ピンホール撮影は次のステージへ。

皆さんは小学生の頃、ピンホールカメラの実験をしたことがあるでしょうか? 密封された箱に1ヶ所だけ穴を開けると、そこから差し込む光は上下逆の映像を映し出します。その仕組みを利用した、最も原始的なカメラがピンホールカメラです。

ピンホールカメラで撮影した写真はぼやけていて、あまり明瞭ではありません。ですがSNSで様々な写真を投稿できるようになった今、ピンホールカメラの画はむしろ幻想的でかっこいいということでユーザーの注目を集めています。

そんなピンホール撮影を、一眼レフカメラでやってみようという製品「Pinhole Pro S」をご紹介します。

現代の「アナログ回帰」

クラウドファンディング「Kickstarter」に登場した「Pinhole Pro S」は、最新の一眼レフカメラをピンホールカメラに変えてしまうレンズです。

考えてみれば、このような製品は「ありそうでなかったもの」ではないでしょうか。デジタルカメラは画素数が上がれば上がるほど、その画もくっきりした「現実に忠実」なものになりました。ですが、それでは味気ないのも事実で、たとえばInstagramに写真を投稿する時は直前にフィルター加工をしてエッセンスを付加しています。

デジタルの時代だからこそ、そういう意味での「アナログ回帰」が起こっているのです。

規格を選ばない製品

さらにPinhole Pro Sは、NikonやCanon、富士フィルム、ペンタックスといったメジャーブランドのカメラに対応しています。一眼レフカメラというのは、それぞれマウントの規格が異なるためレンズの使い回しができないのですが、Pinhole Pro Sに関しては「any camera mount」を謳っています。

そして、このレンズを装着して動画を撮影することも可能です。

Kikcstarterでは、59カナダドル(約5200円)からの出資で配送が約束されています。