サーキットを走行する際の体のブレを軽減したいのであれば、「セミバケットシート」の使用が便利。シートのホールド力が強いので、日常のドライブで腰にかかる負担を軽減したい場合にも適しています。
しかし、レカロやブリッドなどのメーカーから多種多様なモデルが展開されているため、購入する際にはどれを選んでよいか迷ってしまいがち。そこで今回は、おすすめのセミバケットシートをご紹介します。選び方のコツも参考にしてみてください。
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セミバケットシートとは？
By: drjautoparts.jp
「セミバケットシート」とは、純正シートに比べて体のホールド力に優れているシートのこと。車のシートには純正シート・フルバケットシート・セミバケットシートなどがあり、セミバケットシートはフルバケットシートに次ぐホールド力を備えています。
セミバケットシートはフルバケットシートに比べて座面左右のへりが高くなく、日常でも使いやすいのが魅力。乗り降りのしやすさを維持したまま、純正シートより高いホールド力を求めたい場合におすすめです。
サーキットなどで本格的なレースに参加する場合にはフルバケットシート、実用性を重視したい場合にはセミバケットシートが適しています。
セミバケットシートの選び方
体格・車種でサイズで選ぶ
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セミバケットシートを購入する際は、体格や車種に合ったモデルを選択するのが重要なポイントです。自分の体に合わない製品を使用すると、長時間走行した際に疲れを感じたり腰痛がひどくなったりするトラブルが発生する場合もあります。
特に座面の高さが足の長さに合わないと、膝裏が圧迫され疲労を感じてしまうので注意しましょう。シートを選ぶ際は、身長と座面の高さを基準にするのがおすすめです。
また、セミバケットシートは、製品ごとに適合する車種が異なります。専用のシートスライドレールが別途必要になる場合もあるため、事前に確認してみてください。
規格をチェック
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セミバケットシートを安全に使用したい場合は、事前に規格もチェックしておくのがおすすめ。車のシートには保安基準が設けられており、基準を満たしていない場合には車検不適合になってしまうこともあります。
シートの強度が不足したり後部座席の昇降に支障をきたしたりすると、車検に通らない場合があり注意が必要です。しっかりと保安基準に適合しているか確認しておきましょう。
リクライニング機能の有無をチェック
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フルバケットシートは基本的にリクライニング機能が搭載されていませんが、セミバケットシートの多くは背もたれが倒せます。リクライニング機能を備えたシートであれば、長時間ドライブした際の休憩時や渋滞時にシートを倒すことが可能。リラックスした姿勢で休憩を取りたい場合にも適しています。
シーンに合わせて背もたれの角度を調節できるのもリクライニング機能の魅力。普段はゆったりとした角度に設定しておき、サーキットなどでは背もたれを起こして調節でき便利です。
セミバケットシートのおすすめメーカー
レカロ(RECARO)
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1906年にヴィルヘルム・ロイター氏によって設立された「レカロ」は、車のシートをメインに取り扱うドイツのメーカーです。ポルシェやメルセデスベンツなど、ドイツの有名な車メーカーにシートを供給していることでも知られています。
レカロは、日常でも使いやすいモノからモータースポーツ向けのモノまで、さまざまなシートを展開しているのが特徴。セミバケットシートは座面左右のへりも高さがしっかりとあり、体のホールド力に優れています。
乗り心地とスポーツ性のバランスを考慮して設計されたレカロのセミバケットシートは、幅広いシーンにおすすめです。
ブリッド(BRIDE)
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1981年に設立された「ブリッド」は、スペシャルカーシートを専門に取り扱う日本国内のメーカーです。ホールド性や剛性が高いのでロングドライブでも疲れにくく、座り心地に優れたシートを製造していることで知られています。
高級感ただよう見た目のセミバケットシートを展開している点も魅力。形状は人間工学に基づいて設計されており、ほどよいホールド感が得られる点もおすすめです。
スパルコ(SPARCO)
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「スパルコ」は、2人のレーシングドライバーによってイタリアで創設されたレーシングギアメーカーです。1978年にFIAの安全規定をクリアしたレーシングスーツを発表したことでも知られており、ヘルメットやグローブ、レーシングスーツ、シートなど幅広い製品を展開しています。
スパルコが製造するセミバケットシートは、「R100J」が人気。価格は比較的手頃ながら、しっかりとしたホールド感が得られるシートです。また、保安基準にも適合した製品もラインナップされており、安心して車検を受けられる点も魅力です。
セミバケットシートのおすすめ
ブリッド(BRIDE) EUROGHOST X E54CM3
エルゴノミクスデザインを採用しているセミバケットシート。硬めのウレタンフォームを内蔵し、ブリッドのノウハウをもとに体全体を包み込んでホールドするシート形状に設計されているのが特徴です。ロングドライブを快適に楽しみたい場合にも適しています。
側面には、別売りのEUROGHOST X専用アームレストを取り付け可能。右用と左用のアームレストは単品で販売されています。ヘッドレストにはブリッドのロゴを刺繍。オリーブグリーンとカモフラージュ柄を組み合わせたデザインで、ミリタリーテイストを好む方にもおすすめです。
本製品はシートヒーターの付いていない一般的なセミバケットシートですが、シートヒーター搭載モデルも展開されています。
ブリッド(BRIDE) edirb 132V I32BVP
ロングドライブ時の快適性や負担軽減を追求して作られたセミバケットシートです。バックレストや座面の形状は人間工学に基づいてデザインされており、ほどよいホールド感を得られるのが魅力。横揺れや路面の凹凸から発生する衝撃を緩和する設計が採用されているので、運転する際の疲労を軽減したい場合にも適しています。
外装には「ビガプリモ」と呼ばれる人工皮革を使用。体の側面を支える部分にはキルティング加工が施され、優れた質感を実現しています。また、耐久性が高く、長期間使える点もおすすめです。
ブリッド(BRIDE) STREAMS CRUZ I32TSR
車の運転中にドライバーにかかる負担を軽減できるように作られたセミバケットシートです。人間工学に基づいて設計されているのが特徴。適切なドライビングポジションを保持しやすく、装着することで横揺れと衝撃による筋肉や腰椎への負担を抑えたい場合にも便利です。
外装の素材には、タフレザーと呼ばれるPVCを使用。ある程度の汚れや水濡れに対応できる点もメリットです。また、肌触りが心地よく滑りにくい高級スウェード調生地を使ったシートも展開されています。
ブリッド(BRIDE) EUROSTERII CRUZ E54ASN
別売りされている専用のアームレストを取り付けられるセミバケットシート。ロングドライブを快適に楽しみたい場合にも適しています。また、シート本体が人間工学に基づいて設計されている点もメリットです。
外装には高級感のあるスウェード調生地を採用。手触りがよいだけでなく滑りにくいので、高いホールド力が期待できます。
デザインのバランスに優れており、スポーツカーからミニバンまで車種を選ばずマッチしやすい点もおすすめです。
スパルコ(SPARCO) チューニングシート R100J
日本向けに設計されているセミバケットシート。道路運送車両の保安基準に準拠しており、車検を安心して受けられるのが魅力。安全性を重視したい場合にも適しています。
シートの幅は500mm、座面の奥行きは540mmと比較的コンパクトにデザインされているのもポイント。車内のスペースが狭く、座席の取り付けが困難な車種にも対応しやすいセミバケットシートです。
背もたれの部分にはハーネススロットを搭載。通常のシートベルトだけでなく、レース用のハーネスも使えます。また、リクライニング機能を備えているのもメリット。スムーズかつ簡単に背もたれの角度を調節できます。
レカロ(RECARO) レカロ SR-3
リクライニング機能を備えた、シーンに合わせて背もたれの角度が調節できるセミバケットシートです。リクライニングダイヤルは、シートの左右両方に搭載。シートの取り付け位置を問わず操作しやすい設計です。また、レバーは前倒しタイプなので、ワンタッチで簡単に背もたれの角度を変えられます。
座面の幅は約570mm、奥行きは約480mm。設置の際には車種専用のシートスライドレールを使用します。
スパルコ(SPARCO) チューニングシート R100+ SKY
強靭なチューブラーフレームで構成されているセミバケットシート。素材にスチールを採用した細身のフレームにより、幅広い車種に対応できるのが特徴です。
ソフトな質感のレザービニールを外装に使用しているのも長所。高級感のある見た目を実現しているだけでなく、手触りにも優れています。やわらかく座り心地のよいシートには、低めのサイドボルスターを配置。乗り降りのしやすさを重視する場合にもおすすめです。
リクライニング機能は、ダブルアジャストレバーで素早く操作可能。ハーネスは、3点式と4点式の両方に対応しています。
スパルコ(SPARCO) チューニングシート GT
アウタートリムとヘッドレストの部分にスカイビニールを採用しているセミバケットシートです。スタイリッシュな見た目を有しているだけでなく、耐久性に優れている点もメリット。長期間使える製品を求めている場合にもおすすめです。
センターセクションの張り地には、マイクロファイバーソフトクロスを使用。強度と快適性を兼ね備えているシートです。サイドボルスターは深めに設計されており、走行時に高いサポートが期待できます。
リクライニング機能の調節は左右どちらからでも可能。左ハンドルの車でも対応できます。また、ヘッドレストやランバーサポートを調節できるのもポイント。チルトレバー機能もあり、自分の体格にフィットさせやすい点もおすすめです。
Rennsport セミバケットシート SRS PVCレザー
21段式のリクライニング機能を搭載しているセミバケットシート。レバーの操作で簡単に背もたれの角度を調節できます。再度サポートがローダウン化されている点も長所。乗り降りの際にストレスを感じたくない場合にも適しています。
外装の素材にはPVCレザーを採用。高級感ただよう見た目を備えています。また、保安基準に適合している点もメリット。車検を安心して受けられるセミバケットシートです。
ライターからヒトコト
フルバケットシートに比べて実用性の高いセミバケットシートは、純正シートから乗り心地を向上させたい場合にもおすすめのアイテム。リクライニング機能で背もたれの角度が調節できるモデルも多数展開されています。購入する際は座面の高さなどをチェックし、自分の体格に合った製品を選択しましょう。