突然の出来事を確実に捉えるカメラ。
写真撮影に最も求められるのは、シャッターチャンスを逃さないこと。しかし、シャッターチャンスは思いがけないタイミングでやって来ます。
「お、これは!」という瞬間を確認した直後にスマホのカメラを起動できればいいのですが、なかなかそうはいきません。そこで開発されたのが、腕時計型超小型カメラ「Cleep」という製品です。
チャンスを逃さないカメラ
イタリアのスタートアップが開発したCleepは、1300万画素のカメラを持つ新型ガジェット。ベルト部分に搭載されたタッチパッドを触るだけで写真を撮ることができます。
このサイズで1300万画素は、なかなかのスペックです。最新型のiPhoneのカメラですら、1200万画素に過ぎません。ファインダーがないという点は、150度の広角撮影で補っています。スマートフォンとのコネクトを前提にした製品ですが、8GBの内部ストレージとSDカードスロットがあるためスマホがなくても撮影できます。
動画は1080P。IP67規格の防塵防滴仕様ですから、突然の降雨やホコリっぽい環境でも安心です。
クラウドファンディングは2度目
バッテリーは満充電から100枚まで撮影が可能とされています。コンパクトデジカメと比べるとそのあたりの物足りなさは否めませんが、それを補って余りある携帯性は大きな魅力です。ちなみに、充電は1時間で完了するとのこと。
街歩きや旅行に持ち歩きたい逸品ですが、じつは今年中頃にKickstarterでの資金調達に失敗しています。今回はPRの仕方を見直す形で再び出展されました。
価格は、Kickstarterでは129ユーロ(約1万7000円)から。なお、Cleepの目標調達金額は3万ユーロ(約400万円)。悲願達成まで、あと少しです。
デジカメは一時期、画素数競争が激化していました。しかし 、今では画素数やセンサーサイズはあまり注目されておらず、代わりにファッショナブルかつポータブルなカメラがユーザーに受け入れられるようになりました。Cleepのような製品は、今後も積極的に開発されていくでしょう。