。摩耗や劣化で本来の性能を発揮できなくなると危険。使用年数や走行距離などから交換時期を判断しましょう。約3万km、または3~5年使用したら交換を検討すべきとされています。走行距離で判断する場合は、3万kmを目安に交換すれば安心です。
タイヤの寿命は残り溝のチェックでも確認可能。タイヤには、残り溝が1.6mm以下になると出てくる「スリップサイン」と呼ばれる突起部分が設けられています。タイヤ側面の三角マークの延長線上にあるので、チェックしてみてください。
また、ゴムの硬度でも判断可能です。タイヤはゴムが硬化して柔軟性が失われると、グリップ力が低下します。オールシーズンタイヤは本来サマータイヤよりも柔らかいので、硬くなったと感じたら要注意。カー用品店などで販売しているタイヤの硬度計でも測定できます。
タイヤ交換の手間やコストを減らせるオールシーズンタイヤ。取り外したタイヤの保管場所に困っている場合にもぴったりです。選ぶ際はサイズを確認しておくほか、走行スタイルに合わせて静粛性や低燃費性もチェックしておきましょう。おすすめしたモデルを参考に、愛車にぴったりなタイヤを見つけてみてください。