手に汗握るハラハラ感と、極限状態での人間ドラマが魅力の「サバイバル漫画」。サバイバルには、島のような場所での生き残るための奮闘や、人間同士でのデスゲームなど、さまざまな種類があります。

そこで今回は、おすすめのサバイバル漫画をご紹介。最新の連載作品と完結済みの作品に分けているので、気になる方をチェックしてみてください。

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• 目次
• サバイバル漫画のおすすめ｜最新
• サバイバル漫画のおすすめ｜完結済み

サバイバル漫画のおすすめ｜最新

インゴシマ

マンガボックス 原作：天下雌子 作画：田中克樹 既刊17巻

漂着した孤島にて、島の先住民に狙われる少年少女を描いたサバイバル漫画です。2018年2月より、「マンガボックス」にて連載中。物語は、客船に高校生が乗っている場面から始まります。

高校生たちが難破し漂着した島には、野蛮でおかしな行動を繰り返す「シマビト」がいました。彼らに連れ去られ、暴力を振るわれる少年少女たち。極限状態で、人間としての素顔が見え隠れします。

過激な性描写が多い作品ですが、突如陥った危機を描くサバイバルパニックホラーとしても秀逸です。シマビトの行動はもちろん、生徒同士の関係性にも注目。グロテスクなシーンが多いサバイバル漫画を探している方に、おすすめです。

不死と罰

秋田書店 著者：佐藤健太郎 既刊5巻

ラブホテルを舞台に巻き起こる、殺人鬼とゾンビが交錯するパニックホラー作品です。2021年から、「別冊少年チャンピオン」にて連載中。1人の少年と女性の出会いから、物語は始まります。

ママ活で金を稼ぐ、とある1人の青年は、金が貰えるはずだった女性に騙され、ラブホテルに閉じ込められてしまいました。しかし、女性は青年が過去に起こった残虐な殺人事件の犯人であると知り大慌て。

自分が巻き起こした凄惨な事件がきっかけで、過去に自殺を試みていた青年。しかし、それは逃げであるとして、死ぬのではなく一生罪を背負って生き続けるという罰を課されていました。突如発生した、ゾンビに襲われる女性。元殺人鬼の、死ねない戦いが始まります。

癖があり過去に何かを抱えた人々が集まる、あるラブホテル。ゾンビが登場するサバイバル漫画を探している方におすすめです。リアルな心理描写とパニックを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

裏世界ピクニック

スクウェア・エニックス 原作：宮澤伊織 作画：水野英多 既刊11巻

都市伝説×女子大生の、ホラーサバイバル漫画です。原作は同名小説で、2018年から「月刊少年ガンガン」で連載中。2021年には、全12話でアニメ化もされました。

偶然見つけた扉から、「裏世界」に来ていた女子大生・紙越空魚。リラックスしていた彼女は、そこで異形のあるモノを目にします。助けてくれたのは、同じく女子大生の仁科鳥子。ネットで囁かれる実話怪談が実在する「裏世界」を、2人は探索し始めます。

「くねくね」や「八尺様」など、誰もが一度は聞いたことがある都市伝説を扱った本作品。命の危機に陥りながらも怪異と戦う姿は、ドキドキ・ワクワクできます。また、女性同士の関係性にも注目なので、百合要素があるサバイバル漫画を探している方におすすめです。

ブルーロック

講談社 原作：金城宗幸 作画：ノ村優介 既刊27巻

デスゲームとサッカーを融合した、大人気スポーツサバイバル漫画です。2018年から「週刊少年マガジン」にて連載中で、2022年にはテレビアニメも放送されました。また、登場人物の1人である凪誠士郎を主人公としたスピンオフも連載中で、本作を原作にした劇場版も公開予定です。

2018年のサッカーW杯。日本はまたしても、ベスト16で儚く散りました。アジアでは強豪の声に甘えず、目指すはW杯優勝。足りないのは、ゴールを量産するエースストライカーです。

日本サッカー協会の異端児は、有望な少年FW300人を集める一手に打ってでます。召集された無名FW潔世一は299人を蹴落とし、No.1ストライカーの座を勝ち取るため奮闘するのでした。

本作品はサッカー漫画でありながら、他人を蹴落としながら進むデスゲーム漫画でもあります。敗北した少年は永遠に日本代表になる権利を失われ、夢を奪われます。スポーツを題材にした、ヒリヒリするサバイバル漫画が読みたい方におすすめです。

ダーウィンズゲーム

秋田書店 著者：FLIPFLOPs 既刊30巻

異能力を与えられた人間の、能力者同士の命懸けバトルを描いたサバイバル漫画です。2012年から2023年まで、「別冊少年チャンピオン」で連載されました。2020年には、テレビアニメ化もされています。

友達から突如ソーシャルゲームの救助申請を受け取った高校生・カナメは、軽い気持ちでURLをタップします。しかし、画面からは謎の蛇が現れ、首を噛まれてしまいました。謎のゲーム「ダーウィンズゲーム」に参加した彼は、能力者を相手にした死のゲームに巻き込まれます。

ゲームの参加者同士で殺し合いをする、デスゲーム作品です。異能バトルとしても見応えがあり、主人公の仲間が魅力的。王道のデスゲームを描いたサバイバル漫画を探している方におすすめです。

サバイバル漫画のおすすめ｜完結済み

Dr.STONE

集英社 原作：稲垣理一郎 作画：Boichi 全26巻完結

石化の謎を解き、人類を復活させようと奮闘するファンタジーサバイバル漫画です。2017年から2022年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載しており、第64回小学館漫画賞も受賞しています。アニメも4期の制作が決定している、人気作品です。

一瞬で世界中の人間が、1人残らず石化する怪奇現象が起きた地球。高校生・大木大樹は、数千年の時を経て、石化から復活しました。しかし、すでに文明は廃れ、世界はストーンワールドに。彼と科学少年・石神千空は、文明復活と人類救済のため奮闘します。

科学文明の復活がテーマの作品で、作中にはさまざまな科学知識が登場します。現代では当たり前の物が作られていく過程に、ワクワクすると評判のサバイバル漫画。また、石化の謎も重大な要素なので、ミステリーとしても楽しめる作品を探している方におすすめです。

自殺島

白泉社 著者：森恒二 全17巻完結

自殺者を焦点を当てた、孤島を舞台とするサバイバル漫画です。「ヤングアニマル」にて2008年から2016年まで連載されていた本作品。2019年から2022年までは、同誌にて前日譚となる「無法島」も連載されていました。

自殺を繰り返す、常習者が送られる島「自殺島」。青年・セイも自殺未遂者で、この自殺島に送られます。孤島を舞台に、人生を諦めた人々のサバイバルドラマを描く作品です。

自殺者を島に放置するという一見荒唐無稽な設定に感じるも、実際に読めばリアリティを感じると高い評価を得ている本作品。自殺未遂までしていた主人公がたくましくなる姿を、思わず応援したくなります。考えさせられるサバイバル漫画を読みたい方におすすめの1作です。

7SEEDS

小学館 著者：田村由美 全35巻完結

近未来を描く、SFサバイバル漫画です。2001年から2017年まで、「月刊flowers」にて連載されていた本作。2019年にはアニメ化もされています。また、第52回小学館漫画賞を受賞しました。

巨大な隕石を地球に衝突し、人類は滅亡する。そんな最悪の未来を予測した政府は、「7SEEDS」という策を結構します。7SEEDSとは若者を7人1つのチームで5チームを冷凍保存し、人類の種を残す計画のこと。近未来で目を覚ました若者たちは、変わり果てた大地で生きていくのでした。

少女漫画ではあるものの、サバイバル描写は本格的。登場人物たちの恋愛も楽しめ、先が気になるストーリーになっています。キャラクターは優しく、かつ疾走感があるので、読後感がよい作品を探している方におすすめです。

ドラゴンヘッド

講談社 著者：望月峯太郎 全10巻完結

災害による世紀末を舞台に、少年少女の極限を描いたサバイバル漫画です。1994年から1999年まで、「週刊ヤングマガジン」にて連載されていました。2003年には、妻夫木聡主演で実写映画化もされています。

修学旅行帰りの新幹線は突如起こった地震によって脱線事故を起こし、崩れたトンネル内に閉じ込められてしまいます。ほとんどの人間が即死し、生き残ったのは3人の少年少女のみ。食べ物も酸素も出口も奪われた彼らは、極限状態で東京にいる家族に会うため動き始めるのでした。

作品独特の閉塞感と、不気味でリアルな恐怖がページをめくらせると評価が高い作品です。どこで災害に遭うのか、そして誰と生き残るのかが重要だと理解できる本作品。苦しい世界観に没頭したい方におすすめです。

彼方のアストラ

集英社 著者：篠原健太 全5巻完結

宇宙旅行ができる世界での、遭難と謎を描いたサバイバル漫画です。2017年まで「少年ジャンプ+」にて連載されていた作品で、著者は『SKET DANCE』でもお馴染みの篠原健太氏。本作は2019年にはアニメ化もされました。

誰もが宇宙に行く、西暦2063年。高校生であるカナタやアリエスら9人は、惑星キャンプをするため宇宙へと旅立ちました。しかし、彼らはまさかの事態に陥り、遭難することに。細い糸を手繰り寄せて、刺客と対峙しながら帰還を目指します。

宇宙で漂流する少年少女が、成長しながらサバイバルをする本作品。帰還できるのかが大きなテーマですが、軸は内部に紛れ込んだ刺客を見つけ、事件の全貌を明らかにするサスペンスミステリーです。短く読み応えがあるサバイバル漫画を探している方に、おすすめです。

レッツ☆ラグーン

講談社 著者：岡崎武士 全6巻完結

無人島漂着の王道展開と、タイムスリップを組み合わせた青春サバイバル漫画です。2018年まで、「月刊ヤングマガジン」にて連載されていた本作品。物語は、1人の少年が木を彫り船を作る場面から始まります。

高校生・山田壮太は、気がつくと無人島に漂着していた様子。記憶を失っており、自分のバッグから自身が修学旅行中であったと知ります。そこに現れる、もう1人の遭難者・衣舞瀬チカ。壮太は彼女とサバイバルを始めながら、ある事実に気づくのでした。

お色気要素もありますが、基本的には本格サバイバルSFモノ。サスペンスミステリー要素もあり、ラストには衝撃の事実も待ち受けています。時間系SFが面白いサバイバル漫画に興味がある方に、おすすめです。

山賊ダイアリー

講談社 著者：岡本健太郎 全7巻完結

著者の狩猟体験をもとに描いた、実録サバイバル漫画です。2011年から2016年まで、「イブニング」にて連載されていました。続編である『山賊ダイアリーSS』も、同誌にて発表されています。

猟師であり漫画家である、岡本健太郎。「うさぎの唐揚げ」や「カラスの焼き鳥」など、彼が実際に食べた山グルメや狩猟体験が詳細に描かれています。山で遭難したときに役立つ、サバイバル術も豊富です。

実体験をもとにしているので、知らない世界に触れたいという方におすすめ。1人で趣味を楽しむ、独特の空気感を味わえます。大きな事件が発生するわけではない、リアルなサバイバル漫画を探している方に、おすすめです。

彼女を守る51の方法

新潮社 著者：古屋兎丸 全5巻完結

首都直下型地震が起こった日本を、リアルに描いたサバイバル漫画です。著者は、『帝一の國』など、実写化作品も描いてきた古屋兎丸氏。2007年まで、「週刊コミックバンチ」にて連載されていました。

2月23日、午後7時35分。東京に、マグニチュード8の直下型地震が発生します。普通の大学生であった三島ジンは、お台場にいました。そして、彼は震度7の地震が襲ったお台場で、衝撃の光景を目にするのです。

首都直下型地震が発生すれば本当にこうなるのではという、リアリティに定評がある本作品。当たり前の日常が簡単に崩れ去る可能性がある事実を、突きつけられます。災害を絡めた考えさせられるストーリーに興味がある方に、おすすめです。

漂流ネットカフェ

双葉社 著者：押見修造 全7巻完結

異世界に転送されてしまったネットカフェから、帰還する方法を模索するサバイバル漫画です。2008年から2011年に、「漫画アクション」にて連載されていました。また、2009年にはドラマ化もされています。

軽い気持ちで入ったネットカフェで、初恋の女性と再会した土岐耕一。再会を喜ぶ2人ですが、突然外の街が消失してしまいます。ネットカフェごと異世界に転送されてしまった彼ら。暴力的な男やギャルなど、接点を持つはずではなかった人々との、サバイバルを描きます。

設定はSFですが、不気味なリアルさが先を読ませる作品です。青年漫画であるため、大人向けの描写も満載。切ないラストが好きな方に、おすすめです。

BTOOOM！

新潮社 著者：井上淳哉 全26巻完結

爆弾を駆使した、謎のデスゲームが繰り広げられるサバイバル漫画です。2018年まで、「月刊コミック@バンチ」にて連載されていた本作品。2012年には、アニメ化もされました。

毎日を怠惰に過ごすニートの坂本竜太は、突如孤島に連行されます。そこで強制されたのは、爆弾を使ったデスゲームへの参加でした。ゲームの名前は「BTOOOM！」。さまざまな種類の爆弾を駆使して、殺し合いサバイバルを生き抜きます。

デスゲームではあるものの、単純なアクションではなく戦略性が高いのが大きな特徴。また、誰が何のためにゲームをしているのかという謎も楽しめます。ゲーム要素が強いサバイバル漫画が気になる方に、おすすめの作品です。

創世のタイガ

白泉社 著者：森恒二 全11巻完結

原始の時代にタイムスリップした大学生の戦いを描く、歴史サバイバル漫画です。2023年まで「イブニング」にて第1部が連載され、完結後は「ヤングアニマルZERO」にて第2部が連載中。

タイガは大学の仲間と共に訪れたオーストラリアで、洞窟崩落事故に巻き込まれます。ギリギリで脱出した彼らは、原始の時代にタイムスリップしてしまいました。その時代では、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが、生き残りを懸けて衝突していたのです。

2つの人種が戦う時代に来てしまい、巻き込まれていく彼ら。順応し生き延びていくタイガを、追いたくなる作品です。描かれている時代の知識を、随所で紹介しているのも特徴的。たくましく変化していく主人公に、興味がある方におすすめです。

エデンの檻

講談社 著者：山田恵庸 全21巻完結

地球上に存在しないはずの脅威に立ち向かう、サバイバル漫画です。2008年から2013年まで、「週刊少年マガジン」にて連載されていました。

物語は、修学旅行から帰る飛行機に乗り込むシーンから始まります。グアムから帰還する飛行機に乗っていたアキラたちは、飛行機事故で謎の島に上陸します。そこには見たこともない動物たちが。実はその島は、絶滅したはずの動物が生息する場所だったのです。

絶滅した動物が生息し襲いかかってくるワクワク感が、ミステリーと共に楽しめると評価が高い作品です。少年漫画であるため、過激な描写は控えめ。対動物のサバイバルが好きな方に、おすすめです。